歯ニュース 2017/07 … 白米と糖尿病

糖尿病は歯周病との関連が強いために、歯周病を治そうとすると糖尿病を避けて通れない状況です。
そのためどうしても糖尿病のお話しが多くなってしまいます。
糖尿病と歯周病は生活のありようで発病したり良くも悪くもなるために生活習慣病と呼ばれています。
その生活の大きな部分を占めるのが食の問題です。

食べるためには歯が必要ですが、そのためだけに歯科医が食に関心があるのではありません。
何を食べるのか、どう食べるのか、そうしたちょっとしたことの積み重ねが病気とつながっています。
ですから歯科医は食と関わり続けなくてはならないのです。

元々身体にいい食べ物、そうでない食べ物、食べ物に手を加える添加物や農薬など、食にまつわる問題は色々ありますが、今日は我々日本人の主食である白米のお話しです。

最近の観察研究で白米と糖尿病リスクに関係があると報告されました。
最近は糖質ダイエットのように糖質からのエネルギーを減らす方法がよく報道されますが、そんな時代でも日本人の食生活に欠かすことのできないのが米であることに疑いはありません。
その主食の白米が病気に関わっているとすれば、代用もなく大きな問題です。
研究結果では米の摂取量と糖尿病リスクの関連は女性でのみ認められたと報告されました。
どうして女性だけなのかはわかっていません。
一方で緑茶を1日7杯以上摂取する女性では、米の摂取量と糖尿病発症の関連が消失したと報告しています。

食の西洋化が起きた結果、病気も西洋化したといわれて久しく、和食を見直す風潮が最近起こりつつありますが、今回の報告はそれに大きく水を差す結果になっています。
しかし和食に緑茶はつきものですから、昔の人は病気のリスクをなくす方法までワンセットにしていたのでしょうか?

和食にはある食材と常に一緒に出されるものがよくあります。
現在の科学では非常に理にかなっている食べ合わせもあるそうですから、和食の歴史は長いので必然的に、経験的にその形になって進化してきたのかもしれません。
欧米の和食ブームはカロリー面や栄養面から見たものがほとんどですが、別の意味で和食を見直すいい機会かもしれませんね。

高岡周一

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

タバコの害について! Part1/PM2.5

タバコの害については、皆さんご存じかと思いますが、もう一度おさらいしてみましょう。
タバコの主流煙、副流煙には、ニコチン、一酸化炭素、シアン化合物、鉛など、およそ4000種類以上の科学物質が含まれて、人体に有害なものは250を超えています。
中国からのPM2.5の環境汚染が社会問題となりましたが、PM2.5濃度が最も高い場所は、喫煙者の口腔内だと皆さんご存じでしょうか?それくらいタバコの煙の中には、有害物質が多く含まれているということです。

ちなみに環境省の環境基準は、年・平均15ug/㎥ですが、中国北京で600~800ug/㎥に対してある企業の喫煙ルームでは、3000ug/㎥に達し、さらには、喫煙者の吐く息は、10,000ug/㎥以上(測定器の針が振り切れた)濃度であったそうです。
こんな高濃度を直接 肺に吸い込めば、癌や各種の炎症疾患になるのも頷けます。
息が苦しい思いを寝ても覚めてもするのはご本人ですが、その時の後悔を考えると“ぞぉ”としますね。

歯科衛生士 石田

 

 

■ 編集後記

いよいよ夏がやってきました!!
東京の夏はアスファルトの照り返しと高層ビルが多いためベタベタした暑さでのりきるのが年々大変になってきました・・・
しかし夏といえばバーベキューや花火、海水浴と楽しいことが盛りだくさん^^
個人的にはビアガーデンに今年こそ行ってみたい!と思っています。皆様は今年の夏どう過ごされますか?

歯科助手 川村

歯ニュース 2014/12 … たまにあるからこそいい

日本うなぎが今年の6月に国際資源保護連盟から絶滅危惧種に指定されました。夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣のある日本人には穏やかならぬ話です。
うなぎとよく似たものにあなごがありますが、見た目だけでなく分類上ではウナギ目アナゴ科と近い親戚です。うなぎ同様その生態はよくわかっていませんが、数千円もするうな重に比べて価格も手ごろで日本各地に名産地があります。あなごには天ぷらや蒸したもの、照り焼きや寿司など色々な料理があって大変おいしいものです。しかしうなぎの資源枯渇が叫ばれる一方であなごにはそんな話は聞きません。どうしてでしょう。

人は稀少なものほどありがたがり価値を見出します。コレクターを引き合いに出すまでもなくこの心理は世界共通、みんなが持っている感情です。
うなぎは稀少だから高級になってさらに人気が上がり、だから乱獲してさらに稀少になる。

どうもそれだけではないような気がします。似て異なるものと言ってしまえばそれまでですが、あなごは淡白な味なのに比べてうなぎは脂(あぶら)が乗って旨い(うまい)、その脂の味覚が原因なのではないかと思います。

うなぎと同じく資源の減少が言われるまぐろでも脂の乗ったトロが日本では重宝されていることからも頷けます。しかしトロより赤身を好む国々もありますし、日本でも江戸時代まではまぐろといえば赤身(ズケ)でトロは上等なものではなく捨てられていました。それは猫もまたぐと言われていた程だと書かれています。どうしてこんなにも変わったのでしょうか。

この日本人の味覚の変化は西洋から入ってきた肉食文化の脂肪と関わりがあるのではと考えらえています。また元々人類には脂肪をうまいと感じるセンサーが氷河期などの飢餓期にエネルギー原の観点から人類という種の保存のために発達し、それが現代まで受け継がれているのではないかという学者もいます。
脂肪の脂の字や脂(あぶら)が乗ってると書きますが、そこに旨い(うまい)という字が入っていることからも遠い昔の人もそう感じていたのでしょう。仮にそうだとしてもそのセンサーに反応する脳の閾値が良い悪いを別にして時代と共に変わってきていることは間違いないでしょう。

脂(あぶら)といえばこれからの寒い季節は脂が乗った寒ブリの出番です。照り焼きや塩焼きなど焼いても鍋にしてもおいしい季節です。ですがこれは一年の限られた期間だけの季節限定です。この時しか食べられないという稀少価値がさらにおいしくさせます。常にあるものには感動や喜びを持てないのが人の性ですから、裏を返せばたまにあるからこそいいのです。うなぎの稚魚(シラス)の漁獲量を制限する方向でアジアの国々で協議されましたがこれには大賛成です。

将来も食べたいこともありますが、たまに食べるからこそおいしいのです。
食は生きるためですが楽しみでもあります。褻(ケ、日常)と晴れ(非日常)によって生まれるこの楽しみと喜びを大切にしたいと思います。資源にも味覚にもそして人の体にも優しいのではないでしょうか。

高岡 周一

 

 

 

■スタッフの声

こんにちは。皆さん体調は崩されていませんか?
秋からあっという間に冬に変わり1年が終わろうとしています。
ハロウィンが終わったと思ったらもうどこもクリスマス仕様ですね。
様々なところでイルミネーションが行われていてとても綺麗です。
昨年は立川の昭和記念公園と相模湖のイルミネーションを見に行きました。昭和記念公園は屋台などもあり相模湖よりは広くないですが色々なイルミネーションで綺麗でした。
相模湖はとっても寒かったですが敷地が広くゴンドラに乗ったり、観覧車に乗って綺麗な景色を堪能できました。

私は最近三重県のなばなの里というところのイルミネーションが気になっています。見に行きたいのですが遠くてなかなか行くときがなく残念です。今年はまた難しそうなので来年こそは行きたいと思います。どこかおすすめのイルミネーションがありましたら是非教えてください。

歯科衛生士 両角 里菜

  

 

<<< 編集後記 >>>

2014年もあと1ヵ月となりました。
最近風邪がとても流行っています。
これからはインフルエンザも流行ってきますので、皆さん手洗いうがいをしっかりして体調管理に気をつけましょう。

皆さん良いお年をお送りください。
2015年も宜しくお願い致します。

両角 里菜

歯ニュース 2013/08 … 新しい高吸収型クルクミン

クルクミンはウコンの色素成分であり、天然ポリフェノールの一種として強い抗酸化・抗炎症作用があります。古くから食品や香辛料、生薬として利用されており、近年、様々な疾患予防、改善に対するクルクミンの効果が報告されています。

日本抗加齢医学会の学会講演で「クルクミン最前線~循環器とガンを中心に~」を演題に堀江重郎教授(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学)が座長で、森本達也先生(静岡県立大学薬学部分子病態学講座)と井手久満先生(帝京大学医学部泌尿器科)のお2人の専門医が発表されました。概略を抄録からご紹介いたします。

「この度開発された新しい高吸収型クルクミンが心不全の進行を抑制することを証明した。極めて低用量で梗塞後心不全の心機能を改善し、更に 高血圧性心肥大患者の拡張機能障害を改善することを見出した。

また大豆イソフラボン・クルクミン含有サプリメントによるPSA抑制効果ならびに発ガン抑制効果の可能性を検討した。その結果、クルクミンは前立腺ガン細胞において、抗アンドロゲン作用や発ガン抑制機構を活性化する可能性が示唆された」との内容でした。

スイスやノルウェーで前立腺癌が多いのはあまり日光の当たらない北ヨーロッパの寒冷な気候に加え、乳製品を摂る機会が多いからといわれています。乳製品に多く含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取により酸化作用、炎症作用が起こります。また動物性脂肪が前立腺癌の因子の一つになっています。

アジアの国々では欧米と比較して前立腺癌の発症率が低いのですがその要因のひとつとして、豆類などのポリフェノールを含む食事が挙げられています。しかし食の欧米化が進んできた日本では、前立腺癌の発症率が増加しており癌全体の中で近年の増加率はトップになっています。 そんな中でクルクミンは癌の発症を抑制するだけでなく、癌の進行を防ぐ効果も期待されています。 また心機能の改善だけでなく動脈硬化を防ぐとういデータも出てきています。

日常臨床で時折口の中の癌に遭遇しますが、外科的摘出後の日常生活への障害など克服せねばならぬことが多いのが現状です。そんな歯科領域の癌にも効果が期待されます。

生姜の仲間のウコンから作られるカレーのスパイスのターメリック、その成分の一つであるクルクミンが身体にいいことは以前からわかっていましたが、吸収率が悪いため食事はもちろんサプリメントでも実際の効果に疑いの目がありました。効果を得るには現実的でない多量の摂取が必要だからです。

今回の新しい製法によってその吸収率が約30倍と飛躍的に向上したことは、従来と同じ量で約30倍の効果、同じ効果を得るのに約1/30で済むと言うことになります。

元々クルクミンは人類が長年摂取してきた食材が原料である安心感があります。また今回の研究で多量摂取した場合やその副作用、摂取効果などが医療機関で検証確認がされた安全性がさらに安心につながります。前述の堀江先生もご愛用中だそうですが、我が家でも健康の維持と予防に夫婦で始めました。

 高岡 周一

  

<<< 編集後記 >>>

ほんのちょっと歩いただけでも、立ち止まると急に汗が噴き出すような暑い日が続いていますが、 当院ではみなさんにリラックスして治療を受けられるよう、冷たいおしぼりとお水のサーバーをご用意していますので、 ぜひご利用下さい。

小原 咲央

歯ニュース 2013/07 … 歯と食物繊維、奥歯を大切に

空梅雨から一転して何かと空模様が気になる今日この頃ですが、例 年の平均では関東では今月中盤から月末にかけて梅雨開けの声を聞きますので後しばらくの我慢のようです。
この季節、太陽の雲隠れと共に洗濯物の乾燥機の出番が多くなります。 乾燥機のフィルターに繊維埃がぎっしり詰まっているのを見て、 その分衣類が段々薄く痩せていっていることを知りました。 新しい物はいいと単純に思っていましたが、 冬に新しい靴下を履くとクッションと暖かさを感じるのは実はこれが原因なのでしょう。

これと同じように毎日使うものの劣化は避けようのないことですので、 毛先の開いた歯ブラシを後生大事にお使いの方はご注意下さい。 痩せた衣類は暖かさに欠けるだけですが、 先の開いた歯ブラシは本来の目的である清掃能力がかなり劣るだけでなく、 歯肉を傷つけることもあります。 歯ブラシは高いものではありませんので、 わずかの物を節約せずに新しい歯ブラシで大切な歯と歯肉をお守り下さい。

 

■ 歯と食物繊維

栄養素のお話しは巷でもたくさんされていますが、意外と少ないのが食物繊維のお話しのようです。食物繊維自体は吸収も代謝もされないため昔は栄養素に含まれない時代もありましたが、今では大変重要な成分です。

