歯ニュース 2017/07 … 白米と糖尿病

糖尿病は歯周病との関連が強いために、歯周病を治そうとすると糖尿病を避けて通れない状況です。
そのためどうしても糖尿病のお話しが多くなってしまいます。
糖尿病と歯周病は生活のありようで発病したり良くも悪くもなるために生活習慣病と呼ばれています。
その生活の大きな部分を占めるのが食の問題です。

食べるためには歯が必要ですが、そのためだけに歯科医が食に関心があるのではありません。
何を食べるのか、どう食べるのか、そうしたちょっとしたことの積み重ねが病気とつながっています。
ですから歯科医は食と関わり続けなくてはならないのです。

元々身体にいい食べ物、そうでない食べ物、食べ物に手を加える添加物や農薬など、食にまつわる問題は色々ありますが、今日は我々日本人の主食である白米のお話しです。

最近の観察研究で白米と糖尿病リスクに関係があると報告されました。
最近は糖質ダイエットのように糖質からのエネルギーを減らす方法がよく報道されますが、そんな時代でも日本人の食生活に欠かすことのできないのが米であることに疑いはありません。
その主食の白米が病気に関わっているとすれば、代用もなく大きな問題です。
研究結果では米の摂取量と糖尿病リスクの関連は女性でのみ認められたと報告されました。
どうして女性だけなのかはわかっていません。
一方で緑茶を1日7杯以上摂取する女性では、米の摂取量と糖尿病発症の関連が消失したと報告しています。

食の西洋化が起きた結果、病気も西洋化したといわれて久しく、和食を見直す風潮が最近起こりつつありますが、今回の報告はそれに大きく水を差す結果になっています。
しかし和食に緑茶はつきものですから、昔の人は病気のリスクをなくす方法までワンセットにしていたのでしょうか?

和食にはある食材と常に一緒に出されるものがよくあります。
現在の科学では非常に理にかなっている食べ合わせもあるそうですから、和食の歴史は長いので必然的に、経験的にその形になって進化してきたのかもしれません。
欧米の和食ブームはカロリー面や栄養面から見たものがほとんどですが、別の意味で和食を見直すいい機会かもしれませんね。

高岡周一

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

タバコの害について! Part1/PM2.5

タバコの害については、皆さんご存じかと思いますが、もう一度おさらいしてみましょう。
タバコの主流煙、副流煙には、ニコチン、一酸化炭素、シアン化合物、鉛など、およそ4000種類以上の科学物質が含まれて、人体に有害なものは250を超えています。
中国からのPM2.5の環境汚染が社会問題となりましたが、PM2.5濃度が最も高い場所は、喫煙者の口腔内だと皆さんご存じでしょうか?それくらいタバコの煙の中には、有害物質が多く含まれているということです。

ちなみに環境省の環境基準は、年・平均15ug/㎥ですが、中国北京で600~800ug/㎥に対してある企業の喫煙ルームでは、3000ug/㎥に達し、さらには、喫煙者の吐く息は、10,000ug/㎥以上(測定器の針が振り切れた)濃度であったそうです。
こんな高濃度を直接 肺に吸い込めば、癌や各種の炎症疾患になるのも頷けます。
息が苦しい思いを寝ても覚めてもするのはご本人ですが、その時の後悔を考えると“ぞぉ”としますね。

歯科衛生士 石田

 

 

■ 編集後記

いよいよ夏がやってきました!!
東京の夏はアスファルトの照り返しと高層ビルが多いためベタベタした暑さでのりきるのが年々大変になってきました・・・
しかし夏といえばバーベキューや花火、海水浴と楽しいことが盛りだくさん^^
個人的にはビアガーデンに今年こそ行ってみたい!と思っています。皆様は今年の夏どう過ごされますか?

歯科助手 川村

歯ニュース 2017/06 … 一日何回歯を磨けばいいのでしょうか?

甘いものと聞いて何を思い浮かべるか?は人それぞれでしょうが、代表的なものにチョコレートがあります。普段口にしない人でもバレンタインデーやホワイトデーではお目にかかることが多いことでしょう。

甘いもの(砂糖)とむし歯の関係は古くからいわれていますが、近年は肥満などの生活習慣病で語られることが増えてきています。
そういわれているのは砂糖がむし歯原因菌の好物であるからですが、甘いものに関わらず食べかすも原因菌の餌になりますので相手を元気にしてしまうとお考え下さい。
ですから食べかすを口の中に残さないように歯磨きをしましょうと昔からいわれているのです。

歯磨きは原因菌に餌をやらない、元気にしないための毎日の大切な習慣です。
愛知県がんセンター研究所(愛知県名古屋市)によると、1日2回以上”歯を磨く人が 口の中や食道の癌になる危険性は、1日1回の人より約3割も低いという研究結果があります。
また全く歯磨きをしない人が癌になる危険性は、1日1回の人と比べると1.8倍高いという結果になっています。
歯磨きはむし歯や歯周病だけの問題ではないのです。

しかし健康と関係しているとはいっても、甘い誘惑があるのも事実ですね。
要は付き合い方の問題でしょう。「食べたら磨く」をお願いします。

国立がん研究センター 津金昌一郎氏らのグループの調査で、チョコレートを食べる女性の脳卒中リスク低下に関係していたと報告されました。
44~76歳の男性3万8,182人と女性4万6,415人を、それぞれ2009年および2010年末まで追跡調査し、138種類の飲食品の中でチョコレートに脳卒中低下の効果があったそうです。国内ではかなり大規模な調査ですが、調査対象となった膨大な人数と食品の多さに驚きます。

リスク低減には日常的な適量の摂取が必要でしょうが、どうやらホワイトデーにチョコレートは理にかなっているようです。しかしこの研究では男性には効果が確認できなかったそうですから、バレンタインデーはチョコレートでなくてもいいのかもしれませね。

高岡周一

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

長かったゴールデンウィークも明けてしまいましたね。
今年は早くも夏日が続き、日中と朝晩の気温差も激しく、体調を崩されている方も多いようです。
お口の中というのは繊細なもので、体調が悪い方やストレスの多い方は気付かないうちに歯肉や唾液、舌の状態など、何かしら変化が現れていることが多いです。

私たち歯科衛生士がその変化を見逃さず、患者にお伝えするとともにプロフェッショナルケアにて症状を改善するように心掛けています。症状の改善のためには、プロフェッショナルケアだけでは不十分で、患者様自身でも、規則正しい生活、十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、食後のブラッシングなどセルフケアを頑張っていただくことも必要です。

私は今年最初のキャンプに行ってきました。山の中の空気は清々しくてすごくリフレッシュできました。最近疲れを感じている方、森林浴おススメです!

歯科衛生士 鮎澤

 

■ 編集後記 

今月のコラムは歯磨きとチョコレートでした。
歯磨きをする回数によって癌のリスクが違ってくるとは驚きです!!
食べたら磨くというあたり前の事ですが仕事が忙しく後回しにしたり、歯ブラシ忘れて出来なかったという方もいると思いますが、後々の癌になるリスクを考えると気をつけていきたいですね!!

またチョコレートが女性の脳卒中リスク低下に関係していたとはこちらもビックリです。
しかも男性には効果が確認できず女性のみとは不思議ですね!!男性と女性でなぜこうも違ってくるのか!?

いやはや人体は謎が深く興味深いです^^

歯科助手 川村

歯ニュース 2016/12 … 太めの人は要注意!脳の老化を早くする

歯の治療後に食べるのが楽しくなったとか、おししくて太ってしまったなどの感想をいただくことがあります。治療させていただいた側としてはよく噛めて食生活が豊かになっているご様子に嬉しくなります。

ご飯がおいしくて太ってしまった責任まではとることはできませんが、過体重や肥満にまでなってしまうといろいろな健康上の問題がでてきます。今回はそうした過体重や肥満についてのお話をさせていただきます。

最近の研究で、過体重や肥満の人では中年期から脳の老化が早まっている可能性が示されました。この研究は、過体重が脳の白質にどのような影響を及ぼすのかに焦点をあてたもので、白質は脳領域どうしの情報伝達に重要とされる部位であり、加齢とともに縮小することが知られています。しかし、今回の研究では50歳の過体重および肥満の人の白質量は、60歳の標準体重の人と同程度であることが判明したそうですから、太めの人は無関心ではいられなさそうです。

研究著者である英ケンブリッジ大学精神医学のLisa Ronan氏は、「過体重であることが、アルツハイマー病や認知症といった神経変性疾患の発症リスクを高める可能性がある」と述べています。ただし、この研究では肥満と老化の加速との因果関係は証明されておらず、肥満者と標準体重の人で認知機能に差はみられなかったそうです。
また今回の研究では、MRI検査で対象者の脳構造を評価したところ、過体重や肥満の人では、標準体重の人に比べて白質量が減少していることがわかったとしています。年齢別の解析により、中年期の過体重や肥満の人の白質量は、10歳年上の標準体重の人と同程度であることも判明したといいます。

著者らは、この「10年の格差」は中年期以降の対象者でのみ認められ、20~30歳代ではみられなかったことを強調し、加齢に伴って脳は体重増加による悪影響を受けやすくなることが示唆されたと説明しています。
ただし、現時点ではBMIの増加と白質量の減少がどのように関連しているのかは明らかにされておらず、「過体重や肥満であることが脳に変化をもたらすのか、脳の変化が脂肪細胞を増やしているのかも不明だ」と、同氏は指摘しており、「減量すれば脳への悪影響を減らせるかどうかも結論づけるのは難しく、今後検証していきたい」と述べています。

脳の老化と肥満の関係についてはまだ不明な点もあるようですが、プラスに働かないことは確かですし、肥満の他の健康に対する悪影響を考えると、肥満でいて得することはないようです。
歯を治したのはいいとして、肥満になって不健康にまでなってしまうと、それに私たちが加担したことにもつながりかねません。昔から腹八分目といいますから、食事がおししくてもほどほどにお願いします。

 高岡 周一

 

 

 ■ スタッフの声

早いもので今年も最後の月となりました。
私は年末年始のこの季節が一番好きです。クリスマスやお正月などわくわくする行事がたくさんあり、街全体が華やかな雰囲気になるからです。ただ少し残念なのは、一年が過ぎるのが年々あっという間に感じられるようになったことです。大人になると一年が短く感じられるこの現象は、ジャネーの法則といって心理学的に解明されているそうです。お子さんが治療に見えたときに一日あったことを楽しそうに話してくれると、充実した長い一日を過ごしたんだなあと微笑ましい気持ちになります。

普段ぐうたら過ごすのが好きな私ですが、今年はなかなか充実した一年を過ごすことができたので、来年もこの調子で実りある一年にしたいと思っています。
2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

歯科助手 鮎澤

〈〈〈 編集後記 〉〉〉

2016年も早いもので残り1ヵ月となりました。
今年はなんと11月末に雪が降りましたね!!
都心では11月の初雪は54年ぶりで平年より40日早いそうです。
今年は20℃と暖かい日があったかと思えば雪が降り一気に寒くなったりと寒暖の差が激しいので体調を崩さないように気をつけて下さいね^^
それでは皆さん良いお年を送ってください。
来年も宜しくお願い致します。  

歯科助手 川村

歯ニュース 2016/06 … さらにカロリー消費を促すウォーキングとは?

健康やダイエットのために運動(エクササイズ)を生活の中に取り入れていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、ジョギングなどに比べて膝への負担が少なく誰でも簡単に始めやすく、また継続しやすいのが歩くこと(ウォーキング)です。 

ウォーキングはカロリー消費に優れた方法ですが、新しい研究では歩行速度を変えながら歩くことで最大20%多くのエネルギーを消費できることがわかったそうです。一定の速度で歩くのではなく、時に早足で、そしてゆっくりと、というように歩くペースを時々変えるのです。

研究を主導した同大学のNidhi Seethapathi氏は、「どんな速度でもウォーキングはエネルギーを消費するが、歩行速度を変える動作はアクセルを踏むようなもの。身体の運動エネルギーを変えると脚をより多く動かす必要が生じるが、この過程は確実にエネルギー消費量をさらに増加させる」と述べています。
Srinivasan 氏は、「もしより多くのカロリーを消費したいなら、“自然ではないと感じるような方法”で歩くことだ」とアドバイスしており、具体的には、

(1)バックパックを背負って歩く
(2)脚にウエイトをつけて歩く
(3)しばらく歩いたら止まるを繰り返す
(4)くねくねと曲がって歩行する―といった方法を挙げています。
(3)と(4)なら間単に実行できそうです。

この研究ではほかに、人間は短い距離を歩く際には遅く歩く傾向があり、逆に遠距離を歩く際には速く歩く傾向があることもわかったそうです。目的地までの距離を意識するのでしょうが、面白い結果です。 

室内で黙々と運動するのではなく、季節を肌で感じながら歩くのは気軽に「散歩」と考えればもっと実行しやすくなります。
さらに歩くことを目的とするのではなく、どこそこへ歩いて行こう、なになにを食べに行こう、見に行こうと目的を歩くこと以外に設定すると継続しやすくまた楽しくなります。 寒い季節は身も心も縮こまりがちですが、外に用事や目的を作りやすい季節ですね。
気軽に「散歩」をしてみてはいかがでしょうか。

高岡 周一

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

今年のゴールデンウィークは多い人だと9連休もあり、かなりゆったり出来たのではないでしょうか?
長期の休み明けですと、どうしても仕事に行くのが憂鬱になってしまいますよね。
私も身体を仕事モードに切り替えるのが本当に大変でした。

最近は温かい気候にも恵まれ気持ちのいい日々もありますが、6月はジメジメした梅雨の季節がやってきます。
雨の多い日が続くと家の中の湿気も高くなり家中ジメッとしてしまいます。
湿気が多いと細菌が繁殖しやすい状態になります。食中毒もそうですが、歯ブラシを濡れたまま放置しておくと歯ブラシの毛先にも細菌が繁殖してしまいます。
歯ブラシは使用した後はよく洗って、水気をきり、風通しの良い場所でよく乾燥させてください。

歯ブラシの交換時期は1ヶ月を目安と言われています。毛先が広がっていなくても細菌は繁殖していますので交換するようにしましょう。
また、毛先が広がりやすい方は力の入れすぎの恐れもあります。毛先の広がったままの歯ブラシを使用すると頑張って磨いていても清掃効率が悪くなってしまいますので早めに交換しましょう。
磨き方が分からない方は一度ご相談ください。

 歯科衛生士 生田 智美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今年も暑い季節がやってきました。
夏バテしないためには本格的に暑くなる前に丈夫な身体作りをしておくことが大切です。
私もお散歩気分でのウォーキングお勧めです!
その際には水分補給も忘れないようにしてくださいね。

鮎沢 連理

歯ニュース 2016/05 … ファストフードとレストラン、どちらが健康的?

自分が食べる事が好きなためなのか、職業が食を司る歯と口の中が専門なのが原因なのかよくわかりませんが、なぜか食べ物のお話しが多いような気がします。それに懲りずに今回もよく手軽だけど健康への悪者に挙げられがちなファストフードのお話しです。

本題にもありますように食の研究は欧米から多く発信されますので、多少日本の実情に勘案して受け取らなければなりませんが、食の比較としては面白い結果になっています。少しご紹介したいと思います。
米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校助教授のRuopeng An氏は、「ファストフードは悪者にされがちだが、それはあくまでも家での食事と比較した場合のこと」と指摘しており、ファストフード店よりも、普通のレストランで食事をするほうが塩分やコレステロールの摂取量が多いことが新たな研究で明らかにされました。 

調査の結果、一部の主要なビタミン類(B6、E、K、銅、亜鉛)、カリウムおよびオメガ3脂肪酸の含有量の面でみると、ファストフードや家で作る食事に比べ、フルサービスのレストランが最も健康的であったそうです。しかしレストランの食事には家での食事に比べて1日あたり58mgの余分なコレステロールが含まれていたのに対しファストフードは10mgにとどまり、1日あたりの塩分含有量はレストランは家での食事に比べて412mg多かったのに対しファストフードは300mgであったそうです。 

一方で飽和脂肪や砂糖の含有量の面ではファストフードが最悪であり、繊維質、ビタミンA、D、C、マグネシウムも著しく乏しかった結果になっています。また外食する場所にかかわらず、肥満の人はカロリー摂取量が多い傾向があったそうで、その結果が肥満になることを考えれば当たり前のことでしょう。水を飲んでも太るのではなく、どこかでカロリーを摂取するから肥満が維持できているとも考えられる結果になっています。 

いずれにせよ、できる限り家で料理した食事を摂るほうがよいとAn氏は付け加えています。それが難しい場合のヒントとして、米テキサス大学サウスウエスタン医療センター助教授のLona Sandon 氏は、油を使わず調理した野菜と脂肪の少ない肉のメニューを選び、ハーフサイズやキッズサイズなど、なるべく少ない量を選択することを勧めています。要するにヘルシーなメニューで食べ過ぎないことです。
この結果からだけ判断すれば、いちがいにファストフードばかりが悪いわけでないことがわかりました。

しかしレストランにも注意が必要ですが、毎日のように外食をする人でなければそう気にする必要はないかもしれません。味覚の育成の観点からも言えることですが、やはり家庭の料理が一番という一般的に支持されている結論の再確認でした。

高岡 周一

 

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

“口腔がん”について! あまり知られていませんが、口腔がんの患者さん数は、増加傾向にあります。これは、日本だけでなく世界的に増加傾向があるそうです。国立がん研究センター集計では、口腔咽頭がんの患者数は16000名近く、その70%が口腔がんの患者さんだそうです。そのうち死亡者数は、7000名超えしているそうです。発症数が似ている子宮頸がんは3000名弱。これは、法定検診のある無しが大きく関わっています。

5年生存率は、56.7%です。一般的に認知度の低い口腔がんほど、定期健診を受診して予防に努めましょう。口腔がんは、急には発症しません。口内炎などの初期症状などがあります。また、お酒やタバコなどで口腔内が清潔でない人の方が発症率が高い傾向にあります。5大がんは、胃・大腸・肺・肝臓・乳ですが、希少がんである口腔・小児・唾液腺・肉腫のがんも、増加傾向にあります。検診を必ず受診いたしましょう。

 歯科衛生士 石田 恵子

 

  

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは食事についてでした。肥満の人は色々な病気にかかりやすく、特に糖尿病になりやすいと言われています。糖尿病は食事の制限が必要なのはもちろん、重度になると足の切断や失明という事態まで引き起こしかねない怖い病気なのです。制限のない楽しい食生活を続けられるよう過度の摂食は控えましょう。当院では歯科衛生士による栄養相談も受けておりますので、お気軽にご質問ください。

鮎沢

歯ニュース 2016/04 … 周りの人に痩せたといわせるには?

