歯ニュース 2017/10 … 歯を食いしばったり、長時間歯を接触させることの弊害

歯を食いしばったり、長時間歯を接触させることの弊害があまり知られていません。
こうした行為は歯や歯を支える組織だけでなく、歯に詰めたりかぶせたりした人工の歯、インプラントや入れ歯、顎の関節、ものを食べたり口を開ける筋肉への障害がおよぶことがわかっています。

この行為をしておられる方は単に歯を接触させているだけと軽く考えていることが多く、このようないろいろな問題を起こす出発点だとは露にも思っていないのが現状です。
この問題認識の前に、自分がこの行為をしていることすら自覚していない方が大半なので、まるで他人事のように思っておられことがさらに解決を難しくしています。

この問題のもう一つの問題は、実際は無意識に行っているこうした行為をどう自覚できるようにするか?
そして夜間睡眠中に歯ぎしりや噛みしめをしていないかをどのようにして証明するか?
睡眠中は本人の意識がないので自覚しようがなく、ベットパートナーにも音が聞こえない食いしばりの有無をどう判断できるか?
その場に立ち会っていない第三者の歯科医がこうした行為の有無を判断する難しさがあります。

現在 Polysomnography(PSG)検査に加え睡眠中の音声動画 (Audio Video recording)判定によるブラキシズム評価方法が最も精度ならびに妥当性が高いといわれています。
しかし装置を自宅に設置する困難さや、装置を備えた宿泊設備を持つ病院などに限られており一般的で簡便であるとは言えないのが実情です。

そのため多くの歯科医がこうした行為の結果起こる歯の摩耗や特定の運動方向による歯の削れ、舌やほほの粘膜の形状、骨の隆起や筋肉の肥大化など口の中の状態で行為の有無を推測しています。
ただしこうした口の中の状態が現れるのには期間がかかり、最近始めた行為は分からないのが欠点です。
こうした場合にはマウスピースを使って就寝していただき、マウスピースのすり減り方などで判断することもあります。

このような行為を本当にしているか?
その行為の自覚があるか?
どうやってその行為をやめることができるのか?
いくつものハードルがあります。

歯や人工物、あごの関節まで悪影響があるこうした悪習慣と闘うには根気が必要です。
起床時に口や顎に疲労感があったり最近冷たいものがしみるようになられた方は一度歯科医院の受診をおすすめします。

高岡周一

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報
先日、PHILIPS(フィリップス)社の方にお越しいただき、電動歯ブラシについて色々教えていただきました。
フィリップス社のソニッケアーという電動ブラシは、よく歯科医院で推奨されており、日本の歯科医・歯科衛生士の使用率も8年連続No.1だそうです。

電動歯ブラシには、振動数によって3つのタイプに分けられます。
①普通の電動歯ブラシ 14Hz(ヘルツ)未満
②音波ブラシ     14Hz~2万Hz
③超音波ブラシ    2万Hz以上

注意が必要なのは、①普通の電動歯ブラシは振動数が小さすぎるため、また、③超音波ブラシは振動数が大きすぎるために、普通の歯ブラシのようにゴシゴシ動かさないといけないということです。
それに対し②音波ブラシは程よい振動数で動いてくれるので、そっと当てるだけでプラークを除去できます。

音波ブラシの振動数も上記のように大きな幅がありますが、フィリップス社のソニッケアーはより効率良くプラークを落とせる振動数に設計されているそうです。
ブラシの形態も様々な物があって、患者様のお口の中の状態やニーズに合わせたものをお使い頂けるテーラーメイド型の音波ブラシです。
一通り説明を受けたあと実際に使用してみたのですが、なかなか磨きにくい前歯の裏側や奥歯が短時間でツルッツルになってびっくりしました!
ソニッケアーについてご質問等あれば、お気軽にご相談ください!

歯科衛生士 鮎澤

 

■ 編集後記
今回は焼肉を食べに行ってきました!!
先月ご紹介したカレー屋さんと同じ通りにある恭楽亭さんです。
こちらは米沢牛が食べられる三鷹の人気焼肉屋さんのようです。
お値段はお安くはないですがスタッフの誕生日という事で院長がご馳走して下さいました^^
普段食べるお肉と違ってやわらかくて脂がのっていてすごくおいしかったです!!
ここはランチもやっているので行ったことのない方は試しにランチを行ってみてはいかがでしょうか^^
ランチも人気でいつも並んでいるので12時前に行くことをオススメします。
一度行くとやみつきになりますよ!!

歯科助手 川村

むし歯や歯周病でないのに痛いのはなぜ?

他院で歯には何の問題もないといわれたけど、事実歯や歯肉が痛いのでどうにかならないか?とお越しになられる方が最近目につくようになってきました。
拝見しても確かに歯や周りの組織に検査上では問題が見つかりません。

ではなぜむし歯もない、歯周病にも問題がない歯や歯肉が痛むのでしょうか?
それは歯同士の長時間の接触が原因であることが多いのです。
そんなことで痛むのか?と信じられない方は、今月のニュースをお読みください。

顎関節の痛み / お問合せQ&A

投稿者:おたんこナースさん

噛み締め癖があり時々右顎関節が痛くなります。
ひどい時は右奥歯が痛くて噛めなくなります。
5年以上まえに奥歯を調整いたことあります。
歯を削らずに治す方法ありますでしょうか。

【お返事】
おたんこナースさんこんにちは。

お問い合わせになられた顎の関節痛の件ですが、
痛みの原因はメールにあるように噛みしめる癖があることだと思います。
人の体は食事をしたりなど1日のほんの短い時間だけ顎に負担をかけることに耐える設計になっています。
それを四六時中噛みしめて負担をかけ続けているので顎の関節が壊れてきているのです。
原因を治さないで根本的には治らないとお考えになるといいでしょう。

当院HPのページ「原因不明の歯の痛み」、左記のページをご覧になり、
まず噛みしめを起こさないように自分で注意することです。
これだけで痛みの軽減など、症状の緩和に驚かれる方が大勢いらっしゃいます。
一度試してみてください。

高岡歯科医院 高岡周一

歯ニュース 2015/06 … 実年齢よりも気持ちが若い人は長生き?

人の年齢にどんな意味があるとお考えでしょうか。選挙権や運転免許などの取得可能年齢は法律で定められていますが、早熟な人やそうでない人がいたとしても公平性を保つためには実年齢で一律に決めたほうがいいでしょう。しかしある年齢以上になれば実年齢は段々意味が薄れてくるようです。

同期入社や学生時代の同窓会でたまに会う同年齢の友の歳のとり方の違いに驚くことがあります。子供の頃の早熟にはネガティブなイメージはありませんが、こちらはあまりありがたいことではありませんね。

ところで実年齢を切り離してご自分を何歳だと感じられるでしょうか。誰と比較するかにもよるでしょうが、一般的な同年齢の方との比較の上で今のご自分はそれより若く感じるか、同等か、それとも老けて感じるかでお考えになってみてください。
そんなことが何の役に立つのかと思われるかもしれませんが、実はこれが長生き(死亡率)と関連性があったという報告が最近ありました。

英ロンドン大学(UCL)疫学・保健研究所所長のAndrew Steptoe氏らの英国での長期研究によると、全被験者に「自分を何歳だと感じるか」と尋ねたところ、被験者の3分の2超が実年齢より3歳以上若いと感じ、約4分の1が実年齢、約5%が1歳以上高齢だと感じていました。被験者の実年齢は平均66歳でした、自己認識年齢は平均57歳でした。平均で9歳もサバを読んだ結果に驚かれるか同意されるのか、ご感想はそれぞれでしょう。
見かたによれば体の加齢に気分がついていかないのかも知れませんが、元来人は自分を若く認めたいものですので自然な結果なのかもしれません。

一方でその調査から別な視点が読み取れます。8年間で実年齢より高齢だと感じている人の約25%、若いと感じている人の約14%、年齢相応に感じている人の約19%が死亡していました。慢性的な健康障害などの実際よりも高齢だと感じさせる事柄を考慮しても、高齢だと感じている人の死亡リスクは若いと感じている人よりも41%高かったそうです。
また高齢だと感じている人の心臓関連疾患による死亡は若いと感じている人の2倍以上でした。さらに実年齢よりも3歳以上若いと感じている高齢者は、実年齢と同じかそれよりも高齢だと感じている人に比べて8年間での死亡率が低かったとしています。

この研究結果からだけで若いと感じることで寿命が延びることを決定的に証明しているわけではありません。しかしSteptoe氏が「おそらく人々の信念や感情を調べることで、他の健康や幸福を測る指標では捉えられないことがわかる」と述べているように、人の心が健康、ひいては寿命に全くの無関係とも考えにくいのです。
「気持ちが若い」人は長生きする可能性が高い、ここまでは現時点でもいえるのではないでしょうか。

ぐらついて硬いものが噛めない、歯が抜けたまま放っておいてある、具合の悪い入れ歯で無理をしながら食べている、もう歳だからしかたがないと半場あきらめている、人生後どれだけ残っているかわからないから現状のままでもいい、どれも幸せでもなければ若さとは正反対の気持ちです。
現代の歯科医療でも昔のように食べられる幸せな食生活、そして気分の若さも取り戻すことができるのではないと思います。毎日の生活の中でも若いと感じることは自分に自身が持てることでもありますし、なんといってもハッピーなことですから日頃のちょっとしたことで若返ってみせるのもいいかもしれません。
くれぐれも無理のない範囲でお願いします。

高岡 周一

 

 

 

■  スタッフ紹介

初めまして、4月末より高岡歯科医院のスタッフの一員になりました歯科衛生士の窪田と申します。どうぞよろしくお願いします。
歯科医院には緊張されて来られる患者様が多いと思いますが、そんな患者様の緊張が和らいで笑顔で帰っていただけるよう心がけていきたいと思います。

5月の中旬頃より、夏日が続き今年は例年よりだいぶ早く暑くなってきました。暑い日が続き、身体が暑さに慣れるまで身体のだるさや疲れやすさが感じられると思いますが、充分な睡眠と水分補給としっかりと食事を取って頑張って乗り切っていってください。私は夏でも冷たい飲み物より常温の飲み物を飲むようにしています。最近では甘酒を飲むのが楽しみの一つです。甘酒の季語は夏で、飲む点滴と言われている程栄養価も高く、夏バテにも効果があるので是非召し上がってみて下さい。

窪田

 

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

歯の着色は先天性のもの、薬物、損傷によるもの、食生活や加齢の影響など、さまざまなことが原因で起こります。

ホワイトニングは歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。歯の構造や歯質を変えず、安全に歯を白くすることができます。
当医院ではホームホワイトニングを行っております。マウスピースを作製し、ご自宅でホワイトニング剤を塗布し装着して頂くかたちになります。
ご希望やご質問がございましたら、お気軽にお声をおかけください。

両角 里菜

 

 

<<< 編集後記 >>>

梅雨の時期になりジメジメしてきましたね。雨も多く、五月の時点で夏日を迎えてますます暑い夏となりそうな予感がする今年は、すでに暑さ対策のグッズが多く売れているようです。皆さん夏バテしないように早いうちから体力づくりに努めていきましょう!

