歯ニュース 2017/10 … 歯を食いしばったり、長時間歯を接触させることの弊害

歯を食いしばったり、長時間歯を接触させることの弊害があまり知られていません。
こうした行為は歯や歯を支える組織だけでなく、歯に詰めたりかぶせたりした人工の歯、インプラントや入れ歯、顎の関節、ものを食べたり口を開ける筋肉への障害がおよぶことがわかっています。

この行為をしておられる方は単に歯を接触させているだけと軽く考えていることが多く、このようないろいろな問題を起こす出発点だとは露にも思っていないのが現状です。
この問題認識の前に、自分がこの行為をしていることすら自覚していない方が大半なので、まるで他人事のように思っておられことがさらに解決を難しくしています。

この問題のもう一つの問題は、実際は無意識に行っているこうした行為をどう自覚できるようにするか?
そして夜間睡眠中に歯ぎしりや噛みしめをしていないかをどのようにして証明するか?
睡眠中は本人の意識がないので自覚しようがなく、ベットパートナーにも音が聞こえない食いしばりの有無をどう判断できるか?
その場に立ち会っていない第三者の歯科医がこうした行為の有無を判断する難しさがあります。

現在 Polysomnography(PSG)検査に加え睡眠中の音声動画 (Audio Video recording)判定によるブラキシズム評価方法が最も精度ならびに妥当性が高いといわれています。
しかし装置を自宅に設置する困難さや、装置を備えた宿泊設備を持つ病院などに限られており一般的で簡便であるとは言えないのが実情です。

そのため多くの歯科医がこうした行為の結果起こる歯の摩耗や特定の運動方向による歯の削れ、舌やほほの粘膜の形状、骨の隆起や筋肉の肥大化など口の中の状態で行為の有無を推測しています。
ただしこうした口の中の状態が現れるのには期間がかかり、最近始めた行為は分からないのが欠点です。
こうした場合にはマウスピースを使って就寝していただき、マウスピースのすり減り方などで判断することもあります。

このような行為を本当にしているか?
その行為の自覚があるか?
どうやってその行為をやめることができるのか?
いくつものハードルがあります。

歯や人工物、あごの関節まで悪影響があるこうした悪習慣と闘うには根気が必要です。
起床時に口や顎に疲労感があったり最近冷たいものがしみるようになられた方は一度歯科医院の受診をおすすめします。

高岡周一

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報
先日、PHILIPS(フィリップス)社の方にお越しいただき、電動歯ブラシについて色々教えていただきました。
フィリップス社のソニッケアーという電動ブラシは、よく歯科医院で推奨されており、日本の歯科医・歯科衛生士の使用率も8年連続No.1だそうです。

電動歯ブラシには、振動数によって3つのタイプに分けられます。
①普通の電動歯ブラシ 14Hz(ヘルツ)未満
②音波ブラシ     14Hz~2万Hz
③超音波ブラシ    2万Hz以上

注意が必要なのは、①普通の電動歯ブラシは振動数が小さすぎるため、また、③超音波ブラシは振動数が大きすぎるために、普通の歯ブラシのようにゴシゴシ動かさないといけないということです。
それに対し②音波ブラシは程よい振動数で動いてくれるので、そっと当てるだけでプラークを除去できます。

音波ブラシの振動数も上記のように大きな幅がありますが、フィリップス社のソニッケアーはより効率良くプラークを落とせる振動数に設計されているそうです。
ブラシの形態も様々な物があって、患者様のお口の中の状態やニーズに合わせたものをお使い頂けるテーラーメイド型の音波ブラシです。
一通り説明を受けたあと実際に使用してみたのですが、なかなか磨きにくい前歯の裏側や奥歯が短時間でツルッツルになってびっくりしました!
ソニッケアーについてご質問等あれば、お気軽にご相談ください!

歯科衛生士 鮎澤

 

■ 編集後記
今回は焼肉を食べに行ってきました!!
先月ご紹介したカレー屋さんと同じ通りにある恭楽亭さんです。
こちらは米沢牛が食べられる三鷹の人気焼肉屋さんのようです。
お値段はお安くはないですがスタッフの誕生日という事で院長がご馳走して下さいました^^
普段食べるお肉と違ってやわらかくて脂がのっていてすごくおいしかったです!!
ここはランチもやっているので行ったことのない方は試しにランチを行ってみてはいかがでしょうか^^
ランチも人気でいつも並んでいるので12時前に行くことをオススメします。
一度行くとやみつきになりますよ!!

