ロイテリ菌について part2

テレビ報道の影響かロイテリヨーグルトが欠品する事態となっているそうですが、皆さん、食べられましたか?

トロッとした舌触りが私は大好きです(^^)

さてロイテリ菌のタブレットのお話を少しだけしたいと思います。

タブレットには、3種類あり、ロイテリ菌にビタミンDを追加されてタブレットが発売されています。これは、骨粗鬆症の方や中高年の女性には特におススメしたいと思います。

骨を作るには、体にビタミンDが必要です、日光に当たることが大事ですが、日焼けが気になる年代の方には、食べて取り込むのって簡単ですね(^^)

歯科衛生士:石田

歯周病と闘うロイテリ菌

2018年6月7日(木)テレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショーでお茶の水健康長寿クリニック院長 白澤 卓二先生がロイテリ菌の話をされました。乳酸菌の違いについてのお話は、大変分かりやすかったですね(^^)

私達の体内には100兆個の細菌がいると言われています。体中の細菌を集めるとその重さはなんと2kgにもなるそうです。その中には善玉菌も悪玉菌もいますが、歯周病原因菌は虫歯原因菌と並んで歯科では悪玉菌です。

さて歯科で扱うロイテリ菌は、歯周病菌を抑え込みます。なぜならば(白澤先生がお話しにならなかったことですが)ロイテリ菌からロイテリンとう抗菌物質が出ているからなのです。
またロイテリ菌は嫌気性菌なので、歯周病菌と戦うことが出来るのだと思います。

6月1日に一般の方々をお招きして当院で内科の先生と一緒に、糖尿病と歯周病について医科歯科連携プチセミナーを開催させていただきました。

その時にオハヨー乳業より頂いたロイテリヨーグルトを食べながらお話を聞いていただきました。その直後リアルタイムでTVで放映されたので、皆さんさらに学びが深まったと思います。

ロイテリ菌のこれからの活躍を期待しています。
さらにロイテリ菌のことがお知りになりたい方は、是非、当医院へお越しください。
お待ちしております。

高岡歯科医院 歯科衛生士 石田恵子

6/1に「医師と歯科医師が話す、知って得する健康イベント」を開催いたします

ニュースでもご案内させていただきましたが、6/1(金曜日)に医科と歯科地域連携の試みの第一弾として「医師と歯科医師が話す、知って得する健康イベント」を開催いたします。



歯周病を治すには糖尿病を治し、糖尿病を治すには歯周病を治す必要があることをご存知でしょうか?

近年歯周病と全身との関連が段々明らかにされてきており、単なる口の中の病気と片付けられなくなっています。

歯周病が関連する全身疾患として糖尿病、心臓・血管系疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、低体重児出産・早産、骨粗しょう症などが注目されています。
しかし本来頭の先からつま先までつながった一つの身体を医科と歯科に分離してしまっている現状があります。

当院では医科と歯科の地域連携を行う一環として、両者の歯周病と糖尿病に焦点をあてた小講演会を行うことになりました。
この二つの病気の関連や病気自体をご理解いただき、医科と歯科両面から健康を取り戻すことを目指しております。

参加ご希望の方は当院までお電話でお申し込みください。
会場の都合上、今回分は定員になり次第締め切らせていただきますのでご了解ください。

 

日時:2018年6月1日(金曜日) 午前11:00 ~12:00

場所:高岡歯科医院 東京都武蔵野市中町1-2-3ミタカハイム1F
<<地図はこちら>>

参加費:無料

対象者:当院通院歴のない一般の方でもどなたでも参加可能です

 

午前10時50分開場

11:00~みたかヘルスケアクリニック院長 

    内科医師:福島 偉先生               

      「糖尿病の予防と治療の意義」

 

11:20~高岡歯科医院院長 

    歯科医師:高岡 周一

      「一生自分の歯で噛むために」

 

11:40~高岡歯科医院 

    歯科衛生士:石田 恵子

      「口腔から全身の健康を守るには」

 

◆  お申込みはお電話でお願い致します。 お申込み電話:0120-68-0422

歯周病と糖尿病に関する本が出版されました

本のご紹介 「糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい」糖尿病専門医 西田亙 幻冬舎
糖尿病と歯周病の関係について糖尿病専門医が医療現場で遭遇した体験を交えて一般の方向けにわかりやすくお口の環境を良くすることで、糖尿病の改善も期待できることを書いてあります。

例えば、インスリン注射の治療をしていた方の治療費・お薬代が、毎月2万5千円~だったのが、歯周病治療を行って毎月500円少々に変わり、糖尿病専門医としてやらなければならないのは、歯医者に患者さんを紹介することだったと書かれています。

その他にも私たちが知らなかったことを盛りだくさんに書かれています。
自分自身の為に、子供たちの為にも一読を強くおすすめします。

高岡歯科医院 歯科衛生士 石田恵子

歯ニュース 2018/2 … 歯周病とアルツハイマー病型認知症の関連

現在歯周病は成人の歯をなくす80%の原因となっています。5人に4人が歯周病で歯をなくしている計算になります。
このため一生硬い物でも何でも好きなものを食べて豊かな食生活を送るためには避けて通れない病気になっています。
逆から見れば、歯周病にかからなければ一生快適な食生活を送れる可能性が高くなるとも言うことができます。

さらに最近の研究から歯周病は口の中の問題だけに留まらないことが色々わかってきました。
歯周病原因菌が心臓の弁膜から検出されて話題になりました。
歯周病は糖尿病や心臓・血管系疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、骨粗しょう症や低体重児出産や早産とも関連があるともいわれています。
歯を早くなくすだけでは済まず、このように知らぬ間に寿命を縮め、生活の質を落とす可能性を秘めている病気だということをご理解いただきたいと思います。

この度九州大学から、歯周病原因菌であるジンジバリス菌の出す歯周組織破壊酵素が炎症反応を引き起こすことを突止めたと発表されました。
このジンジバリス菌は、アルツハイマー病患者の脳内から検出され、歯周病重症度と認知症重症度が比例することも報告されており、アルツハイマー型認知症の増悪因子と考えられるようになっています。
マウスの実験で脳の炎症から学習と記憶能の低下が確認されたとのことです。

まだまだ不明な点もあるようですが、歯周病がアルツハイマー病型認知症の悪化に関与している疑いは段々外堀が埋まってきて本丸近しというところまできているようです。
歯周病は沈黙の病と呼ばれており、重症になるまであまり症状がないために気づいた時は手遅れになることがよくあります。
さらに歯周病は歯ブラシをすれば防げると簡単にはいかないのでぜひ早期に発見して治療をされることをお勧めいたします。

高岡周一

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報
インフルエンザ予防法の新常識
先日、厚生省のインフルエンザの予防対策法からうがいの項目が消えたという話題が情報番組で特集されていました。うがいはインフルエンザに対しては明らかな予防効果が証明されておらず、早い段階で粘膜からウイルスが吸収されてしまうためではないかと考えられているようです。
しかしうがいは風邪の予防には効果的なので、やはりうがいをこまめにすることは大切なようです。
また水と緑茶でそれぞれうがいを一日3回行った実験では、水だとインフルエンザ発症者は10%、緑茶だと1.3%だったそうです。緑茶に含まれるカテキンに抗菌作用があり、濃さよりも回数を増やすことによって効果が高まるそうです。うがいではなく、緑茶を飲んでも良いそうです(胃の強酸でウイルスを殺すことができるため)。
うがいに代わるインフルエンザ予防法としては、以下のようなことが紹介されていました。
① マスクをする
インフルエンザウイルスはマスクの目よりも直径は小さいが、唾液などの飛沫に覆われているためマスクを通り抜けることはできません。またインフルエンザに感染している人がマスクをすることによって、ウイルスを拡散させないことが重要です。
② 口の中を清潔に保つ
口の中の細菌が出すたんぱく酵素はウイルスが気道に入り増殖するのを助けてしまうため、こまめに歯を磨きましょう。舌も磨くことにより、インフルエンザ発症率が10分の1に抑えられます。
「100%磨き」をするのはご自分ではなか難しいので、歯科衛生士によるメンテナンス(クリーニング・除菌)を定期的に受けられることをオススメします(^0^)

 

 

■ 編集後記
今月は西久保にあるAZ DINING三鷹店です^^
場所は、三鷹駅北口から徒歩7分、中央通りと井の頭通りの交差点にあるビルの2階になります。
ランチはドリンクが飲み放題でついています!
写真の料理は週替わりランチになります。
ドリンクとスープとミニデザートつきでした^^
チキンをポテトでくるんでいて外側はパリッとした食感で中のチキンはやわらかくジューシーでおいしかったです^^
日替わりパスタやオムライスも絶品でした!!!
ランチ時は混み合っていることもあるのでお早めに(^―^)

歯科助手 川村

歯ニュース 2017/11 … 20歳以上の8割は、実は歯周病

実は成人の8割は歯周病にかかっています。国民病と言っても差し支えない割合です。
皆さんはご自身の歯が歯周病かどうかご存知ですか?

私の実感としては、患者さんの多くは歯周病の名前は聞いたことがあるけれども、どういったものか、自分は歯周病なのかどうか知らない方が非常に多いです。
さらに歯医者さんに通っていても、歯周病の検査を受けたことのない方も多数見受けられます。
今回はその歯周病について書きたいと思います。

実は歯を抜くことになってしまう原因の一位が歯周病です。
虫歯でも、歯の根の病気ではないのです。
歯周病は歯と歯ぐきの隙間の溝(歯周ポケット)から進行する感染症です。
歯の周りや、歯周ポケットにプラークと呼ばれる細菌の塊が付着して、歯を支える骨を溶かしてしまいます。
沈黙の病気とも言われ、知らず知らずのうちに進行します。自覚症状が出るころには手遅れになっていて、治療する手段がなく、結果として歯を失ってしまいます。
歯周病で歯を失った場所の骨はやせてしまい、次の治療が困難になるケースも多々あります。
そのために歯周病になっているかどうか知ること、歯周病になっていたら早期の治療が大切なのです。
ご高齢の方の病気と思われがちですが、20歳以下でも軽度の歯周病になっている人の割合は6割にもなります。

まずは自分が歯周病なのかどうか調べてみましょう。
日本臨床歯周病学会が出している歯周病のセルフチェックがあります。
皆さんはいくつ当てはまりますか?
・朝起きたとき、口の中がネバネバする。
・ブラッシング時に出血する。
・口臭が気になる。
・歯肉がむずがゆい、痛い。
・歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
・かたい物が噛みにくい。
・歯が長くなったような気がする。
・前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
○3つ当てはまる
歯周病の可能性があります。歯周病の検査を受けることをお勧めします。
○6つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。
○全てあてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいます。

皆様はいくつ当てはまりましたか?疑問に思ったことや不安に思ったことがあれば気軽にご相談下さい。

 高岡 佑

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

母乳には、前乳と後乳があるってご存知ですか?!

私も知らなかったのですが、母乳には、前乳と後乳があるそうです。
前乳とは授乳開始早期に分泌される母乳で、水分とラクトース(乳糖)を多く含んでいるそうです。
赤ちゃんに水分を補給するとともに水溶性ビタミンとたんぱく質を供給します。

後乳とは、1回の授乳の後半に分泌される母乳で、赤ちゃんのカロリー源で脳の発達に不可欠なドコサヘキサエン酸(DHA)やアラキドン酸(AA)などの長鎖多価不飽和脂肪酸やビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンが多く含まれています。
そして.後乳の脂肪含有量は、前乳より2~3倍だそうです。

授乳する時は、前乳と後乳とでは、成分が違うので、しっかりと飲ませてから母乳の左右を切り替えたほうが良いことがわかります。
母乳を飲むときに赤ちゃんは舌の訓練や口の訓練をしていると言って過言でありません。
訓練をすることで、しっかりとした口腔内が作られ、その後の歯並びにも関係していきます。
赤ちゃんには、ゆっくりと。しっかりと母乳をあげてくださいね。

歯科衛生士 鮎沢

 

 

■ 編集後記 

メロンソーダを求めて吉祥寺へ!!