両角 里菜

歯ニュース 2014/02 … 噛むと痛い

つい先日新しい年が始まったと思っていたら月日は駆け足に寒さを連れ、カレンダーはもう次のページです。
北の地では記録的な大雪に関東でも凍りそうな日が続きますが、一方でフィリピン近海では温暖化による海水温の上昇から海水の蒸発によって上昇気流が例年になく発達し積乱雲が発生してフィリピンでは豪雨による被害が出ています。
現地の海水温が29度とありましたので、日本と違ってさぞかし暖かいことでしょう。

上がったものは時を経て下がるのが世の常ですから、地球も例外でなくこのフィリピン近海の上昇気流の影響で中国内陸部に下降気流が発生したために中国から日本に伸びる偏西風の蛇行が引き起こされてシベリアからの寒気が日本上空に引き込まれ、日本での大雪や寒さが起こっているとの報道がありました。
お天気を科学すると少々小難しい説明になるようですが、要は日本のこの寒さが一見真逆に見える温暖化と関連しているとのことですから驚きです。
一年で最も寒い時期ですからお体をご自愛ください。

歯科医院を訪れる理由で多く見受けられるものの一つに「噛むと痛い」があります。
その程度にもよりますが、単に食事に支障をきたすだけでなく口を閉じて歯を合わせるだけで痛みを感じるようになると、苦痛の時間の連続といつも歯のことを考えさせられ、憂鬱な毎日を過ごすことになります。
ひどい場合には歯やあごの骨を失うこともありますので、無関心は禁物です。
その痛みの原因の多くは歯の周囲組織の炎症です。
炎症を引き起す原因は虫歯や歯周病以外にもたくさんありますので、お心当たりのある方は早めの受診をお勧めしいたします。

以前医院待合室に生花を生けていたことをご存知の方もいらっしゃることと思います。
写真を撮ってお帰りになられたり、毎週が楽しみだとのお声もありました。
現在そのお花を生けて頂いていた松下さんは独立されアートフラワーをされています。
クリスマスとお正月に松下さんに無理をお願いして遠路より作品を送っていただき、待合室に飾らせてもらいました。
久々の松下さんの作品をお楽しみ下さい。

高岡 周一

 

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

ブラッシングの重要性についてお話します。
歯を磨くって何だろう・・・・?
歯を磨くのは、お口の中を清潔のするために行います。
毎日の食事を取ることで必ず使うのが歯と歯肉です。
使えば汚れる。だから綺麗にする。
歯の汚れとは、細菌の固まりでつくられた「プラーク」という白くてべたつきのある物質です。「歯垢」ともいわれています。

プラーク1mgの中には約10億もの細菌が含まれていてこのうち数十種類が虫歯や歯周病の原因をつくっています。
プラークは時間とともに増えていき虫歯や歯周病に関係する細菌は主に糖分を餌にしてその代謝によりプラークをつくり同時に「酸」を育成しています。
この「酸」が歯を溶かしてしまうため虫歯になってしまうのです。

またプラークの中の細菌は時間とともに「歯周病菌」へ変わって行きます。
それは歯周病菌が空気を嫌うためプラークの中で居心地がよくなり増加してしまうからです。
歯磨きをしないと約3日で歯肉の炎症が起きプラーク中の歯周病菌が歯茎の中へ入り込みますます住みやすい環境を作ってしまいます。
このような状況を防ぐためには、歯磨きはとても重要です。
歯磨きとは「細菌の住みかをこすりおとすこと」によって「お口の中を清潔にすること」なのです。

熊澤 恵美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは、歯の痛みの原因についてでした。
噛むと痛い時もそうですが、何もしていなくても歯が痛むようになると食事をすることや睡眠も充分にとりづらくなりますよね。そうならないためにも、検診をうけてみてはいかがでしょうか。
歯が痛む原因も早く見つかれば、痛みも少なく済みますよね。
検診を受けて歯を大切にしていきましょう。

寒い日が続き、雪が降りそうな日々ですが風邪に負けないよう、特に夜などは暖かい格好をしてお出かけしましょう。

春木 香織

歯ニュース 2013/07 … 歯と食物繊維、奥歯を大切に

空梅雨から一転して何かと空模様が気になる今日この頃ですが、例 年の平均では関東では今月中盤から月末にかけて梅雨開けの声を聞きますので後しばらくの我慢のようです。
この季節、太陽の雲隠れと共に洗濯物の乾燥機の出番が多くなります。 乾燥機のフィルターに繊維埃がぎっしり詰まっているのを見て、 その分衣類が段々薄く痩せていっていることを知りました。 新しい物はいいと単純に思っていましたが、 冬に新しい靴下を履くとクッションと暖かさを感じるのは実はこれが原因なのでしょう。

これと同じように毎日使うものの劣化は避けようのないことですので、 毛先の開いた歯ブラシを後生大事にお使いの方はご注意下さい。 痩せた衣類は暖かさに欠けるだけですが、 先の開いた歯ブラシは本来の目的である清掃能力がかなり劣るだけでなく、 歯肉を傷つけることもあります。 歯ブラシは高いものではありませんので、 わずかの物を節約せずに新しい歯ブラシで大切な歯と歯肉をお守り下さい。

 

■ 歯と食物繊維

栄養素のお話しは巷でもたくさんされていますが、意外と少ないのが食物繊維のお話しのようです。食物繊維自体は吸収も代謝もされないため昔は栄養素に含まれない時代もありましたが、今では大変重要な成分です。

最近のレポートで食物繊維の摂取量が多いほど、出血による脳卒中と動脈硬化と血栓による虚血性脳卒中のリスクが少なくなると発表がありました。
食物繊維の摂取量が1日7g多いだけで脳卒中リスクが7%低下したということですから、日常の食事にほんの少量追加するだけでその恩恵を受けられるというのです。
無理して大変な思いをする食事療法と違って、取り組みやすいことでしょう。

食物繊維を多く含む食材は比較的噛む行為が必要な食材が多いので、 歯(特に奥歯)を大切にしていただきたいと思います。 前歯は格好に関係するために大切にするけど、 奥歯はあまり見えないから適当でいいとお考えの方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
食物繊維に限らず栄養素と呼ばれる体にとって必要な栄養を摂取しやすくするのは、 ほとんどが奥歯だということを知っていただきたいと思います。

食は健康の入口であり、口は食の入口、歯は口の入口なのですから、『健康で健やかな人生を送るためには前歯より奥歯!』なのです。 奥歯でしっかり噛んで楽しい食生活をお送り下さい。

 高岡 周一

 

 

 

衛生士からのワンポイント情報

まだまだ天気がくずれやすいこの時期、洗濯物が乾かなくて困ってしまいます。 部屋もどことなくジメジメしていて早く夏が来てくれないかと、待ち遠しく思います。
この時期はカビの繁殖が心配になりますよね。特に水まわりは毎日掃除していないと、 すぐにカビ菌が繁殖してきてしまいます。 カビ菌対策には換気が一番です。こまめなお掃除はもちろんの事、 こまめに換気をしてカビ対策を心がけましょう。

そして毎日お使いの歯ブラシの保管ですが、使用後は流水でよく洗いよく水を切り乾燥させます。 毛先を上にして風通しの良い所で保管しましょう。
歯ブラシの交換時期も、裏側から見て毛が広がって見えてくると替え時です。
きちんと磨けていても歯ブラシの毛の広がりにより歯垢除去率が低くなってしまうので時々確認して下さい。 長期使用によりまた毛先の広がりがなくても弾力性はなくなってきます。 目安としては1ヶ月に1本のペースで交換していきましょう。

歯科衛生士:生田 智美

 

 

<<< 編集後記 >>>

7月に入って一気に暑くなってきました。夏休みも近づいてイベントも多くなってきましたね。こまめに水分補給をして、熱中症などには気をつけて下さい。

小原咲央

歯ニュース 2013/05 … 寝酒と睡眠、歯ぎしりや歯周病

春には遅く夏には早い5月、4月の入学や就職、さらに青葉や桜など新しいものの息吹とエネルギーを感じていますが、早今年の1/3が過ぎた実感に乏しく新年に立てた目標との隔たりに戸惑っています。

先月10年以上愛用して来たライトを買い替えました。
治療の際に拡大鏡に取り付けるものですが、時代を反映してハロゲンからLEDになりました。消費電力から一般家庭にLEDがかなり普及して来ている一方で、白熱電球の生産中止と、時代は移って来ています。

その流れは歯科界でも同じで、ハロゲンはカタログから姿を消してしまっています。
個人的には太陽光に近い少し黄色がかった色が好きですし、白くギラつくLEDより目に優しく感じます。しかし消費電力の少ないLEDは以前のハロゲンの数倍もバッテリーが持ち、治療や手術中に取り替える事が少ないのはメリットです。
いい面を見て慣れて行こうと思っています。

寝酒は眠りを誘い睡眠の量と質を良くすると思っておられる方がいらっしゃいますが、最近の研究からどうやらその考えは否定されそうな雲行きです。
睡眠の量と質の大切さをいまさらお話しする必要はないでしょうが、アルコール摂取がそれを阻害するとなれば人によっては日々の楽しみと関わるだけに無関心ではいられないことかもしれません。

研究報告からは、アルコール量が多いと睡眠にとって重要なレム睡眠の時間が短くなり、また摂取量に関係なく最初のレム睡眠の開始時間に遅れが生じるなど、睡眠の質が低下しています。

レム睡眠は記憶力や集中力、運動技能の維持に関わっている大切な睡眠なのです。
本来睡眠は身体を休め疲労を回復するものなのに、歯ぎしりによる歯の異常なすり減りや歯周病の発生、唾液分泌の低下によるむし歯の発生などは注意が必要です。
睡眠中の歯ぎしりとストレスの関連や、就寝前の歯磨きなど睡眠の質や時間と共に大切なことがいくつかあります。

どうも最近世間一般だけでなく医学界からも、アルコールへの風当たりが強くなってきています。この報告からすれば就寝前のアルコールは慎んだ方が得策のようで、夕食のお供程度に楽しむことが賢明のようです。