最近のレポートで食物繊維の摂取量が多いほど、出血による脳卒中と動脈硬化と血栓による虚血性脳卒中のリスクが少なくなると発表がありました。
食物繊維の摂取量が1日7g多いだけで脳卒中リスクが7%低下したということですから、日常の食事にほんの少量追加するだけでその恩恵を受けられるというのです。
無理して大変な思いをする食事療法と違って、取り組みやすいことでしょう。

食物繊維を多く含む食材は比較的噛む行為が必要な食材が多いので、 歯(特に奥歯)を大切にしていただきたいと思います。 前歯は格好に関係するために大切にするけど、 奥歯はあまり見えないから適当でいいとお考えの方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
食物繊維に限らず栄養素と呼ばれる体にとって必要な栄養を摂取しやすくするのは、 ほとんどが奥歯だということを知っていただきたいと思います。

食は健康の入口であり、口は食の入口、歯は口の入口なのですから、『健康で健やかな人生を送るためには前歯より奥歯!』なのです。 奥歯でしっかり噛んで楽しい食生活をお送り下さい。

 高岡 周一

 

 

 

衛生士からのワンポイント情報

まだまだ天気がくずれやすいこの時期、洗濯物が乾かなくて困ってしまいます。 部屋もどことなくジメジメしていて早く夏が来てくれないかと、待ち遠しく思います。
この時期はカビの繁殖が心配になりますよね。特に水まわりは毎日掃除していないと、 すぐにカビ菌が繁殖してきてしまいます。 カビ菌対策には換気が一番です。こまめなお掃除はもちろんの事、 こまめに換気をしてカビ対策を心がけましょう。

そして毎日お使いの歯ブラシの保管ですが、使用後は流水でよく洗いよく水を切り乾燥させます。 毛先を上にして風通しの良い所で保管しましょう。
歯ブラシの交換時期も、裏側から見て毛が広がって見えてくると替え時です。
きちんと磨けていても歯ブラシの毛の広がりにより歯垢除去率が低くなってしまうので時々確認して下さい。 長期使用によりまた毛先の広がりがなくても弾力性はなくなってきます。 目安としては1ヶ月に1本のペースで交換していきましょう。

歯科衛生士:生田 智美

 

 

<<< 編集後記 >>>

7月に入って一気に暑くなってきました。夏休みも近づいてイベントも多くなってきましたね。こまめに水分補給をして、熱中症などには気をつけて下さい。

小原咲央

歯ニュース 2013/01 … 噛めることは脳への快感/ベータ・エンドルフィン

新年あけましておめでとうございます。
年も替わり気分も心機一転、今年もいい一年にしたいと思っております。『自分が受けたい治療を実践する』をポリシーに掲げて、おかげさまで今年で開院10周年を迎えます。

皆様方におかれましては、昨年はどのような年だったでしょうか。
私にとって昨年はCT等の最新機器の充実などリニューアルの年でした。
今年も新しい治療法や日々進歩する技術を貪欲に取り入れて、さらに皆様方に喜んでいただける治療を目指し、十分なご説明やご相談と共に、安心で確実な治療にこだわっていきたいと存じます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

■ 脳と快感

「快感」なんと心地よい言葉ですが。私たちの人生の目的は何でしょう?
毎日を幸福に楽しく生きることもその目的の一つではないかと私は思っています。
快感状態は私たちの脳の中で、鎮静剤として使われるモルヒネと同じ働きをするベータ・エンドルフィンが分泌され、脳を活性化させています。
美しい景色や素晴らしい芸術を見たり、楽しくスポーツをするなど、快い刺激を脳が受けたときにドーパミンという物質が分泌され、快感情報が脳のなかを伝わりベータ・エンドルフィンが放出されて脳の前頭連合野という場所に働き、人は快感を感じることができるのです。

前頭連合野は、意欲や創造性など最も人間らしい活動を担う部分で、この場所への刺激は楽しく精神的に豊かな人生を送るために非常に大切なことなのです。
マラソンなど、体力を使い果たした極限状態で、それまでのつらさや苦しさが消えて、心身ともに軽く、非常に気持ちがよくなる状態をランナーズ・ハイと言います。
脳内に麻薬に似た物質が分泌された結果と言われていますが、この物質は体が自分で作りだされたものですから、体内に蓄積することもなく、必要がなくなれば自然に吸収されてなくなります。また体を壊すこともありません。
本当の麻薬のように外から薬物として体内に入れたものは、体の要求でなく反自然的なものですから体を壊す方向に向いていってしまいます。

ここに簡単に毎日ベータ・エンドルフィンを分泌させる方法があります。
それは料理を目で楽しみ、香りや食感、味を楽しみ、よくかんで美味しく食事をすることです。
美しい景色や芸術はそう度々とはいかないでしょうが、食事は毎日することができます。「美味しい!」「アァ幸せ!」の感情は快感です。

入れ歯が合わないから柔らかい食事にして、さしてかまずに飲み込んだり、時間がもったいないとばかりに、かき込むような食事ではベータ・エンドルフィンは分泌されません。
本当は食べたいのに食べられないことや、かめないこと自体がベータ・エンドルフィンの分泌どころか、ストレスホルモンの分泌になってしまいます。
今日からよく噛んで、おいしい快感と健康を維持してみてください。

高岡 周一

 

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

あけましておめでとうございます。
今年も患者さんの口腔内の管理を手伝いさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

管理は検診やクリーニングなど医院でおこなうものと、患者さん自身の日々のセルフケアから成り立ちます。
セルフケアで大切なことは、ご存知のように虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊であるプラークを取り除くことです。歯面に付いたプラークはハブラシで落とせますが、歯と歯の間のプラークはハブラシで磨ききれません。デンタルフロスや、歯間ブラシが必要です。毎日使用している方には、当たり前と思うかも知れませんが、新しい患者さんが来院され、ブラッシング指導をすると、使ったことがない、又はたまにしか使わないという方が多いように感じます。

通常お口の中のpHは6.8~7.0と中性を保っていますが、何か食べたり、飲んだりすると酸性に傾きます。歯のエナメル質はpH5.5以下になると成分が溶け出し虫歯になりやすい状態になります。そして唾液の働きで30分くらいかけて中和されて元に戻ります。

しかし、調べてみると飲食しなくても歯と歯の間のプラークはpH5.5以下というデーターがあります。つまり歯間部にプラークが残っていると、歯と歯の間は、いつ虫歯になってもおかしくない環境にさらされているということです。是非、虫歯予防の為にもフロスや歯間ブラシを使ってしっかりプラークを落としましょう。とくに生えたての永久歯はエナメル質がやわらかく、虫歯になりやすいのでお子さんにはフロスをしてあげるとよいでしょう。

竹下克美

 

 

<<< 編集後記 >>>

新年あけましておめでとうございます。今年も日々精進していきたいと思います。
今年1月初旬から医院長自ら制作したHPをリニューアルいたしますので、そちらの方も是非ご覧下さい。私たちスタッフもより良い医院にしていく為に協力させて頂きますので、宜しくお願い致します。

小原咲央

歯ニュース 2012/09 … お米と塩分のお話し

大半のご家庭で食べられている白米のお話しです。
日本では玄米を精製して白米にする過程でできるものを「米」編に健康の「康」と書いて糠(ぬか)、また「米」編に「白」と書いて粕(かす)といいます。
昔の人は糠(ぬか)は健康によく、白米をかすとまで呼んでいるのです。経験的に玄米のよさを知っていたのだと思います。
白米は英語で「磨いた米」という言い方でも呼ばれています。その磨いて取り去ったぬかと胚芽に大切なビタミンB群とマグネシウムなどのミネラル類、食物繊維が多く含まれているのです。

毎食のお米を食べる量を考えるとずいぶんともったいない話しです。
白米以外で健康的な食生活をしていても白米摂取は糖尿病のリスク増加に関連し、健康への悪影響が認められるとの研究発表もあります。糖尿病は歯周病との関連が高く歯科からも無視できない病気です。
一日一食は玄米をおすすめいたします。

もう一つ食事のお話しをさせていただきます。
塩分摂取が高血圧のリスク増加に関連していることはよく知られたことですが、食塩の組成は塩化ナトリウムであり、そのナトリウムの摂取と脳卒中リスクとの関連も証明されています。回りを海に囲まれているためなのか、日本人の食事は総じて塩分が多くカルシウムが少ない傾向にあります。
またナトリウムとカリウムの比率を問題にする研究者もおり、加工されていない食品はナトリウムの量が少なく、カリウムが豊富に含まれています。加工食品はこれが逆転して健康問題につながるといっています。まだわからないことがありますが、加工食品の添加物の問題を考えてもどうやら避けた方が得のようです。

今月は食のお話でしたが、医食同源を持ち出すまでもなく食は健康の入口です。
毎日の食事をおいしく、楽しく、そして健やかにお過ごし下さい。

 高岡 周一

 

  

 

■スタッフ紹介

7月末より高岡歯科医院に勤務することになりました歯科衛生士の竹下と申します。
日々、いろいろな患者様のお口の中を拝見しますが、さまざまな理由で歯を失った方が、ドクターの治療により、機能を回復されて、よく噛めるようになったと笑顔で話されると私も一緒に嬉しくなります。そして、良い状態になったお口の中をいつまでも継続して頂きたいと考えます。
定期検診やメンテナンスを通して通院されている皆様のお口の中の健康管理のお手伝いをさせて頂ければと思っております。よろしくお願い致します。

竹下克美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月号からデンタルニュースの編集を任されることになりました。皆様に役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いします。

小原咲央

歯ニュース 2012/07 … 食や噛む行為の重要性

先月末に日本抗加齢学会に参加してきました。
難しい話はのけにして、その講演内容も交えてお話しさせていただこうと思います。

中国で古来からいわれている『医食同源』を持ち出すまでもなく、食や噛む行為の重要性が最近の科学によって次第に明らかになってきています。
そのためにいかに歯を長く維持できるかが、これからの人生にとって大切になってきます。また年齢の『齢』の字に歯が使われていることからも昔から歳と伴に変化する代表として歯は扱われてきていますが、食べる楽しみや社交性などの積極的な行動、高い生活の質を維持するためにも歯は必要です。

現在の日本は平均寿命が男性79歳、女性86歳という超高齢化社会を迎えています。
一方で健康寿命と呼ばれる自立して生活できる年齢の平均は男性73歳、女性78歳となっており、その両者の差、すなわち男性で6年間、女性で8年間は何らかの介護を受けている現状があります。長寿だけでなく生活の質を重要視する理由がここにあります。

昨今生命の最大の敵となった癌ですが、生活習慣や食生活との因果関係がいわれて久しくなります。危険因子としては喫煙、肥満、痩せ、飲酒、加工肉、塩分摂取、熱い飲食物などがあげられ、一方で予防因子としては運動、野菜や果物の摂取などがあります。
要約するとご存知のように「野菜や果物などの植物性食品を多く摂り、食塩とアルコールを控えめにして、食べ過ぎに注意して、運動をしましょう」ということになります。 「♪わかっちゃいるけどやめられない♪やれない♪」という声も聞こえてきそうですが・・・

口の中の環境は成長期と高齢期に大きく変化します。人は12歳ごろに完成した歯並びを一生持っていきます。そのためにしっかり噛むことを省略した軟食化傾向の子供たちには噛み合わせや歯並びの問題が出てきます。それらによって将来虫歯や歯周病にかかりやすくなるだけでなく、特定の歯に負担がかかってその歯の寿命が短くなるのです。
歯を失うと噛み合わせの上下顎の高さが変化することが多く、顎関節の変形や顎関節症の発症や他の歯への負担が増えてさらに他の歯の寿命を短くするという悪循環におちいっていきます。

さらによく噛まないことは子供の筋肉の成長、高齢者は維持ができないことになります。これが噛む筋肉や顔の表情筋力の低下、感情表現や会話・咀嚼能力の低下、唾液分泌低下による味覚の低下や虫歯や歯周病の発症、舌の筋力低下による誤嚥性肺炎の発症などにつながっていきます。

噛むという行為は栄養摂取だけが目的でないことをご理解いただけたでしょうか。
今日も味覚を楽しみながら、しっかりよく噛んで、健康で快適な人生をお送りください。

 高岡 周一

  

 

 