皆様こんにちは^^
今月は私の愛してやまないメロンソーダを飲みに吉祥寺のコメダ珈琲店へ行ってきました。
衛生士の石田さんおすすめで一緒に行ってきました。
注文して到着したメロンソーダを見て大興奮でした!!

ブーツ型のグラスにメロンソーダが入っていてその上にはソフトクリームがたっぷりと乗っていました!!!
メロンソーダ好きにはたまらない量でしたがあっという間に完食です!!!

朝は11:00までお好きなドリンクに無料でパンがついてくるようです!
モーニングサービスは、A定番ゆで玉子、B手作りたまごペースト、C名古屋名物おぐらあんの3種類から選べるようです。
場所は佐藤の肉屋向かいのビルで大きい看板が出ているのでわかりやすいですよ^^

メロンソーダ好きの方、気になった方は、ぜひ行ってみてください!!

歯科助手 川村

歯ニュース 2017/01 … 歯周病からの糖尿病発病

新年明けましておめでとうございます。
これからもよりよい医療を目指してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

■歯周病からの糖尿病発病

重度の歯周病があると2型糖尿病を発症しやすいことが、日本人の中年男性を対象に行った調査でわかりました。その研究では歯周病による歯の動揺(ぐらつき)があると2型糖尿病を発症するリスクが高い可能性があるといいます。 

研究を率いた東京大学大学院公衆衛生学の宮脇敦士氏らは、歯周病治療が全身性の炎症レベルやインスリン抵抗性、血糖コントロールを改善するとの報告もあり、歯の揺れを伴う重度の歯周病への対策が2型糖尿病の予防につながるとの見方を示しています。 

歯周病と2型糖尿病の関連については、2008年に米国健康栄養実態調査(NHANES)の結果から、中等度~重度の歯周病があると糖尿病リスクが上昇することが報告されています。一方で、日本人の男女約5,800人を対象に行われた7年間の観察研究では、重度の歯周病と2型糖尿病の新規発症が関連する傾向がみられたといいます。

歯周病と糖尿病の相互関係が近年いわれていますが、どちらも生活習慣病です。生活のあり方により発症や発症後の経過が変わってきます。またどちらも一度発症してしまうと治療も簡単ではありません。発症させない日頃の注意と初期の内に治療をお受けになられることをお勧めします。
簡単な検査で病状がわかりますので、ご心配な方はご相談ください。

高岡 周一

 

■佑先生NEWS

先日、光学印象の機器に触れる機会がありました。歯の型を従来の印象材を使った型どり出はなく、光によって型どりする機器です。
型どりの精度や、印象にかかる時間、操作の煩雑性、機器の価格等を考えると現段階では、多くの歯科医院の日常臨床ががらりと変わると確信出来るとは思えませんでしたが、歯科の未来を予見させてくれるような機器でした。

今歯科の様々な物がアナログからデジタルに進化している事を考えると光学印象が当たり前の時代が来るかもしれません。
歯科では新しい機器、材料が日々生まれています。患者さんにより快適に、健康的に過ごして頂けるように、日々勉強して行きたいと思います。  

高岡佑

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

咀嚼力低下で認知症の発症リスクが高くなる!
平成22年度厚生労働科学研究として行われた分析で明らかとなり、第21回日本疫学学会学術大会で、歯の本数が少ない、咀嚼力が低い、かかりつけ歯科医院がない人ほど、認知症になる割合が増えていたと発表がありました。 

・20歯以上歯がある人に対して、歯が殆どなく義歯も未使用の人の認知症発症リスクは、1.9倍!
・なんでも噛める人に対して、あまり噛めない人のリスクは1.5倍!
・かかりつけ歯科医院のある人に対して、ない人のリスクは1.4倍!でした。(愛知県 4425人追跡調査)

当医院では、患者さんの口腔や歯だけではない、全身を診た治療を心がけております。
高齢化社会になりつつある日本で、認知症予防は“歯の健康から”と覚えていただけると嬉しいです。

歯科衛生士 石田恵子

■ 編集後記

あけましておめでとうございます。2017年がいよいよスタート致しましたね!!
お正月はゆっくりお過ごしになられたでしょうか?お餅におせち料理と食べ過ぎませんでしたか? 私は年末年始と食べ過ぎてしまい年明け早々からダイエットをしようと考えております。
昨年は高岡歯科医院に勤め初めたばかりでいろいろと覚えるのに必死でバタバタ走りまわっていましたが、 今年は皆様とコミュニケーションをとれるよう落ち着いて参りたいと思います。
気になることなどございましたらなんでもにお声掛けください^^  

歯科助手 川村友紀

歯ニュース 2016/10 … むし歯でも歯周病でもないのに痛いのはなぜ?

よく硬いものを噛むのが好きだから歯を悪くしたとおっしゃる方がいらっしゃいますが、歯の表面が多少欠けることはあっても歯自体が悪くなることは稀だと思います。

食事中に上下の歯同士が接触するのはほんの一瞬、食事の時間が仮に30分として実際に歯に力がかかる時間の合計は1分もないでしょう。

人類は何億年もかけて今の状態に進化してきました。
24時間の内の1分間歯に力をかけたら歯がダメになるようでは生物として今生き残れていないでしょう。

ではなぜむし歯もない、歯周病にも問題がない歯や歯肉が痛むのでしょうか?それは歯同士の長時間の接触が原因であることが多いのです。 そんなことで痛むのか?と信じられない方はこの後をお読みください。

症状のある方のほとんどがこの歯の接触にまず自覚がありません。
自分ではやっていないつもりでも、実はやっているケースがほとんどです。
「昼間はやっていないが寝ている間にやっているのかもしれない」と、おっしゃる方の大半が昼間もやっています。自覚がないだけです。 

また「何もしていない時の上下の歯は接触していないことが正常」だということをご存じない方がいらっしゃいます。
人は自分を基準にものを考えますから、歯を接触させていることが正常だと思い込んでいるのです。大きな勘違いなのですが。

こうして歯は休む間なく負担を背負い続けさせられるために症状が出てきます。
皮膚を指で軽くでもいいですから押してみてください。皮膚から赤みが消えて白くなるでしょう?そうです、その貧血状態が歯を支える組織に長時間続いているのです。

そんな簡単なことでこんな痛みなどが出ることをまだ信じられないかもしれませんが、健康な人体には十分な血流が必要なのに、貧血状態が長時間続いた状態で歯や周囲に症状が出ない方がおかしいのです。
人体は血流が止まると腐敗してきます。それだけ正常な血のめぐりが大切なのです。

ご自分で作った症状ならご自分でしか治せません。
そのためにはまずご自分が歯同士を接触させていることに気づくことから始める必要があります。
思い当たることがある方は、詳しくは当院ホームページ「 原因不明の痛み 」をご覧ください。

高岡 周一

 

 

■  スタッフ紹介

8月末から週に1日、土曜日に勤務しております歯科医師の高岡佑と申します。
患者さんの不安や悩みに真摯に向き合い、患者さんが安心して通っていただけるように勤めて参りたいと思います。
お気軽に何でもご相談ください。

手を動かすことが好きで歯科医師になりました。
治療をストレスなくお受けいただけるように気をつけています。

また私は歯を悪くして治療するより歯を悪くしない予防が大切だと感じており、患者さんのお口の健康に携われればと思っております。
今後ともよろしくお願い致します。

高岡 佑

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

【歯周病について】

歯周病菌は、糖質を餌にしている歯周病菌が、どんどん悪質になってきてより悪玉菌種に生育していきます。悪玉菌に生育した歯周病菌は、糖代謝ではなく、血液中の鉄を餌にして増殖するという原則があるのです。

歯周病は、餌を得るために歯周組織などを破壊し出血させ血液中のトランスフェリンに結合していない遊離鉄を餌にします。また、歯周病菌は内毒素を持っており組織の炎症を引き起こします。
だから、歯磨きすると出血するのです。歯茎から血が出るということは、ミクロの世界では、壮絶な戦いが繰り広げられています。その戦いに身体が勝つことが出来る方法として、しっかりと栄養を取る、睡眠を取る、歯磨き・歯間ブラシをして口腔内を清潔に保つこと!が大切です。

夏も終わり食欲の秋となりました。
しっかりと美味しい物をよく噛んで食べて、しっかりと歯磨きをして、ぐっすりとお休みください。

歯科衛生士 石田恵子

 

 

〈〈〈 編集後記 〉〉〉

今月のコラムはむし歯でも歯周病でもないのに痛いのはなぜでした。
長時間くいしばることで歯が貧血状態になっているなんて思いもしませんでした!!
よくよく考えると、知らないうちにストレスを感じてくいしばったり、何かに集中している時など無意識のうちに歯と歯が接触していたりする事がありそうですね。
日中ふとしたときにいま歯と歯は接触しているか意識する事で健康な歯を維持できるのでぜひやっていきましょう。 

川村友紀

むし歯や歯周病でないのに痛いのはなぜ?

他院で歯には何の問題もないといわれたけど、事実歯や歯肉が痛いのでどうにかならないか?とお越しになられる方が最近目につくようになってきました。
拝見しても確かに歯や周りの組織に検査上では問題が見つかりません。

ではなぜむし歯もない、歯周病にも問題がない歯や歯肉が痛むのでしょうか?
それは歯同士の長時間の接触が原因であることが多いのです。
そんなことで痛むのか?と信じられない方は、今月のニュースをお読みください。

歯ニュース 2016/09 … 歯の喪失と糖尿病

歯周病と糖尿病がお互いに関連し合うことはよくいわれていますが、2型糖尿病と歯の喪失の関連が新しい研究で判明しました。糖尿病による網膜症や腎症、神経障害による下肢切断などの合併症リスクはよく知られていますが、今回の研究はアメリカの調査なのでそのまま日本人に当てはまるか実証はありませんが、アメリカは人種のルツボですのでそのまま受け取ってもいいと思います。

同研究では、糖尿病患者が歯を喪失するリスクは糖尿病既往のない人に比べて2倍に上ることが示されました。さらに「黒人では、白人やメキシコ系米国人に比べてそのリスクは加齢とともに大きくなることもわかった」といっていますので人種間の違い、人種的な生活習慣の違いも影響しているかもしれません。 

「これまで口腔衛生が糖尿病と関連することを示した多くのエビデンスがある」と、研究を主導した米デューク大学のBei Wu氏は述べ、「糖尿病患者では歯周病の有病率が高く、歯周病が進行した結果が歯の喪失につながる」と付け加えています。歯周病と糖尿病の相互関係は国を経ても変わらないようです。 

「糖尿病がなぜ歯の喪失と関連するのかは不明だが、明らかなことは、この関連は双方向のもので、糖尿病が歯の健康を損なうリスクを上げる一方で、歯と歯茎の健康悪化が糖尿病患者の全身の健康度の低下に関連していると考えられる」といっています。

「糖尿病の合併症には網膜症があることはよく知られており、患者は一般的に、主治医から眼科医に紹介されることが多い。下肢の血行不良や神経損傷も糖尿病の深刻な合併症であることから、足の検査も推奨されている。米国糖尿病協会(ADA)は、糖尿病患者を歯科医に紹介するよう医師に推奨しているが、Wu氏によると、実施している医師はほとんどいないのが現状だ」とあります。日本でも医科と歯科の連携を訴える人々が少しではありますが増えつつありますが、残念な結果です。糖尿病、歯周病どちらか一方だけの治療でなく平行した治療が効果的なことは実証されているもののまだ広がっていないのが実情です。

米カリフォルニア州大学ロサンゼルス校(UCLA)教授で、米国歯科医師会(ADA)のスポークスマンを務めるEdmond Hewlett氏は、今回の研究を「歯の健康と全身の健康の関連、また疾患が及ぼす影響の人種差という、2つの重要な健康問題に光を当てるものだ」と評価し、定期的な歯科検診と、家庭での適切なケアが糖尿病管理において重要だと強調しています。

高岡 周一

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

皆様、ご存知でしたでしょうか?
むし歯も歯周病も完治しない!ということを!!!