 高岡 周一

 

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

初めまして、3月末よりスタッフの一員になりました歯科衛生士の生田と申します。
患者様一人ひとりに合わせた口腔内清掃、指導を行いたいと思います。
わからない事などがあれば気軽に声をおかけください。

最近は暖かくなったり、寒くなったりと気温の差が激しいですね。
気温の差が激しくなると体調管理が難しくなってきて、風邪など引きやすくなります。
予防策として、日常生活で心がけたい事は次のような事柄です。
・十分な睡眠
・バランスの良い食事
・体調を整える適度な運動
・手洗い、うがいをする
・乾燥した所や人ごみを避ける
・極端な厚着、薄着をしない
ゴールデンウィークなどで外出する機会が増えるかと思います。
特に人ごみが多い場所への行く機会が増えますので手洗いうがいを心がけてください。
せっかくの長期休み、元気に過ごして良い思い出を作りたいですね。

生田 智美

 

<<< 編集後記 >>>

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?
私は友達と高尾山に登ってきました。
ゴールデンウィークということもあって混雑していましたが、新鮮な空気をいっぱい吸って元気になったような気がします。

小原咲央

歯ニュース 2013/01 … 噛めることは脳への快感/ベータ・エンドルフィン

新年あけましておめでとうございます。
年も替わり気分も心機一転、今年もいい一年にしたいと思っております。『自分が受けたい治療を実践する』をポリシーに掲げて、おかげさまで今年で開院10周年を迎えます。

皆様方におかれましては、昨年はどのような年だったでしょうか。
私にとって昨年はCT等の最新機器の充実などリニューアルの年でした。
今年も新しい治療法や日々進歩する技術を貪欲に取り入れて、さらに皆様方に喜んでいただける治療を目指し、十分なご説明やご相談と共に、安心で確実な治療にこだわっていきたいと存じます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

■ 脳と快感

「快感」なんと心地よい言葉ですが。私たちの人生の目的は何でしょう?
毎日を幸福に楽しく生きることもその目的の一つではないかと私は思っています。
快感状態は私たちの脳の中で、鎮静剤として使われるモルヒネと同じ働きをするベータ・エンドルフィンが分泌され、脳を活性化させています。
美しい景色や素晴らしい芸術を見たり、楽しくスポーツをするなど、快い刺激を脳が受けたときにドーパミンという物質が分泌され、快感情報が脳のなかを伝わりベータ・エンドルフィンが放出されて脳の前頭連合野という場所に働き、人は快感を感じることができるのです。

前頭連合野は、意欲や創造性など最も人間らしい活動を担う部分で、この場所への刺激は楽しく精神的に豊かな人生を送るために非常に大切なことなのです。
マラソンなど、体力を使い果たした極限状態で、それまでのつらさや苦しさが消えて、心身ともに軽く、非常に気持ちがよくなる状態をランナーズ・ハイと言います。
脳内に麻薬に似た物質が分泌された結果と言われていますが、この物質は体が自分で作りだされたものですから、体内に蓄積することもなく、必要がなくなれば自然に吸収されてなくなります。また体を壊すこともありません。
本当の麻薬のように外から薬物として体内に入れたものは、体の要求でなく反自然的なものですから体を壊す方向に向いていってしまいます。

ここに簡単に毎日ベータ・エンドルフィンを分泌させる方法があります。
それは料理を目で楽しみ、香りや食感、味を楽しみ、よくかんで美味しく食事をすることです。
美しい景色や芸術はそう度々とはいかないでしょうが、食事は毎日することができます。「美味しい!」「アァ幸せ!」の感情は快感です。

入れ歯が合わないから柔らかい食事にして、さしてかまずに飲み込んだり、時間がもったいないとばかりに、かき込むような食事ではベータ・エンドルフィンは分泌されません。
本当は食べたいのに食べられないことや、かめないこと自体がベータ・エンドルフィンの分泌どころか、ストレスホルモンの分泌になってしまいます。
今日からよく噛んで、おいしい快感と健康を維持してみてください。

高岡 周一

 

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

あけましておめでとうございます。
今年も患者さんの口腔内の管理を手伝いさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

管理は検診やクリーニングなど医院でおこなうものと、患者さん自身の日々のセルフケアから成り立ちます。
セルフケアで大切なことは、ご存知のように虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊であるプラークを取り除くことです。歯面に付いたプラークはハブラシで落とせますが、歯と歯の間のプラークはハブラシで磨ききれません。デンタルフロスや、歯間ブラシが必要です。毎日使用している方には、当たり前と思うかも知れませんが、新しい患者さんが来院され、ブラッシング指導をすると、使ったことがない、又はたまにしか使わないという方が多いように感じます。

通常お口の中のpHは6.8~7.0と中性を保っていますが、何か食べたり、飲んだりすると酸性に傾きます。歯のエナメル質はpH5.5以下になると成分が溶け出し虫歯になりやすい状態になります。そして唾液の働きで30分くらいかけて中和されて元に戻ります。

しかし、調べてみると飲食しなくても歯と歯の間のプラークはpH5.5以下というデーターがあります。つまり歯間部にプラークが残っていると、歯と歯の間は、いつ虫歯になってもおかしくない環境にさらされているということです。是非、虫歯予防の為にもフロスや歯間ブラシを使ってしっかりプラークを落としましょう。とくに生えたての永久歯はエナメル質がやわらかく、虫歯になりやすいのでお子さんにはフロスをしてあげるとよいでしょう。

竹下克美

 

 

<<< 編集後記 >>>

新年あけましておめでとうございます。今年も日々精進していきたいと思います。
今年1月初旬から医院長自ら制作したHPをリニューアルいたしますので、そちらの方も是非ご覧下さい。私たちスタッフもより良い医院にしていく為に協力させて頂きますので、宜しくお願い致します。

小原咲央

歯ニュース 2012/07 … 食や噛む行為の重要性

先月末に日本抗加齢学会に参加してきました。
難しい話はのけにして、その講演内容も交えてお話しさせていただこうと思います。

中国で古来からいわれている『医食同源』を持ち出すまでもなく、食や噛む行為の重要性が最近の科学によって次第に明らかになってきています。
そのためにいかに歯を長く維持できるかが、これからの人生にとって大切になってきます。また年齢の『齢』の字に歯が使われていることからも昔から歳と伴に変化する代表として歯は扱われてきていますが、食べる楽しみや社交性などの積極的な行動、高い生活の質を維持するためにも歯は必要です。

現在の日本は平均寿命が男性79歳、女性86歳という超高齢化社会を迎えています。
一方で健康寿命と呼ばれる自立して生活できる年齢の平均は男性73歳、女性78歳となっており、その両者の差、すなわち男性で6年間、女性で8年間は何らかの介護を受けている現状があります。長寿だけでなく生活の質を重要視する理由がここにあります。

昨今生命の最大の敵となった癌ですが、生活習慣や食生活との因果関係がいわれて久しくなります。危険因子としては喫煙、肥満、痩せ、飲酒、加工肉、塩分摂取、熱い飲食物などがあげられ、一方で予防因子としては運動、野菜や果物の摂取などがあります。
要約するとご存知のように「野菜や果物などの植物性食品を多く摂り、食塩とアルコールを控えめにして、食べ過ぎに注意して、運動をしましょう」ということになります。 「♪わかっちゃいるけどやめられない♪やれない♪」という声も聞こえてきそうですが・・・

口の中の環境は成長期と高齢期に大きく変化します。人は12歳ごろに完成した歯並びを一生持っていきます。そのためにしっかり噛むことを省略した軟食化傾向の子供たちには噛み合わせや歯並びの問題が出てきます。それらによって将来虫歯や歯周病にかかりやすくなるだけでなく、特定の歯に負担がかかってその歯の寿命が短くなるのです。
歯を失うと噛み合わせの上下顎の高さが変化することが多く、顎関節の変形や顎関節症の発症や他の歯への負担が増えてさらに他の歯の寿命を短くするという悪循環におちいっていきます。

さらによく噛まないことは子供の筋肉の成長、高齢者は維持ができないことになります。これが噛む筋肉や顔の表情筋力の低下、感情表現や会話・咀嚼能力の低下、唾液分泌低下による味覚の低下や虫歯や歯周病の発症、舌の筋力低下による誤嚥性肺炎の発症などにつながっていきます。

噛むという行為は栄養摂取だけが目的でないことをご理解いただけたでしょうか。
今日も味覚を楽しみながら、しっかりよく噛んで、健康で快適な人生をお送りください。

 高岡 周一

  

 

 

■ スタッフの声

梅雨の季節になりました。洗濯物の乾き、お風呂場のカビが気になり乾燥機に頼る日々が続きそうです。
でも、口臭対策として欠かせないのが「水分補給」です。口臭が出るときの口の中は、唾液の分泌が低下しているので代わりに水分を与えて潤わせます。水分補給に最適な飲み物は、お水やスポーツドリンクです。
お茶やウーロン茶は唾液の分泌を抑えてしまうので飲みすぎてはいけませんが、口臭を和らげてくれる効果があるので、量を考えて飲みましょう。 

金恵淑

 

 

■ スタッフの声

ヤマイモは大変栄養価に優れています。その栄養価の一つであり、ねばねばの素となる「ムチン」という成分は消化酵素を多く含み、そのねばねばで消化管の粘膜をガードして、胃もたれ・胃炎・胃かいようを予防します。また、腸の粘膜も保護してくれることと食物繊維の作用が、便秘・大腸ガン・感染症の予防にも役立ちます。
さらに、余分なコレステロールの吸収も抑えてくれるので、血圧の上昇の抑制にも一躍かってくれます。その他、健康にいい成分を多く含む山芋は芋類の中で唯一生で食べることができる食品なので、ぱぱっと手軽に調理し栄養を摂れるのが魅力です。
今年も暑い夏になりそうです。体調にはくれぐれもお気をつけてくださいね。

鮫島連理

 

 <<< 編集後記 >>>

今回のコラムは噛み合わせについてのお話でした。慢性的な肩こりや頭痛でお悩みの方、もしかして噛み合わせが悪いことが一つの原因かもしれません。一度ご相談ください。

鮫島連理

歯ニュース 2012/01 … 咀嚼(噛むこと)と脳の活性化

新年あけましておめでとうございます。
今年もみなさまのご健康へのお手伝いをさせていただく所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。

澄んだ空に昇ってきた明るい朝日を浴びながら、握りしめた指の仲間に入れない冷たい親指をポケットに入れてやろうかと迷っている脇を、手袋をはめ顔をマフラーで隠した自転車が音もなく追い越して行きます。 ちらりと覗く頬は冷気に赤く染まっています。
その自転車の横を窓ガラスを白くした寝起きの車が白い息を吐いて通り過ぎていきます。
動き始めた街の風景は年中同じなのに、冬はなんだか鈍重なスローモーションを見ているようです。

