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老化の原因やメカニズムにもいくつかの理論がありますが、キーワードは、「生活習慣」、「食」、「抗酸化」、「免疫と内分泌」です。それ以外にもアンチエイジングを考える上で重要なものに酵素の余裕・貯蓄、それに腸内での腐敗から発生する毒素や血液中に含まれる有害物質の解毒(デトックス)があります。
私達の身体は常に活性酸素やフリーラジカルの攻撃にさらされています。食や環境の悪化だけでなく、ストレス、呼吸で酸素を体内に取り込むこと即ち生きること自体でもフリーラジカルなどは発生します。こうした酸化反応による老化や病気から身を守る抗酸化手段があります。それは体内で働く抗酸化酵素と、よく話題にのぼるビタミンEやC、コエンザイムQ10、ポリフェノールなどの抗酸化物質です。身体を酸化させる力からこうした抗酸化手段を差し引いたものを酸化ストレスといい、これを限りなくゼロに近づけていく食や生活習慣が疾病予防とアンチエイジングにつながります。
死因のトップは癌、次いで心疾患、脳血管障害と死因の三分の二を占める生活習慣病が続き、第四位が感染症となっています。高齢者では、感染症は第一位です。感染症は免疫力と反比例する関係にありますが、加齢と免疫力も反比例します。免疫機能は20歳を過ぎた頃から低下し始め、40歳代では最大時の50%、70歳代では10%程度にまで低下してしまいます。このことが高齢者の感染症の増加につながっています。また、成長ホルモンの分泌低下や胸腺の萎縮、DHEAホルモンの分泌低下などの内分泌系変化も老化によって起こります。
人の骨量は男女とも思春期から20歳までに最大に達し、50歳頃から減少に転じます。特に女性は閉経を境に急激な骨量の減少をきたすことが多く、これには性ホルモンの減少が関与していると考えられています。骨量の減少は骨粗鬆症の原因であり、歯科領域ではあごの骨が弱くなったり痩せるという問題につながります。
加齢などによる骨量の減少に加え、歯周病など細菌感染による骨量の減少があります。また噛み締める癖があったり、歯をいつも噛み合わせている人や、合わない総義歯などの入れ歯を長く使っている人にあごの骨量の減少が多く見られます。こうした機械的な圧力が刺激となり骨量の減少を招き、あごの骨が痩せることにつながります。あごの骨が極端に痩せた人の総入れ歯は、入れ歯を支える骨の少なさから簡単な通常の入れ歯では満足な入れ歯にならないことが多くあります。糖尿病と歯周病の関連などに代表されるように、老化や食、生活習慣による生体の変化を、歯と全身とに切り離して考えることはできません。
2005年は杉花粉の飛散量が例年の30倍ともいわれ、花粉症に悩まされた人にとっては、つらい年であったことだと思います。こうした最近のアレルギー疾患の増加に伴って、金属アレルギーに対する関心が高まってきています。また身の回りを取り巻く食や環境の悪化に伴う重金属汚染にも、私達は注意をはらう必要があります。日本人の食生活に密接な魚介類に蓄積した水銀の摂取や大気汚染による鉛汚染、喫煙ないし間接喫煙によるカドミウムの問題も指摘されています。
歯科領域でも歯に詰めたアマルガム(水銀化合物)からの水銀や、金属が腐食する(サビる)ことによる金属の口の中への溶け出しなど、身の回りで起こる重金属汚染や金属アレルギーも問題となっています。汚染度が少なく、単にミネラル分が豊富という理由でミネラルウォータ市場が活況ですが、こうした有害な重金属ミネラルは区別しなくてはなりません。
医療技術の進歩により、最近金属を全く使わないブリッジが可能になりました。セラミックだけでブリッジを作ることができるので、金属アレルギーのある人には大変な朗報でしょう。
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