歯科衛生士としていつも患者さんにお伝えするように気をつけていることがあります。それは、むし歯や歯周病は完治しないと言うことです。
どういうことかというと、“完治”というのは、例えば、手を怪我したら新しい細胞が出来て、怪我が無かった時と同じ状態に戻ることを言いますが、むし歯は、同じエナメル質が再生して元に戻るということがありません。

むし歯になったところは、代替のものを入れなければ修復できないのです。
一度、失った歯質は、一生もとに戻ることはありません。

でも、患者さんは、むし歯を削って噛めるようになると治ったと思われます。ご自分の身体の一部に、人間の身体に無い物質を入れることによって噛むことを補っているだけだと言うことをお知りになって頂きたいと思います。
ご自分の歯は削るとなくなります。一生自分の歯で噛めることは、痛い思いや不便な思い、お金や時間の無駄をはぶく事になります。

では、どうしたらいいのか?ご自身にあった歯ブラシで正しい歯磨きをすること、定期健診を受診し、むし歯になる前に手を打つと歯もお金も時間も損なうことはございません。
罹る前に予防する!それが1番の対処方法です。
今、お使いの歯ブラシが、自分に合っているのか?お気軽に歯科衛生士にお聞きください。

歯科衛生士 石田恵子

 

 

〈〈〈 編集後記 〉〉〉

今回のコラムは歯の喪失と糖尿病についてでした。 糖尿病患者は歯周病の有病率が高く、歯周病が進行した結果が歯の喪失につながるとありますが、糖尿病が歯の病気に関係しているとは驚きでした!
身体の健康と歯の健康に強いつながりがあるとわかったので、今後の自身の生活習慣や食生活など見直していきたいと思います。

川村友紀

歯ニュース 2016/08 … 筋力と糖尿病の関係

これまでも歯周病に関係するため糖尿病のお話が多くなっていますが、今回も糖尿病と筋力や運動との関連について新しいニュースをお届けいたします。

中年期の日本人男性では、加齢に伴い筋力が低下すると2型糖尿病リスクが上昇し、この相関は正常体重者よりも過体重・肥満者で強まることが、国立健康・栄養研究所(東京都)健康増進研究部の宮地元彦氏らの国際研究グループの検討でわかりました。
対象は日本企業に勤める40~64歳の男性会社員5,039人(平均年齢51歳)。2011~2013年の健康診断データのほか、握力測定データを収集しました。
過体重または肥満はBMI 25以上とし、2型糖尿病は、空腹時血糖値126mg/dL以上および/またはHbA1c 6.5%以上および/または医師による診断の自己申告と定義しました。

対象者のうち約1割(611人)が2型糖尿病をもち、35%(1,763人)が過体重または肥満者でした。年齢のほか、収縮期血圧値や喫煙歴、アルコール摂取状況、糖尿病家族歴、BMIを補正して解析したところ、筋力が弱まると2型糖尿病リスクは上昇し、これらの間には有意な逆相関が認められたそうです。一方で、BMIは2型糖尿病有病率と正の相関を示していました。
また、BMIを25以上または25未満に層別化して解析したところ、過体重または肥満者では筋力と2型糖尿病有病率との間に有意な逆相関がみられましたが、正常体重者ではこの相関は減弱していたそうです。

宮地氏らは、「加齢に伴う筋力の低下は2型糖尿病リスク上昇と関連し、この相関は正常体重者に比べて過体重・肥満者で強いことがわかった」と結論しています。
同氏は、HealthDayの取材に応じ、「肥満の方は、糖尿病予防のために痩せるだけではなく、筋力を高める運動やスポーツに取り組むことも勧められる」と話しています。

糖尿病だけでなく運動が加齢による老化や病気の予防に効果があるのは周知の事実ですが、なかなか始めたり継続し辛いのも事実です。
ウォーキングより有酸素運動を勧める専門家もいます。
ただ一気にハードルを高くせず最初は動き出すことが大切ではないでしょうか。
軽めの運動やウォーキングを入り口にするのもいいかもしれません。

高岡 周一

 

  

■ スタッフ紹介 

はじめまして!7月から歯科助手として勤務しております川村友紀と申します。
未熟ではありますが患者さまの声をしっかりお聞きし、満足してお帰り頂けるようがんばっていきますので宜しくお願い致します。
来院された際には、気軽にお声をかけて下さい^^
以前3年間歯科助手として勤務しておりました。
高岡歯科にきて新しい事を沢山覚えたりと大変なこともありますが、笑顔でがんばっていきます!! 宜しくお願い致します。

 川村 友紀

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

いよいよ8月、夏本番といったところでしょうか。周りから夏らしいイベントの情報がたくさん入ってくるので、気持ちがワクワクします。花火にお祭り、プールに海・・・考えるだけでも楽しい気分になれますね。

ここ最近は浴衣を着て歩いている方もちらほらと見かけるのですが、浴衣姿がなんだかすごく素敵で魅力的だったので、今年は私も浴衣を着て納涼船にでも乗りに行こうかと考えています!
暑くてうだるような毎日が続くかとは思いますが、体調に気を付けながら夏らしさもたっぷり満喫したいと思います。

板倉 由依

歯ニュース 2016/07 … 睡眠と糖尿病

■毎日何時間寝ていますか?

睡眠時間が短い、あるいは長すぎる人で、さらに食生活が不健康で日々の運動量が少ない人では2型糖尿病を発症しやすいといわれています。 

Cespedes氏によると、睡眠時間が長すぎる場合、睡眠障害や抑うつ、あるいは何らかの健康障害が潜在しており、これらが糖尿病リスクを上昇させる要因となる可能性があり、また睡眠が1晩あたり2時間以上増えている女性では2型糖尿病の発症リスクが15%上昇する可能性があることが、新しい研究で示唆されました。さらに、1晩あたりの睡眠時間が6時間以下と短い女性でも、2型糖尿病のリスクが高まる可能性を指摘しています。 

また、もともと慢性的に睡眠時間が短い女性が、この睡眠不足を解消しようと睡眠時間を2時間延長した場合にも、糖尿病リスクは21%高まっており、「長年、短時間睡眠だった人が急に睡眠時間を延長しても、健康問題の解決には至らない可能性がある」と同氏は述べています。 英ブリストル大学のJane Ferrie氏は、短時間の睡眠は糖代謝を悪化させる可能性があること、また、睡眠が長時間に及ぶ人では睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れている可能性も考えられるとし、「睡眠時間が1晩で2時間以上も変わった女性は医師に相談するように」とアドバイスしています。 

なお、この研究は女性の2型糖尿病リスクと睡眠時間との因果関係を証明するものではなく、「睡眠パターンの変化が糖尿病の発症に寄与するかどうかは不明だ」と同氏らは述べています。現時点では、睡眠時間の長さを変えることが糖尿病予防につながるかどうかは不明だが、小児や成人を対象とした複数の研究でこの点の解明が試みられているようです。

 

■休日はゆっくり寝ていたい人はご注意ください

平日眠い目をこすりながらがんばって働いているのだから、たまの休みぐらいゆっくりと寝ていたいのが一般的な気持ちではないでしょうか。ですがそれに水を差す調査結果がでてきました。

米ピッツバーグ大学のPatricia Wong氏の調査では、調査対象者のほとんど(約85%)は、平日より休日に睡眠時間が延長しており、残りの15%の対象は逆に休日に早起きしていることがわかったそうです。
平日より早起きする人が15%もいることに驚きますが、平日できない趣味など何かの目的のためなのでしょう。楽しんで早起きしている様子が見て取れます。

一方ゆっくり寝た日はなんだか体がスッキリすると感じている人々には反感を買いそうですが、85%の平均的な朝寝坊派(仕事のある平日は早起きし、休日は遅くまで眠る習慣)では、期待したほど疲れがとれない可能性があるといいます。(今回の調査で休日に延長した睡眠時間の平均値は44分でした) 

Wong氏は「社会的時差ぼけ(social jetlag)は、個人の生物学的な概日リズム(体内時計)と社会的に課せられた睡眠時間にずれが生じることを指す。これまでの研究で、社会的時差ぼけがあると肥満や心血管機能の低下につながることが示されている」といいます。

平日と休日で睡眠時間の差が大きい人では、コレステロール値や空腹時のインスリン値が悪く、インスリン抵抗性が高く、ウエスト周囲長が大きく、BMIが高い傾向がみられ、日常的な睡眠習慣が乱れ、体内時計にずれが生じると糖尿病や心疾患リスクが高まる可能性があると示唆しています。 

今回の調査で認められた関連性は、睡眠時間のずれとこれらの代謝系疾患の直接的な因果関係を証明するものではないようですが、注意を喚起しています。 学者はそういうが、たまの楽しみをどうしてくれるんだといわれそうです。あなたはどうしますか?

高岡 周一

 

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

“医師の意識”

医科歯科連携が盛んに叫ばれる中、歯科医師・歯科衛生士に脚光が浴びつつあります。
それは、消化器官のスタートである口腔の大切さが医科の先生方にも浸透してきているからです。

あいうべ体操の内科医 今井 一彰先生や糖尿病専門医の西田 亙先生は、医師の中でも、その重要性を医師の立場から広く講演活動されている先生方です。糖尿病専門医 西田 亙先生とご縁があり直接お話をうかがうことが出来ました。

西田先生は、「生まれ変わったら歯科衛生士になりたい」と言われます。なぜならば、「医師のもとには、病気にかかってからしか患者さんは訪れない。歯科衛生士のところには、予防として患者さんが来院する。
病気になる前に予防できるのは歯科衛生士です。だから僕は歯科衛生士になりたいと本気で思います。」とおっしゃいました。
糖尿病と歯周病の関係は、切ってもきれません。
歯周病菌は、身体全体に影響を与えることも分かってきました。

歯周病治療に一層力をつけていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

 歯科衛生士 石田

 

 

<<< 編集後記 >>>

だんだんジメジメとした暑さが日常になってきましたね。気温が高くても湿度さえ低ければ・・・!とひと夏の間に何度も思いますが、なかなかそうもいかない日の方が多いのが現実です。最近は、水分補給を常に意識して、一日3リットル以上のお水を飲むよう心がけています。体内の60%が水分ですから、単純計算でいくと体重50㎏の人の体内の水分量は、30リットルとなります。これを一日2リットルのお水で入れ替えていくと・・・?

なんと15日もかかる計算になりますね。3リットル飲んでいれば10日で入れ替わります。いざ、数字で見てみると体内には古い水分がたくさんあるのかもしれないことに恐怖さえ感じました。みなさんもこまめにお水を飲んで、体内の水分をどんどん入れ替えていきましょう!

板倉 由依

歯ニュース 2015/03 … 中年期の糖尿病が認知機能低下に関連

今月は感染症特に歯科領域では歯周病との関連がある糖尿病についてのお話しです。

中年期の糖尿病あるいは糖尿病前症によって、その後20年間の認知機能低下リスクが高まる可能性が、米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部のElizabeth Selvin氏らの研究から示唆されました。
1万3,000人以上を登録して20年以上の追跡を行い、記憶および思考力を評価するテストや糖尿病の有無や血糖値のデータも取得した結果、平均すると60歳の糖尿病患者の認知機能は健康な65歳と同等であることが分かりました。

研究内容を詳しく述べると、中年期の糖尿病によって記憶および思考力が19%低下したとしていますが、その因果関係は明らかではありません。
また糖尿病前症(予備軍)の人でも正常血糖の人に比較し、記憶力および思考力の低下が大きかったようです。同じ糖尿病でもHbA1Cが7%以上と管理不良な患者ではそうでない人より認知機能の低下リスクが高く、糖尿病罹病期間の長い人でも記憶力および思考力の低下が顕著だったとしています。

Selvin氏は糖尿病と認知機能がなぜ関連するのかは不明だが、高血糖が血管に及ぼす一般的な影響が関連している可能性があると指摘しています。結論として今回の研究は糖尿病予防の必要性を裏付けるさらなる理由になるとして、過剰な体重を減らし、健康的な食事をして定期的な運動を行うことが2型糖尿病の予防につながるとしています。
この結果について米アルツハイマー協会のHeather Snyder氏は「既存の知見と一致する内容だ。糖尿病患者は認知障害のリスクが高いが、すべての糖尿病患者で認知機能が大きく低下するわけではない」と述べています。