 

■咀嚼(噛むこと)と脳の活性化

ものを噛み、すりつぶし、飲み込むまでの咀嚼という行為が脳の活性化を促すという報告が散見されます。
逆に咀嚼障害は大脳皮質や記憶を司る海馬という脳の一部の神経細胞とシナプスの数を減少させ、記憶や学習能力を低下させます。咀嚼することで脳血流量が増加し記憶促進物質の分泌が促され、脳の海馬や前頭前野、連合野、運動野、感覚野などが活性化されて理解力や記憶力などが改善すると考えられています。
このようなことから、咀嚼は脳機能の活性化に関係しているといわれています。

また味覚の感覚信号が大脳皮質の味覚受容野に伝えられ味が識別されるとともに、視床下部や大脳辺縁系にも伝えられて「おいしい」という感情を引き起こします。
この感情は精神的な和みを与え、全身の自律機能を安定させ、筋肉の緊張を解いて肉体的、精神的なリラックスを生むとされています。

味覚は咀嚼しなければ得ることができないものですから、咀嚼の効果は広く、人間らしく、そして健康で豊かに生きていくためには大切な行為なのです。栄養を流動食で摂るだけでは人らしく生きていけないことがおわかりいただけたでしょうか。
この咀嚼を司るのが「歯」です。歯を大切にしていただきたいと思います。

 高岡 周一

 

 

 

 

■スタッフの声

数ヶ月前、たまたま通りかかった公園でエコフェスティバルが開催されていました。 消防署のブースでは震災で使われたジープや地震体験車、AEDの講習などがありました。地震体験車は長い行列ができていましたが、私は運良くAEDの使い方を消防署の方から教えていただくことができました。

最近では駅や空港など公共の場で「AED」をよく見かけるようになりました。
テレビで何回か見たことはありましたが、実際人形を使って体験してみるとスムーズにはいきません。機械が音声で指示をしてくれるのですが突然そのような状況におかれたら落ち着いて対処できるか心配です。 人工呼吸や心臓マッサージも人形相手に行いましたが難しいです。
AEDの設置台数の増加と一般市民によるAEDを用いた心肺蘇生法の実施は救命率の向上につながっているようです。私も良い体験ができました。

杉山明美

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

最近電動ハブラシについてのご質問が多くよせられます。
電動ハブラシそれ自体には多機能なものが多く出回り価格も比較的お求めやすいようですが、衛生士側から申しますと、できれば手用のハブラシで徹底的にご自身のお口の中、状態を確認しながらみがいていただきたいと思います。
特に、歯と歯茎の境目や歯列の悪いところは手用のハブラシで丁寧に磨いていただくことをお勧めします。

菅野美弥

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは、噛むことの重要性についてのお話でしたが、虫歯で歯が痛むと食事もおいしくなかったり、普段の生活もままならなかったりします。
痛みが出てから歯科にお越しになられるのではなく、痛みが出る前に検診をお受けになられ、早期発見・早期治療をお勧めいたします。

鮫島連理

歯があるってすばらしい1 / 医院ブログ

歯の働きは?と聞かれると最初に思い浮かぶのが「噛むこと」だと思います。 進化の過程で哺乳類出現以前の動物は食いちぎりそのまま呑み込む食べ方をしており、咀嚼する(噛む)という行為は哺乳類の出現において初めて行われるようになりました。

現在でもワニのように食べることが優先されている進化していない動物では、口が顔から前方にそり出し脳のかなり前にありますが、人間ではそれが脳の真下にあります。 進化により口や目、耳、脳などが発達し近寄ってきたと考えられています。

これは噛むことの影響が、脳や鼻、目、耳などに影響を与えることになったことでもあります。 口が闘争の武器や獲物の捕獲、食物の入り口だけだった時代から、人はその口を発声というコミュニケーションの道具としても用いるようになり、これがさらに進化のスピードを上げてきました。
噛むことは進化ともつながりがあり、また噛むことによって進化してきたともいえます。

歯があるってすばらしい2 / 医院ブログ

噛む事以外にも歯の働きはあります。その一つが発音です。 総入れ歯の人が入れ歯を外して喋ると周りではよく聞き取れません。 特にサ行の発音が難しいのですが、これには理由があります。 サ行は歯音といい、前歯の先の上下間にわずかな隙間を開けることで音を作ります。 歯がないと作り出せない音なのです。

50音すべて歯の位置や唇の形、舌の位置がみな違います。 違うからこそ違う音が作れるのですが、歯の影響はほとんどの音で現れます。
人類はその口を発声というコミュニケーションの道具としても用いることでさらに進化のスピードを上げてきました。 会話は進化した動物としての証なのです。

その他にも歯の噛み合わせが骨格の一部として身体のバランスを保つ機能があって、歯は骨格系の維持に働きます。 歯の噛み合せが悪いと、肩こりや腰痛、頭痛などになりやすいと耳にされたことがあることと思います。

歯がみんな揃っていても噛み合せが悪いと体にこのような不定愁訴が起こるのに、右や左の片方だけをいつも使っていたり、歯が抜けたままにしているといろんなものが狂ってきます。 あごのズレから頭の位置、頚椎、肩、腰椎、骨盤、足と全身が歪んでくることもあります。 歯はたかが一本と思いがちですが、されど一本なのです。

また歯は「歯をくいしばってがんばれ!」というように、重いものを持ち上げたり、力を込めることに使います。一度試しに口を開けたまま、重いものを持ち上げてみてください。 力が入らないことに気づかれるでしょう。 このように踏ん張りが利く、がんばれる、力が入るために歯は働いているのです。

歯をなくすことは万病の元 / 医院ブログ

歯をなくされたことが小さな問題であるとは私は考えていません。 なぜなら、次の大きな問題の予兆だからです。
第一は、歯をなくした理由がまだそこに残っていると、さらにまた次の歯を失う恐れがあることです。
第二は、歯を失ったままだと他の歯に問題が出るからです。 坂を転がり落ちるように、どんどん次々と歯を失っていく連鎖が起きるからです。 これから将来の問題といってもいいでしょう。

私は昔から「抜きっぱなしは大怪我の元」とお話してきました。 歯を失うと、その両隣の歯は倒れこみ、噛み合いの歯は延び出てきます。歯は自然に動くのです。悪い意味での矯正です。 その結果噛み合せが狂ってくるのです。
これが頭から足までの骨格系の歪みになり、 肩こり、頭痛、腰痛などの不定愁訴を引き起こすこともあります。 またその歪みは背骨の歪みでもあり、東洋医学では背骨の曲がりは万病の元といわれていますから早期の修正が必要です。

また力を入れる時に、歯を支える組織に問題があったり歯を失うと力が入らなくなります。 このため踏ん張りが利かない、ここぞという時にガンバリが利かないなどにつながることがあります。
さらに頬や口元が痩せたり顔のしわなどの顔貌の変化が起こり、老けて見えることがよくあります。
また自分ではちゃんと話しているつもりでも周りの人には聞き取りづらく電話で聞きなおされるなど、発音や会話の障害になることがあります。 歯はコミュニケーションの要ですから段々喋るのが億劫になって、言葉とコミュニケーションによって進化してきた人類の進化に逆行することになります。

噛むことは生きること / 医院ブログ

食べるということは、生きるということです。そして食べるということは、噛むことです。 流動食で栄養を摂っても人は長生きできません。 噛むという一見意味のないように思える行為が、実は人にはどうしても必要なのです。

人には他の動物と同じように本能というものが備わっています。そして性欲、物欲、所有欲などたくさんの欲があります。しかし齢とともに欲は姿を変えますが、生存本能の形で人生の最後まで残るただ一つの欲が食欲です。

フランス料理の歴史を紐解くと必ず登場する人物で、食通でもあり、フランスの美食の古典ともいえる「美味礼讃」の著者としても有名なブリヤ・サヴァランは、「創造主は、人間に生きるために食べることを強いる代わりに、それを勧めるのに食欲、それに報いるのに快楽(味覚)を与えた」といっています。
生存本能であり人の最後にまで残る食欲、それは『おいしい!』ことでもあります。ダイエットのような努力は何も必要ありません。『噛む』ことさえできれば、誰にでも簡単に手に入れることができる快楽です。おいしい!快楽は、ベータエンドルフィンやドーパミンなどのホルモンの分泌を促し、心と身体にとてもいいことなのです。

噛める恩恵とは / 医院ブログ

噛むこと=食物を粉砕すること=栄養をとること、それだけでないことが最近の研究で明らかになってきました。噛むことはたくさんの恩恵を私達に与えてくれます。

噛む行為は、脳の中枢部である脳幹から指令を受けたリズム性のある筋肉の運動です。 あごを閉じる、食べ物がつぶれる、あごを開ける、舌と頬が歯に食べ物を再度乗せる、またあごを閉じる、という具合に一連の運動をまるでコンピューターのように自動的に無意識の内に行ってくれます。
その上目で見た情報や歯に食物が触れた感触が脳に伝わり、食べ物の大きさや固さなど種類によってあごを閉じる角度・方向を無意識に脳が判断して変えているのです。
右で数回噛めば、今度は反対の左に食物を移動させさらに噛む、こうして左右を移動させながら食物を段々小さく、そして水分と混合させながら飲み込める状態にしていきます。 こんな複雑なことを無意識で行う「噛む」という行為は脳、神経、筋肉、歯、粘膜、唾液、大勢の役者達のみごとなコンビネーションです。

私たちがものを噛む時には、最大で自分の体重の2~3倍もの強い力で噛み砕きます。 こうしたことができるのも、歯はもちろんこの役者たちが丈夫であるおかげです。
裏を返せばこれらのどこかに異常があると成り立たない行為であり、歯を抜けたままにしているとこの一連の作業がうまくいきませんので結果的に『噛めない』ことになります。 歯のない場所だけの問題で収まらないのです。

またこれらを無意識で使う=鍛えることでもあるのです。 入院して筋肉を使わなければ筋肉が細くなることでもおわかりのように、使わないものは衰えていくのが生物の宿命です。噛むという行為はこれらを鍛え、衰えさせない効果があるのです。 口は脳からの命令で動いていますから、噛むという行為は脳への刺激となります。

先ほど述べたように噛むことはたくさんの組織の複雑な連携が必要であり、それらを活性化し老化させない手段でもあります。 つまり、歳をとったからといって軟かい食事にしたり、さして噛まないでのみ込むことは老化を加速することになります。
一口30回を目安に噛んで、老化防止と食べ過ぎ防止に、そして味覚を十分に味わって健康で楽しい毎日をお送りください。