歯科助手 川村

歯ニュース 2012/11 … アゴの骨が小さい子供の歯並び

最近の子供の体型が以前に比べて変わってきていますが、その変化は体型だけでなく身体全体、そして心にも現れているようです。食や情報、考え方や価値観の変化、生活様式の欧米化による変化と考えられています。

歯科的側面では子供のアゴは、『噛む』刺激によって正常に発達します。ところが、噛み応えのない軟かい食べ物が多くなってきた現代の食生活では、『噛む』ことの不足によってアゴの発達不足(アゴの骨が小さい)が問題になっています。
噛めないことからの「好き嫌い」や、噛むのに時間がかかり噛むのが面倒になってさらに噛み応えのない軟かい食物を好む「嗜好」に拍車がかかる傾向にあります。

アゴの骨が小さいと歯が正常に並んで生えるスペースがなくなります。そうなるとまっすぐに生える歯が少なくなり、全部の歯が傾き場所を譲り合うように生えて、上下の歯がまともに噛み合いません。これでは見た目に悪いだけでなく虫歯や歯周病にかかりやすく、また噛むことの能力が劣ってしまいます。
人間も動物ですから、これでは成長発育に必要な栄養摂取に偏りができてしまう危険性があります。さらに歯が傾いて生えるために、噛む度に歯を横から倒されるような無理な力がかかって骨の吸収が起きやすくなり、歯の寿命も短くなってしまいます。

歯みがきをしっかりしても、デコボコが大きすぎて歯ブラシの毛先がまともに当たらない場所が多く残って虫歯や歯周病にかかりやすくなるのをご理解いただけると思います。
どうせ大人の歯に抜け替わるのだからと乳歯を軽く考える方がいらっしゃいますが、乳歯の時期は成長発育の真っ只中で噛むことが最も重要な時期ですし、永久歯は乳歯をガイドにして生えてきます。ですから乳歯の問題は永久歯の問題となり一生持って行く問題なのです。
今回お話ししたように歯並びや噛み合わせに関わる大切なものですから、乳歯を大切にしてあげて下さい。

 高岡 周一

 

  

■スタッフ紹介

初めまして。先月からこちらの医院で働かせていただくことになりました高野と申します。これからよろしくお願いします。

ところで、最近はすっかり残暑の影もなくなってしまい、本格的な秋ですね。こうなると冬が来て年越しを迎えるまであっという間ですね。急な温度の変化などで風邪などひかれないように気をつけてくださいね。

外が寒くなると代謝が下がってしまい、体を温めてくれる”燃焼”も少なくなってしまいます。そうすると食べたものが燃やせないので、みなさんも経験があるかもしれませんが”お正月太り”ということになってしまいます。それを未然に防ぐには・・体を中からも外からも温めてしまえばいいのです。

去年の冬も話題になりましたが、料理にショウガを使うと体の内側からポカポカしてきます。(加熱したショウガでないと効果はありません)そして、40度に満たないくらいの温度でいいので湯船にゆっくり浸かることです。そうすると疲れもとれるので、ゆっくり休めます。是非、今年の冬は試してみて下さい。残りの2012年も健康で過ごしましょう。

高野 優舞

 

 

<<< 編集後記 >>>

最近ずいぶんと寒くなりました。
毎日通勤で電車に乗っていますが、マスクをしている方や咳やくしゃみをしている方をたくさん見掛けます。
これから本格的に冬になっていきますので、みなさんも体調管理に気をつけましょう。

小原咲央

八重歯の原因は? / お問合せQ&A

投稿者:zenonさん
子供の歯が生え変わり八重歯になりました。
最初に前歯が抜けて、そこが大人の歯になり、
その後に八重歯になった箇所の乳歯が抜けて、八重歯になりました。
特に周りの歯に邪魔されて生えてきたわけではなかったのに、
どうして八重歯の形になってしまうのでしょうか。
八重歯というものは、歯茎の中にある段階であのような形になっているのでしょうか。

 

 お返事:
zenonさんこんにちは。
私も娘の矯正をした立場から、子供さんの歯並びが親として気になるのはよくわかります。
お尋ねの八重歯になる原因がいくつかあります。

第一は、歯とあごの骨の大きさのアンバランスがある場合です。一般より歯が大きくてアンバランスになることより、歯の大きさは普通でも骨が小さいためにアンバランスになる症例が近年特に多くなっています。
第二は、むし歯になったために乳歯が動いて位置がずれ、そのずれた乳歯に沿って永久歯が生えてきた場合です。
第三は、元々歯が作られる段階で位置や方向が少しずれていた場合です。ただ上記2つの原因より頻度は少ないと思います。

多くの原因は永久歯が生えるスペースの問題です。糸切歯の前後の歯が先に永久歯に交換します。
糸切歯はその後に生えてきます。椅子取りゲームのように前後がすでに永久歯で場所を取られているために、後から生える糸切歯はそこに自分のの大きさのスペースがないと生える位置をずらして生えてくるのです。それを一般的に八重歯と呼んでいます。

「乳歯が抜けて八重歯になられた」とお書きですので、乳歯の根を永久歯が溶かして交換した可能性が高く、そう大きくずれた位置ではないのではないかと文面からは想像できます。
お近くの矯正治療を行っている先生に診ていただくことをお勧めいたします。

 

乳歯の歯並びについて気になる / お問合せQ&A

投稿者:KOTANさん
4歳のうちの子の歯並びが悪いです。
乳歯の前歯がやや外側に向かって生えていて隙間ができています。
あごも小さいようで、上の歯と下の歯の大きさが異なっていてアンバランスです。
時期的には、もうすぐ乳歯が抜け出して、永久歯が生えてくると思うのですが、そのまえに治療してもらったほうがいいでしょうか?