■ スタッフの声

梅雨の季節になりました。洗濯物の乾き、お風呂場のカビが気になり乾燥機に頼る日々が続きそうです。
でも、口臭対策として欠かせないのが「水分補給」です。口臭が出るときの口の中は、唾液の分泌が低下しているので代わりに水分を与えて潤わせます。水分補給に最適な飲み物は、お水やスポーツドリンクです。
お茶やウーロン茶は唾液の分泌を抑えてしまうので飲みすぎてはいけませんが、口臭を和らげてくれる効果があるので、量を考えて飲みましょう。 

金恵淑

 

 

■ スタッフの声

ヤマイモは大変栄養価に優れています。その栄養価の一つであり、ねばねばの素となる「ムチン」という成分は消化酵素を多く含み、そのねばねばで消化管の粘膜をガードして、胃もたれ・胃炎・胃かいようを予防します。また、腸の粘膜も保護してくれることと食物繊維の作用が、便秘・大腸ガン・感染症の予防にも役立ちます。
さらに、余分なコレステロールの吸収も抑えてくれるので、血圧の上昇の抑制にも一躍かってくれます。その他、健康にいい成分を多く含む山芋は芋類の中で唯一生で食べることができる食品なので、ぱぱっと手軽に調理し栄養を摂れるのが魅力です。
今年も暑い夏になりそうです。体調にはくれぐれもお気をつけてくださいね。

鮫島連理

 

 <<< 編集後記 >>>

今回のコラムは噛み合わせについてのお話でした。慢性的な肩こりや頭痛でお悩みの方、もしかして噛み合わせが悪いことが一つの原因かもしれません。一度ご相談ください。

鮫島連理

お酢は歯に悪い? / お問合せQ&A

投稿者: なのは さん
健康の為に黒酢を飲んでいますが、酸蝕歯の原因になるのは本当でしょうか。
毎日コップ半分ぐらい飲んでいますが、量を控えた方がいいですか。

 

お返事:
なのはさんこんにちは。黒酢に限らず食酢の多くは酸性で、多くが強い酸です。むし歯の原因菌が出す酸によって歯が侵された結果がむし歯ですし、個人的や職業的に日常での歯と酸が触れる時間が長い人の歯の表面が酸に侵されて変色や変形が起こることを歯牙酸蝕症と呼びます。このように酸は歯の大敵なのです。

では黒酢などの食酢などを口にしてはいけないかといえばそうでもありません。歯と食酢との接触時間が問題です。接触時間が短ければ問題ありません。しかしちびちび飲みなど接触頻度が多いことや、口の中に長時間酢を停滞させるのは禁物です。
また長い時間歯を食酢と接触させないように、口にした後は時間を置かず水やお茶で口をよくすすぐことをお薦めいたします。歯磨きをしてもいいでしょう。短時間と洗い流すことを心がけられて、歯と健康の両立にお取組みください。

歯とアンチエイジング / 医院ブログ

近頃アンチエイジングが脚光を浴びていますが、それは非常に古くてそしてとても新しいものです。 古今東西を問わず、富と地位、そして権力を手に入れた人が次に欲するものは若さであり、 その最たる不老不死を楊貴妃やクレオパトラもその富と権力を駆使して世界中を探させたといいます。
世界中で昔からそして科学の進んだ現代でも人類の最大の夢となっています。 しかしゲノムの分析をはじめとする遺伝子の解明や人の体の研究から、少しずつではありますがまったくのおとぎ話でなくなりつつあります。

多数の一卵双生児を出生から長期に渡って追跡した海外の論文などから、 遺伝とは関係ない生後の環境によって人の老化と病気が違ってくることがわかっています。 すなわち、老化と病気は私たちの意思でコントロールすることができるのです。

年齢と老化は常に比例するとは限らないことをご存じのことと思います。 健やかに老い日常の生活の質を高めるアンチエイジングは、 現代の豊かさの象徴といえるのかもしれません。
年齢の齢の字に歯が使われているように、歯は老化とアンチエイジングに関わりのあるものです。 今後のお話しでまた触れていきたいと思います。

老化と口の中 / 医院ブログ

最初に年齢による衰えを感じたのはどんな時ですか? このアンケートでは、目の衰え、歯の衰え、性機能の衰え、もの忘れが頻繁、 これらが多くを占めます。 ここで注目していただきたいのが、年齢、加齢の「齢」という字には「歯」が使われていることです。 昔の人は歳を重ねることによる変化の象徴として「歯」を選んだのです。 現代人の口の中を見てもそれは間違っていなかった……。 残念ながらそれが現実です。

その意味でも、「歯」はアンチエイジングの大切な要素です。 自分の歯がたくさん残っている高齢者は、 少ない人に比べて医療費が少ないという統計が出ています。 これは身体が元気であることを指しています。
また80歳の人を対象にした統計からは、歯がたくさん残っていてよく噛めている人は生活の質および活動能力が高く、運動・視聴覚機能に優れていることが明らかになっています。 『噛める』が質の高い豊かな人生、アンチエイジングの一つのキーワードなのです。

その『噛める』を実現するにはいくつかの条件が必要です。 その代表的な条件を挙げてみましょう。
①いい食を摂り健全な身体であること。(水、栄養素、環境と食材)
②しっかりとした自分の歯が残っていること。
③歯を長持ちさせること。(歯周病予防、適切な歯の噛み合わせ)
④歯を失った場合、インプラントなどしっかり噛める人工の装置で噛む機能を補うこと。(他の歯の寿命にも貢献)
⑤歯などがしっかり噛める噛み合わせであること。
⑥歯、唾液、筋肉など、口の中のよい環境を維持すること。
⑦ストレスの管理に努めること。
さああなたはいくつ合格しましたか?

歯周病と生活習慣病 / 医院ブログ

歯周病は生活の質(QOL)と日常生活活動(ADL)の低下をもたらす生活習慣病の一つです。 そして歯周病と糖尿病や心筋梗塞や狭心症などの心臓血管系疾患などの生活習慣病同志がお互いに関係があることが段々わかってきています。

糖尿病とは慢性的に血糖値が高くなり、それに伴って尿の中に糖がみられる病気です。 2002年の調査では糖尿病患者数740万人、その予備軍を合わせて1620万人にものぼります。日本人成人の5~6人に1人が糖尿病かその予備軍といわれ、さらに近年増加傾向にあります。

調査結果によると糖尿病にかかると男性で約10年、女性では10年以上寿命が短くなっています。 また糖尿病は人の身体の構造や機能に重要なアミノ酸や、酵素、遺伝子、脂質、炭水化物などを酸化するフリーラジカルを多量に発生させる疾患であり、様々な疾患を引き起こす原因となっていると考えられています。

このように糖尿病は老化を早め、寿命を短くする病気なのです。 近年の過食や飽食、運動不足、ストレスなどをはらむ現代生活では糖が余り、肥満や糖尿病を作り上げているのです。生活習慣病と呼ばれる理由がここにあります。
その糖尿病と歯周病は切っても切れない関係にあります。 糖尿病は歯周病のリスクとなり歯周病は糖尿病のリスクとなるのです。

口元のアンチエイジング / 医院ブログ

失くした歯を単純に補うのはブリッジや入れ歯でも可能です。しかし歯をなくした場合、実は失ったのは歯だけではないのです。それはあごの骨です。
人の体は使わない組織は衰えていくため、歯を支える骨は自然に痩せ歯肉もそれにつられて痩せて失っていきます。
この痩せが口元や頬の張りを失くし、しわが増えたり老けた顔貌につながります。

入れ歯はこの歯と歯肉の痩せをプラスチックで補い、それに加えて噛む力を支えまた入れ歯を安定させるためにプラスチックがどうしても大きくなります。
これが口の中で邪魔であったり、金具などの見栄えが良くないことが弱点ですが、しかし歯肉の痩せをいくらでも補えるのは裏を返せば入れ歯しかできません。他の選択肢には限界があります。
また取り外しできることが裏腹に人前で外れやしないかと不安になったり、入れ歯と歯肉や歯の間に食べかすがつまることが多いため、人前でそれを気にする心理が働くことがあります。

一方でブリッジやインプラントでは失った歯を補うことはできても、失った歯肉の膨らみは補うことが原則的にはできません。口元が寂しくなる一つの原因です。しかし多数の歯を失った場合にはインプラントと入れ歯を併用すればこの問題を解決できる場合もあります。

さらにブリッジでは抜けた場所は年数をかけて次第にさらに痩せていくことが多く、今よりもっと口元が寂しくなることがあります。一方でインプラントが骨の中に入れば、噛む力がインプラントを介して骨に伝わるためにそれ以上の骨の痩せは食い止めることができます。

こうしたことからインプラントは異物感などの使用感、面倒などの扱いの容易さを考えると、口元や顔のしわや痩せからくる顔貌の老化を防ぎ張りや若々しさを取り戻すこと、その両者をほどよく手に入れられるメリットがあります。

口元のアンチエイジング2 / 医院ブログ

口元が寂いしくなるのは歯をなくした今だけのことではありません。これからの変化を考えていかなければなりません。それは『かむ』行為によるありがたい副産物です。

入れ歯ではあごの土手がよく、その他の条件にも恵まれていても、天然の歯の最大で6割しかかめません。一般的にはそれ以下になることが多いのが現状です。
ところがインプラントは骨の中に植わってビクともしませんから硬いものでも何でも食べるものを選ばず天然の歯と同じように噛み砕くことができます。
この噛む行為が咀嚼筋を鍛え維持することになり、顔の輪郭や顔の張りを維持してくれます。筋肉を鍛え衰えさせないことは、小顔や美容に顔の体操を推奨するエステがあるように美容上だけでなく、さらに脳の活性化にも役立ちます。

脳はあなたの行動と表情をコントロールしていますので、脳の活性化によって今までと同じことに対してでも活動的にそして楽しくしてくれます。これは外見を取り繕うのではなく、体の中からのアンチエイジングです。このように特に女性にとって大切な、見た目に美しく若々しいことがインプラントでしっかり噛むことで手に入るのです。

さらにインプラントで噛めるようになることや口元に自信が出ることで、喋ることや行動が活発になり、笑顔が多くなります。笑顔や多彩な顔の表情は、顔の表面にある表情を作る筋肉の活動を活発にします。それが老化による筋肉の衰えからくる、顔のシワやタルミを防止する効果も期待できます。このような筋肉などの物理的な変化だけでなく、自信などの精神的な面や行動面での変化も若さとアンチエイジングには大切です。

噛めることを手に入れて今日から美味しく、美しいエイジングにお取組みください。

歯ニュース 2010/07 … インプラント治療は痛い?/マーガリンと植物油

先日沼津に食べ物ドライブに行ってきました。東京の朝はあいにくの小雨模様でしたが、道中次第に雨はやんで、現地では時折薄日が差す曇り空でした。私たち夫婦の目的地は沼津漁港、新鮮な魚介が目当てです。築地のにぎわいや大きさからすれば本当にこじんまりとしていますが、鮮魚を売る店、干物を売る店などがいくつか軒を連ねています。
着いたのが昼過ぎでしたのでまずはお昼ご飯、大衆的な寿司屋さんに入りました。まずは「あおりいか」と「やりいか」から戦闘開始。旬の「あじ」、続いて「つぶ貝」と進んだところに「生しらすと生桜えび」が出てきて、「こはだ」、「中トロ」と空腹には切れ目がありません。そこに写真の「桜えびのかき揚げ」が運ばれてきます。これが実においしいのです。ころもはカリッ、サクサク、それが口の中で跡形もなく消え、桜えびの甘さと相まってお勧めです。この食感、家庭ではなかなかこうはいきません。

去年由比港では口にできず、その辺りをうろちょろして行き当たりばったりに食べに行ったかき揚げとまるで違います。「う~ん、これが本物!」と二人の意見が一致。その後お腹を満たした我々は、市場をあっちにうろうろ、こっちで試食、同じ道を行ったり来たりして今晩のおかずの塩焼きにする太刀魚、今週の食卓に干物を買いました。
さすが港の市場ですね、いたみやすい太刀魚も納得のおいしさでした。小さくて高いのには驚きましたが・・・。

それから市場を後にして近くの千本松公園へ。市場で公園への道を尋ねると、「別段お勧めするほどの場所でもないし、どうってことないですよ」と言わんがばかりの口調でしたが、行ってみるといい意味での期待外れ。久しぶりにゆったりと癒される思いでした。
地元の方には海と松しかないからお勧めじゃなかったのかも知れませんが、こちらにとっては他に何もないからいいのです。広々とした海に遠く彼方まで続く浜辺、釣り糸を垂れる数人と犬と波打ち際で戯れる人、浜辺を散歩する人、みんな合わせてもバス1台の人数にもならない人々がまばらに散らばる海岸線、しばし堤防からぼ~と海を眺めながらこんなのびのびできるところがあったんだと二人で顔を見合わせたのでした。湘南の喧騒とは別世界です。

堤防脇の千本松公園は名前の通り松だけの林で、全身が松の香りに包まれ鼻腔から懐かしい匂いが入ってきます。そして潮騒のざわめきだけが松の木陰から丁度いいボリュームで耳に入ってきます。五感が緩んでいくようです。公園内はたまに散策する人とすれ違うくらいのゆっくりズム、時計の針もゆっくりと動いているような気分です。浜からの風になびくように斜めになった松が、今は穏やかであっても自然が暴れる時の風の力を感じさせます。防風林としての植樹なのでしょう、松の公園は堤防に沿って延々と続きます。千本松でなく万本松じゃないかと思える松の本数は圧巻です。
その公園は周回コースやいくつかの脇道があり、私たちはもう一度海が見たくて帰りは堤防の上をのんびり歩いて帰ってきました。今度来るときは、リクライニングチェアが欲しいと妻がいいましたが、その前にそれを積み込む車のトランクが開かなくなっているのを修理しなきゃとふと思い出したのでした。

 

■ インプラント特集 : インプラント治療は痛い?