噛むメリット / 医院ブログ

運転中の眠気防止にガムを噛むことが有効であることはよく知られています。 噛む運動で筋肉の張力が強まって目が覚め、脳の働きが活発化して思考力や記憶力、判断力、注意力などを高めて頭のめぐりがよくなります。

岩手医科大学の田中教授によると長期にわたる歯の喪失が学習記憶能力を低下させ、脳細胞に影響するとの報告もあります。 一方で高齢者ほど噛むことによる記憶力増大効果があり、逆にみれば高齢者はよく噛まなければ(噛めなければ)記憶力の減少につながることになります。

このように噛むことと脳機能や認知症との関わりが注目されています。実際に老人病院で歯の治療をしたら認知症の症状が軽くなったり寝たきりの人が歩き始めた、また長期入院の方が減って退院する患者さんが増えたという報告が歯科や医科からも多数出てきています。

食物を噛むとその感覚が脳に伝えられ、脳の満腹中枢が刺激されて食べたい気持ちが抑えられます。 また噛むことによって交感神経が刺激されると、内臓脂肪が減ることが最近分ってきました。 つまりよく噛むことで少ない食物で満腹感が得られて肥満の防止や健康的なダイエットになり、健康への悪い影響がある内臓脂肪を減らすことができるのです。 逆に軟かい食物をろくに噛まずに飲み込んでいると、満腹感が得られず食べ過ぎて肥満の原因になってしまいます。

またよく噛むことでたくさんのホルモンや酵素、抗菌物質が含まれている唾液の分泌が促進されます。唾液について詳しくは後でお話ししますが、唾液にはむし歯や歯周病の予防効果など私たちはたくさんの恩恵を受けています。

本当の唾液の姿 / 医院ブログ

よく噛むことで唾液の分泌が促進されますが、その唾液には消化作用があることはご存じのことだと思います。 それ以外にも唾液には抗菌物質が含まれており、むし歯や歯周病の予防効果もあります。 動物はケガをすると傷口をなめますが、抗菌(消毒)作用のある唾液の働きを本能的に知っているのかもしれませんね。

また唾液は食後に酸性に傾いた口の中の環境をほぼ中性から弱アルカリ性に戻し維持します。 むし歯がむし歯菌の出す酸により起こることは知られていますが、この酸を中和してくれるのも唾液の働きです。
さらに傷ついた粘膜の修復を助けてくれる働きもあります。 そして口の中が酸性になって歯の表面が侵されてむし歯になるところを、唾液中の成分がカルシウムを補い痛んだ歯を元通りに戻してくれます。

またここで忘れてはいけないのが味覚です。 味覚には、酸味、辛味、かん味(塩辛い味)、苦味、甘味、うま味などがあります。 人の舌は先端で甘味を感じ、両端で酸味を、奥で苦味を、全体でかん味を感じます。 これらの味覚を舌にある味蕾という味を感じるセンサーともいえる組織に伝えているのが実は唾液なのです。
ですから本来の味覚を味わっておいしく食べるには、よく噛んで十分な唾液を分泌させる必要があるのです。口いっぱいビスケットをほうばって噛んでいると段々味がしなくなります。 唾液がビスケットに吸収されて味蕾に味覚が届けられなくなるからです。 一度実験してみられると納得できるでしょう。

また唾液は歯や粘膜など口の中の洗浄や口臭の予防にも働いています。 唾液はたくさんのホルモンや酵素を含み、パロチンには老化防止やアンチエイジング、女性には喜ばれる美肌効果までありますから見逃すことはできませんね。 このように唾液はただの水ではなく私たちの健康にとても貢献してくれている大切なものなのです。

これまで何回かに渡って歯のすばらしさ、噛めることのありがたさ、そして今回唾液の真の姿をお話ししてきました。歯を失くすとこうした恩恵を失っていくことになるのです。

奥歯は大切 / 医院ブログ

噛むという行為は、骨の中に植わってビクとも動かない上下の歯の間で起こります。 しかし噛むとグラつく歯や、骨の中に植わっていない構造である入れ歯は、本当の『噛む』には程遠いのです。あごの骨が痩せていなくて条件のいい入れ歯でも本来の能力の最大6割しか噛めません。現実的にはそれ以下の方が多いのが実情です。

噛むという行為は上下の歯がちゃんと合わさって成り立ちます。ハサミの二つの刃がちゃんと合わさっていなければ切れないことに似ています。噛むとグラつく歯は、噛み合う相手がグラついて逃げていくのでしっかりと噛めるはずがありません。

また自分ではしっかり噛んでいるつもりでも、そんな歯で噛むと歯が壊れると脳が認識するため、脳は途中で力を抜くように筋肉に指令を出して歯を守ろうとします。これも結果的に『噛めない』になるのです。

日本人が発見した『うま味』という味覚がありますが、それを私たちは奥歯の横の舌の側面で感じています。肉を奥歯でギューと強く噛みしめることで肉汁がにじみ出てはじめて感じ取れるものなのです。
すなわち『うま味』を味わうには、ビクとも動かないしっかりとした奥歯があることが条件になります。 前歯ばかり大事にして奥歯をないがしろにされておられる方は、食べる楽しみを失ってしまうかもしれませんのでご注意ください。

歯をなくしたら / 医院ブログ

人の体に無駄なものは一切ありません。 研究すればするほど非常に無駄なく効率的にうまくできていることがわかります。 5000万年前に人類の祖先である原猿類が誕生してから、長い年月で無駄を省き、必要な機能を満たすために進化してきた人の体に不要なものなどないのです。

歯の本数は本来28本ですが、前歯と奥歯、糸切歯などそれぞれ本来の仕事が皆違います。仕事が違うため、歯の形態や根っこの長さなど皆違います。失った歯の代用を他の歯にさせることはできないのです。 本来あるべきものは、本来あるべき場所に一本も欠けることなく存在し続けることが大切です。

前に歯の働きや噛むことの意義をお話ししましたが、この恩恵を放棄するだけでなく、逆にデメリットとしてこれからの生活と人生にのしかかってきます。 もちろん噛めない=食べられない、ですから栄養摂取上にも問題ですし、高齢者の日常生活における楽しみの第一位は「食事」といわれていますので、将来の楽しむ権利を今ここで失うことは大きな損失です。

食べられるものが限られる、 食生活が変わる、 他の人と食事するのが嫌、 出かけることがおっくになる、 活動的でなくなる、 自分に自信が持てなくなる、 口元や顔貌に若さがなくなる・・・などなど たくさんの「できない」がこれから降りかかってきます。 これが楽しい人生でしょうか?

しかし歯をなくしたまま放置しないで抜けた歯を補う治療をすればこうした不満や不安は解決できます。今の現状にあきらめさえしなければ、人前で大きな口を堂々と開けて喋ったり笑ったりしながら、なんでもおいしくいただけることを手に入れることができるのです。

噛めないとどうなる / 医院ブログ

しっかりとした自分の歯があった時代には微塵も感じていなかったことが、歯を悪くしたり歯をなくして初めて体験することがあります。
「よく噛めないし食べてもおいしくないから食べることに興味がなくなった」 「外ではどんな食事が出されるかわからないから外に出るのが億劫になった」 「口元が貧弱になった」 「口の中に自信が持てないために、人に口を見せたくないから喋るのが嫌になった」 「気分まで老ける」など歯を失くされた患者さんからこうしたお声をよく耳にします。

噛めないことは噛むことによる利益を失うことです。 咀嚼能力が落ちて栄養摂取上の問題もありますが、口の機能をあまり使わなくなると神経や筋肉などが十分に活性化されず、それらは衰え、口元や顔のハリを失い老けて見えることにもつながります。

歯をなくしたらできないことが増え生活の質が低下するだけでなく、発音や骨格の維持に支障をきたし、肩こりや頭痛、腰痛などの不定愁訴を抱え込んだり、重いものを持てない、踏ん張りやガンバリがきかないなどが起きることがあります。

また噛むことと脳機能や認知症との関わりが注目されているように、脳の血流量の減少と共に活性化が十分に行われず思考力や記憶力、判断力、注意力などが低下してしまいます。 さらに内臓脂肪の増加を促して、肥満や生活習慣病の温床にもつながります。 これらは日本人の死因のかなりの部分を占める以上侮ることはできません。
噛むことは食べ物を咀嚼することだけではないのです。噛むことで私たちはたくさんの恩恵を知らぬ間に受けています。 とても大切なものなのです。

噛めないとどうなる2 / 医院ブログ

噛めないことのデメリットはまだまだたくさんあります。 噛むことで得られるストレス発散効果が少なくなり、また視力向上、運動能力の向上などの効果も失ってしまいます。 またたくさんのホルモンや酵素、抗菌物質が含まれている唾液の分泌が減少するために、味覚に影響がでたり、酸の中和力や粘膜の修復能力、口の中の洗浄や口臭予防などの働きが悪くなります。

免疫力の低下を招き、感染症や病気にかかりやすく、またむし歯や歯周病にもかかりやすくなります。このためまた他の歯を失い、さらに噛めなくなってまた歯を失う悪循環に陥る危険があります。

食べる楽しみを奪われ、歯の喪失が日常生活上での自信の喪失につながることも多く、人とのコミュニケーションが億劫になり、外食をふくめて外に出ることに消極的になるなど行動力の低下や社交性の低下など日常生活の積極性の低下が伺えます。 百寿者の明るく元気でよく喋りよく食べる姿とは対照的な姿です。

このようにたくさんのマイナス要因を『噛めない』ことはもたらします。 噛む能力の高い高齢者は医療費が少なく健康だという調査結果もありますから、 今ある歯をできるだけ長く残し、失った歯を早急に取り戻すことをお勧めいたします。

入れ歯の長所と短所 / 医院ブログ

歯を失くした場合の治療選択肢の一つの入れ歯についてお話しします。
入れ歯の利点は、取り外しができるため口の中の掃除がしやすいことです。また人工の歯を比較的自由に配置できるため、あごの骨が痩せていても作ることができます。

一方で欠点もあります。 歯は本来28本揃っていて本来の働きをします。仮に歯が半分になれば単純計算では残った歯は倍の仕事をしなくてはなりません。残った歯には重荷です。

また噛む力で入れ歯が動くたびに、針金を引っ掛けた歯は入れ歯を介して揺すり続けられます。 この二つの力が残った歯に強い負担を強いて歯の寿命に影響することがあります。 ひどい場合には骨が溶けグラグラになって抜けてしまうこともあります。 人によっては櫛の刃が抜けるように、また一本、さらに一本とどんどん歯を失う理由がこれです。