健康のためや見た目のために減量に取り組まれておられる方もいらっしゃると思いますが、本人はかなり頑張っているのに周りからはそう見られないことにがっかりすることが残念ながらあるようです。
それは周りの人は体重計でなくパッと見た感覚で判断するからですが、ではどうすれば努力の結果を感じてもらえるのでしょうか。

周りの人は夏場でもない限り体形の変化はわかりませんから、主に顔の変化で判断することになります。ある調査によると平均身長の男女の場合、顔を見て変化に気づかれるにはそれぞれ4kg、3.5kgの増減が必要だそうです。また、単に「痩せた」というだけでなく、より魅力的になったと思われるためには、さらに2倍の体重減少が必要だそうです。つまり、女性では平均約6.3kg、男性では平均約8.1kgの減量が必要だったといいます。 

これは大変な量の減量ですが、一方で「顔は、その人の健康状態を明確に表しているといえる。顔面の脂肪量の増加は、免疫力の低下や心血管の健康の悪化、呼吸器感染症の増加、早期死亡と関連している。そのため、わずかな変化であっても、健康の改善に関連している可能性がある。」と話す研究者もおり、健康面にも有利です。しかしなかなか健康だけでは動機に結びつかない、また継続しないのが減量ですから、減量への動機づけという観点からみると、健康の改善よりも見た目の変化を重視する人もいるため、今回の研究結果は頼もしい応援団かもしれませんね。

 

■血液型による性格の違いは本当?

血液型と性格を関連付けた本が書店に並んで売られていますが、どうやらこの現象は日本独特のようで、外国では両者を関連付けて考えることはしないと聞きます。またその日本でも科学的根拠はなく、一種の占いのような扱いを受けていますが、なんとなく符合する個所もあってか若者を中心に人気の衰えを見ることはありません。 

ABO式血液型と性格特性の関連について科学的なコンセンサスは得られていませんが、これを実証しようとした弘前大学の土嶺章子氏らの研究があります。実施方法や考察、統計の部分は複雑で堅苦しいことがこのテーマに合わないので結論だけ申しますと、日本の健常人においてABO式血液型の遺伝子型と性格特性には有意な関連が認められたとしています。

しかし、一方ではABO式血液型の遺伝子型と持続性形質との間の関連が比較的弱い可能性があるため、本研究結果は注意して解釈するべきであるとの意見もあるようです。
未知な部分が神秘的でもあり、あまり科学しなくてもいい話題かもしれませんね。

高岡 周一

 

 

■ スタッフの声 

こんにちは。気が付けばもう3月が終わり、4月に入りましたね。春らしい気候の日々も増え、毎日心が穏やかになります。

4月といえば年度が変わり、「新たなスタートの時期」といったイメージを持ちますが、ここに通われているみなさんの中にも、この時期に何かのスタートを切る方がいらっしゃるのではないでしょうか。

私は去年の4月から高岡歯科医院に正社員として勤め始め、そこからちょうど1年が経ちました。今月から2年目の始まりです。本当に毎日、新しい発見をしたり衝撃的なことが起きたり、いい意味で気持ちが休まりませんが以前よりもっと感情が豊かになったような気がします。周りのたくさんの方々に支えられここまで続けることが出来ていると実感しておりますが、今後も日々感謝の心を忘れず、一生懸命元気いっぱいに頑張りたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 歯科助手 板倉 由依

 

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

小顔に見せるには?!

歯科衛生士の石田です。歯科衛生士の私が小顔のお話し?と不思議に思われるかもしれませんが、歯科では、当たり前のことだったりします。人の骨格は変えることが出来ませんが、私たちの領域である表情筋や口輪筋を鍛えることで小顔に見せることが出来るのです!

よくお酒を飲んだ翌朝などに、顔がむくむことがあります。これは、水分などがお顔に溜まってむくみます。むくみを取らないで、そのままにしておくといつまでもその状態が続き、なかなか改善しなくなります。表情筋や口輪筋の筋肉の流れに沿ってマッサージしたり、「あいうべ体操」などお顔周りの筋肉を動かして鍛えるとスッキリとして小顔効果が出てきます。お試しくださいね。

歯科衛生士 石田 恵子

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムのテーマはとても興味深かったですね。
減量には運動や食事制限など様々な手段がありますが、どちらにせよ、動くのも、内部で消化するのも、自分自身の体です。大元がしっかりしていなければ運動も食事制限も意味を成しえず、どんどん体が壊れていってしまいます。体は声を出せない代わりに痛みなどの症状で訴えてきます。そういった症状を出さない為にも準備運動ならぬ、準備栄養とでもいいましょうか、しっかりとバランスの良い栄養を摂ることを忘れないようにしましょう。

食事は敵ではありません。味方につけることができれば問題は無いのです。まずは自分の体に興味を持つことからスタートですね。私も得た知識を活用して健康体を目指します!

板倉 由依

歯ニュース 2016/03 … 太めの人の方が長生き?

適正な体重を目指そうと国内や世界中で色々な試みや発表がされていますが、これはひとえに適正体重の人の方が病気にかかりにくく長生きができるという調査結果からきています。しかし最近健康や長寿のための目標がすこしぶれてきたのかとも思える研究結果がぽつぽつでてきています。

例えば肥満は心疾患と2型糖尿病両方の危険因子になることが知られていますが、過体重の心疾患患者は正常体重の患者より生存率が高いことも過去の複数の研究で指摘されているのです。 

歯周病(歯槽膿漏)との関連が強いとされている2型糖尿病患者では、肥満というほどではない過体重の人の方が、低体重や正常体重の患者に比較して死亡率が低く、長生きに関連するという議論を呼びそうな研究結果が、「Annals of Internal Medicine」に掲載されました。
これだけを見ると太め体型の推奨とも取れますが、肥満と痩せ過ぎの人の寿命が短いことには変わりはないようです。 

同発表では、肥満および過体重者は、正常体重者に比べて衰弱性の心不全など心疾患を発症しやすい傾向にあり、しかしこと死亡に関しては、過体重者は肥満者や正常体重者に比べてリスクが低くなっていました。

全参加者のなかで死亡率がもっとも高かったのは低体重者であり、過体重者は生存期間が長かったが、心疾患による入院率は肥満者同様に高かったとあります。太め体型にはリスクもあるようですから推奨体型というには早計のようです。
この発表のなかにも、「この結果は2型糖尿病患者は安全に太ることができるという意味ではない」と強調されていますし、その因果関係は明らかになっていません。

今回の結果について、「予備的かつ新たな仮説を提案するもの。ガイドラインで指示されているように、減量達成のための健康的な生活習慣の実施は常に追求されるべきだ」としています。この結果に対しての反論もありまだ確定した結論にまでは至っていないのが実情です。どうやら『太めなら長生きできる』『太めでも気にしなくていい』とはいかないようです。

高岡 周一

 

  

■歯科衛生士からのワンポイント情報

まだまだ寒い日が続いておりますが風邪等ひかれておりませんか?
先月はバレンタインでしたね。町中に美味しそうなチョコレートが溢れていて、チョコレートが大好きな私はついつい甘い誘惑に負けて自分用として買ってしまいました。今月はホワイトデーと甘いものを口にする機会がまだまだ続きますね。最近はインフルエンザも流行っています。

歯磨きでもインフルエンザ対策が出来るのをご存知ですか?
口腔内には約30~6000億もの細菌が存在すると言われ、これらの細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があり、このプロテアーゼがインフルエンザウイルスを粘膜に侵入させやすくする働きがあると言われております。

このプロテアーゼの増殖を防ぐ為にも歯磨き、フロス、歯間ブラシなどをしっかり行い口腔内を清潔に保つようにしましょう。
うがい、手洗いも大事ですが歯磨きも大切です。インフルエンザにかかりにくい状態を整えましょう。 

歯科衛生士 生田 智美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月のデンタルニュースの編集をさせていただきました。今まで触れてこなかったところに触れているので、慣れるまではとても難しく感じますが、編集中にはこれまで知らなかった情報が皆様よりも一足先に入ってくるので少しわくわくします。

今回は「太めの人の方が長生き?」というテーマでしたが、やはり太りすぎも痩せすぎも良くないようですね。美意識にとらわれすぎず、栄養バランスに気を付けて食事をしていきましょう。そしてインフルエンザの流行に乗ってしまわないよう、お口の中の清潔を保つように心掛けなくてはなりませんね。
今月号の編集が上手くいっているのか不安ですが、今後も読みやすい編集を目指して頑張ります!

板倉 由依

歯ニュース 2015/12 … 甘い飲み物の危険性

砂糖の入った甘いものとむし歯の関連性がいわれて久しいですが、医科からの警鐘を受けて砂糖による弊害が近年欧米で規制の対象を含めて問題となっています。この度砂糖入りの炭酸飲料や甘い乳飲料が好きな人は体重に関わらず2型糖尿病発症リスクが高いのですが、これらの飲料を1日1杯、水や無糖コーヒー、無糖紅茶に置き換えると同リスクが最大25%減るとの報告がありました。糖尿病と歯周病の関連は今までにもニュースでお知らせしてきましたのでご記憶の方もいらっしゃることだと思います。

英ケンブリッジ大学Nita Forouhi氏は論文の中で、「加糖炭酸飲料や加糖乳飲料の摂取量が全体として多いほど、糖尿病発症リスクが高まることが明らかになった。1日1杯の摂取量増加は糖尿病リスクを22%押し上げていた。甘い飲料を好む人は糖尿病リスクを高めるほかの生活習慣も持っている可能性もあるが、体重、運動、教育レベルなどの因子を調整しても同じ関連が認められた」と述べており、一方でこの問題へのシンプルな解決法も示されました。それは加糖飲料を1日1杯、水や無糖コーヒー、無糖紅茶に置き換えたとして推計すると、糖尿病発症リスクが14%から25%も減ったのです。

また同研究では「人工甘味料で甘くした飲料に同じ便益があるかどうかは不明だったが、ダイエット飲料を好む人は肥満か糖尿病家族歴があることが多いということは、糖尿病リスクの高い人は人工甘味料入り飲料を選んでいると示唆されるのは明白である」さらに「今回の研究結果はソフトドリンクが直接糖尿病の原因になると証明したものではないが、因果関係を示唆する強力な例だ」と説明しています。「砂糖摂取を制限すべきだという世界保健機関(WHO)の最近のガイドラインを強く支持するものだ」とも述べています。

米国栄養・食事療法学会(AND)の広報担当者で、糖尿病管理予防のための食事計画を専門とする栄養士Toby Smithson 氏は「この知見のメッセージは率直に飲料のカロリーに注意すべきと思い出させてくれたことだ。たとえば、1杯のチョコレートミルクのカロリーは一般的な成人が1日に必要とするカロリーの9%に相当する。牛乳は蛋白、カルシウムなどの栄養源となるが、甘味を加えるための砂糖はエンプティカロリー(カロリーになるだけで栄養にはならない食品)だ。12オンス(約355mL)の加糖炭酸飲料はすべてエンプティカロリーで、1日に必要なカロリーの7%を占める」と述べています。

この研究結果に対して、米国飲料協会(ABA)は加糖飲料を非難することへの異議を表明。「米国栄養食事学会などの代表的な保健機関は2型糖尿病リスクとして過体重、肥満、民族、加齢、運動不足、糖尿病の家族歴を挙げているが、飲料摂取はそれに含まれていない」と述べています。

どうやら論争は続きそうですが、君子危うきに近寄らずと考えれば極力砂糖の摂取を抑えた方が懸命ではないでしょうか。Forouhi 氏とSmithson氏はともに「加糖飲料を水や無糖コーヒー、無糖紅茶に替えることが食生活から砂糖を減らす簡単な手段だ。
水が味気無さすぎると感じるならレモンかライム、オレンジを一切れ入れる、紅茶であればシナモンスティックを沸騰したお湯に入れてから煎れると砂糖なしでも甘味が出る」と助言しています。

要は砂糖を断つ!と上段に構えなくとも、工夫次第で減量は可能なようです。一日の飲食物を砂糖の視点で見直してみるのもいいかもしれません。

高岡 周一

 

 

■ スタッフの声 

2015年もあっという間に残りわずかとなりました。年末に近づき毎日が慌ただしく過ぎています。
ハロウィンが終わるとすぐに次のイベントのクリマスへと街の景色が変わっていきます。
今年のクリスマスは平日なので仕事で終わりそうですが、せっかくなのでクリスマスパーティーなど出来たらいいなと思います。また色んなところでイルミネーションもやっていますので、今年は是非たくさんのイルミネーションを見に行きたいと思います。

また、冬はスキーやスケート、スノボーなどのウィンタースポーツの季節ですね。
私は地元が長野なので帰省した時などにたくさん滑りに行きたいと思います。
冬はとても寒いのでコタツに入ってぬくぬくしのんびりしてしまいがちですが、 友達や家族などとお鍋を囲み温まって外へお出掛けするのもいいですね!
最近は朝晩と本当に冷え込んできましたね。寒い冬ですが防寒対策をしっかりして体調を崩さないように心がけましょう。

両角 里菜

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月のコラムは糖分についてのお話でした。甘いものは私たちを幸せな気分にさせてくれますが、糖尿病を始め、私たちの身体に様々な悪影響を及ぼす原因となります。身体を冷やす元にもなるので、これからの寒い季節、冷え性の方も糖分の摂りすぎには注意してくださいね。私も、素材そのものの味を生かすお料理など勉強してみたいと思います!

鮎澤 連理

歯ニュース 2015/10 … トランス脂肪酸(マーガリンなど)と記憶力低下の関係

何年か前にアメリカでは食品にトランス脂肪酸の含有量の表示が義務付けられ、最近になって3年後に禁止すると発表したと報道されました。これを受け国内でもマーガリンやマヨネーズへの風当たりが強くなってきましたが、報道には誤りもあるようで、正確にはアメリカが禁止をしたのはトランス脂肪酸ではなく、植物油に水素を添加して固形や半固形の「部分水素添加油脂」(partially hydrogenated oils = PHOs、硬化油)だそうです。

トランス脂肪酸は肉や乳製品などに自然にごく微量含まれており、また植物油を脱臭精製する際にもわずかですが発生します。ただ多くは植物油に水素を添加して固形や半固形の「部分水素添加油脂」(partially hydrogenated oils = PHOs、硬化油)にする工程で発生します。

今回アメリカ食品医薬品局(FDA)が一般的に安全な物質としては認めないと発表して規制されることになったのは、トランス脂肪酸の主要摂取源であるPHOsです。準備期間を経て3年後には、PHOsは禁止となります。

ではトランス脂肪酸は無害かといえばそうでもないようです。米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)教授Beatrice Golomb氏によると、食事調査と記憶検査を実施した結果トランス脂肪酸はコレステロール値だけでなく記憶力にも悪影響を及ぼす可能性があることが新たな研究で示唆されました。ただ、今回の研究では因果関係は明らかにされていません。

論文の中で同氏は、「トランス脂肪酸には炎症を悪化させ、ホルモン産生を妨害する作用があり、それにより記憶力低下との関連を説明できる可能性がある。食物は身体が適切に機能するために必要な栄養素を得るためのものだが、トランス脂肪酸は逆に細胞や臓器の機能を破壊するものだ」と述べています。

トランス脂肪酸は炎症をもたらすだけでなく、脳機能に重要な役割を担うオメガ3脂肪酸の産生を阻害するとも考えられており、また米国栄養・食事療法学会(AND)のJim White氏によると、トランス脂肪酸は気分、食欲、睡眠を制御するホルモンであるセロトニンの値に影響を及ぼす可能性もあるそうです。またこれまでの研究ではトランス脂肪酸の摂取量の多い人にうつ病が多いことが示されていると同氏は指摘しています。「通常は食事から何かを完全に排除することは勧められないが、トランス脂肪酸が含まれるものは一切摂取すべきではない。害以外の何物でもない」ともWhite氏は話しています。

自然にごく微量含まれているものはいいとして、人の手で加工されたものに含まれるものは避けるのが賢明なようです。
農林水産省のホームページを見ると、味付けポップコーンやコンパウンドクリーム、マーガリン、ショートニングなどを筆頭に多く含まれている食品のリストが掲載されています。

農林水産省のホームページ http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kihon/content.html

高岡 周一

 

 

■ スタッフの声 

今年の夏は猛暑で毎日暑かったですが、5月に入り何個もの台風がやってきたりいきなり気温が下がったりと気象の変化が激しいですね。どうぞ体調を崩さないようにお気をつけ下さい。
そして今年は法律が規定されてからタイミングがよく連休が重なり、6年ぶり2回目のシルバーウィークがありました。次回はだいぶ先になり2026年の見込みだそうです。

ところでシルバーウィークはどう過ごされましたか?
私は高尾山に行ってきました。春夏秋冬で景色が変わるので違う季節ごとに行くと、異なった趣の山を楽しむことができます。連休などはとても混雑していて人の波に飲まれてしまいそうですが、頂上から少し離れた見晴台に着くと目の前の富士山の雄姿が見られて、頂上まで登ってきた達成感があります。
9月に入り気温が秋らしくなってきて少し肌寒くなってきましたが、秋にしか見られない素晴らしい紅葉も見られるので是非高尾山にも足を運んで見て下さい。

歯科衛生士 窪田

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月から編集後記を担当することになりました。レイアウトなど工夫して読みやすいものに仕上げていきたいと思います。よろしくお願いします。
今回のコラムはトランス脂肪酸についてでした。なるべく色々な食材を天然に近い状態でバランスよく食べて病気になりにくい丈夫な身体作りを心がけましょう!