今月は皆さんからインプラントについてよく頂くご質問内容についてお話しさせていただきます。「インプラント治療には興味はありますが、怖いのですが大丈夫でしょうか?」というご質問をよくいただきます。最初はみなさん百人が百人とも「さぞかし痛いだろう」と思っておられます。ところが実際は「案ずるより産むがやすし」です。
術中はもちろん無痛ですし、術後もほとんどの方が頓服を飲むことがありません。当院では西洋医学だけでなく、東洋医学も利用して痛みのコントロールをしていますので、どうぞご安心ください。

手術直後は左右どちらか一方で食事をするために、左右2回に分けてインプラント手術をすることがありますが、過去に2回目の手術が中止になったことは一度もありません。

また以前にインプラント治療を受けられた方の大半が、次回もインプラント治療をご希望になられます。治療自体や術後が本当に大変なら、次回は他の選択肢をご希望になられることだと思います。
「最初に想像したほど大げさなことではなかった」と、経験者全員の方々から感想をいただいています。私達スタッフ全員であなたをサポートしますから、どうぞご安心ください。

 

■ マーガリンと植物油 

動物性油の摂取過剰の問題がクローズアップされていますが、一方でマーガリンは植物性のため体にいいと考えておられる方が多いのですが、これは間違いです。原料が植物由来といっても、マーガリンは人工的に作り出された油です。
アメリカ人女性約8万人を対象にした調査によると、トランス脂肪酸を多量に摂取する人々は、摂取量の少ない人に比べて、心筋梗塞を起こすリスクが約30%高かったとの報告があります。現在マーガリンや植物油に含まれるトランス脂肪酸を過剰に摂取すると、血液中の「悪玉コレステロール」が増加し心臓病の原因の一つとなると考えられています。このため、アメリカ食品医薬局(FDA)は2006年1月から食品に含まれるトランス脂肪酸含有量の表示を義務付けています。日本でも「食」の欧米化が進む中で、注意が必要です。しかしこれはあくまでも過剰に摂取した場合ですので念のため。

店頭には、菜種油、オリーブ油、グレープシード油、など植物油でもたくさんの種類があります。動物性脂肪の摂取を少なくし、心筋梗塞などの冠動脈疾患や動脈硬化防止効果、高脂血症の改善が認められているEPAやDHAなどのω3系多価不飽和脂肪酸、また一価不飽和脂肪酸であるオリーブオイル、ω3であるシソ油、エゴマ油、ナタネ油、大豆油がお勧めです。また調理の際、少ない油での調理法や油を使わない献立やレシピなども見かけます。毎日のことですが、「食」は健康の入口ですから大切になさってください。

 高岡 周一

  

■スタッフの声

先日友人と6人で鎌倉に行ってきました。雨の予報でしたが、なんとか雨に降られることもなく、鎌倉散策を楽しむことができました。まず、明月院でアジサイを鑑賞しました。青と紫のものがほとんどで、その色の鮮やかさにあちこちから感嘆の声が聞こえてきました。白いアジサイは初めて見たのですが、大きなバラのようで、これもとても綺麗でした。
その他、鎌倉高校前で下車して海の見える坂道からの景色をみたり、鶴岡八幡宮にも行きました。鶴岡八幡宮の近くの小町通りでは、傘や風呂敷屋さんなどもあり、情緒溢れる下町の雰囲気を満喫しました。老若男女楽しめる街ですので、ぜひ鎌倉に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 歯科助手 鮫島連理

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

今回は入れ歯の清掃についてお話ししたいと思います。天然の歯と同様に食事をすると入れ歯にも食べかすや歯垢がつきます。食後は必ず入れ歯を外して流水下で入れ歯専用の歯ブラシ(なければ普通の歯ブラシ)を使って食べかすや歯垢を洗い流して下さい。
歯磨き粉を使用すると入れ歯の表面が傷つき減ってしまうので使わないようにして下さい。
入れ歯の清掃をしないと入れ歯についている歯垢により歯肉が炎症を起こしたり口臭の原因にもなりますので気をつけて下さい。
また、一週間に二回程度入れ歯洗浄剤を使用すると入れ歯を清潔に保てます。入れ歯は使用している方にとっては大切な体の一部なので天然の歯と同様,大事にして下さい。

歯科衛生士 小島千春

  

■ 女性スタッフからの耳寄り情報

今月は日帰り温泉、東尾垂の湯をご紹介します。ひがしおたるのゆと読み、天然100%かけ流しの湯です。中央本線の藤野の町は山に囲まれ四季折々の顔をみせ、入浴しながらその時折の山々を楽しむことができます。

温泉施設内でお食事ができますし、畳の休憩所やテラスがあり、山の自然の風を感じながらくつろいでみてはいかがでしょうか。お料理はお野菜も地元の物を使っており、メニューは定食や麺類、お酒のお好きな方におつまみも豊富です。 

私のお気に入りは写真にある薬膳うどんと豆腐のサラダですが、お野菜も豆腐もおいしく、手作りドレッシングは女性なら“うん美味しい”とうなずく方も多いのでは?そして地元の方々は親切でやさしいおじさんおばさんばかりで、しばし都会の慌しさを忘れさせてくれます。

もう一つの楽しみは、野菜ショッピングです。JR藤野駅前では日曜日に地元の季節のお野菜が販売され、また温泉に行く途中でも道端で買えたりもします。一袋100円~150円とこちらでは考えられない安さ!それにおいしい!のです。もちろん新鮮そのもの。こじんまりした温泉ですが、ちょっとのんびりしたいと思われた時にお出かけください。

  

<<< 編集後記 >>>

今年は冷夏と言われていますが、それでもやはり暑いものですね。夏バテをしないよう、気をつけてくださいね。

歯科助手 鮫島 連理

歯ニュース 2009/12 … 心血管疾患と歯周病

先月の紅葉シーズンにはお出かけになられた方も多いと存じますが、その紅葉が過ぎ、落ち葉が路面を覆い、そして今は裸になった枝が寒々しい季節になりました。気温もぐっと冷え込む日には、いよいよ冬の到来を実感いたします。 

中央線の電車が新型に変わり始めてもうずいぶん経ちます。古い型の車両は後2編成だけと新聞か何かで聞いたような気がしますが、それも近々姿を消すそうです。新型に変わり始めの頃は、たまたま乗る電車が新型だと、なんだか今日は『ついてる』気分になったものです。しかし順次新型に変って段々新型の比率が多くなってくると、その目新しさはなくなってラッキーとは思わなくなりました。人は珍しいことや少ないことに価値を認めます。ダイヤモンドが砂のように、金が鉄のようにあったら、今ほどの価値はないでしょう。

ところが、そんな貴重なものを持っていてもいつも自分のそばにあったら、これが常になって慣らされ、感動はおろかその価値を人は忘れてしまうものです。あることが当たり前、当然感謝なんかしません。無くさないとその大切さになかなか気付かないですね。親、夫婦、そして健康もそうだとよくいわれます。阪神大震災の時、最も困ったのが、水とガスそれにトイレと入れ歯だそうです。確かに入れ歯は他人のものでは役に立たず、いざ作るとなると時間がかかりますし、歯科医院も被災していてはそれも無理だったでしょうからうなずけます。どれも普段あって当たり前のものばかりです。歯と健康もあって当たり前、大事になさってください。

 

■ 心血管疾患と歯周病

米国での死亡原因の第一位は心血管疾患で、それが原因で全米で毎日約2,400名が死亡しています。食や生活の欧米化がいわれて久しい我が国でも近年血管疾患の増加が著しく、対岸の火事と侮れない数になってきています。今までにも糖尿病をはじめとする生活習慣病と、歯を支える顎の骨や組織を破壊する慢性炎症性疾患である歯周病との関連をお話ししてきましたが、心血管疾患と歯周病の一方を適切に管理することができれば、もう一方の疾患リスクも軽減させられることが最近の研究で明らかにされました。

以前から歯周病に罹ると心血管疾患リスクが増大することもわかっているため、まだ全容は未解明ですがどうやらこの両者の間には疑いようのない関係があるようです。その研究発表では米国人の75%が罹患している歯周病の予防の必要性を指摘しています。日本でもほぼ同様の状態で、成人の歯を失う過半数の原因になっている歯周病とどう向き合うのか、どう予防していくのかが、これからの食生活や健康、そして質の高いライフスタイルの維持にとって重要です。近い将来迎えるであろう高齢化社会、その時には現在以上に大切なことになっていることでしょう。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

11月に入るとあちこちでイルミネーションの飾りが目につくようになりました。今年もあと1ヶ月。1年はあっという間ですね。昭和から平成に移って20年、いろんなことが変化しました。身近なものでは携帯電話です。肩からバッグのように下げていた時代からポケットに入ってしまうサイズになり、通話だけでなくメール、インターネット、TVまで見ることができます。「鉄のかたまりが飛ぶなんて信じられない!」飛行機のことをそう思った昔の人と同じ気持ちです。

中央線もオレンジ色がシルバーに変わり、初めのうちは珍しかった新しい車両も今は当たり前になり、かえってオレンジ色の車両を見かけると懐かしく感じるようになりました。先日は緑の山手線でなく茶色の山手線を見かけました。(期間限定のようです)テレビもあと数年で地デジ放送に変わります。あげていくとキリがありません。便利でいいなと思うこともあり新旧交代 これからも続いていくことなんですね。

 杉山 明美

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

歯ブラシを丁寧にすることは大切なのですが圧が強すぎて歯のつけ根がけづれ、そこがしみたり虫歯になることがよくあります。これから寒くなり水が冷たいと余計に気になります。
ブラシの毛先が開くほど歯に強く当てないようにし、歯磨き粉もつけ過ぎないようしましょう。一時的にしみる時は症状を和らげてくれるシュミテクト(歯磨き粉)などを使用されると良いと思います。

歯科衛生士 菅野 美弥

 

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月まで編集を担当させていただいておりましたが、次号から新人の鮫島が編集を担当することになりました。3年半こちらで勤めた経験は一生忘れません。長い間ありがとうございました。引き続きデンタルニュースを宜しくお願いします。

小用 美里

 

 

先程ご紹介にあずかりました、鮫島連理です。
しし座の24歳で、休日にはよく吉祥寺散策をしています。
こちらでたくさんの方と出会えることを楽しみにしています。
どうぞ宜しくお願いします。

鮫島 連理

歯ニュース 2009/10 … 歯周病と生活習慣病 その4

長雨のおかげで抜けるような夏空を欠いた今年の夏でしたが、蝉の声、ひまわりとアサガオはいつもの年とそう変わらなかったような気がします。この時期の歩きにくさも例年通りでした。朝の駅までの路上を動く黒い物体を避けて足を踏み出さなければいけないからです。体長1cmにも満たない彼らのスピードは、人間の大きさに換算すると世界新をだしたボルトよりきっと早いことでしょう。蟻と呼ばれる彼らはアスファルトの粒の合間をちょこちょこと動き、さらに路面と同系色のためにうっかりすると靴の下に下敷きになってしまいます。前後左右の車や障害物に注意を払いながら、足元の小さくとも一つの命を奪うことなく駅に到着するためにはちょっと気を使います。その彼らも段々涼しくなってくると活動的ではなくなり、いつしかその姿を見ることがなくなります。そろそろ今年もそういう季節になってきたようです。