また長年入れ歯を使うと、入れ歯を支えるあごの骨が痩せてきます。 これは人によって程度の差こそあれ多くの人に見られる現象です。 入れ歯によるあごの骨の減少は統計からみると年平均0.5ミリ、10年に換算すると5ミリにもなります。だから入れ歯がガタついたり、食べ物が頻繁に入れ歯の中に入ったりするようになるのです。
このように本来の歯と違って入れ歯はその構造上、どうしても残った歯とあごの骨に無理を強いるものなのです。歯を失って噛めないから作るとはいえ、歯科医として歯がゆい思いです。

これに対しインプラントは、天然の歯と同じように骨にしっかりと植わったものですから、噛む力を自分で支えてくれます。したがって他の歯を揺すったり負担を強いることはありません。 さらに入れ歯のようにあごの歯肉に乗せる構造ではありませんから、大切な骨を痩せさせることもありません。
とかく入れ歯は異物感や、見栄え、噛む能力などに劣る点が注目されますが、今ある財産である歯と骨を目減りさせることの問題の方が今後の人生を考えると私は大きいと思います。

ここで勘違いしていただきたくないのは、インプラントが全ての面において入れ歯を上回るとか、入れ歯はダメなどと短絡的に受け取って欲しくありません。
それぞれに長所と短所を持っていて、あなたの症例にどの短所を許容できて、どの長所をありがたいと思えるか、そういう視点で選択していただきたいと思います。

ブリッジの長所と短所 / 医院ブログ

失った歯を補う方法の一つ、ブリッジについてお話しします。
ブリッジの利点は歯に接着しているため、入れ歯のようにガタつかずよく噛めることと異物感がないことです。さらに治療が簡単で短期間で終わることです。

しかしいくつかの問題もあります。
ブリッジをするためには失くした歯の両隣の歯を削らなければならなりません。歯を削れば歯の寿命は短くなります。歯と人工の歯の境目からむし歯や歯周病になりやすくなるからです。

さらに失くした歯にかかる噛む力はブリッジを伝わって削った両隣の歯にかかります。
この力が残った歯には余分な負担となり、その長年の蓄積が残った歯の寿命を縮めてしまうことがあります。
また削った歯が神経のない歯であった場合には、時に歯の根っこが真っ二つに割れることさえあります。このように一本歯を失ったことが次の歯を失う原因になることがあるのです。

この問題を解決する唯一の方法がインプラントです。歯を失った両隣の歯を削る必要がなく、またそれらの歯に噛む力を余分に負担させることなく、失くした歯の負担をインプラントだけで背負ってくれます。インプラントには残った歯を長持ちさせるメリットがあります。

しかし両隣の歯が既に削ってあって、さらに神経のある生きた歯で、なくした歯が奥から2番目の歯でなく、歯ぎしりや食いしばりをしない方なら症例によってはブリッジでもいいかもしれません。またかみ合う歯の状況によっても判断は違ってきます。このように人それぞれお口の状況が違いますから、お勧めする治療法が変わってきます。

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インプラントの長所と短所 / 医院ブログ

現在だけでなくこれからの人生を考えると、できるだけ歯が抜ける前の状態に近づける治療法が理想です。そして残った歯を長持ちさせるために他の歯に負担をかけない治療法が理想です。
残念ながら現代の医療が歯を新たに生み出すことができない以上、こうした理想に少しでも近づくことができるのなら他の選択肢より最も優先されていい治療法だと私は考えます。

それがインプラント治療です。インプラントは失った歯とほぼ同じ働きをしてくれます。他の治療法のように失った歯の代用を他の歯がする必要がないのです。インプラントには何でも噛めることや他のたくさんの利点がありますが、ブリッジや入れ歯に比べて現在お口の中に残っている大切な歯と骨を守りその寿命を確実に長くしてくれます。

インプラントやブリッジ、入れ歯などはその気になれば手に入れることができるものですが、骨や歯はもう二度と手に入りません。どちらが価値のあるものかご理解いただけると思います。このことがインプラントの最大のメリットだと私は思います。

一方でインプラントの短所は骨やお口の状態が条件を満たしていないとどなたでも受けられないことや、手術が必要なことと治療費が高額なことです。

歯をなくした時の解決策にはこの他にも入れ歯やブリッジなどもあります。
どの選択肢が最もいいか?ではなく、どの選択肢が最もあなたに合っているのか?
今の不満や不安を解決するにはどの選択肢が最も有利なのか?という見方をしていただきたいのです。

ですから人によって最適なものは違うはずです。歯科医はそのよきアドバイザーであり、水先案内人だと私は考えています。将来に渡って満足できて、そして納得できる選択肢があなたにとって最もいい治療法なのです。
ご一緒に考えていきましょう。きっとその方法が見つかるはずです。

口元のアンチエイジング / 医院ブログ

失くした歯を単純に補うのはブリッジや入れ歯でも可能です。しかし歯をなくした場合、実は失ったのは歯だけではないのです。それはあごの骨です。
人の体は使わない組織は衰えていくため、歯を支える骨は自然に痩せ歯肉もそれにつられて痩せて失っていきます。
この痩せが口元や頬の張りを失くし、しわが増えたり老けた顔貌につながります。

入れ歯はこの歯と歯肉の痩せをプラスチックで補い、それに加えて噛む力を支えまた入れ歯を安定させるためにプラスチックがどうしても大きくなります。
これが口の中で邪魔であったり、金具などの見栄えが良くないことが弱点ですが、しかし歯肉の痩せをいくらでも補えるのは裏を返せば入れ歯しかできません。他の選択肢には限界があります。
また取り外しできることが裏腹に人前で外れやしないかと不安になったり、入れ歯と歯肉や歯の間に食べかすがつまることが多いため、人前でそれを気にする心理が働くことがあります。

一方でブリッジやインプラントでは失った歯を補うことはできても、失った歯肉の膨らみは補うことが原則的にはできません。口元が寂しくなる一つの原因です。しかし多数の歯を失った場合にはインプラントと入れ歯を併用すればこの問題を解決できる場合もあります。

さらにブリッジでは抜けた場所は年数をかけて次第にさらに痩せていくことが多く、今よりもっと口元が寂しくなることがあります。一方でインプラントが骨の中に入れば、噛む力がインプラントを介して骨に伝わるためにそれ以上の骨の痩せは食い止めることができます。

こうしたことからインプラントは異物感などの使用感、面倒などの扱いの容易さを考えると、口元や顔のしわや痩せからくる顔貌の老化を防ぎ張りや若々しさを取り戻すこと、その両者をほどよく手に入れられるメリットがあります。

口元のアンチエイジング2 / 医院ブログ

口元が寂いしくなるのは歯をなくした今だけのことではありません。これからの変化を考えていかなければなりません。それは『かむ』行為によるありがたい副産物です。

入れ歯ではあごの土手がよく、その他の条件にも恵まれていても、天然の歯の最大で6割しかかめません。一般的にはそれ以下になることが多いのが現状です。
ところがインプラントは骨の中に植わってビクともしませんから硬いものでも何でも食べるものを選ばず天然の歯と同じように噛み砕くことができます。
この噛む行為が咀嚼筋を鍛え維持することになり、顔の輪郭や顔の張りを維持してくれます。筋肉を鍛え衰えさせないことは、小顔や美容に顔の体操を推奨するエステがあるように美容上だけでなく、さらに脳の活性化にも役立ちます。

脳はあなたの行動と表情をコントロールしていますので、脳の活性化によって今までと同じことに対してでも活動的にそして楽しくしてくれます。これは外見を取り繕うのではなく、体の中からのアンチエイジングです。このように特に女性にとって大切な、見た目に美しく若々しいことがインプラントでしっかり噛むことで手に入るのです。

さらにインプラントで噛めるようになることや口元に自信が出ることで、喋ることや行動が活発になり、笑顔が多くなります。笑顔や多彩な顔の表情は、顔の表面にある表情を作る筋肉の活動を活発にします。それが老化による筋肉の衰えからくる、顔のシワやタルミを防止する効果も期待できます。このような筋肉などの物理的な変化だけでなく、自信などの精神的な面や行動面での変化も若さとアンチエイジングには大切です。

噛めることを手に入れて今日から美味しく、美しいエイジングにお取組みください。

なんでも噛めるインプラント / 医院ブログ

これまで歯をなくされたことが実は小さな問題でないことと、今現在の不具合や不満だけでなく、将来の大きな問題となることをお話ししてきました。
今日は近頃最も患者さんからのご質問が多く、適応症なら確かに日常生活の質が高いインプラントについてお話しいたします。

歯を失った時の治療の選択肢としてインプラントが優れている理由の一つが、噛む能力の高さです。
インプラントは天然の歯と同じように骨の中に植わってビクともしませんから、天然の歯と同じ力で、昔と同じものが、何でも噛めます。

食べることは快楽ですから、これは大きな利点です。
インプラント治療後のアンケートですべての人がその機能の高さを認めています。
「自分の歯が蘇った」「歯を失くしたことを忘れる」など多くの方々の感謝のお声を頂きます。
これは一度インプラントをお受けになられた方は、必ずといってもいいくらい次もインプラント治療をご希望になられることからも明らかです。

私たちは一日三回、一年365日、十年で一万回以上食事をします。
噛めることと噛めないことの差がどれだけ大きくなるか、そしてその幸せの蓄積がどれだけ大きいか、ご想像いただけると思います。

歯をなくした時には / 医院ブログ

当院は東京23区のすぐ隣の市である武蔵野市にあり、また立地が三鷹駅周辺ということもあるのでしょうか、大規模な新規の住宅開発が行われることもないためか大人の方が多く来院されます。そのため平均年齢が高いためでしょうか、歯を失くされた方が大勢お見えになられます。

歯を失くした場合の選択肢として近年インプラント治療が一般的になってきていますが、歯科界も含めて世間の考え方がどうもインプラントが目的になっているような気がして異和感を持っています。
確かにインプラントはたくさんの恩恵を運んできてくれます。ですがそれは一つの手段であって、真の目的はどんな生活を送りたいのか、どんな不便を解消したいのか、またその生活の質の獲得と精神的な負担の解消だと私は思います。手段を先に決めてしまうことに異和感があるのです。

しかしインプラントの登場で過去の治療法では成し得なかった生活の改善ができることが医療側にとって革新的に写ることと、長年臨床を行っていると一つの崩壊が連鎖的に次の崩壊を呼ぶことが多く、過去では困難であったそれを止める手段として有望な治療法であることが強いインパクトを持っていること。さらに患者さま側からのインプラントに対するご質問も多いためか、我々医療サイドからのアナウンスが偏って多くなっている状況を我々医療人も反省しなくてはならないでしょう。