鮎澤 連理

歯ニュース 2015/09 … 砂糖摂取ガイドライン

今年の夏は本当に暑かったと感じていますが、このフレーズを毎年繰り返しているような気がするのが心配でもあります。どんなに暑い夏であっても、四季のある日本ではありがたいことに涼しくなる秋が毎年約束を違うことなく几帳面に訪れてきてくれます。
やっと少し過ごしやすくなりましたが、暑い日のカキ氷、寒い日の暖かい飲み物だけでなくそれぞれの季節に似合うことがたくさんあります。

今月はそうした季節感には無関係の甘いお話です。世界保健機関(WHO)は3月、虫歯や肥満を予防するための砂糖摂取量に関する新ガイドラインを発表しました。
それによると1日の摂取カロリーに砂糖などの糖類が占める割合は10%未満に抑えるべきで、5%未満ならなおよいとのことです。

5%とは平均的な成人なら砂糖約25グラムに相当し、ティースプーン約6杯分になります。炭酸飲料1缶に含まれる砂糖は約40グラムといわれていますので、休憩時間のちょっと一本でWHOの基準を超えてしまうことになります。

一日の摂取量を守ろうとすれば、この他の飲料や食事に含まれる砂糖も計算に入れなければなりません。かなり厳しい数字です。 マヨネーズ、ソース、ケチャップといった調味料にも砂糖は使われていますし、一般に健康によいとされる和食にも砂糖は欠かせないものです。

こうしたさまざまな食材や料理に含まれる「隠れた砂糖」を勘定に入れると、現代の食生活でWHOのガイドラインを守るのはさらに難しいことになります。
米国のお菓子の甘さに驚くことがありますが、ポルトガルのように砂糖摂取量が総カロリーの25%におよぶ国もあるようです。

どうやらガイドラインを厳しいと考えるのは世界共通のようです。
近年欧米では喫煙に続いて塩分摂取の規制がいわれていましたが、現在は砂糖に対する規制方向にあるようです。
今日の食生活を砂糖を視点に振り返ってみられるのもいいかもしれませんね。

高岡 周一

 

 

 

■ スタッフの声 

最近は今までの猛暑に比べると過ごしやすい日が増えてきましたね。夜は少し蒸しますが冷房をつけなくても平気な日が増え、秋の近付きをちょっぴりですが実感しています。
これまでは暑くて外に出るのも億劫でしたが、なんだかこのまま夏を終えてしまうのも寂しく思えたので、前回のお盆休みを利用して屋外でのイベントに参加したりプールに行ったりと、夏らしさもしっかり満喫してきました。これで悔いなく次の季節に進めます。

もうすぐそこまで来ている季節、「秋」。秋といえば頭に浮かぶのは「食欲の秋」ですね。美味しい食事をする為には健康な歯がとても大切です。みなさん健康な歯でいつまでも美味しい食事ができるよう、お口の中の健康管理もしっかりとしていきましょう。

板倉 由依

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

猛暑と言われた夏が終わり少しずつ涼しくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆さんお体に気をつけてくださいね。
8月のお盆休みは終わってしまいましたが、9月にはシルバーウィークがあります。今年のシルバーウィークは6年ぶりだそうです。更に調べてみると、次のシルバーウィークは2026年にあるみたいです。当分先になりますね・・・。
今年は長期休みが多くありますが皆さんはお出かけする予定などありますか?過ごしやすい季節になってお出かけする機会も増えると思いますが、体調管理や事故に気をつけてお過ごし下さい。

両角 里菜

歯ニュース 2015/08 … コーヒーを多く飲む人は顔のシミが少ない

時には食材以上にソースに手間とお金をかけるともいわれるフレンチ料理ですが、皆さんはどの料理を想像されるでしょうか。
フレンチではソースだけでなく魚介をはじめ肉類やキノコ、フォアグラなどの食材も多彩な顔ぶれですが、決して低脂肪・低蛋白とは呼べないこうした食材を多く食べることは健康的だとはいえないのが実情です。近年の日本人の食生活の欧米化による病気の欧米化や、逆に健康的だという理由で日本食が欧米で脚光を浴びていることからもご理解いただけることでしょう。

しかし同じような食材を多く摂る欧米の人々に比べてフランス人には心臓疾患が少なくこれをフレンチパラドックスと呼んでいます。その理由はワイン(特に赤ワイン)に含まれる抗酸化作用のあるポリフェノールの摂取量が多いのが理由ではないかと考えられています。日本でもワインがブームですが、こうした健康的な側面もあるようです。

ネスレ日本の福島洋一氏らによる日本人中年女性を対象とした調査によると、コーヒーおよびポリフェノール摂取量が多い人ほど顔のシミが少ない結果になっています。女性には気になる話ですね。

この調査には日常生活における日光への曝露は中程度の30~60歳女性131名が参加し、アンケートにより食事、飲料摂取、生活状況を調べています。コーヒーと総ポリフェノールの摂取量が多いグループは、シミの評価スコアや紫外線によるシミの評価スコアが最も低かったとしています。
「コーヒーは、日焼けによる皮膚の老化の予防に役立ち、クロロゲン酸を含むポリフェノールにはシミにみられる色素過剰を減じる可能性があると思われる」と結論づけています。

日焼けによる皮膚の老化には活性酸素が関与しており、シミやしわの形成に結び付いていることは知られていますが、日常的に摂取する機会の多いコーヒーはポリフェノール摂取源であり、多量の抗酸化物質を供給することになります。これが嬉しい結果につながったのだと思われます。

食の中身の大切さは今さらいうまでもありませんが、食事を陰で支える歯をこれからも大切にしていただき豊かな食生活をお送りください。

高岡 周一

  

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

8月に入り暑さもだんだん厳しくなってきました。
毎日暑くなってくると食欲もなくなり、冷たい食べ物ばかりついつい食べてしまいますよね。
私もダメだとわかっていても、暑さに負けてアイスやゼリーなどつい食べてしまいます。
夏バテの日常的な対策は、充分な睡眠、規則正しい生活、バランスの良い食事です。
食事の中から栄養素と共に水分やミネラルを摂りいれるようにしましょう。
これから花火大会や夏祭りなどイベントが盛りだくさんあります。
まだ予定は立てていませんがお盆のお休みを利用してどこかお出掛けしたいです。
皆様も夏バテには充分お気をつけください。

歯科衛生士 生田 智美

  

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは、ポリフェノールと顔のシミの関係についてでしたね。
食生活は身体にとってとても重要ですよね。女性の方は特に高年齢になるとシミやしわが気になると思います。ポリフェノールを少しでも食習慣に取り入れると効果が出ると思うので試してみてください。

一歩外に出るだけで急に汗が噴き出すような暑い日が続いていますが、当院ではみなさんにリラックスして治療を受けられるよう、冷たいおしぼりとお水のサーバーをご用意していますので、ぜひご利用下さい。
熱中症対策をしっかりして夏を乗り切りましょう!

両角 里菜

歯ニュース 2015/07 … 夜更かしと早起きはどちらが得?

早起きは江戸時代から三文の徳といわれ、また健康的だと一般的に考えられていますが、戦後一貫して私たちの生活が夜更かし傾向に傾いてきているのも事実です。
休日は日常が止まりまた夜は暗く静寂が当たり前だった時代から、正月ですら街が活動しコンビニに代表されるように日夜稼働する社会、経済と利便性を御旗の錦に眠らない街や人々が動き今や静寂は人里離れた山中にしか存在しないようです。

我を振り返ってもスローライフとは程遠く、寝ていて日の出を見ず、夕暮れを仕事で知らず夜遅くまで働き、たまの休みに活動するかごろごろするかどちらにしようかと迷う姿を見て、ご先祖様はこれが文明の発展だと思ってくれるのでしょうか。
三文の徳や健康的であることを知ってはいても、多くの大人たち、いや近年は子供でさえそれが困難になってきています。それを求める社会や経済などの理由から個人の希望だけではどうにもならないことですが、不健康は避けつつもそれらとうまく折り合いをつけていかなければなりません。

睡眠は生物にとって栄養と並んで欠かすことのできないものであることは誰でもご存じだと思いますが、睡眠の時間や時間帯だけでなくその質が非常に大切です。太った人に多い(痩せ型の人にもあります)睡眠時無呼吸症候群はその質を落とすことが知られていますが、自覚していない方が多く日中に眠気を感じる人は要注意です。

「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism.」オンライン版で夜更かしの人は例え睡眠時間が同じであっても早起きの人より糖尿病やほかの疾患を発症しやすいことが研究報告されました。
夜更かしする人は年齢が若い傾向があったにも関わらず、早起きする人より体脂肪率や血中脂質が高く、また夜更かしする人は筋肉量が徐々に減少する状態であるサルコペニアの発症率も高かったそうです。
またさらに男女別では夜更かしの男性は、早起きの男性よりこれらの病気の発症率が高く、夜更かしの女性は早起きの女性より腹部脂肪が多く、メタボリックシンドロームの罹患率も高かったとあります。

本研究を行った高麗大学校安山病院のNan Hee Kim氏は、米国内分泌学会ニュースリリースで、「生活習慣に関わらず、夜遅くまで起きている人は早起きの人に比べて糖尿病や筋肉量の低下という健康問題を発症するリスクの上昇に直面していた」また「(このリスクの上昇は)夜更かしする人では睡眠の質が低いこと、また喫煙や夜遅くの食事、座りがちなライフスタイルなど不健康的な行動をとる傾向があることに起因するのかもしれない」と述べ、若者の多くが夜更かしであるという現状を鑑みると、こうした睡眠習慣に関連するリスクは「取り組む必要がある重要な健康問題といえる」と指摘しています。

この研究では夜更かしと健康リスク上昇の関連が示されましたが、現時点では因果関係が証明されているわけではありません。しかしどう転んでも夜更かしが健康にいいわけではないようです。

東洋医学では睡眠に適した時間帯もありますし、早寝早起きと睡眠の質は健康長寿の一つのバロメーターになる可能性があると考えています。
仕事など時間を変えられないものもあるでしょうが、就寝までのもろもろのなんとなく惰性や習慣で行っている行動をちょっと見直してみれば一日の他の時間帯でも支障のないことがあるかもしれません。
早起きの人の中には一日の始まりに時間と気持ちに余裕ができて一日が充実して快適だというお声もありますので、一度試してみられるのもいいかもしれませんね。

高岡 周一

 

 

 

■ スタッフの声 

先日、福島にあるブリティッシュヒルズという英語の研修施設に一泊旅行に行ってきました。「花より男子」というドラマの撮影で使われたことで有名だそうです。
一日目はあいにくの雨だったのですが、そのせいで夜は霧が濃くなり、まるでハリーポッターの世界に迷い込んだような幻想的な雰囲気を味わうことができました。そこで、ネイティブの先生たちと英語で会話しながら、スコーンやバスソルトを作ったりゲームをしたりと楽しい時間を過ごしました。
英語でしか話してはいけないと聞いていたので、大丈夫かなと緊張して行ったのですが、実際には身振り手振りと簡単な単語だけで気持ちを伝えることができました。海外旅行に行くより格安に外国感を味わえるブリティッシュヒルズ、おすすめです!

鮎澤 連理

 

 

<<< 編集後記 >>>

7月になり1年の折り返しの時期になりましたね。一気に暑くなり、ジメジメした季節です。
夏といえば、プール・海・夏祭り・花火大会・・・と沢山あります。
暑いのは嫌ですが、イベントごとは多くなるのでとても楽しみです!
皆さんも夏休みを充実させて下さいね。

両角 里菜

歯ニュース 2015/04 … 肥満児の脳は砂糖に強く反応する

今月はむし歯と関わりのある砂糖についてのお話しです。

若い女性でなくとも砂糖の甘い誘惑に抗しがたい方もおられることと存じますが、砂糖は虫歯原因菌の好物だから気をつけましょう、甘いものを食べたら歯を磨きましょうと昔からよく言われていますね。
確かに砂糖にはそうした事実がありますが、お米や小麦などのでんぷん質も分解すれば同じように働きます。
食べたら歯を磨く、食べた後に食器を洗うのと同じようにこれは避けようのない毎日の大切な習慣です。

以前に欧米で健康の敵として喫煙やマーガリンなどのトランス脂肪酸、過剰な塩分摂取について批判や規制が湧きおこりましたが、近年の傾向はそれが砂糖に向かっています。
かなりの量の砂糖が含まれていることが多い炭酸飲料などに対する風当たりの強さを耳にすることが多くなってきています。
米国のデザートやお菓子を口にされたことのある方はおわかりでしょうが、大変甘く、またその量が多いことに驚きます。人類が甘さという味覚に願望を持つのには、太古の飢餓の時代から培われた遺伝子によるという説まであるのですから、一種の宿命のような感さえします。

しかし味覚は習慣や経験により培われるものでもあります。お袋の味や関西・関東などの地域性などがいい例です。こうした味覚に対する感性を獲得するのは幼少期や児童期であることから、そうした年代の子供さんを持つ親御さんの食に対するお考えが子供の人生を左右するといっても過言ではありません。

米国では成人だけでなく子供の肥満の増加が健康やアンチエイジングへの脅威として問題になっていますが、日本でも増加傾向にあるようで他人事ではすませられなくなってきています。

「International Journal of Obesity」オンライン版に掲載された論文によると、肥満した子供では健常体重児に比較して砂糖を摂取したときの脳の知覚、感情、意識、味覚、意欲、報酬に関わる部位の活性が大きいことが分かったそうです。これは肥満した小児の脳は健常体重児に比較し砂糖に対して強い反応を示すということで、肥満児では食物に対する脳の報酬反応が増強されているために砂糖をより多く渇望するという説を裏付ける研究結果になっています。

Boutelle氏は、「肥満の専門家は皆、体重を減らすのは難しいから予防面で対処する必要があるというが、今回の結果はその予防を非常に早い時期に始めなければならないという警鐘だといえるだろう。一部の小児は食物に対して過剰に強い感受性をもって生まれている。あるいは食物と快感の関係を他の児より早く学習する可能性があるからだ」と説明しています。

米国では小児の約3分の1が過体重か肥満の状態にあり、過去の研究では肥満児の80~90%は成人になっても肥満していることが示されているため国民全体の肥満を減らすためには子供の時期からの対策が必要との見解です。

日本でも肥満の増加が問題となっておりますが、戦後の食の欧米化による弊害は心臓疾患の増加だけでないのが現状です。砂糖はむし歯だけの問題でありませんので毎日の食を点検されてみるのもいいかもしれません。

三つ子の魂百までともいわれる子供の将来を決定づけるお母さんの役割は大きいものがあるようです。

高岡 周一

 

 

 

 

 ■ スタッフの声 

ようやく春が訪れ、暖かい季節になりました。いろいろな所にお出掛けしたくなります。
春は過ごしやすい季節ですが、花粉症の方にとっては辛い時期でもありますね。
私は花粉症ではないのですが、誰にでもなる可能性がある為いつかなるのではないかと不安です。
今は平気ですが、花粉症にならないように気をつけたいと思います。

4月になり新年度がスタートしました。環境が変わった方も多いと思います。
私は社会人になりあっという間に1年が終わり2年目が始まりました。昨年度は私にとって全てが新しいことで時間が経つのが早かったです。
今年度は新たな目標を立て1年間頑張りたいと思います。
皆さんもいろいろなことに挑戦して充実させてください。

両角 里菜

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは、砂糖についてのお話でしたね。
私も間食が多く甘いものが好きなので、虫歯や肥満にならないように気をつけたいと思います。

生活習慣がとても大事なので皆さんも毎日の歯磨き怠らないようにしましょう。
忙しくて歯磨きする時間が不十分の時もあると思いますが、夜寝る前だけでも時間をつくって虫歯予防をしましょう。
歯ブラシだけでも汚れは取れますが、フロスやタフトブラシなどの補助器具も併用して使うと歯と歯の間の汚れも落とせますので是非使ってみて下さい。

両角 里菜

歯ニュース 2014/09 … 高塩分食で糖尿病患者の心血管リスクが上昇

最近ご希望の日時のご予約をお取りしにくくなっており、ご不便をおかけして申し訳ございません。現在はスタッフの増員等で十分な医療体制を維持できておりますが、仮にこの傾向が継続するとなれば現在の治療水準の維持や適正な治療間隔の確保、治療期間の長期化を避けるため歯科医師の増員も一部検討せざるを得ないと考えております。

当院ではお一人の治療時間に余裕を持って丁寧な治療と十分なご説明を目指して参りました。そのために1日に拝見できる人数が一般的な歯科医院のように多くございません。今後もその基本姿勢を維持する所存ですが、ここでご来院される方々にご協力をお願いしたいことがございます。

ご予約をキャンセルされる場合はできるだけ早めにお願い致します。特にご連絡なきキャンセルはお慎み頂きますようお願い申し上げます。その時間をお困りの方の受診機会に当てさせていただきたいと存じます。

また可能な限りご予約時間を守って参るつもりですが、急患のご来院も多くご予約の時間と多少前後することがございます。歯の痛みなどはご本人にとっては本当に辛いものです。応急処置程度とはいってもご予約の方のお時間を一部使わせていただく場合がある旨、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

■高塩分食で糖尿病患者の心血管リスクが上昇

新潟県立大学の堀川千嘉氏らが日本人対象の大規模試験データを分析した結果、2型糖尿病患者では塩分の多い食事の摂取が心筋梗塞、あるいは脳卒中のリスクの上昇と関連するとの報告がありました。血糖管理が不良な患者さんではリスクの上昇がより急激だったということです。

以前から糖尿病と歯周病(歯槽膿漏)の関連が叫ばれていますが、血糖管理だけでなく塩分の過剰摂取も歯周病(歯槽膿漏)に関わるとなると無関心ではいられないことです。

他にも米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)教授Prakash Deedwania氏や米レノックス・ヒル病院の内分泌科医Spyros Mezitis氏、米ヴァージニア大学内分泌学教授のRobert Carey氏など糖尿病と塩分摂取の関連を指摘する先生方もいらっしゃいますのでほぼ間違いないでしょう。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国の糖尿病患者は約2,900万人で糖尿病患者の心疾患による死亡率は非糖尿病者の1.7倍と高くなっています。塩(ナトリウム)は血圧を上昇させることが知られており、CDCでは糖尿病患者では心リスクの高さを踏まえて1日のナトリウム摂取量を1.5グラム未満に抑えること、非糖尿病者でも1日2.3グラム以下に制限することを勧めています。