あれほどみずみずしく青紫に染まった梅雨の代名詞、あじさいの花も東京の8月は茶色く変色して見る影もなくなりました。その時期の北海道で今が旬とばかりの花真っ盛りのあじさいを見て、日本も広いなと感じたことがあリます。まだ東京では半そでか長袖か迷うこの時期に、北海道から初冠雪の便りと沖縄ではまだ海に入れる30度近い暑さと聞こえてきます。もうすぐ紅葉前線の南下、そして初霜、初雪の前線が下りてくることでしょう。昼夜の温度差が激しいこの季節は風邪をひきやすいのでお気をつけ下さい。

 

■歯周病と生活習慣病 その4

日本成人病(生活習慣病)学会で東京医科歯科大学血管外科の井上先生による歯周病と心臓・脳血管疾患との関連についての研究結果が報告されました。それによると歯周病患者の心臓・脳血管疾患リスクが1.19倍になり、特に65歳以下では1.44倍となることが報告されています。また同氏は、「閉塞性動脈硬化症患者の閉塞部と唾液から歯周病原因菌が90%以上の高率で検出された。歯周病原因菌が口の中で血小板により取り込まれて全身へ生きた菌として運ばれて粥状硬化病変や動脈瘤の形成に関与している可能性が考えられる」と述べています。

アメリカウェスタンリザーブ大学歯学部は、歯周病が末期腎不全や心血管系疾患の大きなリスクになる慢性腎疾患の危険因子になると発表しました。歯周病による歯牙喪失患者は慢性腎疾患発症リスクが2倍になるそうです。この他にも、心臓の弁から歯周病原因菌が検出された報告などもあり、歯周病は単なる口の中だけの問題でなく全身の問題です。

歯周病治療後は完治する場合と、小康状態を維持する場合があります。何はともあれ増悪させないことが大切で、定期的な医療現場でのメインテナンスを欠かすことができません。困った時だけの対応では次第に増悪を繰り返して先程述べた全身性疾患のリスクを高め、また残った歯の本数は先細りになることが経験的にわかっています。当院ではその方の状況に合わせた定期的なメインテナンスのコースを個別にご提案しております。多くの方々がコースに参加され、健康でおいしい生活をお送りくだされることを願っております。

(歯周病について詳しく知りたい方は小冊子「食とアンチエイジング」「歯周病とアンチエイジング」をご覧下さい

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

夏から秋へ季節が変わるこの時期(これを書いているのは9月です)、日が沈む時間が日増しに早くなるので、夕方になると物悲しさを感じます。ちなみに今の日の入りの時刻は17時44分です。日の入りが一番遅い時は19時頃なので、日の入り時刻がだいぶ早くなっているのがわかります。

仕事で室内にいる時間が長いので季節の変化を感じにくく一日過ごしてしまう事が多いですが、夕方頃外に目を向けると暗くなる時間が早くなっているので、秋に向かっているなと季節の移り変わりを感じます。 

歯科衛生士 小島 千春

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

虫歯・歯周病とも細菌が起こす病気ですが、その原因菌はほとんど人の口の中にあると言われています。口の中には300種類以上の細菌が存在しています。
平均寿命は長くても歯の寿命は短いと言われる日本人。いつまでも自分の歯で美味しく食べるためには、歯に良い生活環境と正しいケアを知ることが大事です。

歯科衛生士 杉山 明美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

夏もあっという間に終わり、朝晩めっきり涼しくなりましたね。蝉の声にかわって虫の声が聞こえる季節になりました。涼しくなるとインフルエンザが流行し始めます。うがい・手洗いを心がけましょう。

小用 美里

歯ニュース 2009/09 … 歯周病と生活習慣病 その3

八月に徳島の阿波踊り出掛けてきました。普段閑散とした街の中が人・人・人で溢れ、原宿の竹下通りのようです。竹下通りとの違いは年齢層の広さとお祭りに浮かれた笑顔の多いことでしょうか。鐘や太鼓、三味線と笛のおはやしだけが賑やかさの元ではありません。踊り手の「やっとさ~」「踊る阿呆に見る阿呆~。同じ阿呆なら踊らにゃ損、損~」・・・この掛け声もさらに街を活気づけています。「カンカン・カカカカ」と澄んだ高い音の鐘と「トコトン・トコトコ」とリズムをとる小太鼓、その合間に「ドドンド・ドン」と腹にまで振動が響いてくる大太鼓、この迫力はテレビでは絶対に伝わらないものです。心を揺さぶるような、身体の芯から何かが突き上げてくるような、その場に居合わせた者だけが味わうことができる感触です。

高さ3・4mはあるでしょうか長い竹の先に提灯をつるし、それをおはやしに合わせてリズミカルに踊らせながら練り歩く踊り手を先頭に、足袋とゆかたに帯姿の男踊り、続いて袈裟をかぶり艶やかな衣装に身を包んだ女踊り、その後ろから鐘や太鼓のおはやしが続きます。先頭からおはやしまでの人々の一群を「連」と呼び、連単位で夕方から夜遅くまで街中の色んな場所を踊って巡ります。セミプロのような連、会社の有志で作った連、日本各地の大学生の連などたくさんの連が次々に踊りこんできます。誰でも普段着で踊りに参加できる「にわか連」というものもあります。

踊りは昼間は車が行きかう街の道路を閉鎖して主に行いますが、公園や商店街の中や街角など街のいたる所で行われ、一見すると好き勝手に見えるのです。踊り手も好き勝手なら、見る方も好き勝手。閉鎖した道の脇に設けた「さじき」と呼ばれる観覧席から踊りを見る人、軽快なリズムの踊りと祭りの雰囲気にのせられて「にわか連」で踊り出す人、踊りより夜店目的の祭り好きの人など、それぞれの祭りがあるようです。
踊りだけでなく、街全体がお祭りのエネルギーに包まれるあのスケールの大きさが魅力です。老いも若きも楽しめるお祭りですので一度行ってみられることをお勧めいたします。

 

■歯周病と生活習慣病 その3

前回のコラムで生活習慣病が生活習慣に深く関わっており、多種多様な生活習慣の原因の中には「食」の問題があり、そのいくつかの原因をお話ししました。今回はその続きです。この「食」に関わる食行動の改善としては、腹八分目を目標に、早食い・まとめ食いをしないこと、時間をかけてよく噛んで食べる、寝る前の2時間は食べない、規則的な食生活、和食がお勧め、野菜をしっかり食べる、食べる順番を考える(野菜・タンパク質・炭水化物・デザートの順番で食べる)、現代人の食でお話した食の中身に注意することなどです。

脂肪細胞はホルモンなどの内分泌器官として現在は考えられています。特に内臓脂肪はインスリンという血糖値を下げる働きのあるホルモンの効きを悪くし、糖尿病だけでなく血栓症や高血圧、高脂血症などに悪影響を及ぼします。こうした病気と因果関係のある歯周病にも問題です。女性の閉経後に減少することで有名なエストロゲンといいう女性ホルモンは減少すると食欲が増えるため、中年以降食欲が増えて食べ過ぎてしまうことがあります。さらに中年以降は運動などの活動量が減って消費するカロリーが少なくなるので問題が倍増するのです。内臓脂肪を増やさないためには、先ほどの食や食行動、運動が大切です。噛むという誰にでもできる簡単な方法で血糖値の上昇を抑えホルモンの変化が起きて食欲が低下することがわかっていますから、時間をかけてしっかり噛んで食事を楽しんでください。さらによく噛むことが脳へのいい刺激になって脳の活性化を起こし、唾液分泌が増え免疫力アップや歯と粘膜の健康維持と修復などたくさんの恩恵があります。こうした効果を得るためにも、そして噛むためにも歯を守っていきましょう。 (歯周病について詳しく知りたい方は小冊子「食とアンチエイジング」「歯周病とアンチエイジング」をご覧下さい

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

ドイツで開かれた世界陸上。時差があるので、日本での放映は深夜になりますが、ちょうど夏休みで見られる方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。注目の競技や世界新記録が出るかもしれない選手の競技など、LIVEで見たいと思いCMが終わるたびに期待して待っていたのですがなかなか始まりません。「まもなく決勝」「まもなく○○登場」などと、“まもなく、まもなく”とテロップが出るのでいよいよと期待しつつその繰り返し、そしていつの間にか爆睡… 結局、朝のニュースで結果を知ることになりました。

日本選手も昔とは違って、体型・体格も外国選手におとらなくなっている現在、陸上だけでなくいろんな分野で活躍を期待したいものです。東京オリンピック?賛否両論ありますがもしかしたら東京で開催されるかもしれないオリンピック。ちょっと楽しみです。

歯科衛生士 杉山明美

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

当院の患者様の中にはすでに何人も受けられていらっしゃいますのでご存知かもしれませんが、PMTCという歯のクリーニングがあります。Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字をとったもので、毎日すみずみまで磨いているつもりでも、歯ブラシが届きにくい所などに汚れがたまります。この部分のお掃除を徹底的に行います。 実際に、定期的にケアされている方は歯肉の状態も良好で急なお困りはあまりないようです。初めてお耳にされる方は是非お声掛けください。

歯科衛生士 菅野 美弥

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今年の夏はインフルエンザがはやっています。帰宅の際は手洗い・うがいを心がけましょう。

小用 美里

歯ニュース 2009/08 … 歯周病と生活習慣病 その2

日本全国にそのご当地の地名がありますが、名前の由来が何となく想像できる地名とそうでないものがあります。三本の松がはえていたから三本松という地名になったのと同じように、「その昔、三わの鷹がいたから三鷹かな?」と思っていました。調べてみると「三鷹の名はかつて徳川将軍家及び御三家が鷹狩りを行なった鷹場の村々が集まっていたことと、世田谷領・府中領・野方領にまたがっていたことに由来する(三領の鷹場)といわれているが、資料焼失のため真偽は不明」とありました。結局その由来はわかりませんでしたが、三わの鷹よりは説得力がありますね。その昔、八人の王子がいたから八王子になったのでしょうか。生まれたのは男の子ばかり八人じゃないでしょうから、昔のこととはいえずいぶん子沢山です。少子高齢化の現代に少し回して欲しいくらいです。

その他にも中央線の駅名の由来では、新宿や高円寺、国分寺などは簡単に想像できますが、難問もいくつかあります。中央線に関係のない方は漢字で書くと「コクリツ」と読むことが多い国立ですが、この駅の東隣の駅が「国分寺駅」、西隣の駅が「立川」だったので、国と立をとって「国立」と名付けられたといわれています。これはまったくの予想外でした。さらに西に行くと豊田がありますが、この由来は調べてもさっぱりわかりませんでした。話は脱線しますが、どうも外人さんにはこの発音に関する疑問があるらしく困っているようです。名古屋地方では車で有名な豊田、市の名前も豊田市で「トヨタ」と発音し、こちらの中央線では「トヨダ」と読みます。車メーカーの本田は「ホンダ」と濁音なのだからなおのこと濁音の法則性に困っているようです。慣習なんでしょうから、覚えるしか手がないようですが・・・。

外国の方からすれば、電車で居眠りをする日本人の多さに驚いているようです。よほど疲れているのか、無防備なのかと思われているようですが、電車に揺られていると読みかけの本でもなければ暇を持て余すことがあります。電車のアナウンスに流れてくる駅名にふとその由来を想像したことがきっかけでした。しかし、想像を巡らす間もなく次の駅に到着してまた宿題が増えていきます。次々くる難問に、ますます訳がわからなくなってついに考えるのをやめて居眠りをすることにしました。

 

■歯周病と生活習慣病 その2

糖尿病や脳卒中、心筋梗塞、高脂血症、高血圧、肥満、歯周病などの病気は生活のありようによって引き起こされるとする考え方から、生活習慣病と呼ばれます。その病気単独では仮に致命的でなくとも、その病気の先に待っているものが致命的であったり、寝たきりなど日常生活の質を著しく低下させるものに高い確率でつながっていくために生活習慣病が問題になっています。さらにこの生活習慣病に含まれる病気にまではなっていないがその一歩手前の状態で、さらにそれが複数ある状態をメタボリックシンドロームと呼んでいます。生活習慣病の単なる予備軍ではなく、複数集まると単独の病気より何十倍もの高率で重篤な疾患を引き起こす力を持っているために今注目を集めているものです。そして厚生省の統計からみると、こうした問題は近年増加傾向にあり、個人の健康と寿命だけでなく少子高齢化社会において将来の大きな社会問題になることが懸念されています。

生活習慣病が生活習慣に深く関わっていることは疑いのないことですが、生活習慣という漠然とした言葉ではいったい何に問題があるのかがはっきりと伝わってきません。しかし現代人の生活は多様化している上に、個人の個体差や単独の原因ではなくいくつもの要素が関わっているため一言で言い表すことが難しいのも事実です。