糖尿病の治療や予防には適正な体重の管理と食事、それに適度な運動が欠かせないと言われて久しい現状は変わっていないようですが、近年糖尿病治療の一環として歯周病治療を勧める医師が増えてきています。
近年の研究からその両者の関係が明らかになり双方がお互いに影響し合うことが判明したことがその背景にあります。また歯科の立場から申して糖尿病の方の歯周病が治りにくい背景には、糖尿病による感染症への抵抗力低下が関与しているのではと考えられています。

ダイエットにエクササイズ、誰もが継続できる人ばかりではありません。病気だと言われれば重い腰を上げざるを得ませんが、予防となれば先延ばしにしたくなるのが人情です。

ですが都市部に住む私たちは意外と手軽に取り組むことができるものがあります。それは階段と歩くことです。ダイエット、エクサイズ、ウォーキングなどと肩ひじ張らず、移動する時にちょっと歩いてみる、エスカレーターやエレベーターでなくちょっとだけ階段を使ってみる、そうした日頃のちょっとした行為の積み重ねが長い目で見れば意外と大きなものになってくれるかもしれません。

これからは周りの景色も楽しめますから、始めるにはちょうどいい季節なのではないでしょうか。

高岡 周一

 

 

 

<<< 歯科衛生士紹介 >>>

1月からお世話になっております歯科衛生士の林と申します。
皆様が笑顔で楽しく過ごせるようにお口の健康のお手伝いをさせて頂けたらと思っております。
これからよろしくお願い致します。

皆様、新しいハブラシを取り扱うことになりました。
私個人としては大変気に入っているハブラシで、個人的にも毎日使用しております。 コンパクトで磨きやすいのでご興味がありましたらスタッフまで声を掛けて下さい。もちろん患者様に合ったハブラシでしたらお勧めさせて頂きます。 美味しい食事をとり毎日楽しく過ごせるといいですね。そのためにも食後は歯磨きをお願い致します。

段々暖かくなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? もうすぐ桃の花が咲く頃となりました。花も人も冬眠から覚めて活動的になります。早く綺麗なお花を見たいですね。
3月はイベントが多く今年卒業される方、入学、入社される方おめでとうございます。皆様の新しい門出に歯のクリーニングなどいかがでしょうか?宜しかったらいつでもいらして下さい。

歯科衛生士  林 愛子

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今年も東京で雪が積もりとても寒かったですね。3月になりこれから段々暖かくなって過ごしやすい季節になります。季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆さん気をつけて下さい。

今回のコラムは糖尿病についてでしたね。年齢を重ねるにつれて様々な病気になる確率は高くなります。
私は甘いものが好きで、お家でご飯を食べる時はよく甘いジュースを飲みます。
意識してお茶を飲むようにはしているのですが、やはりお家だとついジュースなど飲んでしまいます。

将来、糖尿病になっちゃうのかなとたまに心配になります…。若いうちから健康的な生活を送るように心がけたいと思います。
ジュースは糖分が高いので、虫歯になる原因でもあります。皆さんもいつまでも健康でいられるように気をつけましょう。

両角 里菜

歯ニュース 2014/09 … 高塩分食で糖尿病患者の心血管リスクが上昇

最近ご希望の日時のご予約をお取りしにくくなっており、ご不便をおかけして申し訳ございません。現在はスタッフの増員等で十分な医療体制を維持できておりますが、仮にこの傾向が継続するとなれば現在の治療水準の維持や適正な治療間隔の確保、治療期間の長期化を避けるため歯科医師の増員も一部検討せざるを得ないと考えております。

当院ではお一人の治療時間に余裕を持って丁寧な治療と十分なご説明を目指して参りました。そのために1日に拝見できる人数が一般的な歯科医院のように多くございません。今後もその基本姿勢を維持する所存ですが、ここでご来院される方々にご協力をお願いしたいことがございます。

ご予約をキャンセルされる場合はできるだけ早めにお願い致します。特にご連絡なきキャンセルはお慎み頂きますようお願い申し上げます。その時間をお困りの方の受診機会に当てさせていただきたいと存じます。

また可能な限りご予約時間を守って参るつもりですが、急患のご来院も多くご予約の時間と多少前後することがございます。歯の痛みなどはご本人にとっては本当に辛いものです。応急処置程度とはいってもご予約の方のお時間を一部使わせていただく場合がある旨、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

■高塩分食で糖尿病患者の心血管リスクが上昇

新潟県立大学の堀川千嘉氏らが日本人対象の大規模試験データを分析した結果、2型糖尿病患者では塩分の多い食事の摂取が心筋梗塞、あるいは脳卒中のリスクの上昇と関連するとの報告がありました。血糖管理が不良な患者さんではリスクの上昇がより急激だったということです。

以前から糖尿病と歯周病(歯槽膿漏)の関連が叫ばれていますが、血糖管理だけでなく塩分の過剰摂取も歯周病(歯槽膿漏)に関わるとなると無関心ではいられないことです。

他にも米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)教授Prakash Deedwania氏や米レノックス・ヒル病院の内分泌科医Spyros Mezitis氏、米ヴァージニア大学内分泌学教授のRobert Carey氏など糖尿病と塩分摂取の関連を指摘する先生方もいらっしゃいますのでほぼ間違いないでしょう。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国の糖尿病患者は約2,900万人で糖尿病患者の心疾患による死亡率は非糖尿病者の1.7倍と高くなっています。塩(ナトリウム)は血圧を上昇させることが知られており、CDCでは糖尿病患者では心リスクの高さを踏まえて1日のナトリウム摂取量を1.5グラム未満に抑えること、非糖尿病者でも1日2.3グラム以下に制限することを勧めています。

周りを海に囲まれた日本は味噌や漬物だけでなく民族的に塩分を多く摂取する傾向にありますから、日々のカロリーだけでなく塩分にも注意が必要です。今日の献立で塩分を計算してみられてはいかがでしょうか。お取り組みください。

高岡 周一

  

 

■衛生士からのワンポイント情報

9月に入り、秋になりますね。今年もとても暑くセミの鳴き声で余計暑く感じられました。
今回はキシリトールガムについて少しお話したいと思います。

市販でよく売られているキシリトールガムですが、どのような効果があるか皆さんご存知ですか?
・虫歯の原因菌(ミュータンス菌)の数を減らす働き
・虫歯の原因になる酸が作られない
・ガムを噛むことにより唾液の量が増え、口の中のPHが高くなり酸性になりにくい環境を作る
・プラーク(細菌)が減少するので、虫歯や歯周病になりにくくなる
などいくつかの効果があります。

摂取方法は、1日3~5回摂るのが有効です。そして食後に摂取するのが理想的と言われております。
虫歯ができにくいからといって、過剰な摂取をするとお腹がゆるくなりますので注意して下さい。また市販のキシリトールは含有量が少ない為、歯科医院で販売している100%キシリトールガムの方が更に有効的です。当医院でも販売しておりますので是非利用してみてはいかがですか。

両角 里菜

 

<<< 編集後記 >>>

こんにちは。お盆休みも終わり夏が終わりに近づいてきました。みなさんはこの夏いかがお過ごしになりましたか?
私は実家に帰省し、家族でゆっくり過ごさせて頂きました。プールや花火など夏らしいこともでき地元の友達とも久しぶりに会いとても充実したお休みになりました。
夏風邪を引いている方も多くみますが、みなさん体調に気をつけて下さいね。

両角 里菜

歯ニュース 2013/05 … 寝酒と睡眠、歯ぎしりや歯周病

春には遅く夏には早い5月、4月の入学や就職、さらに青葉や桜など新しいものの息吹とエネルギーを感じていますが、早今年の1/3が過ぎた実感に乏しく新年に立てた目標との隔たりに戸惑っています。

先月10年以上愛用して来たライトを買い替えました。
治療の際に拡大鏡に取り付けるものですが、時代を反映してハロゲンからLEDになりました。消費電力から一般家庭にLEDがかなり普及して来ている一方で、白熱電球の生産中止と、時代は移って来ています。

その流れは歯科界でも同じで、ハロゲンはカタログから姿を消してしまっています。
個人的には太陽光に近い少し黄色がかった色が好きですし、白くギラつくLEDより目に優しく感じます。しかし消費電力の少ないLEDは以前のハロゲンの数倍もバッテリーが持ち、治療や手術中に取り替える事が少ないのはメリットです。
いい面を見て慣れて行こうと思っています。

寝酒は眠りを誘い睡眠の量と質を良くすると思っておられる方がいらっしゃいますが、最近の研究からどうやらその考えは否定されそうな雲行きです。
睡眠の量と質の大切さをいまさらお話しする必要はないでしょうが、アルコール摂取がそれを阻害するとなれば人によっては日々の楽しみと関わるだけに無関心ではいられないことかもしれません。

研究報告からは、アルコール量が多いと睡眠にとって重要なレム睡眠の時間が短くなり、また摂取量に関係なく最初のレム睡眠の開始時間に遅れが生じるなど、睡眠の質が低下しています。

レム睡眠は記憶力や集中力、運動技能の維持に関わっている大切な睡眠なのです。
本来睡眠は身体を休め疲労を回復するものなのに、歯ぎしりによる歯の異常なすり減りや歯周病の発生、唾液分泌の低下によるむし歯の発生などは注意が必要です。
睡眠中の歯ぎしりとストレスの関連や、就寝前の歯磨きなど睡眠の質や時間と共に大切なことがいくつかあります。

どうも最近世間一般だけでなく医学界からも、アルコールへの風当たりが強くなってきています。この報告からすれば就寝前のアルコールは慎んだ方が得策のようで、夕食のお供程度に楽しむことが賢明のようです。

 高岡 周一

 

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報

初めまして、3月末よりスタッフの一員になりました歯科衛生士の生田と申します。
患者様一人ひとりに合わせた口腔内清掃、指導を行いたいと思います。
わからない事などがあれば気軽に声をおかけください。

最近は暖かくなったり、寒くなったりと気温の差が激しいですね。
気温の差が激しくなると体調管理が難しくなってきて、風邪など引きやすくなります。
予防策として、日常生活で心がけたい事は次のような事柄です。
・十分な睡眠
・バランスの良い食事
・体調を整える適度な運動
・手洗い、うがいをする
・乾燥した所や人ごみを避ける
・極端な厚着、薄着をしない
ゴールデンウィークなどで外出する機会が増えるかと思います。
特に人ごみが多い場所への行く機会が増えますので手洗いうがいを心がけてください。
せっかくの長期休み、元気に過ごして良い思い出を作りたいですね。

生田 智美

 

<<< 編集後記 >>>

ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?
私は友達と高尾山に登ってきました。
ゴールデンウィークということもあって混雑していましたが、新鮮な空気をいっぱい吸って元気になったような気がします。

小原咲央

歯ニュース 2013/03 … 歯石を取ることと心疾患の関係

立春そして雨水も過ぎ季語が春の暦を季節感が追いかけている今日この頃ですが、寒い日にも花粉の便りを聞くと季節の律儀さを感じます。
今は裸の医院の傍の桜並木ももうしばらくで葉と蕾をつけ、この通りを一色に染めるのもそう遠くないことでしょう。
冬の間抑圧された圧力を一気に解き放つかのような爽快感が春には付きまといます。
桜の花びらは、その引き金を引くトリガーに私には見えてなりません。

 

 

■ 歯石を取ることと心疾患の関係

口の中の不衛生と循環器疾患は関連があると以前から考えられてきました。歯周病による慢性炎症や、歯と歯肉との間に住みついた細菌が動脈硬化の発症と関連性があると考えられていたからです。
事実歯の付け根深くの歯石を取ると循環器疾患が少なくなったり、心筋梗塞(心臓発作)が少なくなったとの研究結果があります。また脳卒中も少なくなっています。そしてこれらの傾向は、歯石を取る回数が多いほど強くなっています。

しかし心疾患や脳卒中のリスクとは関連性はないとする意見も一方ではあります。
こうした正反対の研究結果があることは医学界では珍しくなく、いや一般的ですらあります。調査対象が同じ個体が二つとしてない人間であり、さらに調査の仕方が同じではないからです。