症例によってはインプラントが最適な場合もあれば、ブリッジや入れ歯をお勧めする場合もあります。残った歯の状況や生活状況、お困りの状況などと共にそれぞれの選択肢のメリットとデメリットを比較しながら、先ほどの真の目的に沿ってその方にとって最適な選択肢が何なのかを患者さんと一緒に考えていくプロセスが大切なのだと考えています。

その一緒に考えた結果が手段だと考えています。5年後、10年後にあの時あの治療をしておいてよかったと思える治療が最善の治療なのだと思います。

歯ニュース 2010/10 … 噛むことの役割2/インプラント治療のメリットとは?その1

空を見上げると、入道雲に入れ替わって薄い雲が透き通った青空にすじを引いています。この雲を見ると運動会を思い浮かべます。朝晩の涼しさと供にやっと秋を感じますが、今年は特にほっとされている方が多いと思います。

10年ほど前に買った腕時計の調子が最近どうもよくありません。毎日のようにネジを巻いてきた時計の、ネジを巻くためのリューズが元の位置に収まらなくなったのです。ただ元に戻らないだけで日常の使用にはまったく差し支えないのです。しかしなんだか壊れた感じがして(見かたによれば立派に壊れているとのご指摘もあるでしょうが)、なんとなく気持ちが悪いのです。腕時計には電池式、自動巻き、手巻きの三種類があるようですが、毎日ネジを巻くことを面倒と考えるか、何年かに一度とはいっても使いたいときに電池がなくて使い物にならないことを嫌と感じるか、好みが分かれるところです。
一日の装着時間が長い人には、自動巻きでなんの不満もない方もいらっしゃることでしょう。私は今日も一日自分にネジを巻くかのごとく腕時計のネジを巻く、これが一日の開始を宣言する儀式のようでそれなりに気に入っていました。でも逆に時間に縛られない自由な時間を過ごしたいこともあって、休みの日には腕時計をほとんどしません。ネジも巻きません。仕事が終わって帰宅し腕時計を外した時点から休日を挟み仕事の日の朝までの一日半で腕時計は止まってしまいます。その時計は本来自動巻きなのですが、仕事中は外すため使用時間は通勤中だけになって一日の装着時間が短いために手巻きをしないと途中で必ず止まってしまいます。

長年の使用で多少くたびれてきたとはいっても、愛着ある我腕時計ですから修理するつもりでした。でもよくよく考えてみると、修理してもまた10年後には調子が悪くなることでしょう。そこで使い方を見直した上で修理しようと考えたのです。

毎日手巻きをするから壊れるのなら、本来の自動巻き機能を生かして腕時計を揺らせばいいのです。しかし通勤だけでは巻き上げ時間が足りないのです。そこで、父から電動式腕時計ぜんまい巻き上げ器なるものをもらいました。ちょっと古風な表現ですが他に適当な表現が見当たりません。その内部に時計を入れておくと、モーターによって内部が時折回転することで時計のぜんまいを巻く仕組みになっています。

その器械を父が私に譲ってくれたのは、一言でいうと「うるさい」という理由です。 自室に置いておくと寝ている間に時々モーターのスイッチが突然入り、ジージー(爺々)という作動音が耳について寝られないというのです。というわけで現在父は電池式の腕時計をしています。そこで私はその器械をもらってリビングに置けば耳障りでないと考えたわけです。しかし誤算がありました。夏の暑さで部屋の入り口を開け放した状態では、隣の部屋にも関わらずやはり「音が気になる」とここでも拒否されてしまったのです。大音響を発するわけではないのですが、夜間寝静まった静けさの中では小さくとも機械的な音は耳につくのです。そんなわけで家人にガラクタ扱いを受ける前に、現在は仕事中に医院の中でジージーいっています。このジージー君、がんばって働いてくれてはいますが、朝には無情にも時計は数時間前で止まっています。あと一歩及びません。電動巻き上げ器にある4つの動き方のプログラムを試してみたり、器械の傾斜を変えてみたりと試行錯誤中ですが、いまだ朝まで完走はしていません。いっそのこと先に時計を直した方が早い?かもしれません。どうせ直すんだから、そうも思うのですが。

 

■ 噛むことの役割2

先月噛むことの役割についてお話ししました。今月はその続きです。食べるということは、生きるということです。そして食べるということは、噛むことです。流動食で栄養を摂っても人は長生きできません。噛むという一見意味のないように思える行為が、実は人にはどうしても必要なのです。人には他の動物と同じように本能というものが備わっています。そして性欲、物欲、所有欲などたくさんの欲があります。しかし齢とともに欲は姿を変えますが、生存本能の形で人生の最後まで残るただ一つの欲が食欲です。

フランス料理の歴史を紐解くと必ず登場する人物で、食通でもあり、フランスの美食の古典ともいえる「美味礼讃」の著者としても有名なブリヤ・サヴァランは、「創造主は、人間に生きるために食べることを強いる代わりに、それを勧めるのに食欲、それに報いるのに快楽(味覚)を与えた」といっています。

生存本能であり人の最後にまで残る食欲、それは『おいしい!』ことでもあります。ダイエットのような努力は何も必要ありません。『噛む』ことさえできれば、誰にでも簡単に手に入れることができる快楽です。おいしい!快楽は、ベータエンドルフィンやドーパミンなどのホルモンの分泌を促し、心と身体にとてもいいことなのです。

百寿者と呼ばれる百歳以上の健康な高齢者の皆さんにはいくつかの共通点があります。ポジティブな思考を持っていること、明るいこと、何がしらかの軽い運動をしていること、そして例外なくよく食べます。このように先ほどのホルモンの分泌が促される生活を送っておられ、日々の中でそれらをうまく利用しています。百寿者がそういう生活を送っておられるというより、そういう生活を送ってきた人だけが百寿者になれる権利を持つことができるようです。
私たちは一日三回、一年365日、十年で一万回以上食事をします。長い人生で噛めることと噛めないことの差がどれだけ大きくなるか、そしてその幸せの蓄積がどれだけ大きいか、ご想像いただけると思います。このように噛むことは私達にとって健康的で楽しい毎日を送る上でとても大切なことなのです。

 

■ インプラント特集:インプラント治療のメリットとは?その1

先月と今月コラムで噛むことの役割をお話ししました。噛むという行為はただ栄養を摂るだけでないこと、消化できればいいから軟かいものを流し込めばいいのではないことをご理解いただけたと思います。インプラントには歯をなくした場合の他の治療選択肢に比べていくつかのメリットがあります。

インプラントのメリットの一つが、他の治療法より圧倒的に『よく噛める』ということです。全員の方といっても差し支えないと思いますが、治療後に伺う感想のトップ1が『なんでも噛めるようになった』です。インプラントは天然の歯と同じように骨の中に植わっているためビクとも動かずよく噛めます。入れ歯のようにグラついたりしません。

インプラントは食べ物をよく切り、よくつぶし、入れ歯のような邪魔なものがなく、「食事がおいしい、食べることが楽しい」「どこにでかけても食べるものを気にしないでいい」と好評です。こんな喜びだけでなく、先ほどお話しした噛むことの恩恵を最も得られることも見逃せない大きなメリットです。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

今年の夏は本当に暑く、夏生まれの私にとっても耐えがたいほどの暑さでした。少しずつ涼しくはなってまいりましたが、この時期体調管理には充分お気をつけ下さい。
でも気分だけはもう秋。スーパーの店先にも秋の味覚が並び始め、一年中を通し四季の移り変わりを最も感じます。都会で生活していると自然の中から直接季節を感じるというより、テレビCMであったり、各地のイベント事を通じて秋になったことに気づかされることが多いように思います。山の景色や、空の色、流れる空気の気配などで自然と四季を感じる情緒はいつまでも失いたくないものです。

 菅野 美弥

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

顔の筋肉を鍛えることで若々しい表情を維持できるそうです。簡単な顔の体操を一つご紹介します。それぞれ4秒間キープして下さい。まず、空気を右頬に入れ空気で頬を押すぐらい思いっきり力を入れて下さい。順番に左頬、唇の上側と下側も同じように行ってください。 唇の力が弱いと「ぷっ」と空気が漏れてしまうので気をつけてください。この体操を一日3セット行い、若々しい顔をキープしてみて下さい。

小島 千春

 

 

■ 女性スタッフからの耳寄り情報

今年の夏の猛暑で体調をくずされた方も多いのではないでしょうか?冷房や冷たい飲み物を多く摂ってしまい、体が冷えたり、胃腸も少しくたびれてしまっているかも知れません。こんな時には胃腸の調子を整え、むくみ改善する効果があるれんこんがいいそうです。
れんこんはビタミンCも多く含んでいます。またスープなど体を温めるものをできるだけとることをおすすめします。きのこやお野菜のスープにすりおろしたれんこんを入れるレシピが先日紹介されていました。酢れんこんは停滞気味の胃腸の調子を整えてくれます。さらにれんこんはお肌にハリを与えたり、シミや肌荒れにもいいようです。
体の疲れをとり、いたわってあげたいですね。元気になって食欲の秋を迎えましょう。

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

10月に入ってすっかり秋めいて参りました。今年の夏は酷暑でしたが、冬は冬で厳冬だそうです。当院ではひざかけをご用意しておりますので、必要な方は遠慮なく声をかけてくださいね。

鮫島 連理

歯ニュース 2010/09 … インプラント治療はみな同じですか?/噛むことの役割

8月は熱いという字を使いたいほど、うだる暑い日が続きました。日差し、いや陽射しを避け屋内にいても、じわじわと体の中から汗がにじみ出て来ます。関東でも気温が体温を上回る37・38度になった日もあって、これでは体の熱が外に逃げていきません。猛暑と共にカレンダーに並んだ熱帯夜も体を動かす速度を遅くします。8月後半からもう秋だという気の早い暦に実感が追いつくのも後少しの辛抱でしょう。

先月はインプラントの講習会に始まり、徳島の阿波踊り見物、夏休みなどで暑い中にも関わらず外に出る機会が多い月でした。その合間を縫って夫婦で白州にでかけてきました。白州はサントリーの工場があるように、水がきれいでおいしいことで有名です。白州の尾白の名水には、甲斐駒ケ岳に降った雪や雨が地中深くに浸透し、石英(水晶)の粒の中でろ過され永い年月をかけて、キレのあるきれいでおししい水になった名水と書かれています。夏の今でも湧き出る水は冷たく、遠路からペットボトルなどに入れて持ち帰る人がたくさんいらっしゃるそうです。容赦なく照りつける夏の太陽の下で、我ら二人と一匹(愛犬)はそのおいしく冷たい水に一息つくことができました。周りの林も木々が天然の屋根となって陽を遮り、心地よい風が吹き抜けていきます。

現在入れ歯を使っておられる方々や歯を失くされた方々からインプラントの相談を受けますが、私の実感としては、以前より骨が痩せて骨の量が少ない症例が多くなってきている気がします。こうした骨の少ない症例に対して、近年世界中で新しい治療法や器具が考案され、治療は飛躍的に進歩しています。その一端に触れるため先月も講習会に参加し、早速その治療法を当院に導入しました。これで今までに増して安全に、確実に治療を受けていただけます。

 

■ インプラント特集:インプラント治療はみな同じですか?