その多種多様な原因の中には「食」の問題があります。現代人の食の特徴は、高脂肪・酸化脂質の多さ(特に動物性脂肪の過多)、繊維質の不足、白米などの精製された穀類、高度に加工された食品、噛む力を必要としない軟食化した食品、食品添加物、単糖類摂取の増加などです。そして先進国においては飽食に代表される摂取カロリーの過多、運動不足による相対的摂取カロリー過多も問題になっています。(詳細は小冊子「食とアンチエイジング」を参照ください)

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

今年は昨年より6日早い梅雨明けだったそうです。30度以上を超える日が続いて夏真っ盛りといった状態ですね。夏と言えば、海・プール・花火大会・BBQが思いつきますが、最近テレビでアウトレットがよく取り上げられるのを目にします。
関東では茨城県に新しくアウトレットができました。全国でも大型ショッピングセンターは注目を浴びているスポットだそうです。アウトレットや大型ショッピングセンターは、買い物もでき食事もできる場所として老若男女が楽しめますよね。

私はアウトレットの雰囲気が好きです。ウィンドーショッピングにはもってこいの場所だと思います。そして遠方からも行きやすいように、インターから近い!が当たり前になりました。私のお気に入りの場所は、佐野と御殿場ですが、新しくできた茨城も気になります。まだまだオープンしたてでアウトレット渋滞していると思うので、少し時期をずらして行ってみたいと思っています。 

小用美里

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

最近は、お口への関心も高まり、定期健診を定期的に受けて、歯石を取っている方も多いかと思います。歯石は、プラーク(お口の中の最近の塊)が石の様に硬くなってしまったもので、歯と歯茎の境目辺りを中心につきます。歯のつけ根付近についた歯石はお口を開けると見えるかと思いますが、歯の根の部分にも歯石はつきます。
根についた歯石は、歯茎の下につくので、お口を開けただけではなかなかわかりません。一見、歯石がついてないような状態でも、歯肉の炎症が改善されないような時には、根についた歯石が一つの原因になっている場合もあります。

歯科衛生士 小島千春

 

 

<<< 編集後記 >>>

暑い日が続いていますが、水分をしっかり摂って熱中症や夏バテにご注意下さい。 

小用 美里

歯ニュース 2009/07 … 歯周病と生活習慣病 その1

先月の中程に関東も梅雨入りして、紫陽花(あじさい)が似合う季節となりました。梅雨の風物詩、あじさい。その名所として有名なのが「あじさい電車」でも知られる箱根登山鉄道や、「あじさい寺」として有名な神奈川県の明月院、近隣では京王線の高幡不動尊金剛寺などがあります。自宅近くでも、道端に今が旬とばかりに咲き誇る姿に朝から和まされます。

我が家の末っ子ともいえる一歳と少しのケアーンテリア、末っ子らしくやんちゃで元気いっぱい!家に帰ると真っ先に猛ダッシュして飛びついてきます。どんなにこちらがくつろいでいようがお構いなしに、だっこしてもらうまでイスの横でぴょんぴょん飛び跳ねています。抱き癖をつけてはいけないと思い、かなりの期間放っておきましたが、その忍耐強さに人間の方があきらめて以来、家族全員のひざの上が末っ子の無料の特等席になっています。

もう一匹の老犬ウエストハイランドホワイトテリアは、我関せずと振る舞う孤高の主ですがその緩慢な行動とまったくの正反対。その孤高の主も昔は同じだったことを考えると、若さなのでしょう。そんな末っ子がふとした時に後ろ足だけでおすわりしたのです。二本足で立って話題になったレッサーバンダやジブリのアニメに登場する人間と同じように歩く狸のようにです。そういえば外見もどことなく似ています。以前私が「たぬちゃん」と呼んだら、娘達が一斉に「かわいそう!」と大声を上げてから公然とは口にしませんでしたが、やっぱり似ています。そのちょこんと後ろ足でおすわりした姿があまりにも可愛くて我が家の女性たちに大受けしました。彼女たちはこれをおすわり、伏せ、に続く芸に仕立てようとおやつを餌に大騒ぎしています。さらにその横からその姿を写真に撮ろうと夜のリビングは昼間の喧噪以上のにぎやかさです。末っ子が芸を覚えておやつを口にするか、それとも彼女達があきらめるまで当分続くことでしょう。

 

■歯周病と生活習慣病 その1

5月は日本抗加齢医学会の総会、先月は抗加齢歯科医学研究会と抗加齢医学の講習会が続いてありました。年々参加者数が増加して、その都度会場が一回り大きくなってきています。学会ができてまだ日が浅いわりには総会の参加者が3000人を超えたそうですからその成長ぶりには驚きます。ともすれば一つの診療科だけの視点で人をとらえてしまいがちな現状から様々な診療科の連携を目指し、長寿だけでなくその生活の質を担保する医学の発展は望ましいことだと思います。

生活習慣病である糖尿病をもっていらっしゃる方はこれもまた生活習慣病である歯周病によく罹り、またそれが治りにくいことは歯科関係者なら誰でも知っています。現在の歯を失う最大の原因が歯周病ですから、高い生活の質を維持するためにこれとどう向き合うのか、避けて通れない病気となっています。海外での発表をみると、メタボリックシンドロームでなくても歯周病であればインスリンの効きが悪くなり血糖値が上昇するが、逆に歯周病を治療すると血糖が改善することが明らかにされています。また重症の歯周病では血糖コントロール不良になる確率が高いことや、歯周病を治療すると炎症所見が改善することも報告されています。日本でも歯周病検査結果とウエスト腹囲、空腹時血糖、高血圧既往歴、降圧剤の使用、糖尿病、善玉HDLコレステロールの減少が関連するという研究結果が出ています。日本の糖尿病罹患者の約半数は治療を受けていないか治療を中断しており、治療を受けていてもその50%が血糖コントロール不良という状況です。重度の歯周病の方は内科の受診も併せてお勧めします。

(歯周病について詳しく知りたい方は小冊子「食とアンチエイジング」「歯周病とアンチエイジング」をご覧下さい)

 

■アンケートご協力への御礼

現在よりさらに医院をよくしていくために先月多くの方々にアンケートをお願いいたしました。たくさんの方々にご協力いただき、誠にありがとうございました。現時点ではアンケートの実施を依頼した先からまだ回答件数以外の集計結果をいただいておりませんが、多くの方々にご協力いただき感謝いたしております。この結果をもとに皆様にさらに満足していただける医院を作ってまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

うっとおしい梅雨も真っ只中ですが、それを乗り越えると夏がやってきます。梅雨空の中でも真夏の晴れ渡った空とか、じりじりと照る太陽、夏ならではの食べ物を想像したりしてなんとか心までジナジナしないように心がけております。特に夏を感じさせる食べ物として私は、スイカがあげられます。
私の子供の頃は、夏しか食べることが出来ず、夏生まれのわたしにとってはバースディケーキでした。街中でもあまり冷房という設備が行き渡っておらず地下鉄などに乗ると熱風が吹き上げてきて、肌はベタベタになり降りる頃にはゲンナリです。しかしその後、地上に出て飲んだアイスコーヒーは今でも味わえないほど格別で夏を感じさせてくれました。今はむしろエアコンが効いていないところを探すほうが難しいくらいで、季節感をあじわうことが出来ず、やや寂しくもあります。

菅野 美弥

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

お口を開けたまま「ピーマン」と言ってみてください。(この時唇を絶対に閉じないでください)次は下の前歯の内側(舌側)に舌の先をつけたまま 「ラムネ」 と言ってみてください。(口は少し開いてもかまいませんが下アゴは動かさないようにして言ってみてください) どうですか、言えましたか??思わず笑ってしまわれた方もいらっしゃると思います。このように「話すこと」とお口の中は大切な結びつきがあります。
歯が1本無くても息が漏れて話にくいし聞き取り難くもなります。虫歯や歯周病の治療、その他歯の治療は「話すこと」にも大きな影響があります。ご自身のお口のケアを見直してみてください。

歯科衛生士 杉山明美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

湿気で夜が寝苦しかったり、喉が渇いたりと梅雨ならではの環境ですが、体調を崩さないようにお気をつけください。

小用 美里

歯ニュース 2009/06 … カロリーリストリクション(摂取カロリーを管理・制限)

ほこてん、マック、スタバ、ミスド、など最近略語といっていいのか、固有名詞の一部を省略して短くいうのをよく耳にします。発音するのが面倒なのか、それが格好いいと思っているのかよくわかりません。若者だけでなく、医学の世界では英語のアルファベット表記の頭文字をいくつか並べて略語にすることがあります。

CRの2文字で表す意味をおわかりでしょうか。テレビでお馴染みのERなら聞いたことあると思っていらっしゃる方が多いと思います。アンチエイジング医学でのCRは、カロリー制限・管理により生物の寿命を延ばす意味で用いられるカロリーリスクトリクションの頭2文字。歯科医学では、歯に詰めるプラスチック材料のコンポジット・レジン、またある特定の歯の噛み合わせの位置に関係するセントリック・リレーションなどで使います。

ある狭い範囲の人たちだけで用いられる一種の業界用語のようなものとはいっても、こんなに意味がたくさんあると誰と喋っているのか、何の話題なのかでCRの本当の意味を頭で切り替えなくてはならず、省略して便利なのか不便なのか実のところよくわかりません。

ここでカロリーリストリクションのCRについて少しお話ししてみましょう。世界中でエイジング(加齢)研究がなされていますが、最も確証があるアンチエイジングは摂取カロリーを管理・制限するカロリー・リストリクションです。人間での実証はまだなされていませんが、他の生き物ではアンチエイジングや長寿の証明がされておりサルでも同じ結果が出つつあります。昔の人々と違って、最近特に先進国では運動量が減ってカロリー消費が減少しているにもかかわらず食べる量や質などで摂取カロリーが増え、その差引の余った分が脂肪として体内に貯蔵されていく傾向にあります。さらに平均寿命の延長により中年以降の人々が増え、年齢や身体が変化したにもかかわらず食生活は若い時とさして変わらないことと、運動する機会と便利な社会の反面身体活動量は減ったという状況が、メタボリックシンドロームをはじめ生活習慣病(成人病)増加の背景にあります。

食から健康を考えるあるグループの集まりに出席して驚いたのは、参加者のほとんどが痩せていて目だけがぎらついており、全体の雰囲気は暗く、世間一般のパーティーや会合とは明らかに違う雰囲気でした。アメリカのCRをやっているグループの会合に出席した人のお話しでは、「CR実践者達のパーティーではサラダ、サラダ、サラダ・・・とカロリーの低いものばかり。ドレッシングもスイーツもチョコレートシロップまですべてカロリーフリー。サラダを除けば人工甘味料や保存剤などの添加物だらけと思われるそうした食べものは、CRにはよくても健康に、アンチエイジングにいいのだろうか」と述べています。

CRは単純に食べる量を減らしたり、脂っこいものを避けるなどの単にカロリー摂取を低くすればいいだけではありません。蛋白質、脂質、炭水化物などの栄養素、ビタミンやミネラルについてバランスよく必要量を満たすことが健康であり続けるために必要です。こうした配慮をしたCRプログラムのカロリー計算ソフトを用いて、今日の割り当ての1,600kcalを朝と昼で食べてしまったから今日はここまでという自己管理を徹底するCRをやっている人たちは、本当に幸せなのだろうかという疑問がわきます。「CRをやっていると寒いし、おいしいものは食べられない。ここまでCRをしてきたのだから長生きして元をとるしかない」と話す人がいる一方で、「とても幸せ、体調がよくて健康ならCRをしていても最高においしく感じるの」という意見もあります。健康でいたいし長寿やアンチエイジングに興味のあるものの、おいしいものを食べることが大好きな私としては気になるところです。しかし人生は幸せのためにあると考えている私には、おいしいものも食べられないような人生はつまらないと思えるのですがみなさんはいかがでしょうか。

大皿いっぱいのワラジのようなステーキや両手にあまるハンバーグをかぶりつき、日本人には甘すぎるスイーツをたらふく食べるアメリカ人には考えられないかも知れませんが、日本人には元々昔から腹八分目というCRがあります。CRやダイエットで空腹感をいつも抱えていてはストレスの元ですから、一日のうちここはしっかり食べて他は軽くすませるなどのメリハリをつける方法も一つのCRでしょう。また食べたいものを食べたい時に食べるというのは食生活の乱れにつながる恐れもありますが、食事の時間だからとかなんとなく習慣的にお腹があまり減ってもいないのに食べることがいいことなのか疑問があります。また急いで食べるとレプチンとうホルモンが満腹中枢を刺激して満腹感を覚える前に食べ過ぎてしまいます。しっかり噛んで唾液の分泌を促し、ゆっくり食事をすることもCRに役立ちます。嫌々やしんどいこと、頭だけで考えたことは得てして続きません。どうぞ皆さんもおいしいCRにお取り組みください。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