この相反する結果の結末は、その後個人個人違う様々な変数を除外した大勢の人々を調査対象とした大規模なレポートがでて、その病気だけに影響を与える要素に絞ることができたと医学界で判断されるまでどちらが正しいかわかりません。
現在言えることは、歯石は我々が想像していた以上に人の健康に害を与える可能性があり、少なくみても口の中の環境に多大な悪影響を及ぼすことは紛れもない事実だと言うことです。
どう転んでも歯石をつけたままで得なことは見当たりませんので、検診を兼ねて定期的に取りにお越しください。

高岡 周一

 

 

 

 

■スタッフの声

もう今年の桜の開花予想がでているみたいで、東京は3月25日だそうです。ついこの間、年を越したばかりのように思えますが日々が過ぎるのはあっという間ですね。桜が咲くと街の色も明るくなって、いつもはバスを使ってしまう道のりも少し寄り道をしながら歩きたくなります。

ただ、この時期、花粉症の方にはとてもつらい季節ですよね。私は幸い、花粉症ではないのですが家族に重度の花粉症にかかっている人がいるため、この季節は洗濯物も、布団も外に干せず困ります。きっと同じ様に苦労されている方もいらっしゃると思います。特に今年は例年の1.5倍と言われているみたいですね。もうすでに、マスクなどで花粉対策をされている方を電車などでよく見かけます。私も出来るだけ花粉症にはかかりたくないので、ネットなどで花粉症対策を調べてみると食生活も関わってくるみたいで、食べ物にも少し気をつけなければと思います。

栄養バランスはもちろん、特にビタミンDを摂取することが良いみたいです!ただビタミンDは、紫外線や日光に浴びることでつくられるそうなので、すでに花粉症の方にはビタミンDが多く含まれているキノコや魚を積極的に摂って見てはどうでしょうか?それから、やはりマスクは最大の花粉対策のようで、普通のマスクでも水で湿らせたガーゼを中に挟むことで90%以上の花粉をシャットダウンできるそうですよ!みなさんも是非、試してみてください。

高野 優舞

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

街は徐々に春っぽくなって来ましたが、まだまだ寒さが厳しいですね。
この時期は少し不安定で、暖かくなったり寒くなったりと、気温の変化に体がついていきません。
風邪をひかないように気をつけましょう。
早く春の訪れと共に暖かくなってほしいものです。
お散歩したりお昼寝したりと、春は時間がゆっくり流れている気がしてとても癒されます。
なんだか優しい気持ちになれます。

小原咲央

歯ニュース 2013/02 … 歩いて歯周病予防

今月、開院10周年を迎える事ができました。患者さまをはじめ、スタッフやたくさんの方々に支えられこの一つの節目を無事に迎えることができ感謝いたしております。
ここに皆様方に御礼申し上げます。

この機会に際して当院のホームページを1月に一新いたしました。
これで3度目となりますが、今回は自分で作成してみました。
昨年11月から始めたものの当初はわからないことばかりで、解説書と格闘の連続と試行錯誤の末にやっと先月開設にこぎつけた感があります。

医療は受ける人、行う人、それをサポートする人、いろいろな人々の共同行為で成り立っています。そうしたみんなの声を集めたホームページを今回は目指しました。
以前はホームページの他に患者さまから頂いたアンケートや、ネットでお問合せ頂いた質問に対するお返事、医院ブログの3本のブログを別々に開設しておりましたが、それらを過去の記事も含めて今回新しくしたホームページに統合しました。
現時点で380ページほどになりましたが、ご興味ある項目(カテゴリー)や記事だけをお読みいただけるようにしましたので、お暇のある時にお読み頂ければと思います。

今後も可能な限り毎週更新していきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
未完成なホームページをみんなの声でどんどん成長させていくことができればと願っております。

 

■ 歩いて歯周病予防?

一般的に1日10,000歩を歩くことが健康のためによいとされていますが、最近「歩くほど下がる糖尿病のリスク」という論文のサマリーを読みました。要約すると日頃有酸素運動を行っていない肥満の人々の1日の歩数を調べたところ、1日平均3,500歩未満のグループの糖尿病リスクは高く、1日平均10,000歩以上のグループは他のグループよりリスクが29%低くかったとの報告でした。

歯周病と糖尿病の関連は以前にもブログに書きましたので参照いただくとして、証明された話しではありませんが「風が吹くと桶屋が儲かる」式に考えれば歯周病の予防と治療にも役立つのかもしれません。老化は足からともいいますから、損することはありません。

これを毎日のノルマと思えば気持ちの負担になりますが、一週間の目標と考えれば取り組みやすいと思います。日常動き回る仕事でもない上にジムも退屈で長続きしない運動習慣のない私は歩くことにしています。

万歩計がついていた携帯を代えてから毎日の歩数から離れていますが、一週間に駅まで何回歩くと目標を持ちつつ、季節の匂いと風景を眺めながら歩いています。同じ道でも見方によれば色々と発見はあるものです。
糖尿病と歯周病の方々はお試しになってみてはいかがでしょうか。
ただし歯を食いしばってまで歩くのは逆効果になると思われますのでご注意を。

高岡 周一 

 

 

 

■スタッフの声

最近アイスのピノを食べたところ、星型のピノが入ってました。
そこでいろんなお菓子を調べてみたところ、以外にもいっぱいあるんですね!
定番のコアラのマーチでは、私の高校時代ではマユゲが印刷されているのがレアでしたが今は盲腸コアラなんですね。あとはリュックを背負った後姿のコアラもいます。
ミルキーの包み紙では四葉のクローバーや、ペコちゃんの絵が10個入っていたらラッキー!などありましたが、おみくじもあるみたいです!大吉や小吉と書いてあるみたいです。残念ながらあたしはまだ発見していません。マーブルチョコはキャラクターが印刷されているものや、ヨーグレットにはスマイルタブレットがあります。

他にもカール、アポロチョコレート、パックンチョ、ロッテのガム、かっぱえびせん、パナップ、チョコベビー、おっとっと、ピュレグミ、ピンキー、ハッピーターンなどなど、調べれば調べるほど種類豊富に出てきます。

なんとエビスビールのパッケージにもあるみたいなんです!おもしろいですよね。
遊び心満載でお菓子は食べてもおいしいですけど、見て楽しむことも必要なのかもしれません。みなさんもぜひお菓子を食べる時は探してみてください。おもしろい発見があるかもしれません。
そしてお菓子を食べた後はしっかり歯を磨きましょう。

小原 咲央

  

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは歯周病のお話でした。
歯周病の検査をみていると、軽度~重度の方、様々いらっしゃいますが、やはり自覚症状があまり出ないので気づかない内に重度の歯周病になっている場合が多いようです。
最近では虫歯ではなく歯周病で歯をなくされる方が多いので、一度検診を受けてみられるといいと思います。

小原咲央

歯ニュース 2012/08 … 糖尿病と歯周病から歯を守る

早く大人になりたかった子供の時期を経て、人は中年期を境に老化を意識するようになってきます。調査によると人が老化を意識するのは歯と眼の変化が最多のようです。その老化に影響を与えるのは遺伝より環境の方が重要で、特に年齢が進むにつれてこの傾向が強くなってきます。
その環境因子として大きいのは、食事習慣と運動、そしてポジティブな生き方です。6月の日本抗加齢学会で、聖路加国際病院の日野原重明先生の講演の姿をみてさらにそれを確信しました。今年で101歳になられる先生は今も現役であられ、10年先の講演の予定まで入っているというのですから脱帽です。

老化の象徴に歯の喪失がありますが、歯を喪失する成人の5人中4人の原因が歯周病です。歯の働きや重要性をここで改めていうまでもありませんが、その歯周病と密接に関わっているのが糖尿病です。

現在日本の糖尿病罹患者は1千万人を超えて世界で6番目に多く、中国が第1位などアジアの国々が上位を占めています。人種的や食生活の関連があるかもしれません。
世界的にも2030年では約5億人に達すると予想されています。今でも世界で10秒に1人が糖尿病で死亡しています。代表的糖尿病検査のHba1cは歯周病治療で減少し、糖尿病治療薬一剤とほぼ同じ効果があります。

歯周病原因菌が血流に乗って心臓の弁膜から見つかったことが一時話題になりました。歯周病は血管の老化を促進する病気ですから、歯周病になると心臓や腎臓疾患が多くなる傾向にあることと符合します。

自立とは「自分で食べて動けること」と定義することもできます。
胃瘻では食べる楽しみもなく生きる意欲が減少するといわれており、口からものを食べることは、人の尊厳を守ることでもあるのです。

歯をたった1本失うと咀嚼能率が半分に減少し、2~7本失うと3割に、総入れ歯は1/4に減少するという研究結果や、高齢者で歯が1本も残っていない人で入れ歯の具合の悪い人の寿命が短いという統計もあります。
生きているうちは死ねないのですから、自立や尊厳だけでなく快適で豊かな人生を送るためにも、 今ある歯を歯周病から守っておいしく楽しい生活をお送りください。

 高岡 周一

 

 

 

■ スタッフの声
初めまして、小原と申します。こちらの歯科医院に来て約一ヶ月が経ちました。
日々の努力を積み重ねて参りますので今後ともよろしくお願いします。

話は変わりますが、もうすぐロンドンオリンピックですね。いつもオリンピックが近づくとわくわくします。どの種目でも世界一が決まる瞬間は感動ですよね。夏季オリンピックとしては30回目になるそうで、開会式にはすごい仕掛けがあるみたいです。楽しみです。
これからどんどん暑くなっていくので熱中症には気を付けて下さい。
しっかり水分補給をしましょう。

小原咲央

 

 

■ スタッフの声
みなさんはハブラシ以外のお口の中の清掃用具をお使いでしょうか?
きれいに歯磨きしたつもりでも、デンタルフロスや糸楊枝、歯間ブラシなどを使うと、予想以上にまだ歯垢が残っていることにびっくりすると思います。
その他にも、当院では、研磨剤の入っていない歯磨きジェルや、歯周病に効果のある歯磨き粉なども取り扱っております。
気になる方はお声をかけてくださいね。

鮫島連理

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムは歯周病と糖尿病のお話でした。一つの病気が他の病気を引き起こしたり、密接な関係があったりすることがありますが、その逆もまた同じで、健康なお口を維持していれば、体全体の健康にもつながります。
早めの治療・検診をお受けくださいね。

鮫島連理

歯ニュース 2011/11 … 歯周病・糖尿病と運動

震災の爪痕が深く残る東北にサンマの水揚げがされたニュースを聞いて、こんな大きな災害があろうと律儀にも巡ってくる季節の便りに一抹の安堵感と復興の予感を感じます。
昔からこの時期のサンマは脂が乗ってその塩焼きの家々から立ち上る匂いと煙が日本の秋の風物詩となっています。調べてみると今は定着した秋刀魚の表記は意外と新しく大正時代だそうです。サンマの寿命は1・2年と短く、メダカと同じダツ目という種類に属するのには驚きます。

餌を消化して排出するまでの時間が30分と短いサンマは内蔵にえぐみが少なくはらわたまで食べやすい魚ですが、青魚に多い悪玉コレステロールと呼ばれるLDLを下げ、動脈硬化予防や中性脂肪の減少に効果のあるω3不飽和脂肪酸であるDHAやEPAが豊富です。
何といっても旬でおいしいことと、大衆魚と呼ばれるだけあって安いことが庶民的です。
帰宅に駅からの道すがら、暗がりで見えずとも家々から漂う匂いに空腹を刺激される季節です。

 

■糖尿病と運動

現在成人の80%が罹患し、歯を失う原因の80%を占めるのが歯周病です。歯の寿命を長く、また充実したそして快適な食生活を送る上で決して無関心ではいられない病気です。
さらに歯周病は糖尿病や心臓疾患などの生活習慣病と関わりがあることが最近わかってきました。そのうちに寿命を縮める病気といわれる日が来るのかも知れません。

60日間の平均血清グルコース値であるHbA1cは糖尿病患者の血糖コントロールの評価で使われますが、プログラミングされた運動は、自分で決めて運動するよりも血糖の抑制に効果があることが最近わかりました。運動が血糖値抑制に効果があることは以前からいわれていますが、多くの人にとって自分で一貫性と継続性を持って必要な量の運動を続けることがなかなか難しいのです。