周りを海に囲まれた日本は味噌や漬物だけでなく民族的に塩分を多く摂取する傾向にありますから、日々のカロリーだけでなく塩分にも注意が必要です。今日の献立で塩分を計算してみられてはいかがでしょうか。お取り組みください。

高岡 周一

  

 

■衛生士からのワンポイント情報

9月に入り、秋になりますね。今年もとても暑くセミの鳴き声で余計暑く感じられました。
今回はキシリトールガムについて少しお話したいと思います。

市販でよく売られているキシリトールガムですが、どのような効果があるか皆さんご存知ですか?
・虫歯の原因菌(ミュータンス菌)の数を減らす働き
・虫歯の原因になる酸が作られない
・ガムを噛むことにより唾液の量が増え、口の中のPHが高くなり酸性になりにくい環境を作る
・プラーク(細菌)が減少するので、虫歯や歯周病になりにくくなる
などいくつかの効果があります。

摂取方法は、1日3~5回摂るのが有効です。そして食後に摂取するのが理想的と言われております。
虫歯ができにくいからといって、過剰な摂取をするとお腹がゆるくなりますので注意して下さい。また市販のキシリトールは含有量が少ない為、歯科医院で販売している100%キシリトールガムの方が更に有効的です。当医院でも販売しておりますので是非利用してみてはいかがですか。

両角 里菜

 

<<< 編集後記 >>>

こんにちは。お盆休みも終わり夏が終わりに近づいてきました。みなさんはこの夏いかがお過ごしになりましたか?
私は実家に帰省し、家族でゆっくり過ごさせて頂きました。プールや花火など夏らしいこともでき地元の友達とも久しぶりに会いとても充実したお休みになりました。
夏風邪を引いている方も多くみますが、みなさん体調に気をつけて下さいね。

両角 里菜

歯ニュース 2014/07 … 口の中の癌と飲酒と喫煙について

百薬の長ともいわれ日本やアジアでは飲酒に歴史的に比較的寛容でしたが、近頃はその風潮が変化してきていることはご存知のことと思います。
日本では飲酒運転による事故がクローズアップされていますが、欧米では喫煙に匹敵する、またはそれを上回る発癌のリスクとして考える傾向にあります。歯科と癌との関係はピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが口の中の癌は意外と多く粘膜や舌に発生します。

口腔癌(口の中の癌)や咽頭癌になられた方の実に12.5%に食道癌が見つかったという報告があります。その逆も多々あるといわれています。これらと胃癌の重複も多いのですがその因果関係はよくわかっていません。癌を誘発する原因はいろいろありますが、今回は飲酒と喫煙についてお話したいと思います。

愛知県がんセンターの発表では喫煙習慣がなく飲酒習慣のない人に比べて、下咽頭・食道癌のリスクは高度喫煙で飲酒習慣なしは4倍、非喫煙で1日に日本酒換算1.5合以上の飲酒は8倍、高度喫煙で前述飲酒は30倍にもなります。健康志向で禁煙をされる方が増えてきていますが、この数字だけでも飲酒の問題は無視できないことがお分かりいただけるでしょう。

ここで注目すべきはALDH2という遺伝子です。お酒を飲むとすぐ顔が赤くなる人がいますが、これはALDH2遺伝子が欠損しているためです。父母から遺伝するもので、ご両親共その遺伝子を持っておられる場合(人口の58%)は顔に出ない飲めるタイプの人になります。しかしご両親の一方が遺伝子を持っていらっしゃらない場合(人口の35%)は赤く顔にでますが飲酒を繰り返しているうちに飲めるタイプになります。一方でご両親共遺伝子を持っていらっしゃらない場合(人口の7%)は完全に飲酒ができない下戸のタイプです。

この遺伝子が関与する酵素はアルコール飲料中や体内でアルコールを分解してできたアセトアルデヒドという物質を酢酸に分解して無毒化する働きがあるため、遺伝子によってお酒が飲める飲めないの問題だけでなく少量のお酒で赤くなる体質の人は口腔・咽頭・食道癌になりやすいことがわかっています。癌の種類によって異なりますがこの遺伝子が欠損していると5倍から30倍近くまでリスクが上昇ますので、お酒を飲んですぐ赤くなる人は要注意です。

ここで注意していただきたいのは現在赤くならないから遺伝子が欠損していないと勘違いすることです。慣れによって現在は赤くならなくなっている可能性があるからです。簡易的な遺伝子欠損者の判別方法をご紹介します。
①現在ビールコップ1杯程度の少量の飲酒ですぐ顔が赤くなる。
②飲酒を始めた頃の1~2年間はビールコップ1杯程度の少量の飲酒ですぐ顔が赤くなった。
①と②いずれかが「はい」なら元来は飲酒で赤くなる体質であり、40~79歳の年齢では90%の確率でALDH2遺伝子が欠損していると考えていいでしょう。

ビール・日本酒やワインに含まれるアセトアルデヒド1とすると意外にもアルコール度数の高いウォッカは0.6と少ないのですが、一方で焼酎やウィスキーは10、カルバドスは18~40、シェリーやポートワインは35~140と多くなっています。また歯の清掃が不十分であれば口の中のバクテリアがアセトアルデヒドを多く産生しますので丁寧な歯磨きが大切です。

先ほどご両親の遺伝子のタイプをお話しましたが、若者の間で一気飲みと称する飲酒は遺伝子が欠損した人口の7%の人には非常に危険なことだと理解してもらわなければなりません。努力や根性では解決できない遺伝子という体質の問題なのです。急性アルコール中毒だけでなく発癌にも関わることだと理解して欲しいと思います。
食道癌の予防に野菜や果物の摂取が有効なことがわかっていますが、飲酒習慣や喫煙習慣のある方の予防効果がさらに高い研究結果が出ています。

こうした方々には積極的に摂って頂きたいと思いますが、この習慣をお持ちの方は元々発症率が高くそれが多少軽減できるに過ぎませんのでその習慣を見直された方が得策だといえるでしょう。何事もほどほどに、そしてご自分の体質を考えた上でたしなまれることをお勧めいたします。

高岡 周一

 

 

■ スタッフの声 

7月に入りました。どんどん暑さが厳しい季節になり、皆さん体調はいかがでしょうか?
熱中症には充分気をつけてください。

この間今話題のTDLのプロジェクションマッピングを見に行って参りました。ちょうど雨が降っており見に行くか迷ったのですが、折角なので行こう!と見に行くことに決まりました。抽選で席があたるのですが、残念ながらハズレが出てしまいそれでもいい場所で見られるように3時間前から場所取りをしましたが、すでに最前列は先客がいまして2列目での鑑賞となりました。

雨の中合羽を着て、まだかまだかと待ちながらその時はやってきました。電気が消え、音楽が鳴り歓喜の中始まったのです。
とてもきれいでさすがTDL!完成度が高く、すっかり物語に入り込んでしまいました。20分程度のショーなのですが時間を忘れるくらいすばらしかったです。
終わった頃には雨も止んで、いつ止んだのか気づかないほどでした。
是非行かれてみてはいかがでしょうか?
オススメです!

小原咲央

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは、アルコールについてでした。これから暑くなる季節で、冷えたビールがおいしい季節になりましたね。
先生もおっしゃっていたように、一気飲みやお酒が弱い方などは充分に気をつけてお酒を楽しんでいただきたいなと思います。私はわりと強いのですが、コラムを読んでみて私も以前顔が赤くなっていたのかなぁと振り返ってみましたが、大丈夫そうです!
そして飲酒後はバクテリアが繁殖しやすいと書いてありましたが、最近の飲み屋さんではお手洗いに洗口剤などが常備されていますので、合間をみて私用してみるのもいいかもしれないですね。

春木 香織

歯ニュース 2014/05 … 歯肉の健康や骨密度とビタミンC

ビタミンCが不足すると壊血病になることは現代では当然のごとくよく知られています。
しかしインドへの航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマなどの大航海時代には、航海から無事帰ってくる船員が半数にも満たないその原因不明の死がビタミンC欠乏によるものだとはわかっていませんでした。

多くの船員が無事帰ってくる船とそうでない船があることに気付き、その違いが航海中の食生活にあるとつきとめたのがイギリス海軍の軍医ジェームズ・リンドです。
1753年に新鮮な野菜や果物、特にミカンやレモンを摂ることによって壊血病の予防ができることを発見したのです。どうして軍医がと思われるかもしれませんが、飛行機のない時代、海を制することが大英帝国イギリスの至上命題であった時代背景がそこにありました。

ただこの時代ではそうした食事で予防できることがわかっていてもまだビタミンCそのものは発見されておらず、1930年前後の発見と合成が可能になるまで謎のままでした。
壊血病の初期症状はまず口の中に出ます。歯肉の出血から始まり、次第に歯が抜け落ちてきます。歯周病と似た症状です。このことからも歯肉の健康にビタミンCは大切なことがわかります。

人類は体内でビタミンCを作り出せないので必ず食事から摂取しなくては生きていけません。
これはサルやモルモットでも同じですが、面白いことに同じ哺乳類でも犬や猫、マウスは体内で作ることができます。人類の祖先も体内で作り出すことができたと考えられていますが、進化の過程でそれを捨てたようです。
進化という合理性からみると不便になったようにみえますが、進化で何かを得るための代償だと考えられています。樹上生活をしていた祖先は木の上になる果物や実を豊富に摂ることができたために体内で合成する必要がなくなったという説もありますがあまり支持されていないようです。

さて皆さんはビタミンCの色は何色だと思われますか?大航海時代と違ってビタミンCを含んだ飲料水が巷にあふれている現代では多くの方が黄色とおっしゃることでしょう。
実はビタミンC(L-アスコルビン酸)は白色で水に溶かせば無色透明の液体になります。安価に合成が可能になって飲料水に混ぜることを考案したメーカーがありました。当時は水道をひねれば飲み水が簡単に手に入った時代ですので、見た目が水と同じ透明ではありがたみがなく売れないと考えたメーカーはビタミンCを連想するレモンの色に着色したのが定着したといわれています。ボトルの裏をご覧になると黄色の着色料が記載されているのがおわかりになることでしょう。

ビタミンCの背景はこれぐらいにして、壊血病予防のほかにもその働きをみてみましょう。

第一はコラーゲンの重合です。美肌のために好んでコラーゲンを含んだ食事やサプリメントを飲む女性がいらっしゃいますが、そのコラーゲンを作るのにビタミンCが欠かせないのです。骨の20%、軟骨の50%はコラーゲンでできていますから高齢者の骨密度にも大いに関係のあるものです。

第二はアドレナリンの合成です。アドレナリンはストレスホルモンとも呼ばれており、人が活発に生きていくうえで欠かせない物質です。

第三は酸化を防ぐことです。体の色々な組織が酸化されて老化や病気になることが知られていますが、この酸化を防ぐ物質の一つがビタミンCです。活性酸素を中和してくれます。ビタミンCが不足すると寿命が短くなることや老化が早まることがマウスの実験からわかっています。人でも加齢でビタミンCが減少していきます。

この他にもビタミンC不足では喫煙により肺胞が3倍も破壊されることから慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症リスク減少が期待されています。また先ほどの活性酸素を消去する能力から抗がん作用があると考えられています。

厚生労働省のビタミンC推奨摂取量は1日100mgとなっていますが、これは壊血病を予防する最少必須量です。過剰摂取は慎むべきですが、水溶性ビタミンのため余分な量は体内に留まらず排出されることから1日400~1000mgがお勧めです。

天然の食材から摂取することが基本ですが、天然と合成されたものとの作用に違いはないため不足分はサプリメントなどから補うのも一つの方法です。ただし医薬品と違ってサプリメントは食品添加物扱いなのでその品質にはご注意ください。世の中、安いにはそれなりの理由があることが多いのですから。

高岡 周一

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

初めまして。4月からお世話になっている歯科衛生士の両角です。
みなさんのお役に立てるように、これから頑張っていきたいと思います。
新年度になり1ヶ月が経ち、みなさんそれぞれ新生活が始まったと思います。
それと同時にお口の中もチェックしてみてはいかがですか?

お口の中は小さな細菌がたくさん存在します。
気づかない内に虫歯になっていることが多いと思います。
一番磨き残しが多いところは、歯と歯の間です。ここは普通の歯ブラシだけでは汚れを落とすのが困難です。糸ようじやフロスなど使うと歯と歯の間の汚れが落とせて虫歯の予防にもなります。できれば毎食後が理想ですが、時間がなければ寝る前に使用するのが良いと思います。磨き残しをなくしてきれいな歯を保ちましょう。

両角 里菜

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは、ビタミンCの大切さについてでした。
ビタミンCは過不足ですと歯にも支障がでますが、体の免疫力にも関わってきますよね。
私は冬が中心ですが、よくみかんを食べることが多いです。そのおかげもあり、ほとんど風邪をひいたことがありません。ですが、ビタミンCが不足しているときは、口内炎が出来やすくなるなどトラブルが増えます。
やはりビタミンCは体全てに関わってくるとても大切なモノなのです。
ビタミンCはすっぱくて苦手な方もいらっしゃると思いますが、毎日適量を摂取することを心がけてみてはいかがでしょうか。
そして、健康な歯と健康な体を維持していきましょう。

春木 香織

 

歯ニュース 2013/09 … 正しく食べるとは?

食べることは生きること、生きることは食べることですが、飽食や何をどう食べるかという問題があります。食育という言葉を最近耳にする機会が多くなってこられたことと思いますが、「正しく食べる」ことを説いた考え方は日本では古くからあります。宗教や修行のイメージが強く待たれている断食などもそのルーツは同じようです。

欧米でもマクロビオテックやベジタリアンなど食から健康を捉える考え方は広がりを見せています。海外から日本人の長寿の源は日本食であり、低カロリーで健康食と評価されるのとは裏腹に、本家本元の肝心の日本では戦後の日本の食生活は肉食過多の欧米化の弊害が指摘されて久しくなります。戦後の食生活の変化から死因や病気までも欧米化しているからです。

こうした考え方に共通するのが食べ過ぎないこと、もっと言えば小食です。これらを科学的でないと評する向きもあるようですが、摂取カロリーを抑えると健康的で寿命が延びることは現代の医学で証明されています。

都会の食生活は価格の問題と捉えられがちですが、自然の中で育まれ恵みを受ける生き物を食することで私たちは生を長らえている現実を忘れてしまいそうになることがあります。原発事故による食の放射能汚染だけでなく、食べることの意味を原点に立ち返って考える必要があるのではないでしょうか。

2度の心臓手術を受けたクリントン元米大統領は再発防止のために肉を一切食べないビーガン(ベジタリアンの一種)になったことは有名ですが、ビートルズのポールマッカートニーが元祖のミートフリーマンデー(月曜日は肉を絶ちましょう)がワシントンやサンフランシスコでは市の条例になっています。

現代の栄養学では適正なエネルギー量は標準体重(kg)×25~30kcalで、糖質が60%、タンパク質が15~20%、脂質が20~25%、食物繊維やビタミン、ミネラルを適量といわれていますが、こうした人々や先ほど述べた考え方の人々などは違った意見があるようです。本当のところは人間が生きるためにどれだけ食べる必要があるのかということはまだよく分かっていないのかもしれません。

断食や絶食で宿便を排泄すると腸内環境がよくなり健康的なだけでなく色々な病気が軽快し味覚も変わって不健康なものを口にしたくなくなるという意見もありますが、ここまでいかなくとも小食かつ考えて食べることで健康長寿につながると考える人々はどうやら世界中で増えているようです。40・50歳は人生の曲がり角、健康の曲がり角でもありますから、今日の食を見直してみるのも一つかもしれません。

一口に左で15回、右で15回噛んでゆっくりと食事をすることをお勧めします。咀嚼は大切な運動ですし、少ない食事の量で満腹感を味わうことができます。どうぞ一度お試しください。

高岡 周一

 

 

■スタッフの声

秋といえば、読書の秋ですね。小説・マンガに関わらず、何でも好きなのですが、今困っているのは収納です。マンションなのであまり本棚を増やすわけにもいなかいですし、何かいい方法はないかと日々頭を悩ませています。

最近では電子書籍が流行っていますが、あたしはやっぱり紙が好きなのでなかなか踏み切れません。家を買ったら、本の部屋を絶対作りたいと夢見てます。
ですが、最近は新しい本を買っていません。通勤では昔の本を何回も読み返しています。
週に1~2日は本屋に立ち寄っていますが、おもしろそうだなーっと思う事はあっても、買うまでにはいきません。

子供のころ読んだ本で、ふと思い出したりしてどんな内容だったっけ?とか、タイトルはなんだっけ?と思う時は図書館に行って借りたりもします。これから寒くなってくると外に出るのがつらくなってくるので、新しい本に出会えるのが楽しみです。

小原 咲央

  

<<< 編集後記 >>>

歯のクリーニングには種類がたくさんありますが、その中で「メンテナンス」というのがあります。いくつかのタイプがあり、患者様おひとりおひとりのご要望に合わせて、コースをご提案しております。気になった方はお気軽にご相談ください。

小原 咲央

歯ニュース 2013/08 … 新しい高吸収型クルクミン

クルクミンはウコンの色素成分であり、天然ポリフェノールの一種として強い抗酸化・抗炎症作用があります。古くから食品や香辛料、生薬として利用されており、近年、様々な疾患予防、改善に対するクルクミンの効果が報告されています。

日本抗加齢医学会の学会講演で「クルクミン最前線~循環器とガンを中心に~」を演題に堀江重郎教授(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学)が座長で、森本達也先生(静岡県立大学薬学部分子病態学講座)と井手久満先生(帝京大学医学部泌尿器科)のお2人の専門医が発表されました。概略を抄録からご紹介いたします。