最近、嬉しいことがありました。立川の新緑公園を散歩していたらカワセミを見たのです。人工的ではありますが、小川と池があり池の中にある岩の上に姿を現していました。
最初、カワセミの存在にきづいていなかったのですが、双眼鏡を持った親子に「あそこにカワセミがいるんですよ。」と教えてもらいわかりました。その親子は、公園の近くに住んでいて、よく鳥の観察をしているようで、そこにいるカワセミはまだ子供でエサの魚を取る練習をしている事や、鳴き声は自転車のブレーキをかけた時のような“キー”っという声だという事を教えてもらいました。鮮やかな青い色のカワセミはとてもきれいで、すぐ隣は住宅地という場所で貴重な鳥を見れたことは、とても嬉しく感動しました。

小島千春

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

今月は多くの地域で6月4日から ム(6)シ(4)歯の予防デーで、さまざまな歯に関する催しが開かれることと思います。ムシ歯にならない基本はまず、食べたら磨くことです。

あと大事なことは検診を定期的に受けて、お口の中の状態を常に把握しておくことだと思います。ムシ歯もホントに初期のものでれば、器械で削らずに治すこともできます。ぜひ、早め早めに検診をお受けになることをお勧めいたします。

歯科衛生士 菅野美弥

 

 

<<< 編集後記 >>>

日本国内でも新型インフルエンザの発生が目立つようになりました。帰宅時の手洗い・うがいをきちんとしましょう。

小用 美里

歯ニュース 2008/12 … 酸化と坑酸化

先月初旬に30数年ぶりの高校の同窓会に富山まででかけてきました。東京駅から二階建ての新幹線に乗り、越後湯沢で乗り換えます。車窓の風景がビルから河川、そして田園地帯へと段々と移りゆく中、頭の中が次第にスローモードに切り替わっていくのがわかります。さらに久しぶりに会う旧友のこと、日本海の海の幸を想像しながらの旅は楽しいものでした。

越後湯沢を発つと車窓から見える駐車場の隅っこにある雪上車がスキー場が近いことを教えてくれます。きっと今頃は駐車場隅の日陰から雪上で主役にカムバックしていることでしょう。そして左右を山々に囲まれた中を電車は縫うように田園風景の中を進み、ちょっと前に稲刈りが終わって、ひらべったくなった田んぼの真ん中を高速耕運機のように走っていきます。そこを過ぎると、トンネル、またトンネル。明るい陽に照らされたのどかな風景が一瞬に闇の中に、そして目が暗さに慣れた頃を見計らうようにまぶしい太陽が目を閉じさせます。

携帯が圏外と頻繁に行き来するなか、携帯の電波が届かない場所があることにほっとするのもつかの間、のどかな旅も富山駅の隣の呉羽という駅が終着点です。木枠にガラスが入った引き戸の窓から女子高校生が身を乗り出して駅員さんに注意されています。相手を責めるでもなく、それに反発するでもなく二人とものどかなやりとりです。改札は駅員さんが昔ながらの人の温もりが伝わるような手から手への手渡しです。翌日岐阜県の白川郷にまで足を延ばして、リフレッシュした3日間でした。

 

■ 酸化と坑酸化

人の細胞の寿命に分裂回数をかけた約120年が細胞分裂からみた人の本来の寿命です。それにもかかわらず、実際にはそのかなり手前で大多数の人々は老化し、病気にかかり死を迎えます。本来そうプログラムされたものを何か別の要素が寿命を短くしていると考えられます。その何かについて多方面から研究されていますが、現時点で有力視されているものの一つが「酸化」です。酸素にはものをサビさせる(酸化する)働きがあり、この酸化を抑制するものを「坑酸化物質」といいます。体内にある抗酸化物であるビタミンEやビタミンC濃度の高い動物ほど長寿であり、抗酸化酵素であるSODと呼ばれる物質が多い動物ほど長寿であることもわかっています。

また細胞や脂質など多くの物質の酸化が生活習慣病をはじめいろいろな病気の原因と考えられています。こうした事実が補酵素のコエンザイムQ‐10やビタミンE、赤ワインなどに含まれるポリフェノールなどの坑酸化物質が注目されている背景です。

しかし坑酸化物質だからといって安易にサプリメントだけに走ることは意味のないことです。このような酸化物質を発生させにくい食と日常生活、生き方が、長寿だけでなく健康と高い生活の質の基本です。人の抗酸化システムは加齢と伴に弱まることからも、アンチエイジングを考える上で「抗酸化」は大切なキーワードになっています。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

9月の話になりますが、久しぶりに沖縄へ行ってきました。那覇空港に到着してすぐ沖縄の暑さにテンションが上がりました。
観光は、“美ら海水族館”へ行きました。ジンベイザメやエイのいる大きな水槽が一番の目玉で、迫力がありました。私達が宿泊したホテルの敷地はとにかく広くて、ホテル内の移動手段がカートもしくは車でないととてもじゃないけど回りきれないところでした。そこだけ一つの島のような空間でした。本島にもこんなところがあるんだなと思って感動しました。二泊三日の中での私達の楽しみは沖縄の海だったのに…、次の台風が又来ていて、結局海に入れずに帰ってきました。

話は変わりますが、沖縄名物でちんすこうが有名ですが、今、塩ちんすこうがあるのをご存知ですか??色々な味が出てる中、久々のヒット商品だと思いました。機会あれば是非食べてみてください。

小用美里

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

お口の中には、歯以外にも舌や歯茎や頬の粘膜などの組織があります。みなさん、歯はきちんと磨くことが多いと思いますが舌の清掃はしていらっしゃいますか?舌の表面は平らではなくじゅうたんの様にデコボコして細菌が付きやすくなっています。
舌の表面に白く苔(コケ)の様な物が付くことがありますが“舌苔【ぜったい】”といい、大半が細菌で、そのままにしておくと口臭の原因になります。歯磨きの時に鏡でチェックして舌表面が「白いな~」と思ったら“舌ブラシ”で舌の上を優しくこすって清掃してみて下さい。びっくりするほど汚れが取れると思います。 

歯科衛生士 小島千春

  

 

■今月の花

■テッポウユリ
■ カーネーション
■ バーゼリア
■ アイビー
■ ミズキ

 

一口メッセージ

白い花でクリスマス風にまとめてみました。

ルグラン 松下清香

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

2008年も残りわずかとなりました。毎月、デンタルニュースに目を通してくださってありがとうございます。来年も宜しくお願いします。来月号は、“健口倶楽部”についてワンポイント情報お届けします。

小用 美里

歯ニュース 2008/07 … 出生後の生活や環境などの生き方で決まる寿命

妻と二人で「最高の人生の見つけ方」という映画を見に行ってきました。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン二人の個性派俳優が醸し出す雰囲気は絶品です。死とどう向き合うのか、死を意識するから今の生を考える、そんな死生観につながるようないい映画です。ジャック・ニコルソンはイージーライダーやバットマンなどいくつもの作品に出演していますが、私にはあまり目立たない存在でした。しかしこの映画で、味のある役者として改めて好きになってしまいました。映画は本当に久しぶりで、夫婦で映画に行ったのはもう15年以上も前でしょうか。久々に真っ暗な空間に浮かぶスクリーンにどっぷりと浸ったひと時でした。

ところで映画館が同じビルにいくつもあるシネマコンプレックス(複合映画館)のことは聞いて知ってはいましたが、昔と違ってスクリーンも空間も小さくこじんまりとしたのにはびっくり!自宅のテレビよりは大きいのでそれはいいとして、ちょっと肩透かしをくったような感じです。映画に行かなかったもう一つの理由は、何時間も並んだり、せっかく現地まで行ったものの混んで見たい時間帯に見られなかったりして、一日の予定が立たないことが嫌でした。しかし今はありがたいことに予約まで取れるのですからずいぶんと映画館も変わったようです。

自宅で映画を見ていると、寝転んで見るためでしょうか妻はほとんど半分も見ずに寝てしまいます。いつも話の続きを説明する役目でしたが、さすがに映画館では寝ていない!ポップコーン片手に最後まで起きていました。映画の余韻を吹き飛ばすストーリー後半の説明もいらない、これはいいものだと思った次第です。元来の映画好きに火がついたようで、また行きそうです。

先月出席した日本坑加齢医学会で、最新の知見と供に多方面からの意見に触れながら、ちょっとした異和感を覚えました。最近アンチエイジングという言葉が定着してきましたが、その最たる目的は長寿だとする考え方もあります。もちろんそれも意味のあることです。しかしその一方、極端な話をすればガリバー旅行記に登場する死なない(死ねない)部族のような不老不死が本当に幸せなことなのかという問いに出会います。死生感、老いや病気、寿命についての情報がたくさんあります。しかし多くの人々の感心はそれらとどう向き合うかであり、120歳まで生きることよりも、限りあるからこそ人生の最後まで質の高い生活を維持することが求められているように感じているのは私だけでしょうか。

医療の果たすべき役割は延命だけでなく、毎日の活動などのアウトプットを下げることなく維持するためのサポート、そのために患者さんが『どう生きたいのか』を確認することが必要だと私は考えています。また多様な選択肢とその特徴から自分に合った生き方を自分で選ぶためのよきアドバイザーであるべきだと思っています。そうした直接的な医療行為でない事柄は軽視されがちですが、目先の障害の除去だけにとらわれることは、長期的なビジョンを持たない場当たり的な治療になるきらいがあると思っています。

治療と並んで大切なのが病気にかかりにくい自分になること、それに疑いはありません。しかし加齢老化原因の遺伝的原因は25%といわれており、病気も同様です。大半は出生後の生活や環境などの生き方で決まります。歯科の二大疾患である歯周病とむし歯、また一つの老化指標とも考えられる歯の喪失、どれ一つとっても日々の食を含めた生き方の影響が大きいのです。

こうしたことから、困った所だけを治すという対症療法的な視点でなく、過去の生き方の集大成である病気の原因に治療を契機として向き合われ、さらに口全体を一度はしっかりとしたものにした上でそれを維持するためにメインテナンス目的で歯科医院を利用することを私は皆さんにお勧めしています。長年数多くの方々を拝見した臨床経験から申しますと、最初の一度は大変でも、この方法が長い目で見れば質の高い安定した生活、毎日の活動などのアウトプットを下げることない日常を手に入れる王道であり、結局は近道であると確信しています。

     高岡 周一

 

 

■スタッフの声

先月の事になってしまいますが、6月4日は、【6=ム、4=シ】で、ムシ歯の日と言われ、その1週間は「歯の衛生週間」として1年間の中で特に、歯、口腔ケアについての意識をもとうという事で、東京都内に関わらず、日本全国で、ムシ歯や歯周病の予防ケアについての催し物が、各地域ごとに行われた事と思います。

最近では、一般の方でも、口衆衛生の知識がかなり浸透され、又、スーパーなどでも手軽にお口のケアに関する様々なグッズが売り出され、購入できるようになっています。デンタルニュースでも、毎月衛生士からのワンポイント情報として、歯科医院で一般的に使用されているグッズのご紹介などをしてきました。手軽に手に入る分、使用法が今ひとつわからなかったりするものもあると思いますが、そんな時は一度、歯科医院を訪ねられ、まずは検診をお受けになられると良いと思います。意外と今まで気づかなかったご自身のお口の状態がおわかりになられることが多いものです。

私の出身県では、“8020=ハチマル二イマル”と言って、80歳になった時、28本あった永久歯のうち、20本残っている方を表彰していました。 是非この時期、機会にご自身のお口の中をよーく眺めてみるのも良いと思います。せっかくご両親からもらった歯、永くお付き合いしたいものですね。

菅野 美弥

 

 

■衛生士からのワンポイント情報

デンタルフロス(糸楊子)は、歯ブラシでは特に届きにくい、歯と歯が接している部分の歯垢を清掃するのに適しています。指に糸を巻きつけて使用するタイプがあります。
 歯と歯が接している部分に糸を通過させ、歯の表面に糸を押しあて、こすって使用します。接触部を通過させやすいようにワックスが糸の表面にコーティングしてあるもの、ミント味がついているものなどたくさんの種類がありますので、いろいろと使ってみるのも楽しいと思います。