 

お返事:
KOTANさんこんにちは。親としてお子さんの歯並びが気になるのは、私も娘2人の矯正治療をした親の一人としてよくわかります。申し訳ございませんが頂いた情報だけでは正確なお口の状態がつかめませんので、一般論をお話しさせていただきます。正確を期すために矯正治療を実施している歯科医院でのご相談をお薦めいたします。

お尋ねの乳歯同士の隙間自体は程度の問題はありますが、多少あることで永久歯が正常に交換できます。隙間がない方が問題になることが多いのです。また乳歯の前歯が外側に向かって生えている程度が著しかったり、下の前歯が外側に生えて上の前歯が内側なら注意が必要です。
あごが小さいとのお話しですが、その程度によって考え方が違ってきます。男女によって多少のズレがありますが顎の幅の成長は8~9歳頃で成長が終了することが多いために、一度矯正治療を行っている歯科医院でご相談されてみてはいかがでしょうか。

矯正治療にもいくつか流派のようなものがあって考え方も治療法も変わる可能性がありますが、治療に成長発育を積極的に取り入れる考え方の先生には治療開始するタイミングは大切になるかもしれませんし、早期に歯並びを悪くするような悪い習慣などを改善できるかも知れません。4歳ということですが、5歳に近い女の子なのか4歳になったばかりの男の子なのか、また顔貌やお口の状態、ご本人の治療への協力度などによっても考え方が変わる可能性があるでしょう。タイミングを逃さないためにもご相談されてみることをお勧めします。もし「もう少し待ちましょう」といわれても、それはそれでお母様もご安心されるのではないでしょうか。

顎の変形 / お問合せQ&A

投稿者:ヘリコプタ さん
顎の位置が自分から見て右の方にずれていて、咬み合わせが悪く困っています。
顎の先の向きも正面ではなくて、少し右前に向いています。
顎が大きく曲がっているようなケースでも歯科の矯正で治せますか?

 

お返事:
ヘリコプタさんこんにちは。顎の位置のズレは顎変形症と顎偏位が考えられます。頂いた情報だけでは正確なことは申し上げられませんが、顎の先が少し右側にずれているとのことですから、文面からは顎変形症よりも顎偏位が疑われます。

前歯の歯並びや右側の奥歯に何らかの問題がないでしょうか?その奥歯を失ったまま放置していたり、歯周病に侵されて弱っていたり、また逆の左側の歯の銀歯などの治療でかみ合わせがしっくりしていない、親不知をふくめたかみ合わせに問題がある、大きな口を開けるとあごの関節から音がする、などの状況はありませんでしょうか?
こうした噛み合せの問題も顎がずれる原因の一つになります。

顎偏位の場合、その偏位程度と偏位した時期によって対応が変わってきます。
お尋ねの矯正治療もその対処法の一つですが、偏位が経度で歴史が浅ければ偏位の原因を取り除くことで軽減や解消が可能なケースもあります。
矯正治療と噛み合わせに詳しい先生に一度ご相談されてみられることをお勧めいたします。

子供の矯正 / お問合せQ&A

投稿者:tototo さん
息子の上顎が前に出ていて、柱などにぶつけてしまいます。
以前、歯が折れそうになったので、放置しておくのが少し心配です。
子供の矯正の時期ですが、早いうちに矯正をしてしまうのはあまりよくないでしょうか?今、4歳です。

 

お返事:
Tototoさんこんにちは。私も人の親として子を思う気持ちはよくわかります。
悪い歯並びは、歯の生え方だけでなくあごの骨の問題などがからむことがありますので、それらの状況によってお勧めする治療開始時期が変わってきます。

上下のあごの骨格の位置や幅などの大きさとバランス、歯と顔貌や口元のバランス、口元の筋肉の緊張度合、歯の生え方や位置、上下の奥歯の噛み合わさり方、指しゃぶりなどの習慣などによって矯正治療のやり方や最適な開始時期が違ってくるのです。

もし指しゃぶりなどの習慣以外に問題がないのであれば、矯正治療を行っている歯科医院で当面は歯並びにとって好ましくない習慣の改善と成長発育の経過観察を定期的にみる方法もあるでしょう。申し訳ありませんが、実際にお口を拝見しないと頂いた情報だけではなんとも申しあげられません。矯正治療を行っている歯科医院で一度ご相談されることをお勧めします。