研究リポートでは有酸素運動で0.73%、1週間の運動量が150分以上で0.89%、運動と食事のアドバイスを受けた場合で0.58%、HbA1c(正常値4~6%)が低下しています。
いいことはわかっていても、楽しくないことや楽なことでなければ続かないのが人間です。専門的なプログラムを作ったり、第三者の目を借りたりする工夫が有効なようです。

 高岡 周一

 

 

 

■スタッフの声

秋は、1年を通して特に季節を感じさせてくれる気がします。気持ちが少しだけ、感傷的になるからかもしれません。私の住んでいる地域は、特にキンモクセイを庭木に植えている家が多く、その香りが漂うと秋がきたことを感じます。冬は、早朝の落ち葉を燃やす匂い。春は摘んだヨモギを茹でる時の青々とした草の匂い。夏はなんといっても海の匂い。家が海に近かったので、海水浴にいった時の潮の香りです。
その人それぞれに、季節を感じる香りがあるはずです。四季のある日本に生まれた事を幸せに感じます。余談ですが今が旬の栗でご飯を炊いてみました。とてもおいしかったですよ。

菅野美弥

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

メインテナンスの目的は進行した疾患を回復させ、再発を防ぐためだけではなくもともと健康な口腔内を今後も維持していくことにあります。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)をお受けいただくことにより、口腔内の状態を診査し、注意する部分やホームケアでの苦手な点を確認することができます。たとえば、ハブラシのあて方や磨き残しなど分かりやすくご説明いたします。 定期的な検診(レントゲンを撮ったり、歯周病の検査をしたりします)とメインテナンス(PMTCなど歯のクリーニング)をお勧めします。

杉山明美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月のコラムに書かれているように、継続的な運動はお口の健康のためにも必要です。私が東京で暮らしてみて良いと感じたのは、東京ではウォーキングやジョギングのしやすいコースが町ごとに設けられていることです。そういったコースは周囲に緑も多く、季節を感じながら楽しく運動できるのではないでしょうか。ご自宅の近くで、お気に入りのコースを見つけてみられるとよいかと思います。

鮫島 連理

歯ニュース 2011/10 … 肥満や生活習慣病、特に糖尿病と歯周病

9月は暦の上では秋ですが、今年は夏に入れたくなる先月の残暑でした。
彼岸前の現在では晩夏の象徴である「つくつくぼうし」の鳴き声がまだ届いてきますが、空は一足先に秋の雲に変わっています。もうしばらくすれば、北から紅葉前線の便りが聞こえてくることでしょう。
去年も酷暑でしたが、今年はその暑さに災害や節電が重なって身も心も秋が待ち遠しい毎日です。

 

 

■ 肥満や生活習慣病、特に糖尿病と歯周病

運動不足による肥満や生活習慣病が将来の健康に影を落とすことをご存知のことと思います。むし歯や歯周病が生活のあり方によって引き起こされる点から、歯科の立場からこうした病気予備軍は問題となってきています。
特に歯周病と糖尿病との関係は強く、糖尿病が軽減することは歯周病が軽減することにつながります。その糖尿病の検査項目であるHbA1cが運動療法によって低下することを以前にお話しいたしました。

以前から運動が前立腺ガンに効果があることは知られていますが、1週間に3時間以上早足ウォーキングを行うと前立腺ガンの進行リスクが57%も低くなることが最近報告されました。しかしそれ以下のスピードや運動時間では低下が認められませんでした。

通常のスピードの歩行より早足の方が消費カロリーがかなり多く、またジョギングのように膝などに負担をかけないため手軽な運動としてお勧めしていましたが、今回はさらにガンの進行を低下させることに私も驚きました。

歯を失う2大疾患がむし歯と歯周病です。
学会ではまだ認められた説ではありませんが、私見では歯にかかるストレスと循環障害が背景にあるのではないかと考えています。そのどちらにも運動が関与する可能性があると考えています。ブログでもう少し詳しくお話ししたいと思います。

高岡 周一

 

 

 

■スタッフの声

漫画家のやなせたかしさんがトーク番組に出ていました。92歳の高齢ですが、アニメのアンパンマンを書き続けています。若いときに「手のひらを太陽に」の歌も作っているそうで、先日被災地に歌を作り贈ったそうです。作った歌を披露していましたが、驚いたのはとても92歳とは思えない力強い歌声だったことです。元気をもらい、頑張ろう!!という気持ちになりました。

小島千春

 

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

夏の間冷たい氷や飲み物など口に含む時など、知覚過敏がある方はお辛いものです。
歯ブラシの当て方が強過ぎたり、歯周病によるもの、噛み合わせが原因で歯肉が下がる事で、歯の付け根が過敏になります。普段から歯ブラシの当てる角度や圧力、毛の硬さなど注意が必要です。歯刷子の時凍みるようなら,専用の歯磨き粉「シュミテクト」などを使用してみるのも良いかと思います。しみ方がつらい時は、ご相談にいらしてください。

菅野美弥

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

過ごしやすい季節となりました。院長のコラムにも書いてあるとおり、一つの病気がまた別の病気を引き起こしたり、病気の進行を加速させたりすることがあります。寒くて動きにくい季節が来る前に、運動をして健康な体作りをしておきましょう!

鮫島 連理

歯ニュース 2011/09 … 全粒穀物と糖尿病

梅雨の早じまいに加えて猛暑日の多さに節電が合わさって今年は特に秋が待ち遠しい方が多いのではないでしょうか。考えてみれば四季とはいっても夏は最も長い冬より随分短いものですが、夏はその一日一日のインパクトが強い分存在感が大きく感じます。
まだまだ暑い日が続きますが、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれています。今月23日が秋分の日でその前後3日間を含む7日間が彼岸ですから、この暑さもあと少しの辛抱でしょう。もう少しすれば蝉の鳴き声が虫の鳴き声に変わります。秋の訪れを告げる虫の音を待ち遠しく思います。

 

■最近のブログより

これまでブログで「歯の働きと大切さ」や「歯を失うとどんなことが起きるか」、そして「歯を失った時の治療法」や「治療によってどんな生活が手に入るか」などについてお話ししてきました。
しかしどんなに科学が進歩しても天然の歯が一番だと私は思っています。その歯の寿命を左右する「むし歯と歯周病」にどう向き合うか、またできるだけ「歯を削らない、歯の神経を取らない、歯を失わない」ことが大切だと考えています。
以前より治療を終わられた方に『健口倶楽部』という定期的なメインテナンスの会(年会費無料)のご案内をしていますが、近年歯の長寿と快適さを維持するためにメインテナンスにご来院される方が増えてきました。楽しい食生活を維持され、快適な人生をお送りください。

 

■全粒穀物と糖尿病

白米や精白小麦などと違って、それらを精製する前の状態のものを全粒穀物といいます。私たちのエネルギー源として炭水化物は欠かすことができないものですが、精製により食物繊維やビタミン、必須脂肪酸、蛋白質、ミネラルなど多くの栄養素を取り去ってしまいます。これが玄米食をお薦めする理由です。腹部の皮下脂肪だけでなく、臓器のまわりについている脂肪である内臓脂肪の量が全粒穀物を食べることで減らすことができる可能性があるといわれています。過度の内臓脂肪はインスリン抵抗性や糖尿病、心疾患のリスクを増加させると見られていますから、玄米食が継続する努力のいらない健康管理として注目を集めています。
曜日を決めたり一日一食だけとか、圧力釜を使ったりなど玄米食を見直されてはいかがでしょうか。

 高岡 周一

 

  

■スタッフの声

3月11日の地震以降、かなりの数の余震が続いています。グラッとくるとあの日のことを思い出してドキッとします。スーパーの棚にパンやカップラーメンがなくなり、乾電池やガスボンベ、ろうそくまでまったく手に入らなくなりました。テレビは被災地の映像を一日中放映し、不安で心配な毎日を過ごしました。夏の使用電力も心配されましたが、計画停電も避けられたようです。私たちが贅沢だったこと、贅沢に慣れてしまったこと、改めて考えさせられます。
日本列島どこに行っても地震は避けられないようです。今回の経過を忘れることなく、普段から身の回りの準備をして、いざという時冷静に行動できるようにしたいものです。

杉山明美

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

歯周病の治療は歯石を取ることも大切ですが、毎日の歯磨きもとても大切です。ご存知の方も多いとは思いますが、歯科医院で歯石を取ったあとは、丁寧に歯を磨くことで、歯茎の炎症や出血が改善し治っていきます。
歯を磨くときは、歯と歯茎の境目や歯と歯の間を、力を入れ過ぎないように丁寧に磨いてください。

小島千春

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今回のコラムでふれられている「メインテナンス」には、いくつかのタイプがあり、患者様おひとりおひとりのご要望に合わせて、コースをご提案しております。気になった方はお気軽にご相談ください。

鮫島 連理

歯ニュース 2011/06 … 口臭と生活習慣

自宅から駅までの路に以前お寺だった場所があります。その敷地沿いの50mほどにアジサイ、その角を曲がった50mにはツツジが植わっていてこの季節だけは色づいて明るくなります。 更地になりご住職も手入れする人もいらっしゃらないようですが、毎年律儀にこの季節には順序をたがえることなく壁一面に花を咲かせます。

今は一面濃いピンクに彩られたツツジの花壁が終わって次のアジサイの準備中です。梅雨の到来とともに今年もあたり一面を青や紫に変えてくれることでしょう。この季節、朝の駅へ急ぐ足がいつもよりちょっとだけ遅くなる気がします。

 

■口臭と生活習慣

口臭には自臭症と他臭症があります。また朝起きてすぐにする口臭など生理的口臭といって誰にでもある口臭もあり、これは通常問題にはなりません。睡眠中は唾液の分泌量が減り、口臭を予防できないからです。
他臭症とは自分ではなく他人が臭気を強く感じるもので、自臭症とは他人ではなく自分が臭気を感じるものをいいます。自臭症は実際には臭わないのに自分では臭うと感じてしまうメンタルな部分が多く関与するため、歯科でなく心療内科の領域になることがあります。他臭症の多くの原因は特定しやすく歯科的な対応も可能です。

また、歯科的な原因とは別に全身的な病気の中には特有の口臭を発するものがあります。アレルギー素因、耳鼻科系疾患、糖尿病、肝機能障害、腎不全、慢性気管支炎、癌などです。

歯科領域の口臭には唾液の分泌量や舌の汚れ、歯周病などが関係していますが、先にお話ししたように呼吸器などの口以外の器官からのものもあります。さらに飲酒習慣の生活習慣や生活習慣病の一つである肥満が口臭と強い関係があるとテルアビブ大学歯学部・医学部から発表されました。
その因果関係はまだ明らかにされていませんが、これらの過ぎたる部分は、寿命と健康を蝕むだけでなく口臭の面においてもどうやらマイナスになるようです。

 高岡 周一

  

 

■スタッフの声

東京電力の電力供給不足の影響で、電車も空調を控えて窓を開けているときがあります。すぐ隣を電車がすれ違うと意外とうるさいことに気がつきました。
先日、電車の中で友人と話をしていましたが、隣を電車がすれ違った時に、少し大きい声になっている自分に気がつきました。あれっ?と思ったら窓が開いていました。
上の方が少し開いているだけなのに外の電車の音がこんなに大きく聞こえるんだ!!と思いました。

冷暖房が効いて窓を閉め切った電車に慣れていますが、私が子供の頃は電車の窓が開いていることが多かったので、外を走る電車の音がうるさかったなと子供の頃の何気ない記憶がふと思い出されました。

小島 千春

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

歯の着色は先天性のもの、薬物、損傷によるもの、食生活や加齢の影響など、さまざまなことが原因で起こります。
ホワイトニングは歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。歯の構造や歯質を変えず、安全に歯を白くすることができます。
ご希望やご質問がございましたら、お気軽にお声をおかけください。

杉山 明美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

雨も多く、五月の時点で夏日を迎えてますます暑い夏となりそうな予感がする今年は、すでに暑さ対策のグッズが多く売れているようです。私も冷房を控え、うちわで乗り切ろうと思っています。夏バテしないように早いうちから体力づくりに努めていきましょう!