 歯科衛生士 小島千春

 

             

■今月の花

エリンジウム
キキョウラン
ハーブゼラニウム
ケイトウ
オレガノ
アイビー

一口メッセージ

庭の一部を切り取ったように活けてみました。

ルグラン 松下清香

 

 

<<< 編集後記 >>>

梅雨が明ければ夏はすぐそこですね!体調を崩さないようにお気をつけ下さい。

小用 美里

歯ニュース 2008/03 … 食事の時間

 何年も毎朝同じ時刻の電車に乗っていると同じ出会いがあります。いつも自宅の近くですれ違うパリッとしたスーツを着こなしているサラリ-マン。年齢とそのいでたちから、きっとそれなりの役職にある方なのかもしれません。駅と反対側に歩いて行かれるので、きっと近くのバス停に向かっているのでしょう。さらに住宅街を歩いているといつもほぼ同じ距離で出会うサラリーマン。今度は同じ方向です。同じ電車です。日によってその人と出会う場所が違うと、今日は遅れ気味?などと時間のバロメーターにさせていただいている時計代わりの人です。そして駅への道も半場を過ぎる頃、ゴルフパターを杖にしていつもスポーツ新聞を片手に大体同じ場所ですれ違う初老の男性。リハビリか運動を兼ねて駅前のコンビニに毎朝新聞を買いに行くことが日課なのでしょう。出会わない日は、今日は調子が悪いのかな?と思ってしまいます。そこから少し歩くともうすぐ駅前です。30代前半くらいでしょうか、橋のたもとの美容院にバイク通勤している美容師さん。そういえば昔一度だけお店に行ったことがありました。毎朝その数軒先のコンビニで買い物をしているみたいですから、朝食でしょうか?一人住まいのようです。コンビニの前に着くと、今度はそこに定時配達するトラックと運転手さん。ほとんど入ったことがないコンビニです。いよいよ駅に着いてホームに上がると、いつも出会う乗客の顔馴染みさん。話したことも、行き先も名前も知りませんが、何年も顔を合わせていると不思議と他人とは思えなくなってくるから不思議です。四季折々の風景の移り変わりをいつも同じ場所から観察する定点観測はよく知られていますが、これは20分間の定時観測でしょうか?

 先月はアメニティーデンティストリーという講習会に出席してきました。医療機関の役割は、今までは病気になって『治療』を受ける場所としての働きがメインでした。当院では検診をお知らせするなど、以前から病気にならないための『予防』に力を注いできましたが、全ての方々のご参加を得られていないのが実情です。こうした現状をふまえて、今の現実と受け取りにくい予防からさらに一歩進んだ『快適』をキーワードにした健康で美しく、快適な日常の維持を目的としたアメニティーデンティストリーを当院に取り入れていこうと考えています。これにより、美しさや快適という実際に今感じることのできる事柄で、その結果として予防にもなる上に、近い将来の治療も回避することができると思っています。近いうちに詳細をお知らせいたします。

■食事の時間

 消化する時間を考えると、夕食は寝る四~五時間前が最適です。十時に寝るとすれば、これからすると五時か六時に夕食にしなくてはなりません。日本も昔はそうでした。現在の日本人は遅くまで働き過ぎのようです。また漢方医学によれば、胃のエネルギーがピークにあるのは午前七時~九時の間です。この時間を過ぎれば、胃の機能は段々弱まっていきます。すなわち、漢方医学的に見れば朝食が一日で最も大切で多く充実した食事に、そして夕食は最も軽い食事にすべきなのです。ところが、通常夕食が最も重く、そして遅い食事になっています。

 さらにこの遅い夕食を消化するため、エネルギーの乏しくなった胃を無理やり働かせることになります。また、肝臓は午前一時~三時がエネルギーのピークです。この時間、すなわち睡眠中に血液を補充し、再びエネルギーを与えて肉体を修復するのが肝臓の本来の仕事なのに、遅い夕食のエネルギーを取り込むことに能力を奪われてしまいます。このため、朝起きて疲労感を感じたり、成長ホルモンの生産が低下してしまいます。これは成長期の人だけの問題でなく大人にも起こり、アンチエイジングの逆を地で行くことになるのでご用心を。   

高岡 周一 

■スタッフの声
 毎日寒い日が続き朝起きるのが辛い私ですが、寒いこの季節の私の楽しみはマラソン観戦をする事です。自身が走るのではなく観戦するところに私らしさがあると思うのですが、私の場合、フルマラソンよりもタスキで互いを繋ぐ駅伝に魅力を一層感じます。その中でもお正月に毎年行われる箱根駅伝は、ランナーの感動的な走りだけではなく、大手町に始まり、箱根までというその走路も、個人的には見逃せません。私自身が、学生時代を静岡の三島や横浜の鶴見で過ごしたということもあり、鶴見中継所や横浜の街並みが出てくるとそれだけでもワクワクとした気持ちになり、各大学のランナーのみなさんの感動的な力走とあいまって、お正月早々、毎年2日と3日はあまり出かけることもなく、テレビの前に釘付けで、感激の涙で顔がぐちゃぐちゃになります。まだ、ご覧になったことのない方は是非来年の2日に行われるであろう大学駅伝をご覧になってみてください。お正月からすがすがしい気持ちになれることは間違いないと思います。

 今はスポーツと全く縁のない生活ですが子育てが落ち着いたら「東京マラソン」にでも参加できるよう体力づくりをしたいと思う今日この頃です。

 

菅野 美弥 

歯科衛生士からのワンポイント情報

 今回は歯磨剤についてお話したいと思います。現在市販されている歯磨剤の約2/3は薬用と称しています。薬用と言うだけで効果を期待してしまいがちですが、歯磨剤の主要成分は研磨剤なのです。研磨剤は研(すり減らす)、磨(磨いて光らせる)の両方の性質を持っています。薬用と言っても研磨剤の量は普通の歯磨剤とほとんど変わりません。

 熱心にブラッシングすることは大切ですが、多量に入っている研磨剤による磨耗が起こってきます。薬用の文字に頼らず、毎日丁寧にブラッシングすることを心がけてください。

杉山 明美

       

今月のお花

カーネーション

 

一口メッセージ

ひな祭りをイメージしてみました。

ルグラン 松下清香

 

<<< 編集後記 >>>

今月号からは衛生士さんからのワンポイント情報へと戻ります。毎月、新しい情報をお届けします。   

小用 美里

歯ニュース 2008/02 … 食と健康

近頃めっきり寒くなったせいか、マスク姿の方をよく目にします。晩秋からこの季節はいつもの空が広くなります。季節によっては緑、黄、赤と色を変えますが、一面に葉がしげる林の木々が葉を落とし、枝だけの丸裸になって見通しがよくなるからです。晴天の青空がバックに広がっているならいいのですが、どんより曇った空の面積が増え、さらに枝だけの寂しい姿は、寒さを倍増させます。こんな状況でちょっとでも風が吹こうもなら、コートの襟を立て体をちっちゃくして前屈みに歩くことになります。そんな落葉樹林の隣で葉を蓄えた竹林とのコントラストも面白いものです。

 お正月に我が家に新しい家族が増えました。生後3ヶ月のケアーンテリア、名前をシナモンと子供達がつけましたが、ほとんど「シーちゃん」と呼ばれています。毛の色がブリンドルといういくつかの色の毛が混じっている雌の小型犬です。10歳になる雄犬のウエスティーと仲良くできるか不安もありましたが、今のところなんとかなりそうです。彼にとっては新入りが来た当初は人間以外の住人は初めてで、さらに相手が雌ということもあってかなり興奮・ハイテンションでしたが、今は落ち着いており家族皆一安心。ただ、長らくマイペースで平穏な日々を送って来た初老犬にとって、食べる時と寝ている時以外は走り回って当たり構わずちょっかいをだしてくる、この存在は刺激的です。新座者にやきもちなのか、やたら甘えてきます。新入りはそんな周りの気持ちはお構いなしに自由奔放に動き回り、何にでも興味を示し、いたずら好きでじっとしていません。鉄砲玉のように部屋中駆け回り、動くものに挑みかかり、スリッパから始まり色々なものが歯型をつけて場所を変えます。とにかく「やんちゃ」という言葉がぴったりです。子供たちがそこそこ育ち、子育て真っ只中の賑やかさからしばらく離れていた我が家にとっても、懐かしい生活ペースの出現です。そこに若さとエネルギーを感じ、家の中を明るくしてくれます。旧住人(犬と人間)のアンチエイジングと癒しに、そして世話に追われる日々がしばらくは続きそうです。

■食と健康

 最近報告された疫学調査から健康にまつわるお話を少しだけさせていただきます。ビタミンCが多く含まれている果物(特に柑橘類)を多量に食べている人は、口の中の癌のリスクが30~40%も低くなったとの報告があります。一方で腎細胞癌のリスクは精白された穀物、白パンでは94%、白米では29%、また牛乳とヨーグルトでは27%も高くなり、野菜によって35%低くなったとの報告もあります。以前から玄米と野菜、果物を中心とした食生活の大切さが叫ばれています。食は健康の原点ですから、おいしくそして楽しく、健康とアンチエイジングにお取り組みください。      

高岡 周一

■スタッフの声 
ロシアで発見された生後半年のマンモスが丸ビルで展示されていたので見に行きました。このマンモスの名前は「リュ-バ」といい、発掘したロシア人の名前をつけたそうです。発掘したといってもロシアの大地を流れる川岸でマンモスの顔が出ていた状態で、最初はトナカイの死骸かと思うような物だったそうです。マンモスの全身に目立った外傷や病気の痕跡もなく、氷を踏み抜いて冷たい水の中で水死したと推測され、これ程綺麗な状態で発見されたのは珍しく、今回日本でCT解析する為に運ばれ展示されることになったそうです。 展示ケ-スの中は-18℃に保たれているということでした。ケ-スの中のマンモスは照明の関係もあって人間が作った作り物の様にも見えました。実際に生きていたマンモスを見ているのかと思うと不思議な感じがしました。「地球温暖化がなければリュ-バと出会うのももう少し先だったのかも?」という文章があり、地球温暖化を改めて感じる時間にもなりました。
 

小島 千春

 

歯科衛生士からの歯周病コラム

 今回は具体的になかなか改善されない歯周病の症状、例えば歯周ポケットが深い、出血する、膿が出るなどの症状を良くするためのお手入れ法をご紹介します。一般的には外科的に歯肉の手術などをすることが多いのですが、以前院長よりご紹介があったと思いますが、当院では3DS(Dental Drug Delivery System)という、虫歯や歯周病の原因となる細菌の除菌処置を行っています。まずPMTCという、色々な器具を用いた歯の隅々まで徹底的なクリーニングをします。その後その方にあったオーダーメイドのマウスピースを作製します。その中に薬剤を入れ、お口の中の菌を除菌する治療法です。3DSはお口の中で局部的に限定して薬剤を作用させるので、歯周病の原因菌を徹底的に退治します。5分後に装置をはずしてお帰りいただき、さらにご自宅で毎日抗生物質のお薬を患部に入れていただきます。ご自宅でこれを毎日続けながら、週一回来院していただき、チェックと先程と同じ5分ほどの治療を行います。

 その結果、驚くほど改善されるような効果を上げられる方もいらっしゃいますし、ほとんどの方は歯肉の状態や歯周ポケットの深さが改善されています。ご自宅で薬物を入れる時、丁寧にブラッシングをしていただくことも重要です。歯周病の治療の中で、必要だと思われる患者様にはご案内していますので、その時は是非お受けになる事をオススメします。歯周病は特に痛みもなく静かに進行していきます。気がついたら歯がグラグラしていて … ということもないとはいえません。

そうならないためには、悪くなってから治療するのではなく、定期的に来院され、検査をお受けになることはとても重要です。日頃から、歯肉の状態をご自身で鏡で見たり、食後に丁寧に歯ブラシを行い、「予防」するという意識が、歯周病が悪くならないためには、必要だと思います。

 これまでに3号にわたり、歯周病についてご説明させて頂きました。ご不明な点やご質問がありましたら、ご来院の際、衛生士にお気軽にお声をかけてください。

歯科衛生士 菅野美弥
             

今月のお花

アジサイ

 

アイビー

 

ドラセナツデの実

 

一口メッセージ

美しい紫色のあじさいでゴージャスな感じにしてみました。

ルグラン 松下清香

<<< 編集後記 >>>

今月号で、歯周病のコラムの連載はひとまずお休みさせていただき、来月号からまた衛生士さんによるワンポイント情報をお届けしますので、楽しみにお待ち下さい。 

小用 美里