「この度開発された新しい高吸収型クルクミンが心不全の進行を抑制することを証明した。極めて低用量で梗塞後心不全の心機能を改善し、更に 高血圧性心肥大患者の拡張機能障害を改善することを見出した。

また大豆イソフラボン・クルクミン含有サプリメントによるPSA抑制効果ならびに発ガン抑制効果の可能性を検討した。その結果、クルクミンは前立腺ガン細胞において、抗アンドロゲン作用や発ガン抑制機構を活性化する可能性が示唆された」との内容でした。

スイスやノルウェーで前立腺癌が多いのはあまり日光の当たらない北ヨーロッパの寒冷な気候に加え、乳製品を摂る機会が多いからといわれています。乳製品に多く含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取により酸化作用、炎症作用が起こります。また動物性脂肪が前立腺癌の因子の一つになっています。

アジアの国々では欧米と比較して前立腺癌の発症率が低いのですがその要因のひとつとして、豆類などのポリフェノールを含む食事が挙げられています。しかし食の欧米化が進んできた日本では、前立腺癌の発症率が増加しており癌全体の中で近年の増加率はトップになっています。 そんな中でクルクミンは癌の発症を抑制するだけでなく、癌の進行を防ぐ効果も期待されています。 また心機能の改善だけでなく動脈硬化を防ぐとういデータも出てきています。

日常臨床で時折口の中の癌に遭遇しますが、外科的摘出後の日常生活への障害など克服せねばならぬことが多いのが現状です。そんな歯科領域の癌にも効果が期待されます。

生姜の仲間のウコンから作られるカレーのスパイスのターメリック、その成分の一つであるクルクミンが身体にいいことは以前からわかっていましたが、吸収率が悪いため食事はもちろんサプリメントでも実際の効果に疑いの目がありました。効果を得るには現実的でない多量の摂取が必要だからです。

今回の新しい製法によってその吸収率が約30倍と飛躍的に向上したことは、従来と同じ量で約30倍の効果、同じ効果を得るのに約1/30で済むと言うことになります。

元々クルクミンは人類が長年摂取してきた食材が原料である安心感があります。また今回の研究で多量摂取した場合やその副作用、摂取効果などが医療機関で検証確認がされた安全性がさらに安心につながります。前述の堀江先生もご愛用中だそうですが、我が家でも健康の維持と予防に夫婦で始めました。

 高岡 周一

  

<<< 編集後記 >>>

ほんのちょっと歩いただけでも、立ち止まると急に汗が噴き出すような暑い日が続いていますが、 当院ではみなさんにリラックスして治療を受けられるよう、冷たいおしぼりとお水のサーバーをご用意していますので、 ぜひご利用下さい。

小原 咲央

歯ニュース 2013/07 … 歯と食物繊維、奥歯を大切に

空梅雨から一転して何かと空模様が気になる今日この頃ですが、例 年の平均では関東では今月中盤から月末にかけて梅雨開けの声を聞きますので後しばらくの我慢のようです。
この季節、太陽の雲隠れと共に洗濯物の乾燥機の出番が多くなります。 乾燥機のフィルターに繊維埃がぎっしり詰まっているのを見て、 その分衣類が段々薄く痩せていっていることを知りました。 新しい物はいいと単純に思っていましたが、 冬に新しい靴下を履くとクッションと暖かさを感じるのは実はこれが原因なのでしょう。

これと同じように毎日使うものの劣化は避けようのないことですので、 毛先の開いた歯ブラシを後生大事にお使いの方はご注意下さい。 痩せた衣類は暖かさに欠けるだけですが、 先の開いた歯ブラシは本来の目的である清掃能力がかなり劣るだけでなく、 歯肉を傷つけることもあります。 歯ブラシは高いものではありませんので、 わずかの物を節約せずに新しい歯ブラシで大切な歯と歯肉をお守り下さい。

 

■ 歯と食物繊維

栄養素のお話しは巷でもたくさんされていますが、意外と少ないのが食物繊維のお話しのようです。食物繊維自体は吸収も代謝もされないため昔は栄養素に含まれない時代もありましたが、今では大変重要な成分です。

最近のレポートで食物繊維の摂取量が多いほど、出血による脳卒中と動脈硬化と血栓による虚血性脳卒中のリスクが少なくなると発表がありました。
食物繊維の摂取量が1日7g多いだけで脳卒中リスクが7%低下したということですから、日常の食事にほんの少量追加するだけでその恩恵を受けられるというのです。
無理して大変な思いをする食事療法と違って、取り組みやすいことでしょう。

食物繊維を多く含む食材は比較的噛む行為が必要な食材が多いので、 歯(特に奥歯)を大切にしていただきたいと思います。 前歯は格好に関係するために大切にするけど、 奥歯はあまり見えないから適当でいいとお考えの方がいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
食物繊維に限らず栄養素と呼ばれる体にとって必要な栄養を摂取しやすくするのは、 ほとんどが奥歯だということを知っていただきたいと思います。

食は健康の入口であり、口は食の入口、歯は口の入口なのですから、『健康で健やかな人生を送るためには前歯より奥歯!』なのです。 奥歯でしっかり噛んで楽しい食生活をお送り下さい。

 高岡 周一

 

 

 

衛生士からのワンポイント情報

まだまだ天気がくずれやすいこの時期、洗濯物が乾かなくて困ってしまいます。 部屋もどことなくジメジメしていて早く夏が来てくれないかと、待ち遠しく思います。
この時期はカビの繁殖が心配になりますよね。特に水まわりは毎日掃除していないと、 すぐにカビ菌が繁殖してきてしまいます。 カビ菌対策には換気が一番です。こまめなお掃除はもちろんの事、 こまめに換気をしてカビ対策を心がけましょう。

そして毎日お使いの歯ブラシの保管ですが、使用後は流水でよく洗いよく水を切り乾燥させます。 毛先を上にして風通しの良い所で保管しましょう。
歯ブラシの交換時期も、裏側から見て毛が広がって見えてくると替え時です。
きちんと磨けていても歯ブラシの毛の広がりにより歯垢除去率が低くなってしまうので時々確認して下さい。 長期使用によりまた毛先の広がりがなくても弾力性はなくなってきます。 目安としては1ヶ月に1本のペースで交換していきましょう。

歯科衛生士:生田 智美

 

 

<<< 編集後記 >>>

7月に入って一気に暑くなってきました。夏休みも近づいてイベントも多くなってきましたね。こまめに水分補給をして、熱中症などには気をつけて下さい。

小原咲央

歯ニュース 2013/05 … 寝酒と睡眠、歯ぎしりや歯周病

春には遅く夏には早い5月、4月の入学や就職、さらに青葉や桜など新しいものの息吹とエネルギーを感じていますが、早今年の1/3が過ぎた実感に乏しく新年に立てた目標との隔たりに戸惑っています。

先月10年以上愛用して来たライトを買い替えました。
治療の際に拡大鏡に取り付けるものですが、時代を反映してハロゲンからLEDになりました。消費電力から一般家庭にLEDがかなり普及して来ている一方で、白熱電球の生産中止と、時代は移って来ています。

その流れは歯科界でも同じで、ハロゲンはカタログから姿を消してしまっています。
個人的には太陽光に近い少し黄色がかった色が好きですし、白くギラつくLEDより目に優しく感じます。しかし消費電力の少ないLEDは以前のハロゲンの数倍もバッテリーが持ち、治療や手術中に取り替える事が少ないのはメリットです。
いい面を見て慣れて行こうと思っています。

寝酒は眠りを誘い睡眠の量と質を良くすると思っておられる方がいらっしゃいますが、最近の研究からどうやらその考えは否定されそうな雲行きです。
睡眠の量と質の大切さをいまさらお話しする必要はないでしょうが、アルコール摂取がそれを阻害するとなれば人によっては日々の楽しみと関わるだけに無関心ではいられないことかもしれません。

研究報告からは、アルコール量が多いと睡眠にとって重要なレム睡眠の時間が短くなり、また摂取量に関係なく最初のレム睡眠の開始時間に遅れが生じるなど、睡眠の質が低下しています。

レム睡眠は記憶力や集中力、運動技能の維持に関わっている大切な睡眠なのです。
本来睡眠は身体を休め疲労を回復するものなのに、歯ぎしりによる歯の異常なすり減りや歯周病の発生、唾液分泌の低下によるむし歯の発生などは注意が必要です。
睡眠中の歯ぎしりとストレスの関連や、就寝前の歯磨きなど睡眠の質や時間と共に大切なことがいくつかあります。

どうも最近世間一般だけでなく医学界からも、アルコールへの風当たりが強くなってきています。この報告からすれば就寝前のアルコールは慎んだ方が得策のようで、夕食のお供程度に楽しむことが賢明のようです。

 高岡 周一

 

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

初めまして、3月末よりスタッフの一員になりました歯科衛生士の生田と申します。
患者様一人ひとりに合わせた口腔内清掃、指導を行いたいと思います。
わからない事などがあれば気軽に声をおかけください。

最近は暖かくなったり、寒くなったりと気温の差が激しいですね。
気温の差が激しくなると体調管理が難しくなってきて、風邪など引きやすくなります。
予防策として、日常生活で心がけたい事は次のような事柄です。
・十分な睡眠
・バランスの良い食事
・体調を整える適度な運動
・手洗い、うがいをする
・乾燥した所や人ごみを避ける
・極端な厚着、薄着をしない
ゴールデンウィークなどで外出する機会が増えるかと思います。
特に人ごみが多い場所への行く機会が増えますので手洗いうがいを心がけてください。
せっかくの長期休み、元気に過ごして良い思い出を作りたいですね。

生田 智美

 

<<< 編集後記 >>>

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?
私は友達と高尾山に登ってきました。
ゴールデンウィークということもあって混雑していましたが、新鮮な空気をいっぱい吸って元気になったような気がします。

小原咲央

歯ニュース 2013/01 … 噛めることは脳への快感/ベータ・エンドルフィン

新年あけましておめでとうございます。
年も替わり気分も心機一転、今年もいい一年にしたいと思っております。『自分が受けたい治療を実践する』をポリシーに掲げて、おかげさまで今年で開院10周年を迎えます。

皆様方におかれましては、昨年はどのような年だったでしょうか。
私にとって昨年はCT等の最新機器の充実などリニューアルの年でした。
今年も新しい治療法や日々進歩する技術を貪欲に取り入れて、さらに皆様方に喜んでいただける治療を目指し、十分なご説明やご相談と共に、安心で確実な治療にこだわっていきたいと存じます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

■ 脳と快感

「快感」なんと心地よい言葉ですが。私たちの人生の目的は何でしょう?
毎日を幸福に楽しく生きることもその目的の一つではないかと私は思っています。
快感状態は私たちの脳の中で、鎮静剤として使われるモルヒネと同じ働きをするベータ・エンドルフィンが分泌され、脳を活性化させています。
美しい景色や素晴らしい芸術を見たり、楽しくスポーツをするなど、快い刺激を脳が受けたときにドーパミンという物質が分泌され、快感情報が脳のなかを伝わりベータ・エンドルフィンが放出されて脳の前頭連合野という場所に働き、人は快感を感じることができるのです。

前頭連合野は、意欲や創造性など最も人間らしい活動を担う部分で、この場所への刺激は楽しく精神的に豊かな人生を送るために非常に大切なことなのです。
マラソンなど、体力を使い果たした極限状態で、それまでのつらさや苦しさが消えて、心身ともに軽く、非常に気持ちがよくなる状態をランナーズ・ハイと言います。
脳内に麻薬に似た物質が分泌された結果と言われていますが、この物質は体が自分で作りだされたものですから、体内に蓄積することもなく、必要がなくなれば自然に吸収されてなくなります。また体を壊すこともありません。
本当の麻薬のように外から薬物として体内に入れたものは、体の要求でなく反自然的なものですから体を壊す方向に向いていってしまいます。

ここに簡単に毎日ベータ・エンドルフィンを分泌させる方法があります。
それは料理を目で楽しみ、香りや食感、味を楽しみ、よくかんで美味しく食事をすることです。
美しい景色や芸術はそう度々とはいかないでしょうが、食事は毎日することができます。「美味しい!」「アァ幸せ!」の感情は快感です。

入れ歯が合わないから柔らかい食事にして、さしてかまずに飲み込んだり、時間がもったいないとばかりに、かき込むような食事ではベータ・エンドルフィンは分泌されません。
本当は食べたいのに食べられないことや、かめないこと自体がベータ・エンドルフィンの分泌どころか、ストレスホルモンの分泌になってしまいます。
今日からよく噛んで、おいしい快感と健康を維持してみてください。

高岡 周一

 

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

あけましておめでとうございます。
今年も患者さんの口腔内の管理を手伝いさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

管理は検診やクリーニングなど医院でおこなうものと、患者さん自身の日々のセルフケアから成り立ちます。
セルフケアで大切なことは、ご存知のように虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊であるプラークを取り除くことです。歯面に付いたプラークはハブラシで落とせますが、歯と歯の間のプラークはハブラシで磨ききれません。デンタルフロスや、歯間ブラシが必要です。毎日使用している方には、当たり前と思うかも知れませんが、新しい患者さんが来院され、ブラッシング指導をすると、使ったことがない、又はたまにしか使わないという方が多いように感じます。

通常お口の中のpHは6.8~7.0と中性を保っていますが、何か食べたり、飲んだりすると酸性に傾きます。歯のエナメル質はpH5.5以下になると成分が溶け出し虫歯になりやすい状態になります。そして唾液の働きで30分くらいかけて中和されて元に戻ります。

しかし、調べてみると飲食しなくても歯と歯の間のプラークはpH5.5以下というデーターがあります。つまり歯間部にプラークが残っていると、歯と歯の間は、いつ虫歯になってもおかしくない環境にさらされているということです。是非、虫歯予防の為にもフロスや歯間ブラシを使ってしっかりプラークを落としましょう。とくに生えたての永久歯はエナメル質がやわらかく、虫歯になりやすいのでお子さんにはフロスをしてあげるとよいでしょう。

竹下克美

 

 

<<< 編集後記 >>>

新年あけましておめでとうございます。今年も日々精進していきたいと思います。
今年1月初旬から医院長自ら制作したHPをリニューアルいたしますので、そちらの方も是非ご覧下さい。私たちスタッフもより良い医院にしていく為に協力させて頂きますので、宜しくお願い致します。

小原咲央

歯ニュース 2012/11 … アゴの骨が小さい子供の歯並び

最近の子供の体型が以前に比べて変わってきていますが、その変化は体型だけでなく身体全体、そして心にも現れているようです。食や情報、考え方や価値観の変化、生活様式の欧米化による変化と考えられています。

歯科的側面では子供のアゴは、『噛む』刺激によって正常に発達します。ところが、噛み応えのない軟かい食べ物が多くなってきた現代の食生活では、『噛む』ことの不足によってアゴの発達不足(アゴの骨が小さい)が問題になっています。
噛めないことからの「好き嫌い」や、噛むのに時間がかかり噛むのが面倒になってさらに噛み応えのない軟かい食物を好む「嗜好」に拍車がかかる傾向にあります。

アゴの骨が小さいと歯が正常に並んで生えるスペースがなくなります。そうなるとまっすぐに生える歯が少なくなり、全部の歯が傾き場所を譲り合うように生えて、上下の歯がまともに噛み合いません。これでは見た目に悪いだけでなく虫歯や歯周病にかかりやすく、また噛むことの能力が劣ってしまいます。
人間も動物ですから、これでは成長発育に必要な栄養摂取に偏りができてしまう危険性があります。さらに歯が傾いて生えるために、噛む度に歯を横から倒されるような無理な力がかかって骨の吸収が起きやすくなり、歯の寿命も短くなってしまいます。

歯みがきをしっかりしても、デコボコが大きすぎて歯ブラシの毛先がまともに当たらない場所が多く残って虫歯や歯周病にかかりやすくなるのをご理解いただけると思います。
どうせ大人の歯に抜け替わるのだからと乳歯を軽く考える方がいらっしゃいますが、乳歯の時期は成長発育の真っ只中で噛むことが最も重要な時期ですし、永久歯は乳歯をガイドにして生えてきます。ですから乳歯の問題は永久歯の問題となり一生持って行く問題なのです。
今回お話ししたように歯並びや噛み合わせに関わる大切なものですから、乳歯を大切にしてあげて下さい。

 高岡 周一

 

  

■スタッフ紹介

初めまして。先月からこちらの医院で働かせていただくことになりました高野と申します。これからよろしくお願いします。

ところで、最近はすっかり残暑の影もなくなってしまい、本格的な秋ですね。こうなると冬が来て年越しを迎えるまであっという間ですね。急な温度の変化などで風邪などひかれないように気をつけてくださいね。

外が寒くなると代謝が下がってしまい、体を温めてくれる”燃焼”も少なくなってしまいます。そうすると食べたものが燃やせないので、みなさんも経験があるかもしれませんが”お正月太り”ということになってしまいます。それを未然に防ぐには・・体を中からも外からも温めてしまえばいいのです。

去年の冬も話題になりましたが、料理にショウガを使うと体の内側からポカポカしてきます。(加熱したショウガでないと効果はありません)そして、40度に満たないくらいの温度でいいので湯船にゆっくり浸かることです。そうすると疲れもとれるので、ゆっくり休めます。是非、今年の冬は試してみて下さい。残りの2012年も健康で過ごしましょう。

高野 優舞

 

 

<<< 編集後記 >>>

最近ずいぶんと寒くなりました。
毎日通勤で電車に乗っていますが、マスクをしている方や咳やくしゃみをしている方をたくさん見掛けます。
これから本格的に冬になっていきますので、みなさんも体調管理に気をつけましょう。

小原咲央

歯ニュース 2012/09 … お米と塩分のお話し

大半のご家庭で食べられている白米のお話しです。
日本では玄米を精製して白米にする過程でできるものを「米」編に健康の「康」と書いて糠(ぬか)、また「米」編に「白」と書いて粕(かす)といいます。
昔の人は糠(ぬか)は健康によく、白米をかすとまで呼んでいるのです。経験的に玄米のよさを知っていたのだと思います。
白米は英語で「磨いた米」という言い方でも呼ばれています。その磨いて取り去ったぬかと胚芽に大切なビタミンB群とマグネシウムなどのミネラル類、食物繊維が多く含まれているのです。