鮫島 連理

歯をなくすことは万病の元 / 医院ブログ

歯をなくされたことが小さな問題であるとは私は考えていません。 なぜなら、次の大きな問題の予兆だからです。
第一は、歯をなくした理由がまだそこに残っていると、さらにまた次の歯を失う恐れがあることです。
第二は、歯を失ったままだと他の歯に問題が出るからです。 坂を転がり落ちるように、どんどん次々と歯を失っていく連鎖が起きるからです。 これから将来の問題といってもいいでしょう。

私は昔から「抜きっぱなしは大怪我の元」とお話してきました。 歯を失うと、その両隣の歯は倒れこみ、噛み合いの歯は延び出てきます。歯は自然に動くのです。悪い意味での矯正です。 その結果噛み合せが狂ってくるのです。
これが頭から足までの骨格系の歪みになり、 肩こり、頭痛、腰痛などの不定愁訴を引き起こすこともあります。 またその歪みは背骨の歪みでもあり、東洋医学では背骨の曲がりは万病の元といわれていますから早期の修正が必要です。

また力を入れる時に、歯を支える組織に問題があったり歯を失うと力が入らなくなります。 このため踏ん張りが利かない、ここぞという時にガンバリが利かないなどにつながることがあります。
さらに頬や口元が痩せたり顔のしわなどの顔貌の変化が起こり、老けて見えることがよくあります。
また自分ではちゃんと話しているつもりでも周りの人には聞き取りづらく電話で聞きなおされるなど、発音や会話の障害になることがあります。 歯はコミュニケーションの要ですから段々喋るのが億劫になって、言葉とコミュニケーションによって進化してきた人類の進化に逆行することになります。

歯周病と生活習慣病 / 医院ブログ

歯周病は生活の質(QOL)と日常生活活動(ADL)の低下をもたらす生活習慣病の一つです。 そして歯周病と糖尿病や心筋梗塞や狭心症などの心臓血管系疾患などの生活習慣病同志がお互いに関係があることが段々わかってきています。

糖尿病とは慢性的に血糖値が高くなり、それに伴って尿の中に糖がみられる病気です。 2002年の調査では糖尿病患者数740万人、その予備軍を合わせて1620万人にものぼります。日本人成人の5~6人に1人が糖尿病かその予備軍といわれ、さらに近年増加傾向にあります。

調査結果によると糖尿病にかかると男性で約10年、女性では10年以上寿命が短くなっています。 また糖尿病は人の身体の構造や機能に重要なアミノ酸や、酵素、遺伝子、脂質、炭水化物などを酸化するフリーラジカルを多量に発生させる疾患であり、様々な疾患を引き起こす原因となっていると考えられています。

このように糖尿病は老化を早め、寿命を短くする病気なのです。 近年の過食や飽食、運動不足、ストレスなどをはらむ現代生活では糖が余り、肥満や糖尿病を作り上げているのです。生活習慣病と呼ばれる理由がここにあります。
その糖尿病と歯周病は切っても切れない関係にあります。 糖尿病は歯周病のリスクとなり歯周病は糖尿病のリスクとなるのです。

歯周病と闘う / 医院ブログ

歯周病が他の生活習慣病とお互いに関連し合っていることがわかった現在では、歯石を取って歯ブラシをするだけでは、歯周病を完治できない時代に入っています。 こうした背景から最近は内科から糖尿病治療のために歯周病治療の依頼が増えてきています。

歯肉に何らかの異常がある人は人口の70%、その推定人口は9500万人にも達し、特に中高年者の80%が歯周病にかかっています。 国民全体の罹患率でみると、このように多くの人々がかかっている病気が他にあるでしょうか。
しかし治療を受けている人は114万人、異常がある人のたった1.2%しかいません。 歯周病にかかっていることに気付いていない人や、気付いていても治療を受けていない人がいかに多いかわかります。

初期ではほとんど自覚症状がないため、気付いた時はかなり病状が進んでいることが多く、 「痛みがないこと」は「健康である」ことと同じではないので注意が必要です。
歯周病が日本人の歯を失う原因の過半数を超えている現状では、歯を長持ちさせる上で、 そして快適で質の高い生活を送るためには無視できない病気なのです。

歯周病の原因 / 医院ブログ

歯石と呼ばれる歯の表面にこびりついた石のようなものが歯周病の原因と思われている方がいらっしゃいますが、これは正確にいうと誤りです。
その真犯人はプラークやバイオフィルムと呼ばれる細菌の塊です。 歯石はプラークが石灰化して硬くなったものですから、確かに身体にいいものではありませんが、その病原性はプラーク自体よりずっと低いものです。

実は歯石の表面が粗雑になるためにプラークが付着しやすいことの方が大きな問題なのです。 口の中は唾液という水分があり、時折食物という栄養素が運ばれ、体温という適度な温度があります。この三拍子そろった条件が細菌にとって非常に住みやすく繁殖に適した環境なのです。
こうしたことから口の中には600種類を超える微生物が生息し、 唾液一滴にさえ何億もの細菌が生息しています。 歯周病はこの口の中に生息する細菌によって起こる感染症です。 重度の歯周病の人と健康な人の口の中に生息する細菌の種類や量が違います。

こうした細菌の町をバイオフィルム(プラークや歯垢)と呼びます。 わずかプラーク1mg(1gの千分の1)中に1千万個以上、東京都の人口に匹敵する数の細菌があり、口全体ではとてつもない量の細菌がはびこっています。 歯周病と闘うには、まずこれをやっつけなければいけないことがおわかりいただけるでしょう。

歯周病治療の基本 / 医院ブログ

歯周病は細菌による感染症ですから、歯周病治療の基本の第一は口の中の細菌数の減少です。 そのために毎日の歯磨きや歯科医院での定期的なメインテナンスが重要になってきます。

第二は歯にかかる病的な外力の排除です。 日常の食事のときに噛むことで歯にかかる力は健康な一本の歯に最大で数十キロもの力になります。 だからすごく硬いものでも噛み千切ることができるのです。 それでも歯と歯を支える組織はそれに十分耐えられる能力を持っています。人はそう設計されているのです。 いくら年々衰えていくといっても、人の体や歯は通常に食べることだけで歯周病になったり無くなっていく設計にはなっていません。

通常でない設計外の病的・暴力的な力が、またはそう強力な力でなくとも休む暇なく頻繁に加わるために病気になるのです。歯も失うのです。 この強力な力、暴力的な力については次回お話しします。

歯周病と噛む力 / 医院ブログ

前に暴力的な噛む力が歯周病や歯を失う原因の一つになることをお話ししました。 その強い力の最たるものが歯ぎしりです。 一本の歯に先ほどお話した最大強さの数倍もの力がその上に頻繁に加わります。 だから歯ぎしりではあんなすごい音が出るのです。

一度思いっ切り歯をこすり合わせてみてください。絶対にあの音は出せません。脳が歯とそれを支える組織を守ろうと無意識にブレーキをかけるからです。
しかし睡眠中人の脳は休憩モードに入っているため、ブレーキがかからずあのギリギリというすごい音が出せるのです。 この結果、歯が軟かいか歯を支える組織が強ければ歯が極端に磨り減り、そうでない場合は歯を支える歯肉に炎症が起こり歯周病となって骨が段々溶けてきます。

骨が溶け支えがなくなった歯はぐらつき、最後には自然と抜けてきます。 これが強い力による歯周病の姿です。 ただここで注意していただきたいのは、歯周病を起こすのは歯ぎしりだけではないことです。 歯の食いしばりや噛みしめ癖でも起きます。

さらにそれと同じことが前にお話ししたように入れ歯を支える歯や、ブリッジを支える歯に起こることがあります。支えになる歯にかかる強い力が歯周病の原因です。ですからインプラントによって噛む力を分散することができれば、残った歯にかかる力は少なくて済み、歯は他の歯の分まで余分に働く必要がなくなります。 これがインプラントによって残った歯の歯周病を防止できる理由です。

歯ニュース 2011/03 … 歯周病と全身疾患

3月の手紙の書き出しには、早春の候、早春の折、早春のみぎり、初春の候、浅春の侯、春分の候、解氷の候など、寒さと別れ春の訪れを予見する言葉が多いことからも気分はすっかり春めいています。3日の桃の節句(ひな祭り)、6日頃の啓蟄(=けいちつ、冬眠中の虫が這い出してくる日)、18日頃の春の彼岸の入り、21日は春分の日(春のお彼岸の中日)と春一色になります。もう一つ男性が忘れてはいけない14日のホワイトデーもありました。この齢になってもバレンタインデーにはありがたいことに毎年患者様やスタッフ、娘と妻からいただきます。忘却の動物である人間は2月14日から1か月以上も経ってしまうとついうっかり忘れがちなので、記念日などにうとい私を含めた男性諸君は要注意です。

近頃100円の商品ばかりを売っているお店を100円均一商品という意味で100均と略して呼びますが、そこに付せんを買いに行きました。患者さんのご都合やご希望などお話しの内容を書きとめておくために大変重宝しています。何ヶ月も先のことなど、治療期間が長くなるとカルテの行も段々下になり、また次のページになるとさらにそうした情報が目につきにくくなります。そこで付せんに情報を書き、カルテ行が増えていこうが一番下の行に毎回付せんを貼る位置をずらしていけばいつも目につくというわけです。情報の量に合わせて付せんも大中小と使います。毎日結構使うので時々買いに行くのです。

先日も付せん目的で行った100均で以外なものを発見したのです。それは目覚まし時計です。自宅の勉強机の上に時計がなかったので100円なら買ってもいいかと思ったのです。それにしても目覚まし時計まで100円とは驚きです。もっとも日本製であるはずがありませんが。その時計に合う電池ワンパックと同じ値段です。ところが使い始めて失敗だったことに気付きました。1日に20分ほど時間が狂うのでは、現代のそして日本においてこれでは時計としては使い物になりません。

性懲りもなく今度は何かのついでに立ち寄ったディスカウントショップで目覚まし時計を見つけました。妻のどうせ買うのならある程度の物を買った方がいいよという声も聞こえてはいたのですが、隣に並んだ500円の時計をやめてそこで一番高い800円の時計にしただけでした。どうしても必要な物でなかったため、気軽に買えることにこだわってしまったのでしょう。妻が正解でした。値段が8倍するだけあって時間は問題ありません。ただコチコチなどとかわいらしい音ではなく昔の時計のようにガチャ!ガチャ!とうるさい音が寝室に響き渡ります。まるで柱時計の中で寝ているようです。

いいものが安く売っているはずがなく、安いにはそれなりの理由があるから安いことを十分知っているはずなのに、昔からいうように『安物買いの銭失い』になってしまいました。最初からケチらず少し出しても日本製の時計を買えば満足を得られたはずです。結局その時計は今晩も、診療が終わり電気を消した暗闇の中でガチャ!ガチャ!と診療室で不気味な音を響かせています。まるで時限爆弾のように。

 

■歯周病と全身疾患

近年四つの疾患について医療の連携を盛り込んだ医療法の改正がなされています。その四疾患とは、「ガン」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」ですが、こうした医科病変と歯科病変である「歯周病」との関連の啓蒙がいわれて久しくなります。わかりやすくいえば、「歯周病になるから歯を磨きましょう」という時代から、「こうした疾患になるから、歯周病にならないように歯を磨きましょう」に変わってきたといえるのです。

歯周病は歯と接した部分を中心にした歯肉が潰瘍になっている状態で、その傷口から細菌が入り込めば菌血症を起こし、血管内皮細胞に侵入して動脈硬化を起こしたり悪化させたりする疾患です。また脳梗塞罹患者の歯周病原因菌の量は普通の人の1.2倍といわれ、歯周病を起こした組織から白血球が細菌と戦う時に発生する物質が血中に入ればインシュリンの働きを抑制して糖尿病を悪化させることがわかっています。

このように歯周病は「全身の疾患における基礎疾患」と呼ばれるようになってきました。現在糖尿病の合併症は6つあります。網膜症、神経障害、腎症、大血管障害、細小血管障害、歯周病です。成人の5~6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍といわれるほど国民病になった糖尿病ですが、歯周病との間でお互いがリスクとなりあっている状況です。

天然の歯とインプラントの歯周病と糖尿病のリスクコントロールのために定期的なメインテナンスにお越しになられることをお勧めいたします。可能な限りご自分の歯でなんでもおいしく召し上がれるよう私達もお手伝いさせていただきます。

 高岡 周一

 

 

 

■スタッフの声

私自身、特別にコーヒーが好きというわけでもありませんが、カフェなどの雰囲気が好きで、よく訪れますが、今回のコーヒーの値上がりは、少々イタイ感じです。
お豆は大豊作なのに、今までコーヒーを飲まない国々の方が飲むようになり、需要が増えたためとのこと(?)
ただ飲むのではなく、これを機に、産地ごとに飲み比べたりして味わってみたいと思います。

菅野 美弥

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

初診時に今のお口の状態をお調べするのにお口の中をカメラで撮らせて頂いています。「なんで歯医者で写真?」と思われる方も多いと思いますが、現在のお口の状態の説明と、先生が治療計画を立てる時の参考にする為に必要なので撮影しています。
同時にお顔の写真も撮りますが、笑った顔の写真を撮ることによって、口元や前歯の見え具合などをみるので撮影しています。ご協力お願いします。

小島 千春

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月号の歯周病と四つの疾患との関連性の話に驚かれた方も多いのでは?規則正しい生活と丁寧なブラッシング、そして定期的な検診・メインテナンスを受けて、歯周病を未然に防ぎましょう!