先月に続いて今月も、皆さんからインプラントについてよく頂くご質問についてお話しさせていただきます。このご質問への答えは「インプラント治療はみな同じではありません」です。インプラント治療の違いは大きく分けて二つあると私は考えています。それは患者さんの要望は?インプラントをどう生かすか?すなわち残った歯をどう長持ちさせるか?何を考えて治療設計を立てるか?口全体の噛み合わせは?どんな術式を駆使するか?などのソフトの部分と、インプラント自体のハードの部分の違いです。私は特にソフトの違いが大きいと考えています。

世の中にはたくさんの業種があります。その一つをとってみても、同業他社と内容がまったく同じということはないと思います。また機械的に大量生産されたものの品質は同じでしょうが、医療は人の手によるものですから一つとして同じものはありません。その上に対象となる人の体が全員違うものですから、千差万別といって差し支えないでしょう。

インプラントにはたくさんのメーカーと種類があります。日本国内でも数十社、世界中では数えきれないくらいあります。材質や構造もメーカーによって違い、特色もさまざまです。私はその中から3社を厳選し、症例によって使い分けています。あごの骨を痩せさせることが少なく審美的な(美しい)インプラント、歯を抜いたその場でインプラントを入れる場合や骨の少ない場所に入れる場合に適したインプラントなど、その長所をうまく取り入れていろいろな症例に対応しています 。

 

■ 噛むことの役割

なぜ人には咀嚼(噛むこと)が必要なのでしょうか。それは、噛むことで私達はたくさんの恩恵を得ているからです。ここでその代表的な恩恵のいくつかをみてみましょう。

○食物を飲み込みやすいように細かくする

○消化しやすくする
唾液と供に分泌されるアミラーゼによって食べ物の分解を促進し消化しやすくします。

○胃や腸の消化液の分泌を促す
唾液によって胃酸と膵液の分泌の指令をだします。すなわち噛むことで「これから食べ物が体内に入るから、体に準備をしなさい」と指令が飛ぶのです。

○唾液の分泌を活発にする
唾液はただの水ではありません。たくさんの働きがあります。噛むことによってたくさんのホルモンや酵素が含まれている唾液の分泌が活発化します。唾液分泌の増加はむし歯や歯周病予防に有効です。分泌された唾液によって歯肉や歯の修復・消毒を行い、歯を保護し、食べ物を飲み込みやすい状態にしてくれます。口の中の酸性・アルカリ性度を一定に保つ働きもあります。唾液に含まれるパロチンには老化予防や女性に喜ばれる美肌効果もあります。お茶や水ではこの代用はできませんので、しっかり噛んで十分な唾液を出すことが大切です。

○唾液の分泌を促し食物の味、においを感じる
ビスケットを立て続けに何枚も水分を摂取せずに食べてみてください。味がしなくなります。味覚を感じる味蕾という器官は唾液を通じて刺激が伝わり味覚を感じることができます。特に奥歯の横にある舌には日本食に欠かせない「うまみ」を感じる部分があります。奥歯がなかったり、しっかり奥歯で噛まないと「うま味」を感じることができません。せっかく食べるのにもったいない話です。このようにおいしく食べ、味覚を味わうには唾液が必要なのです。

○噛む刺激が脳に伝わり、脳を活性化
咀嚼は脳の直下にある筋肉の伸び縮みで行われます。この筋肉の運動が血液の流れを活発化させ、それが脳の直下で起こるため脳の血流量も増えるといわれています。よく噛むことで記憶力の増強や感性・情緒・判断力の育成にも効果的で、認知症の改善や予防にも有効と考えられています。

○満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐ
よく噛まないで早食いすることは満腹中枢が刺激を受ける前に食べ過ぎてしまうのです。よく噛むことはダイエットにもなることなのです。

この他にもよく噛むことによって、目のピントを合わせる毛様体筋が鍛えられて視力の向上、肥満や糖尿病との関係を示唆する研究報告もあり、噛むことは私達にとって健康的で楽しい毎日を送る上でとても大切なことなのです。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

今年の夏は例年になく、とてもとても暑い日が続きました。旅行へ言った時の暑さ対策にと思い、お店をのぞいてみると、数種類の冷却グッズが並んでいました。塗ると冷たくなるボディークリームやハンドクリーム、洋服に噴きかけると冷たくなるスプレー、首に巻いて冷たさを感じるハンカチ、ホカロンの冷たい版のヒヤロンなどがありました。効果があるのかないのか旅行で役に立つのか分かりませんが、ヒヤロンと首に巻いて冷たさを感じるハンカチを買ってみました。

結果、旅行先でそれ程暑くなかったので冷却グッズは使いませんでした。その為、効果は分かりませんでしたが、今年のように暑い夏は、こういった商品を求める人が多かったのではないでしょうか。

 小島 千春

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

毎日丁寧に磨いているつもりでも歯ブラシの届きにくいところや、磨き残しのある所を専門の機械や器具を使っておそうじする方法を、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と言います。
お口の中をいつもよい状態に保つため、定期的にお受けいただくことをお勧めしています。ツルツル、サッパリで気持ちいいですヨ。

杉山 明美

 

 

■ 女性スタッフからの耳寄り情報

★ローズマリーのビネガー漬け★
ローズマリーを枝ごと洗い、水気をきって、ビネガーの瓶に漬け込んでおくだけです。ドレッシングとして使う他、シャンプー後のリンスとしても使えます。洗面器に入れたお湯に垂らし、髪をゆすぐと、キューティクルを引き締め、黒髪をきれいにする効果があるそうです。

 

 

<<< 編集後記 >>>

酷暑と言われた夏が終わり少し涼しくなってまいりましたが、季節の変わり目は体調をくずしやすいのでお体に気をつけてくださいね。

鮫島 連理

歯ニュース 2010/03 … 咀嚼(ものをかむ)の効果

できるだけうまく滑ることに努力する冬季オリンピックと、一生懸命滑らないように頑張る受験の2月が終わり、三寒四温の3月が始まりました。もうすぐ春一番に続いて桜の季節です。厚手のセーターにジャンバー、手袋とマフラー、たくさん着込んで顔以外の肌を覆い隠した冬も後少しです。

その寒さで嫌われる冬は、寒ぶりに代表されるように魚やイカ、ネギなどの野菜も寒いからこそ食べ物がおいしい季節でもあり、さらに空気が澄んでいて、夜空に瞬く美しい星達、晴れ渡った日には透き通る青い空を背景にした山々や木々、夜景に浮かび上がる街の照明、ほんとうに景色がきれいな季節です。

写真の当日は残念ながら曇り空で、絵に描いたような青い空にそびえ立つ富士とはいきませんでしたが、薄くベールに覆われ頭に雪帽子をかぶった富士も優しげな姿でこれはこれでいいと思いました。

  

■咀嚼の効用

食べものを噛み砕き、すりつぶし、飲み込むことができる状態にする行為を咀嚼と呼ぶことはご存知のことだと思います。食物の咀嚼以外でも、物事や文章をよく考えてその意味を理解する意味にも一般的に用いられます。
食べもの咀嚼には、食物を消化しやすい状態にすること以外にもいくつものよい効果があります。咀嚼により唾液分泌が盛んになり、口の中の修復や免疫に貢献します。このことがむし歯予防や歯周病予防などに働きます。また、脳の活性化や知能の向上、集中力の向上、認知症予防やメタボリックシンドロームの予防などがあるといわれています。

戦後からの食物の軟食化がいわれて久しいのですが、あまり噛まずに飲み込むことはこんなにものたくさんのありがたいことを無駄に捨てていることになります。栄養や消化だけではないのです。日記や家計簿をつけることなど、どんな習慣でも毎日それを一生続けていくことは本当に大変です。しかし食事をしない日はありません。こんなに苦労しなくても毎日続けていけることは他にないのです。労せずこんなにも効果が得られるとはありがたい話しです。今日からしっかり噛んでおいしく健康を手に入れてください。

 高岡 周一

  

 

■スタッフの声

今回初めて記事を書かせていただきます鮫島と申します。
私が高岡歯科医院に入ってから、早いもので4ヶ月が経過しました。春は出会いと別れの季節と言いますが、こちらに勤めるようになってから私にとっては毎日が出会いに溢れています。

歯科に治療にこられる方は痛い思いや不安を持ってこられる方がほとんどだと思います。私も小さい頃は、歯医者さんに行くのがすごく怖くて、泣いて親や先生を困らせた記憶があります。しかし、通院しているうちに先生やスタッフの方たちとも打ち解け、リラックスして治療を受けられるようになると、それまで嫌でたまらなかった通院が、逆に放課後の楽しみに感じるようになりました。

ここへいらっしゃる患者さんも、最初は不安な表情をされてこられますが、全ての治療を終えられた方は笑顔で帰っていかれます。そのような笑顔は歯科で働く私たちにとって、最高の喜びです。これからも私なりの患者様への思いを少しでもお伝えできるように、日々の仕事に励んでまいりたいと思います。

 歯科助手 鮫島 連理

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

近年さまざまな歯磨き粉が出回り、どれを選ぼうか困る方も多いかと思います。その方のお口の状態に合わせて、例えば虫歯が出来やすい方でしたら、フッ素入りのもの。歯周病が気になる方でしたら、アミノ酸入りの物。
入れ歯を使われている方でしたら入れ歯に傷を付けない、研磨剤の少ないジェルタイプのものなど良いと思います。虫歯でなくても歯や歯茎がしみる方には、シュミテクトという、しみを緩和する物などがあります。今度歯磨き粉をお選びの際には是非お声をかけて下さい。お口に合う物をお選びいたします。

歯科衛生士 菅野 美弥

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

寒い今年の冬が終わり、ぽかぽかと暖かくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、お体に気をつけてくださいね。

鮫島 連理