毎食のお米を食べる量を考えるとずいぶんともったいない話しです。
白米以外で健康的な食生活をしていても白米摂取は糖尿病のリスク増加に関連し、健康への悪影響が認められるとの研究発表もあります。糖尿病は歯周病との関連が高く歯科からも無視できない病気です。
一日一食は玄米をおすすめいたします。

もう一つ食事のお話しをさせていただきます。
塩分摂取が高血圧のリスク増加に関連していることはよく知られたことですが、食塩の組成は塩化ナトリウムであり、そのナトリウムの摂取と脳卒中リスクとの関連も証明されています。回りを海に囲まれているためなのか、日本人の食事は総じて塩分が多くカルシウムが少ない傾向にあります。
またナトリウムとカリウムの比率を問題にする研究者もおり、加工されていない食品はナトリウムの量が少なく、カリウムが豊富に含まれています。加工食品はこれが逆転して健康問題につながるといっています。まだわからないことがありますが、加工食品の添加物の問題を考えてもどうやら避けた方が得のようです。

今月は食のお話でしたが、医食同源を持ち出すまでもなく食は健康の入口です。
毎日の食事をおいしく、楽しく、そして健やかにお過ごし下さい。

 高岡 周一

 

  

 

■スタッフ紹介

7月末より高岡歯科医院に勤務することになりました歯科衛生士の竹下と申します。
日々、いろいろな患者様のお口の中を拝見しますが、さまざまな理由で歯を失った方が、ドクターの治療により、機能を回復されて、よく噛めるようになったと笑顔で話されると私も一緒に嬉しくなります。そして、良い状態になったお口の中をいつまでも継続して頂きたいと考えます。
定期検診やメンテナンスを通して通院されている皆様のお口の中の健康管理のお手伝いをさせて頂ければと思っております。よろしくお願い致します。

竹下克美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月号からデンタルニュースの編集を任されることになりました。皆様に役立つ情報をお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いします。

小原咲央

歯ニュース 2012/07 … 食や噛む行為の重要性

先月末に日本抗加齢学会に参加してきました。
難しい話はのけにして、その講演内容も交えてお話しさせていただこうと思います。

中国で古来からいわれている『医食同源』を持ち出すまでもなく、食や噛む行為の重要性が最近の科学によって次第に明らかになってきています。
そのためにいかに歯を長く維持できるかが、これからの人生にとって大切になってきます。また年齢の『齢』の字に歯が使われていることからも昔から歳と伴に変化する代表として歯は扱われてきていますが、食べる楽しみや社交性などの積極的な行動、高い生活の質を維持するためにも歯は必要です。

現在の日本は平均寿命が男性79歳、女性86歳という超高齢化社会を迎えています。
一方で健康寿命と呼ばれる自立して生活できる年齢の平均は男性73歳、女性78歳となっており、その両者の差、すなわち男性で6年間、女性で8年間は何らかの介護を受けている現状があります。長寿だけでなく生活の質を重要視する理由がここにあります。

昨今生命の最大の敵となった癌ですが、生活習慣や食生活との因果関係がいわれて久しくなります。危険因子としては喫煙、肥満、痩せ、飲酒、加工肉、塩分摂取、熱い飲食物などがあげられ、一方で予防因子としては運動、野菜や果物の摂取などがあります。
要約するとご存知のように「野菜や果物などの植物性食品を多く摂り、食塩とアルコールを控えめにして、食べ過ぎに注意して、運動をしましょう」ということになります。 「♪わかっちゃいるけどやめられない♪やれない♪」という声も聞こえてきそうですが・・・

口の中の環境は成長期と高齢期に大きく変化します。人は12歳ごろに完成した歯並びを一生持っていきます。そのためにしっかり噛むことを省略した軟食化傾向の子供たちには噛み合わせや歯並びの問題が出てきます。それらによって将来虫歯や歯周病にかかりやすくなるだけでなく、特定の歯に負担がかかってその歯の寿命が短くなるのです。
歯を失うと噛み合わせの上下顎の高さが変化することが多く、顎関節の変形や顎関節症の発症や他の歯への負担が増えてさらに他の歯の寿命を短くするという悪循環におちいっていきます。

さらによく噛まないことは子供の筋肉の成長、高齢者は維持ができないことになります。これが噛む筋肉や顔の表情筋力の低下、感情表現や会話・咀嚼能力の低下、唾液分泌低下による味覚の低下や虫歯や歯周病の発症、舌の筋力低下による誤嚥性肺炎の発症などにつながっていきます。

噛むという行為は栄養摂取だけが目的でないことをご理解いただけたでしょうか。
今日も味覚を楽しみながら、しっかりよく噛んで、健康で快適な人生をお送りください。

 高岡 周一

  

 

 

■ スタッフの声

梅雨の季節になりました。洗濯物の乾き、お風呂場のカビが気になり乾燥機に頼る日々が続きそうです。
でも、口臭対策として欠かせないのが「水分補給」です。口臭が出るときの口の中は、唾液の分泌が低下しているので代わりに水分を与えて潤わせます。水分補給に最適な飲み物は、お水やスポーツドリンクです。
お茶やウーロン茶は唾液の分泌を抑えてしまうので飲みすぎてはいけませんが、口臭を和らげてくれる効果があるので、量を考えて飲みましょう。 

金恵淑

 

 

■ スタッフの声

ヤマイモは大変栄養価に優れています。その栄養価の一つであり、ねばねばの素となる「ムチン」という成分は消化酵素を多く含み、そのねばねばで消化管の粘膜をガードして、胃もたれ・胃炎・胃かいようを予防します。また、腸の粘膜も保護してくれることと食物繊維の作用が、便秘・大腸ガン・感染症の予防にも役立ちます。
さらに、余分なコレステロールの吸収も抑えてくれるので、血圧の上昇の抑制にも一躍かってくれます。その他、健康にいい成分を多く含む山芋は芋類の中で唯一生で食べることができる食品なので、ぱぱっと手軽に調理し栄養を摂れるのが魅力です。
今年も暑い夏になりそうです。体調にはくれぐれもお気をつけてくださいね。

鮫島連理

 

 <<< 編集後記 >>>

今回のコラムは噛み合わせについてのお話でした。慢性的な肩こりや頭痛でお悩みの方、もしかして噛み合わせが悪いことが一つの原因かもしれません。一度ご相談ください。

鮫島連理

お酢は歯に悪い? / お問合せQ&A

投稿者: なのは さん
健康の為に黒酢を飲んでいますが、酸蝕歯の原因になるのは本当でしょうか。
毎日コップ半分ぐらい飲んでいますが、量を控えた方がいいですか。

 

お返事:
なのはさんこんにちは。黒酢に限らず食酢の多くは酸性で、多くが強い酸です。むし歯の原因菌が出す酸によって歯が侵された結果がむし歯ですし、個人的や職業的に日常での歯と酸が触れる時間が長い人の歯の表面が酸に侵されて変色や変形が起こることを歯牙酸蝕症と呼びます。このように酸は歯の大敵なのです。

では黒酢などの食酢などを口にしてはいけないかといえばそうでもありません。歯と食酢との接触時間が問題です。接触時間が短ければ問題ありません。しかしちびちび飲みなど接触頻度が多いことや、口の中に長時間酢を停滞させるのは禁物です。
また長い時間歯を食酢と接触させないように、口にした後は時間を置かず水やお茶で口をよくすすぐことをお薦めいたします。歯磨きをしてもいいでしょう。短時間と洗い流すことを心がけられて、歯と健康の両立にお取組みください。

歯ニュース 2011/10 … 肥満や生活習慣病、特に糖尿病と歯周病

9月は暦の上では秋ですが、今年は夏に入れたくなる先月の残暑でした。
彼岸前の現在では晩夏の象徴である「つくつくぼうし」の鳴き声がまだ届いてきますが、空は一足先に秋の雲に変わっています。もうしばらくすれば、北から紅葉前線の便りが聞こえてくることでしょう。
去年も酷暑でしたが、今年はその暑さに災害や節電が重なって身も心も秋が待ち遠しい毎日です。

 

 

■ 肥満や生活習慣病、特に糖尿病と歯周病

運動不足による肥満や生活習慣病が将来の健康に影を落とすことをご存知のことと思います。むし歯や歯周病が生活のあり方によって引き起こされる点から、歯科の立場からこうした病気予備軍は問題となってきています。
特に歯周病と糖尿病との関係は強く、糖尿病が軽減することは歯周病が軽減することにつながります。その糖尿病の検査項目であるHbA1cが運動療法によって低下することを以前にお話しいたしました。

以前から運動が前立腺ガンに効果があることは知られていますが、1週間に3時間以上早足ウォーキングを行うと前立腺ガンの進行リスクが57%も低くなることが最近報告されました。しかしそれ以下のスピードや運動時間では低下が認められませんでした。

通常のスピードの歩行より早足の方が消費カロリーがかなり多く、またジョギングのように膝などに負担をかけないため手軽な運動としてお勧めしていましたが、今回はさらにガンの進行を低下させることに私も驚きました。

歯を失う2大疾患がむし歯と歯周病です。
学会ではまだ認められた説ではありませんが、私見では歯にかかるストレスと循環障害が背景にあるのではないかと考えています。そのどちらにも運動が関与する可能性があると考えています。ブログでもう少し詳しくお話ししたいと思います。

高岡 周一

 

 

 

■スタッフの声

漫画家のやなせたかしさんがトーク番組に出ていました。92歳の高齢ですが、アニメのアンパンマンを書き続けています。若いときに「手のひらを太陽に」の歌も作っているそうで、先日被災地に歌を作り贈ったそうです。作った歌を披露していましたが、驚いたのはとても92歳とは思えない力強い歌声だったことです。元気をもらい、頑張ろう!!という気持ちになりました。

小島千春

 

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

夏の間冷たい氷や飲み物など口に含む時など、知覚過敏がある方はお辛いものです。
歯ブラシの当て方が強過ぎたり、歯周病によるもの、噛み合わせが原因で歯肉が下がる事で、歯の付け根が過敏になります。普段から歯ブラシの当てる角度や圧力、毛の硬さなど注意が必要です。歯刷子の時凍みるようなら,専用の歯磨き粉「シュミテクト」などを使用してみるのも良いかと思います。しみ方がつらい時は、ご相談にいらしてください。

菅野美弥

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

過ごしやすい季節となりました。院長のコラムにも書いてあるとおり、一つの病気がまた別の病気を引き起こしたり、病気の進行を加速させたりすることがあります。寒くて動きにくい季節が来る前に、運動をして健康な体作りをしておきましょう!

鮫島 連理

歯ニュース 2011/09 … 全粒穀物と糖尿病

梅雨の早じまいに加えて猛暑日の多さに節電が合わさって今年は特に秋が待ち遠しい方が多いのではないでしょうか。考えてみれば四季とはいっても夏は最も長い冬より随分短いものですが、夏はその一日一日のインパクトが強い分存在感が大きく感じます。
まだまだ暑い日が続きますが、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれています。今月23日が秋分の日でその前後3日間を含む7日間が彼岸ですから、この暑さもあと少しの辛抱でしょう。もう少しすれば蝉の鳴き声が虫の鳴き声に変わります。秋の訪れを告げる虫の音を待ち遠しく思います。

 

■最近のブログより

これまでブログで「歯の働きと大切さ」や「歯を失うとどんなことが起きるか」、そして「歯を失った時の治療法」や「治療によってどんな生活が手に入るか」などについてお話ししてきました。
しかしどんなに科学が進歩しても天然の歯が一番だと私は思っています。その歯の寿命を左右する「むし歯と歯周病」にどう向き合うか、またできるだけ「歯を削らない、歯の神経を取らない、歯を失わない」ことが大切だと考えています。
以前より治療を終わられた方に『健口倶楽部』という定期的なメインテナンスの会(年会費無料)のご案内をしていますが、近年歯の長寿と快適さを維持するためにメインテナンスにご来院される方が増えてきました。楽しい食生活を維持され、快適な人生をお送りください。

 

■全粒穀物と糖尿病

白米や精白小麦などと違って、それらを精製する前の状態のものを全粒穀物といいます。私たちのエネルギー源として炭水化物は欠かすことができないものですが、精製により食物繊維やビタミン、必須脂肪酸、蛋白質、ミネラルなど多くの栄養素を取り去ってしまいます。これが玄米食をお薦めする理由です。腹部の皮下脂肪だけでなく、臓器のまわりについている脂肪である内臓脂肪の量が全粒穀物を食べることで減らすことができる可能性があるといわれています。過度の内臓脂肪はインスリン抵抗性や糖尿病、心疾患のリスクを増加させると見られていますから、玄米食が継続する努力のいらない健康管理として注目を集めています。
曜日を決めたり一日一食だけとか、圧力釜を使ったりなど玄米食を見直されてはいかがでしょうか。

 高岡 周一

 

  

■スタッフの声

3月11日の地震以降、かなりの数の余震が続いています。グラッとくるとあの日のことを思い出してドキッとします。スーパーの棚にパンやカップラーメンがなくなり、乾電池やガスボンベ、ろうそくまでまったく手に入らなくなりました。テレビは被災地の映像を一日中放映し、不安で心配な毎日を過ごしました。夏の使用電力も心配されましたが、計画停電も避けられたようです。私たちが贅沢だったこと、贅沢に慣れてしまったこと、改めて考えさせられます。
日本列島どこに行っても地震は避けられないようです。今回の経過を忘れることなく、普段から身の回りの準備をして、いざという時冷静に行動できるようにしたいものです。

杉山明美

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

歯周病の治療は歯石を取ることも大切ですが、毎日の歯磨きもとても大切です。ご存知の方も多いとは思いますが、歯科医院で歯石を取ったあとは、丁寧に歯を磨くことで、歯茎の炎症や出血が改善し治っていきます。
歯を磨くときは、歯と歯茎の境目や歯と歯の間を、力を入れ過ぎないように丁寧に磨いてください。

小島千春

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムでふれられている「メインテナンス」には、いくつかのタイプがあり、患者様おひとりおひとりのご要望に合わせて、コースをご提案しております。気になった方はお気軽にご相談ください。

鮫島 連理

歯ニュース 2011/08 … 妊娠中のビタミンD不足が子供のむし歯と関連

暑中お見舞い申し上げます。
節電意識を試すかのように早々と梅雨を切り上げ、連日暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。 青い空に入道雲、スイカと蚊取り線香がピッタリの夏ingです。
今夏は節電対策の工夫をよく見聞きしますが、我が家では南部風鈴が仲間入りしました。
チリンチリンと窓越しに届く音色が、涼を運んできてくれます。

 

■妊娠中のビタミンD不足が子供のむし歯と関連

妊娠中にビタミンDの摂取が不足すると、子供の乳歯の成熟に影響を及ぼし、歯の表面の成熟不全や早期のむし歯を引き起こす恐れがあるとカナダのマニトバ大学歯学部が報告しています。乳幼児の早い時期からむし歯になることは、健全な成長の観点からも避けたいことです。

さらに年齢からみて治療への協力が困難になるだけでなく、当の本人にも大きな精神的負担となります。こうしたことを回避するために、お母さんによる食後の歯磨き、与える食事の問題などが大切ですが、出生前にその原因の一部があったことが実証されたのです。昔から妊婦さんにはバランスよく適切な食事を摂りましょうといわれていましたが、それはむし歯の観点からも本当だったのです。理論で考えるのでなく、感覚で捉える昔の人の智恵のすばらしさです。
その研究の調査対象の妊婦206人のうち、ビタミンD摂取が十分であったのはわずか21人にすぎなかったのですから、妊娠中の方はもう一度毎日の食事を見直してみてはいかがでしょうか。 

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

キッチン、トイレ、リビングなど、場所に応じて色々な種類の洗剤が売られていますが、ほとんどのお掃除に重層が役立つのをご存知でしょうか。
重層を溶かした水をかけて布でふくと、ちょっとした汚れだけでなく、油汚れなどの頑固な汚れもとれます。コップなど小さな入れ物に重層の粉を入れて、冷蔵庫や靴箱などの臭いの気になる場所に置いておくと消臭効果もあり、生ごみや排水溝の強いニオイも消し去ってくれます。なかなか洗いにくくて困り者のカーペットも、重層をふりかけてしばらくしてから掃除機ですうと綺麗になるそうです。

私が一番感激したのは、お鍋のコゲ落としにも使えることです。お鍋に水を入れ、焦げ付いた部分が隠れるように重層をふりかけて、沸騰させると、コゲがとれるだけでなく、お鍋に輝きもでます。

最近は薬局だけでなく100円ショップでも売られており、メジャーなお掃除アイテムになっています。最初からスプレータイプになっているものもあるので、用途に応じて粉とスプレーを使い分けてみるのもよいと思います。まだ使ったことのない方はぜひ試してみてください。

鮫島連理

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

意外と気付かない体のにおいの中に口臭があります。口臭は主に口の中のトラブルが原因で起こることが多く、そのお口の中のトラブルの一つに舌苔の増加があります。
舌苔は、舌の表面に苔のように付着しているもので、これをとるには一つに舌ブラシで舌の奥から苔先にかけて、やさしくこすりとる方法があります。又、濡らしたガーゼを指に巻き、舌の奥から手前にかけて、やさしくふき取る方法があります。やりすぎないようにぜひお試しになってください。

菅野 美弥

 

 

 

■女性スタッフからの耳より情報

☆地上デジタル放送への完全移行
今年の7月24日から地上アナログ放送が終了し、地上デジタル放送へと切り替わりました。地上アナログ放送では、7月1日から通常放送の画面上に、「アナログ放送終了まであと○日!」といった表示がされたのをご覧になった方もいらっしゃることでしょう。BSアナログ放送もタイミングを合わせて7月24日までに完全終了したそうです。これにより、デジタル放送の受信に対応していないテレビでは、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手・宮城・福島の3県を除いて、番組を視聴できなくなりました。

また、「東京スカイツリー」は東京タワーに代わって関東の電波塔の親局になり、地上デジタル放送の電波を中継します。634mもの高さに達する東京スカイツリーからは、東京タワーの約2倍の電波量が送信可能なのだそうです。開業から50余年を経て電波塔の役割を終える東京タワーだが、解体されることなく歴史的建造物として保存される予定だそうです。

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

ほんのちょっと歩いただけでも、立ち止まると急に汗が噴き出すような暑い日が続いていますが、当院ではみなさんにリラックスして治療を受けられるよう、冷たいおしぼりとお水のサーバーをご用意していますので、ぜひご利用下さい。

鮫島 連理

歯ニュース 2010/07 … インプラント治療は痛い?/マーガリンと植物油

先日沼津に食べ物ドライブに行ってきました。東京の朝はあいにくの小雨模様でしたが、道中次第に雨はやんで、現地では時折薄日が差す曇り空でした。私たち夫婦の目的地は沼津漁港、新鮮な魚介が目当てです。築地のにぎわいや大きさからすれば本当にこじんまりとしていますが、鮮魚を売る店、干物を売る店などがいくつか軒を連ねています。
着いたのが昼過ぎでしたのでまずはお昼ご飯、大衆的な寿司屋さんに入りました。まずは「あおりいか」と「やりいか」から戦闘開始。旬の「あじ」、続いて「つぶ貝」と進んだところに「生しらすと生桜えび」が出てきて、「こはだ」、「中トロ」と空腹には切れ目がありません。そこに写真の「桜えびのかき揚げ」が運ばれてきます。これが実においしいのです。ころもはカリッ、サクサク、それが口の中で跡形もなく消え、桜えびの甘さと相まってお勧めです。この食感、家庭ではなかなかこうはいきません。

去年由比港では口にできず、その辺りをうろちょろして行き当たりばったりに食べに行ったかき揚げとまるで違います。「う~ん、これが本物!」と二人の意見が一致。その後お腹を満たした我々は、市場をあっちにうろうろ、こっちで試食、同じ道を行ったり来たりして今晩のおかずの塩焼きにする太刀魚、今週の食卓に干物を買いました。
さすが港の市場ですね、いたみやすい太刀魚も納得のおいしさでした。小さくて高いのには驚きましたが・・・。

それから市場を後にして近くの千本松公園へ。市場で公園への道を尋ねると、「別段お勧めするほどの場所でもないし、どうってことないですよ」と言わんがばかりの口調でしたが、行ってみるといい意味での期待外れ。久しぶりにゆったりと癒される思いでした。
地元の方には海と松しかないからお勧めじゃなかったのかも知れませんが、こちらにとっては他に何もないからいいのです。広々とした海に遠く彼方まで続く浜辺、釣り糸を垂れる数人と犬と波打ち際で戯れる人、浜辺を散歩する人、みんな合わせてもバス1台の人数にもならない人々がまばらに散らばる海岸線、しばし堤防からぼ~と海を眺めながらこんなのびのびできるところがあったんだと二人で顔を見合わせたのでした。湘南の喧騒とは別世界です。

堤防脇の千本松公園は名前の通り松だけの林で、全身が松の香りに包まれ鼻腔から懐かしい匂いが入ってきます。そして潮騒のざわめきだけが松の木陰から丁度いいボリュームで耳に入ってきます。五感が緩んでいくようです。公園内はたまに散策する人とすれ違うくらいのゆっくりズム、時計の針もゆっくりと動いているような気分です。浜からの風になびくように斜めになった松が、今は穏やかであっても自然が暴れる時の風の力を感じさせます。防風林としての植樹なのでしょう、松の公園は堤防に沿って延々と続きます。千本松でなく万本松じゃないかと思える松の本数は圧巻です。
その公園は周回コースやいくつかの脇道があり、私たちはもう一度海が見たくて帰りは堤防の上をのんびり歩いて帰ってきました。今度来るときは、リクライニングチェアが欲しいと妻がいいましたが、その前にそれを積み込む車のトランクが開かなくなっているのを修理しなきゃとふと思い出したのでした。

 

■ インプラント特集 : インプラント治療は痛い?

今月は皆さんからインプラントについてよく頂くご質問内容についてお話しさせていただきます。「インプラント治療には興味はありますが、怖いのですが大丈夫でしょうか?」というご質問をよくいただきます。最初はみなさん百人が百人とも「さぞかし痛いだろう」と思っておられます。ところが実際は「案ずるより産むがやすし」です。
術中はもちろん無痛ですし、術後もほとんどの方が頓服を飲むことがありません。当院では西洋医学だけでなく、東洋医学も利用して痛みのコントロールをしていますので、どうぞご安心ください。

手術直後は左右どちらか一方で食事をするために、左右2回に分けてインプラント手術をすることがありますが、過去に2回目の手術が中止になったことは一度もありません。

また以前にインプラント治療を受けられた方の大半が、次回もインプラント治療をご希望になられます。治療自体や術後が本当に大変なら、次回は他の選択肢をご希望になられることだと思います。
「最初に想像したほど大げさなことではなかった」と、経験者全員の方々から感想をいただいています。私達スタッフ全員であなたをサポートしますから、どうぞご安心ください。

 

■ マーガリンと植物油 

動物性油の摂取過剰の問題がクローズアップされていますが、一方でマーガリンは植物性のため体にいいと考えておられる方が多いのですが、これは間違いです。原料が植物由来といっても、マーガリンは人工的に作り出された油です。
アメリカ人女性約8万人を対象にした調査によると、トランス脂肪酸を多量に摂取する人々は、摂取量の少ない人に比べて、心筋梗塞を起こすリスクが約30%高かったとの報告があります。現在マーガリンや植物油に含まれるトランス脂肪酸を過剰に摂取すると、血液中の「悪玉コレステロール」が増加し心臓病の原因の一つとなると考えられています。このため、アメリカ食品医薬局(FDA)は2006年1月から食品に含まれるトランス脂肪酸含有量の表示を義務付けています。日本でも「食」の欧米化が進む中で、注意が必要です。しかしこれはあくまでも過剰に摂取した場合ですので念のため。

店頭には、菜種油、オリーブ油、グレープシード油、など植物油でもたくさんの種類があります。動物性脂肪の摂取を少なくし、心筋梗塞などの冠動脈疾患や動脈硬化防止効果、高脂血症の改善が認められているEPAやDHAなどのω3系多価不飽和脂肪酸、また一価不飽和脂肪酸であるオリーブオイル、ω3であるシソ油、エゴマ油、ナタネ油、大豆油がお勧めです。また調理の際、少ない油での調理法や油を使わない献立やレシピなども見かけます。毎日のことですが、「食」は健康の入口ですから大切になさってください。

 高岡 周一

  

■スタッフの声

先日友人と6人で鎌倉に行ってきました。雨の予報でしたが、なんとか雨に降られることもなく、鎌倉散策を楽しむことができました。まず、明月院でアジサイを鑑賞しました。青と紫のものがほとんどで、その色の鮮やかさにあちこちから感嘆の声が聞こえてきました。白いアジサイは初めて見たのですが、大きなバラのようで、これもとても綺麗でした。
その他、鎌倉高校前で下車して海の見える坂道からの景色をみたり、鶴岡八幡宮にも行きました。鶴岡八幡宮の近くの小町通りでは、傘や風呂敷屋さんなどもあり、情緒溢れる下町の雰囲気を満喫しました。老若男女楽しめる街ですので、ぜひ鎌倉に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 歯科助手 鮫島連理

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

今回は入れ歯の清掃についてお話ししたいと思います。天然の歯と同様に食事をすると入れ歯にも食べかすや歯垢がつきます。食後は必ず入れ歯を外して流水下で入れ歯専用の歯ブラシ(なければ普通の歯ブラシ)を使って食べかすや歯垢を洗い流して下さい。
歯磨き粉を使用すると入れ歯の表面が傷つき減ってしまうので使わないようにして下さい。
入れ歯の清掃をしないと入れ歯についている歯垢により歯肉が炎症を起こしたり口臭の原因にもなりますので気をつけて下さい。
また、一週間に二回程度入れ歯洗浄剤を使用すると入れ歯を清潔に保てます。入れ歯は使用している方にとっては大切な体の一部なので天然の歯と同様,大事にして下さい。

歯科衛生士 小島千春

  

■ 女性スタッフからの耳寄り情報

今月は日帰り温泉、東尾垂の湯をご紹介します。ひがしおたるのゆと読み、天然100%かけ流しの湯です。中央本線の藤野の町は山に囲まれ四季折々の顔をみせ、入浴しながらその時折の山々を楽しむことができます。

温泉施設内でお食事ができますし、畳の休憩所やテラスがあり、山の自然の風を感じながらくつろいでみてはいかがでしょうか。お料理はお野菜も地元の物を使っており、メニューは定食や麺類、お酒のお好きな方におつまみも豊富です。 

私のお気に入りは写真にある薬膳うどんと豆腐のサラダですが、お野菜も豆腐もおいしく、手作りドレッシングは女性なら“うん美味しい”とうなずく方も多いのでは?そして地元の方々は親切でやさしいおじさんおばさんばかりで、しばし都会の慌しさを忘れさせてくれます。

もう一つの楽しみは、野菜ショッピングです。JR藤野駅前では日曜日に地元の季節のお野菜が販売され、また温泉に行く途中でも道端で買えたりもします。一袋100円~150円とこちらでは考えられない安さ!それにおいしい!のです。もちろん新鮮そのもの。こじんまりした温泉ですが、ちょっとのんびりしたいと思われた時にお出かけください。

  

<<< 編集後記 >>>

今年は冷夏と言われていますが、それでもやはり暑いものですね。夏バテをしないよう、気をつけてくださいね。

歯科助手 鮫島 連理

歯ニュース 2010/05 … 情報とインプラント/私とインプラントとの出会い

三寒四温のはずが先月は3.5寒3.5温が続き、中旬に桜の花に雪が積もるなど、前日との気温差が16度もある日もあってジェットコースター寒暖と雨で晴れ間が続かない、そんな春に安心できない珍しい4月でした。季節が逆戻りしたかのような雪は、その翌日には冷たい雨に変わり、少しずつ雪の形を変えていきました。入学式も終わり、新学期、新年度も走り始め、世間がすっかり春の起点を背に少し夏に近づいたと思っていた最中の季節タイムスリップは、桜の花と雪、四季の二つがいっしょに来たかのようでした。

梅雨(つゆ)、菜種梅雨、虎が雨、霖雨、車軸、篠突く、小糠雨(こぬかあめ)、驟雨(しゅうう)、時雨(しぐれ)、五月雨(さみだれ)などなど、日本人は古来から、雨を多彩に表現します。季節を表現する雨、その状況を表現する雨、本当に表現豊かです。四季に恵まれ、snow、rain、と一言にくくらず、つくづくいい国だと思います。

先月インプラントの講習会に出席してきました。昔は10年一昔といいましたが、歯科界、特にインプラント界は進歩が著しく、常に高いアンテナが必要です。治療の選択肢としてのインプラントの提案は以前は私の方からだけでしたが、最近は患者さまからのお申し出がかなり多くなってきています。

しかしその一方で、インターネットをはじめたくさんの情報がありますが、「欲しい情報が捜せない」、「そもそもどんな情報が自分に役に立つのかがわからない」、「インプラントにすると便利そうだけど、インプラントがどのようにいいのか、実は、はっきりわからない」そんなお声を耳にします。身の回りの方にもすでにインプラントを入れておられる方がいらっしゃることが多いようで、その方からお話しをお聞きになって興味をお持ちになり、ご質問を受けることが多くなってきました。インプラントはかなり一般的になってきています。

ただインプラントは入れればいいと簡単な話しではありません。その方の求めていらっしゃることやお身体の状態、どういうコンセプトの元にどんな設計で、そのメリットをどう生かすか、そして術後のメインテナンスをどう継続していくのか、などなどたくさんの事柄を考慮する必要があります。

このように個人個人異なる状況ではありますが、インプラントに共通して抱く不安や現状への不満、そして治療自体への疑問などにお答えするために、『あなたの知らない、インプラントと入れ歯』と題した小冊子を書きました。『インプラントはあなたのどんなことに役に立つのか』、ここに重点を置きました。スタッフ一同の協力を得て現在製本中です。私どもからの医療情報提供の一環として、ご一読いただければと思います。無料です。診療の合間を縫った手作りのため数に限りがありますので、残念ながら全員の方にはお届けできません。部数の関係上、ご希望の方はお早めに、通院中の方は受付まで、そうでない方はお電話ください。 これからも皆様に歯科医療をご理解いただくために、『歯ニュース』をはじめいろいろな形で情報をご提供して参りたいと思っております。

 

■インプラント特集1:私とインプラントとの出会い

近頃インプラントについてのご質問が多くなっています。インプラント治療が一般的になり、皆さんに身近になってきたことが背景にあるようです。こうしたお声に対して今回小冊子を書きましたが、これを機会に今回からしばらくの間インプラントの特集をしてみたいと思います。第一回の今回は、私とインプラントの出会いです。

私がインプラントと初めて出会ったのは、今から28年ほど前のことです。当時のインプラントは現在のものとその材質や形状がまったく違うもので、革新的な治療として扱われていました。入れ歯は骨に植わった天然の歯と全く構造が違うために、使う人と作る人の両者にとってその歴史は苦難の連続でした。当時の私にとって「入れ歯が必要なくなる時代がくる」期待と衝撃が大変大きかった記憶があります。しかし私はすぐに臨床には取り入れませんでした。なぜなら、新しいことは実績のないことでもあるからです。大学などの研究機関でない一般の臨床医の前にいらっしゃる患者さんには安全と実績が一番だと考えたからです。

その後インプラントは次第に改良が加えられ進化してきました。インプラント自体の安定と治療法の確立によって安心と実績が確認できるようになり、私が臨床に応用するようになったのは今から10年ほど前です。
それからの臨床は、以前とは比べ物にならない生活の質を提供することができるようになりました。インプラントは機能回復、心理的回復、見た目などの回復、日常生活の満足度の高さは他の選択肢と比べても群を抜いた存在です。開業以来、一本でも、一年でも長く歯を守り大切にするために、『自分が受けたい治療を実践する』を診療ポリシーとしてきた私ですが、インプラント治療後の患者さんの喜びに接するたびに、逆に歯のありがたさを再認識させられます。それをこれからも、もっともっとできるだけ多くの方々に伝えていきたいと思います。

 

■減塩と健康

食による健康を考えると避けて通ることができないものに塩分摂取量の問題があります。人間に必要な塩分量は1日に約500~1000mgですが、日本人の平均摂取量は11000mg前後とかなり過剰です。米国人の平均塩分摂取量は3500~5000mgであり、米国政府は摂取量を2300mgに制限するよう勧告しています。

米国の研究グループの発表では、食事からの塩分摂取量を減らすことによって高血圧症と心疾患の減少、ならびにその治療に使われる薬剤費の低減による医療費の削減額を試算しています。この中でナトリウム摂取量を1日2300mgに減らすことによって、高血圧症患者が1100万人減り、医療費を180億ドル削減することができると予想しています。この中には脳卒中や心臓発作による本人や家族、友人などの心理的負担、不就労による経済的損失は含まれていませんので合わせるとさらに大きな損失になるでしょう。
こうした危険から回避するために、運動量を増やすことや塩分と砂糖、脂質(特に動物性)の摂取量の削減など食事の内容を改善すること、喫煙量を減らすこと、などのライフスタイルへの転換が考えられます。

 高岡 周一

 

 

 

■スタッフの声

吉祥寺へ出かけた時に、ハーモニカ横丁の一角で行列を発見しました。何のお店かと見ると、焼き小籠包のお店でした。おいしそう!!と思ったのですが、用事もあったので、用事を済ませた頃に行列が短くなっているかも?と思い、その時は買いませんでした。
そして数時間後お店へ行ってみたのですが、行列はやや短くなっていましたが、待ち時間は20分とそれ程変わりありませんでした。以前、上海へ行ったときに現地のガイドさんに小籠包よりも焼き小籠包の方がお勧めですと言われおいしかった記憶が蘇り、とても食べたくなっていたので列に並びました。

結局30分位並んで買う事が出来ました。周りの皮に焦げ目がつき、中身の具に味がついているので、そのまま食べておいしかったです。吉祥寺へ行った時には、ぜひ試してみて下さい!!

 歯科衛生士 小島千春

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

以前にもご案内していますが、ご自分ではなかなか気付きにくい事の一つに、「口臭」が挙げられます。その原因となる事は様々ですが、まずは、様々な方法でお口の中を清潔にする事です。食後のブラッシングはもちろん、歯間ブラシや、糸ようじ(フロス)などを使用しての歯間清掃。洗口剤を用いてのうがいなどがあります。
舌についている汚れ(舌苔)も口臭の原因となっている事が多いので、専用のブラシなどで丁寧にお掃除して下さい。それでもまだ気になる時は、内科的な事、又は歯周病が進行している場合や、お口の中のつめものなどがムシ歯になっている事も考えられますので、検査を受けてみられるのも良いと思います。

歯科衛生士 菅野美弥

 

■トマトは夏のお野菜ですが・・・

実は、トマトの実が最も甘く味が濃いのは、春のトマトだそうです。 「気温が低くじっくり育つ」これが味が濃くなる理由です。
★おいしい食べ方★

塩とオリーブオイル、醤油と蜂蜜少々であえてシンプルに。 焼きトマトもコクと旨味が引き立ち、たいへん美味しいです。 加熱はリコピンの吸収率がいいそうです。 もちろんそのままでも。是非春のトマトを召し上がってください。 免疫力を高める、老化防止、高血圧や動脈硬化を予防する、こんな効果もあります。

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月号から歯ニュースのスタイルが少し変わりました。みなさんのお役に立てるような情報をこれまで以上に掲載していきますので、これからも歯ニュースをよろしくお願いします。

鮫島 連理

歯ニュース 2009/06 … カロリーリストリクション(摂取カロリーを管理・制限)

ほこてん、マック、スタバ、ミスド、など最近略語といっていいのか、固有名詞の一部を省略して短くいうのをよく耳にします。発音するのが面倒なのか、それが格好いいと思っているのかよくわかりません。若者だけでなく、医学の世界では英語のアルファベット表記の頭文字をいくつか並べて略語にすることがあります。

CRの2文字で表す意味をおわかりでしょうか。テレビでお馴染みのERなら聞いたことあると思っていらっしゃる方が多いと思います。アンチエイジング医学でのCRは、カロリー制限・管理により生物の寿命を延ばす意味で用いられるカロリーリスクトリクションの頭2文字。歯科医学では、歯に詰めるプラスチック材料のコンポジット・レジン、またある特定の歯の噛み合わせの位置に関係するセントリック・リレーションなどで使います。

ある狭い範囲の人たちだけで用いられる一種の業界用語のようなものとはいっても、こんなに意味がたくさんあると誰と喋っているのか、何の話題なのかでCRの本当の意味を頭で切り替えなくてはならず、省略して便利なのか不便なのか実のところよくわかりません。

ここでカロリーリストリクションのCRについて少しお話ししてみましょう。世界中でエイジング(加齢)研究がなされていますが、最も確証があるアンチエイジングは摂取カロリーを管理・制限するカロリー・リストリクションです。人間での実証はまだなされていませんが、他の生き物ではアンチエイジングや長寿の証明がされておりサルでも同じ結果が出つつあります。昔の人々と違って、最近特に先進国では運動量が減ってカロリー消費が減少しているにもかかわらず食べる量や質などで摂取カロリーが増え、その差引の余った分が脂肪として体内に貯蔵されていく傾向にあります。さらに平均寿命の延長により中年以降の人々が増え、年齢や身体が変化したにもかかわらず食生活は若い時とさして変わらないことと、運動する機会と便利な社会の反面身体活動量は減ったという状況が、メタボリックシンドロームをはじめ生活習慣病(成人病)増加の背景にあります。

食から健康を考えるあるグループの集まりに出席して驚いたのは、参加者のほとんどが痩せていて目だけがぎらついており、全体の雰囲気は暗く、世間一般のパーティーや会合とは明らかに違う雰囲気でした。アメリカのCRをやっているグループの会合に出席した人のお話しでは、「CR実践者達のパーティーではサラダ、サラダ、サラダ・・・とカロリーの低いものばかり。ドレッシングもスイーツもチョコレートシロップまですべてカロリーフリー。サラダを除けば人工甘味料や保存剤などの添加物だらけと思われるそうした食べものは、CRにはよくても健康に、アンチエイジングにいいのだろうか」と述べています。

CRは単純に食べる量を減らしたり、脂っこいものを避けるなどの単にカロリー摂取を低くすればいいだけではありません。蛋白質、脂質、炭水化物などの栄養素、ビタミンやミネラルについてバランスよく必要量を満たすことが健康であり続けるために必要です。こうした配慮をしたCRプログラムのカロリー計算ソフトを用いて、今日の割り当ての1,600kcalを朝と昼で食べてしまったから今日はここまでという自己管理を徹底するCRをやっている人たちは、本当に幸せなのだろうかという疑問がわきます。「CRをやっていると寒いし、おいしいものは食べられない。ここまでCRをしてきたのだから長生きして元をとるしかない」と話す人がいる一方で、「とても幸せ、体調がよくて健康ならCRをしていても最高においしく感じるの」という意見もあります。健康でいたいし長寿やアンチエイジングに興味のあるものの、おいしいものを食べることが大好きな私としては気になるところです。しかし人生は幸せのためにあると考えている私には、おいしいものも食べられないような人生はつまらないと思えるのですがみなさんはいかがでしょうか。

大皿いっぱいのワラジのようなステーキや両手にあまるハンバーグをかぶりつき、日本人には甘すぎるスイーツをたらふく食べるアメリカ人には考えられないかも知れませんが、日本人には元々昔から腹八分目というCRがあります。CRやダイエットで空腹感をいつも抱えていてはストレスの元ですから、一日のうちここはしっかり食べて他は軽くすませるなどのメリハリをつける方法も一つのCRでしょう。また食べたいものを食べたい時に食べるというのは食生活の乱れにつながる恐れもありますが、食事の時間だからとかなんとなく習慣的にお腹があまり減ってもいないのに食べることがいいことなのか疑問があります。また急いで食べるとレプチンとうホルモンが満腹中枢を刺激して満腹感を覚える前に食べ過ぎてしまいます。しっかり噛んで唾液の分泌を促し、ゆっくり食事をすることもCRに役立ちます。嫌々やしんどいこと、頭だけで考えたことは得てして続きません。どうぞ皆さんもおいしいCRにお取り組みください。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

最近、嬉しいことがありました。立川の新緑公園を散歩していたらカワセミを見たのです。人工的ではありますが、小川と池があり池の中にある岩の上に姿を現していました。
最初、カワセミの存在にきづいていなかったのですが、双眼鏡を持った親子に「あそこにカワセミがいるんですよ。」と教えてもらいわかりました。その親子は、公園の近くに住んでいて、よく鳥の観察をしているようで、そこにいるカワセミはまだ子供でエサの魚を取る練習をしている事や、鳴き声は自転車のブレーキをかけた時のような“キー”っという声だという事を教えてもらいました。鮮やかな青い色のカワセミはとてもきれいで、すぐ隣は住宅地という場所で貴重な鳥を見れたことは、とても嬉しく感動しました。

小島千春

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

今月は多くの地域で6月4日から ム(6)シ(4)歯の予防デーで、さまざまな歯に関する催しが開かれることと思います。ムシ歯にならない基本はまず、食べたら磨くことです。

あと大事なことは検診を定期的に受けて、お口の中の状態を常に把握しておくことだと思います。ムシ歯もホントに初期のものでれば、器械で削らずに治すこともできます。ぜひ、早め早めに検診をお受けになることをお勧めいたします。

歯科衛生士 菅野美弥

 

 

<<< 編集後記 >>>

日本国内でも新型インフルエンザの発生が目立つようになりました。帰宅時の手洗い・うがいをきちんとしましょう。

小用 美里

歯ニュース 2008/03 … 食事の時間

 何年も毎朝同じ時刻の電車に乗っていると同じ出会いがあります。いつも自宅の近くですれ違うパリッとしたスーツを着こなしているサラリ-マン。年齢とそのいでたちから、きっとそれなりの役職にある方なのかもしれません。駅と反対側に歩いて行かれるので、きっと近くのバス停に向かっているのでしょう。さらに住宅街を歩いているといつもほぼ同じ距離で出会うサラリーマン。今度は同じ方向です。同じ電車です。日によってその人と出会う場所が違うと、今日は遅れ気味?などと時間のバロメーターにさせていただいている時計代わりの人です。そして駅への道も半場を過ぎる頃、ゴルフパターを杖にしていつもスポーツ新聞を片手に大体同じ場所ですれ違う初老の男性。リハビリか運動を兼ねて駅前のコンビニに毎朝新聞を買いに行くことが日課なのでしょう。出会わない日は、今日は調子が悪いのかな?と思ってしまいます。そこから少し歩くともうすぐ駅前です。30代前半くらいでしょうか、橋のたもとの美容院にバイク通勤している美容師さん。そういえば昔一度だけお店に行ったことがありました。毎朝その数軒先のコンビニで買い物をしているみたいですから、朝食でしょうか?一人住まいのようです。コンビニの前に着くと、今度はそこに定時配達するトラックと運転手さん。ほとんど入ったことがないコンビニです。いよいよ駅に着いてホームに上がると、いつも出会う乗客の顔馴染みさん。話したことも、行き先も名前も知りませんが、何年も顔を合わせていると不思議と他人とは思えなくなってくるから不思議です。四季折々の風景の移り変わりをいつも同じ場所から観察する定点観測はよく知られていますが、これは20分間の定時観測でしょうか?

 先月はアメニティーデンティストリーという講習会に出席してきました。医療機関の役割は、今までは病気になって『治療』を受ける場所としての働きがメインでした。当院では検診をお知らせするなど、以前から病気にならないための『予防』に力を注いできましたが、全ての方々のご参加を得られていないのが実情です。こうした現状をふまえて、今の現実と受け取りにくい予防からさらに一歩進んだ『快適』をキーワードにした健康で美しく、快適な日常の維持を目的としたアメニティーデンティストリーを当院に取り入れていこうと考えています。これにより、美しさや快適という実際に今感じることのできる事柄で、その結果として予防にもなる上に、近い将来の治療も回避することができると思っています。近いうちに詳細をお知らせいたします。

■食事の時間

 消化する時間を考えると、夕食は寝る四~五時間前が最適です。十時に寝るとすれば、これからすると五時か六時に夕食にしなくてはなりません。日本も昔はそうでした。現在の日本人は遅くまで働き過ぎのようです。また漢方医学によれば、胃のエネルギーがピークにあるのは午前七時~九時の間です。この時間を過ぎれば、胃の機能は段々弱まっていきます。すなわち、漢方医学的に見れば朝食が一日で最も大切で多く充実した食事に、そして夕食は最も軽い食事にすべきなのです。ところが、通常夕食が最も重く、そして遅い食事になっています。

 さらにこの遅い夕食を消化するため、エネルギーの乏しくなった胃を無理やり働かせることになります。また、肝臓は午前一時~三時がエネルギーのピークです。この時間、すなわち睡眠中に血液を補充し、再びエネルギーを与えて肉体を修復するのが肝臓の本来の仕事なのに、遅い夕食のエネルギーを取り込むことに能力を奪われてしまいます。このため、朝起きて疲労感を感じたり、成長ホルモンの生産が低下してしまいます。これは成長期の人だけの問題でなく大人にも起こり、アンチエイジングの逆を地で行くことになるのでご用心を。   

高岡 周一 

■スタッフの声
 毎日寒い日が続き朝起きるのが辛い私ですが、寒いこの季節の私の楽しみはマラソン観戦をする事です。自身が走るのではなく観戦するところに私らしさがあると思うのですが、私の場合、フルマラソンよりもタスキで互いを繋ぐ駅伝に魅力を一層感じます。その中でもお正月に毎年行われる箱根駅伝は、ランナーの感動的な走りだけではなく、大手町に始まり、箱根までというその走路も、個人的には見逃せません。私自身が、学生時代を静岡の三島や横浜の鶴見で過ごしたということもあり、鶴見中継所や横浜の街並みが出てくるとそれだけでもワクワクとした気持ちになり、各大学のランナーのみなさんの感動的な力走とあいまって、お正月早々、毎年2日と3日はあまり出かけることもなく、テレビの前に釘付けで、感激の涙で顔がぐちゃぐちゃになります。まだ、ご覧になったことのない方は是非来年の2日に行われるであろう大学駅伝をご覧になってみてください。お正月からすがすがしい気持ちになれることは間違いないと思います。

 今はスポーツと全く縁のない生活ですが子育てが落ち着いたら「東京マラソン」にでも参加できるよう体力づくりをしたいと思う今日この頃です。

 

菅野 美弥 

歯科衛生士からのワンポイント情報

 今回は歯磨剤についてお話したいと思います。現在市販されている歯磨剤の約2/3は薬用と称しています。薬用と言うだけで効果を期待してしまいがちですが、歯磨剤の主要成分は研磨剤なのです。研磨剤は研(すり減らす)、磨(磨いて光らせる)の両方の性質を持っています。薬用と言っても研磨剤の量は普通の歯磨剤とほとんど変わりません。

 熱心にブラッシングすることは大切ですが、多量に入っている研磨剤による磨耗が起こってきます。薬用の文字に頼らず、毎日丁寧にブラッシングすることを心がけてください。

杉山 明美

       

今月のお花

カーネーション

 

一口メッセージ

ひな祭りをイメージしてみました。

ルグラン 松下清香

 

<<< 編集後記 >>>

今月号からは衛生士さんからのワンポイント情報へと戻ります。毎月、新しい情報をお届けします。   

小用 美里

歯ニュース 2008/02 … 食と健康

近頃めっきり寒くなったせいか、マスク姿の方をよく目にします。晩秋からこの季節はいつもの空が広くなります。季節によっては緑、黄、赤と色を変えますが、一面に葉がしげる林の木々が葉を落とし、枝だけの丸裸になって見通しがよくなるからです。晴天の青空がバックに広がっているならいいのですが、どんより曇った空の面積が増え、さらに枝だけの寂しい姿は、寒さを倍増させます。こんな状況でちょっとでも風が吹こうもなら、コートの襟を立て体をちっちゃくして前屈みに歩くことになります。そんな落葉樹林の隣で葉を蓄えた竹林とのコントラストも面白いものです。

 お正月に我が家に新しい家族が増えました。生後3ヶ月のケアーンテリア、名前をシナモンと子供達がつけましたが、ほとんど「シーちゃん」と呼ばれています。毛の色がブリンドルといういくつかの色の毛が混じっている雌の小型犬です。10歳になる雄犬のウエスティーと仲良くできるか不安もありましたが、今のところなんとかなりそうです。彼にとっては新入りが来た当初は人間以外の住人は初めてで、さらに相手が雌ということもあってかなり興奮・ハイテンションでしたが、今は落ち着いており家族皆一安心。ただ、長らくマイペースで平穏な日々を送って来た初老犬にとって、食べる時と寝ている時以外は走り回って当たり構わずちょっかいをだしてくる、この存在は刺激的です。新座者にやきもちなのか、やたら甘えてきます。新入りはそんな周りの気持ちはお構いなしに自由奔放に動き回り、何にでも興味を示し、いたずら好きでじっとしていません。鉄砲玉のように部屋中駆け回り、動くものに挑みかかり、スリッパから始まり色々なものが歯型をつけて場所を変えます。とにかく「やんちゃ」という言葉がぴったりです。子供たちがそこそこ育ち、子育て真っ只中の賑やかさからしばらく離れていた我が家にとっても、懐かしい生活ペースの出現です。そこに若さとエネルギーを感じ、家の中を明るくしてくれます。旧住人(犬と人間)のアンチエイジングと癒しに、そして世話に追われる日々がしばらくは続きそうです。

■食と健康

 最近報告された疫学調査から健康にまつわるお話を少しだけさせていただきます。ビタミンCが多く含まれている果物(特に柑橘類)を多量に食べている人は、口の中の癌のリスクが30~40%も低くなったとの報告があります。一方で腎細胞癌のリスクは精白された穀物、白パンでは94%、白米では29%、また牛乳とヨーグルトでは27%も高くなり、野菜によって35%低くなったとの報告もあります。以前から玄米と野菜、果物を中心とした食生活の大切さが叫ばれています。食は健康の原点ですから、おいしくそして楽しく、健康とアンチエイジングにお取り組みください。      

高岡 周一

■スタッフの声 
ロシアで発見された生後半年のマンモスが丸ビルで展示されていたので見に行きました。このマンモスの名前は「リュ-バ」といい、発掘したロシア人の名前をつけたそうです。発掘したといってもロシアの大地を流れる川岸でマンモスの顔が出ていた状態で、最初はトナカイの死骸かと思うような物だったそうです。マンモスの全身に目立った外傷や病気の痕跡もなく、氷を踏み抜いて冷たい水の中で水死したと推測され、これ程綺麗な状態で発見されたのは珍しく、今回日本でCT解析する為に運ばれ展示されることになったそうです。 展示ケ-スの中は-18℃に保たれているということでした。ケ-スの中のマンモスは照明の関係もあって人間が作った作り物の様にも見えました。実際に生きていたマンモスを見ているのかと思うと不思議な感じがしました。「地球温暖化がなければリュ-バと出会うのももう少し先だったのかも?」という文章があり、地球温暖化を改めて感じる時間にもなりました。
 

小島 千春

 

歯科衛生士からの歯周病コラム

 今回は具体的になかなか改善されない歯周病の症状、例えば歯周ポケットが深い、出血する、膿が出るなどの症状を良くするためのお手入れ法をご紹介します。一般的には外科的に歯肉の手術などをすることが多いのですが、以前院長よりご紹介があったと思いますが、当院では3DS(Dental Drug Delivery System)という、虫歯や歯周病の原因となる細菌の除菌処置を行っています。まずPMTCという、色々な器具を用いた歯の隅々まで徹底的なクリーニングをします。その後その方にあったオーダーメイドのマウスピースを作製します。その中に薬剤を入れ、お口の中の菌を除菌する治療法です。3DSはお口の中で局部的に限定して薬剤を作用させるので、歯周病の原因菌を徹底的に退治します。5分後に装置をはずしてお帰りいただき、さらにご自宅で毎日抗生物質のお薬を患部に入れていただきます。ご自宅でこれを毎日続けながら、週一回来院していただき、チェックと先程と同じ5分ほどの治療を行います。

 その結果、驚くほど改善されるような効果を上げられる方もいらっしゃいますし、ほとんどの方は歯肉の状態や歯周ポケットの深さが改善されています。ご自宅で薬物を入れる時、丁寧にブラッシングをしていただくことも重要です。歯周病の治療の中で、必要だと思われる患者様にはご案内していますので、その時は是非お受けになる事をオススメします。歯周病は特に痛みもなく静かに進行していきます。気がついたら歯がグラグラしていて … ということもないとはいえません。

そうならないためには、悪くなってから治療するのではなく、定期的に来院され、検査をお受けになることはとても重要です。日頃から、歯肉の状態をご自身で鏡で見たり、食後に丁寧に歯ブラシを行い、「予防」するという意識が、歯周病が悪くならないためには、必要だと思います。

 これまでに3号にわたり、歯周病についてご説明させて頂きました。ご不明な点やご質問がありましたら、ご来院の際、衛生士にお気軽にお声をかけてください。

歯科衛生士 菅野美弥
             

今月のお花

アジサイ

 

アイビー

 

ドラセナツデの実

 

一口メッセージ

美しい紫色のあじさいでゴージャスな感じにしてみました。

ルグラン 松下清香

<<< 編集後記 >>>

今月号で、歯周病のコラムの連載はひとまずお休みさせていただき、来月号からまた衛生士さんによるワンポイント情報をお届けしますので、楽しみにお待ち下さい。 

小用 美里