鮫島 連理

歯ニュース 2010/06 … インプラントの価値とは/骨粗鬆症と歯周病

朝6時から10数kmもの渋滞が起こった5月の連休、皆さんはどうお過ごしでしたでしょうか。我が家は渋滞情報に断念して近場で家族と過ごしました。その連休も終わり、次の夏休みまでしばし長期休暇はおあずけです。月を追うごとに梅の赤、桜の淡桃、つつじの赤紫と濃淡を繰り返す赤の傍らで木樹も緑の濃淡を競演して、一歩一歩夏の準備が整いつつあります。この時期を春でも夏でもない中途半端で梅雨のじめじめしたうっとうしい時期と感じるか、寒くも暑くもなく空気が徐々に活力を蓄え寒さで萎縮した身と心が解放される予感を楽しみ、春から夏への架け橋の時期と捉えるか意見の別れることでしょう。

5月病といわれるように、5・6月は新入の学生と社会人にとって慣れと疲れがでる時期でもあります。また新年度が始まって年度末の忙しさから解放されたのもつかの間、今年度の目標に向けお仕事にがんばっておられる方々も多いと思います。我が家でも娘が今春大学生となり少しずつ大人に近づいてきていますが、親として嬉しいやらちょっと寂しいやら複雑です。

 

先月9日と22日にインプラントのセミナーに出席してきました。近年、歯を抜いたその場でそこにインプラントを入れる治療法が確立してきました。患者さんにとっては一度の外科手術で済む利点があります。さらに手術範囲が小さくてすむため術後の腫れや痛みが少ない治療法です。
他の選択肢に比べて日常生活のレベルを向上させるインプラントの有用性は知られていますが、歯と同じように骨の中に植わるインプラントは骨の状態に左右され、骨が少ないと適応症とならないケースが出てきます。抜歯と同時にインプラントを入れる治療法は、抜歯をして骨が痩せる前にインプラントを入れられるメリットもあります。

近年歯周病治療の発展とともに歯周病の末期まで歯を残す傾向にあり、それがかえって骨を失う原因の一つとして問題になっています。できるだけかけがえのない大切な歯を長く残すか、歯を失った後の人生の高い生活水準を維持するために骨を失う前に歯を取り去るか難しい選択の一つですが、インプラント治療の進歩と確立により噛めない歯を残して不満の残る食生活を送るより、早期にインプラントにして噛める生活の方が今の生活の質を上げ、さらに将来の不安定要素が減るとの考え方が増えてきています。
しかしこれは患者さんの価値観と生き方の問題であり、ご自身でどちらを取るかという非常に個人的な問題だと思います。こうした骨の少ない症例に対して、骨を増やす治療法も日々進歩しています。

 

■ インプラント特集 2: インプラントの価値とは?

先月に続いてインプラント特集第2回の今月は、『インプラントの価値とは?』をテーマにお話ししたいと思います。インプラントは直径4mm前後で長さが10mm前後のただの細い金属製の棒です。こんな小さな存在なのに、咀嚼(そしゃく)という1回の食事で何百回、それが1日3回、さらに1年365日、そして10年間では大変な回数、その上最大で60kgにもなろうというかむ力に耐えることができる頼もしい味方です。これは小さな棒の価値でなく、それによって得られる「歯をなくしたことを忘れるくらい快適」「いつも歯のことを考える必要がない」「なんでも食べられる」「おいしいと感じられる」「口の中の不快感がない」「食べるものを選ばないからどこにでも出かけられる」「結婚式や外出先で食後に洗面所にいく必要がない」「これからの口の中の行く末に不安がない」、など『たくさんのできる』ことの価値です。

歯を失った場合の選択肢は、①何もしないで放置しておく、②入れ歯を入れる、③前後の歯を削ってブリッジを入れる、④インプラントを入れる、などがあります。 何もしないで放置しておくことは残った歯が自然に移動することによって、かみ合わせや顎の位置が狂い、将来に大きな返済できない負債を抱えることになります。残った歯の寿命は確実に短くなります。問題はそれが今その方にわからないことです。長年「抜きっぱなしは大けがの元!」といい続けてきましたが、放置されどんなことをしても回復できない状態でお越しになられる方々が今も絶えないのが残念です。最も不適切な選択だといえます。

一方で入れ歯は、しっかり噛めない、食べたものがつまる、人前で外す訳にはいかない、異物感がある、などの理由であまり人気のない治療法ですが、入れ歯は歯をほとんど削らないため歯に優しい治療法と考えていらっしゃる方が多いのです。しかしそれは間違いです。入れ歯を支える歯には負担がかかり、さらに入れ歯による不潔が歯周病やむし歯の原因となって歯の寿命を短くする場合があります。入れ歯を支える歯の犠牲の上に毎日の食生活が成り立っている構図です。これが長期間続くと、支える歯にとって大きな負担と障害になることをご理解いただけることと思います。

そしてブリッジの最大の欠点は歯を削る必要があることです。歯は削ったところからまた悪くなります。むし歯の再発を起こす不利な場所を作ることになるからです。削るから歯の寿命が短くなるのです。削らないで済むのなら、できるだけ削らないことをお勧めします。削らざるを得ないとは言え、長年毎日削っている私が言うのですから間違いありません。

このような他の選択肢と違って、他の歯を削らない、他の歯に負担をかけない、周りの歯に病気を起こさせる原因を作らない、かみ合わせや顎が狂わない、すなわち『今ある歯を守り、長持ちさせることができる』、これがインプラントのもう一つの大きな価値です。

 

 

■ 骨粗鬆症と歯周病

ホルモンとの関連があり骨代謝の問題でよく知られているのが骨粗鬆症です。骨粗鬆症とは、骨強度の減少によって骨がもろく骨折しやすくなった状態で、65歳以上の女性の約50%は程度の差こそあれ罹患状態にあるといわれています。骨粗鬆症推定人口は2001年で819万人、そして年々増加傾向にあります。骨粗鬆症の危険因子としては、胃や卵巣の摘出、ステロイド薬の服用、カルシウム欠乏、ビタミンD欠乏、ビタミンK欠乏、リン・食塩・アルコール・コーヒーの過剰摂取、喫煙、極端なダイエット、運動不足、日照不足などがあります。

日本人は全般的に慢性的なカルシウム不足状態であるといわれており、骨粗鬆症の予防には食やサプリメントによる一日800ミリグラム以上(許容上限2500ミリグラム)のカルシウムの補給や、激しすぎると逆効果になりますが骨に負荷がかかる運動によって、加齢や閉経による骨量の減少を少なくすることが必要です。魚食といっても切り身ではカルシウム補給にはなりませんから、骨ごと食べられる小魚がお勧めです。骨の量を減らさないための予防法の3原則は、「食事、運動、適度の日光浴」です。

歯科領域では、特に閉経後の女性のエストロゲンレベルを高めることは、歯周病の予防と進行の抑制に、また歯を支える骨や歯肉などの組織の健康に効果があるのではと期待されています。カルシウムとビタミンD、大豆イソフラボンの併用による骨の吸収抑制や骨密度低下防止効果があったとの報告もあります。リンとカルシウムの摂取比率に問題があったり,肉食や炭酸飲料などによるリンの過剰摂取も骨をもろくしますのでご注意下さい。

 高岡 周一

  

 

■スタッフの声

6月というと、ジトジトとした梅雨を想像しますが、花好きな母に育てられた私にとっては1年の中でも色々な花が咲く時期で、好きな季節でもあります。特に我が家の中央に咲くご先祖代々からの純白なボタンの花は、咲いている時期も短いですが、他を圧倒するほどの美しさです。その脇に控えるアヤメや菖蒲、しゃくなげの花ともども、小雨にけむる景色の中などでは時間を忘れて見入ってしまうほど綺麗です。
三鷹にも、神代植物園にバラが咲く時期で、毎年人混みにまじって眺めに行っています。 家にとじこもりがちな時期ですが、お出かけになってみてはいかがでしょうか。少しだけ優しい気持ちになれると思います。

 歯科衛生士 菅野美弥

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

6月4日は「ムシ歯予防デー」です。近年はムシ歯だけでなく「歯周病」でお悩みの方も増えています。大人だけでなく小学生にも歯周病が見られることが多くなりました。
お口の中に症状が出てからではなく、定期的に検診されることをお勧めします。当院では6ヶ月または3ヶ月(特にインプラントをされた方)と検診のお知らせをさせていただいております。しばらくお口のチェックをされていない方、検診のご連絡をお待ちしております。

歯科衛生士 杉山 明美

 

 ■紅茶ご飯

紅茶の成分は普通に飲むだけでは吸収されにくいそうですが、茶葉を食べることで吸収でき、紅茶ごはんを継続して食べることで、血圧低下やコレステロール減少の効果があるそうです。
★作り方★
・米・・・2合
・紅茶の茶葉 ティースプーン1杯か、ティーバック1袋を破って入れる
・めんつゆ  大さじ3
これを混ぜて炊くだけです。茶葉は一度紅茶を淹れた後のものでもよいので経済的ですし、味もほとんどしないので、飽きることなく続けられると思います。血圧やコレステロール値の高い方はぜひ試してみてください。

  

 

<<< 編集後記 >>>

早いもので今年ももう折り返しの月となりました。気持ちのよい一年の終わりを迎えるためにも、お口の中で気になることがあれば、お早めにご相談ください。

鮫島 連理

歯ニュース 2010/02 … がんと歯周病

早いもので新年も今月で二つ目の月になります。1年の12分の1、8.3%が過ぎた実感があまり湧いてきません。蛇口からお湯がでるのに時間がかかる季節になりましした。写真のように夜間に凍った屋根の霜が電信柱の影だけ融けないのを見て、太陽のありがたさを実感します。

東京-九州間のブルートレイン(寝台車)が昨年3月のダイヤ編成で姿を消しました。飛行機や新幹線にお客を奪われて利用者が減ったことが原因のようです。鉄道ファンだけでなく、新婚旅行やご自分の青春時代の上京を重ね合わせた中年の人々が、寝台車の引退を惜しんだようです。

スピードと時間の合理化、これも一つの時代の流れでしょうが日本人が焦って生きているようで、便利さも大事だけど価値観が二つあってもいい気がします。先ほどの月日の移ろいやこの時代変化のスピードは、日々の実感とはまったく無関係に流れていきます。新しいもの好きの私としては変化は楽しいことですが、無秩序に混然とするのでなく古き良きものも残っていく社会に成熟していって欲しいと思います。

 

■ がんと歯周病

世界的に新規の口の中を含めた頭頸部がんに罹患する人は毎年64万人に達することが報告されています。英国では毎年約5000名が口の中のがんを発症し、5時間に1人が亡くなっている計算です。米国では特に45歳以下での発症率が顕著に上昇しています。
これまでに多くの報告で、口の中のがんとヒトパピローマウィルス(HPV)との関連性が指摘されてきました。特に若年男性の性行為をきっかけとしたHPV発症率の上昇が目立つといわれています。現在英国では子宮頚がん予防を目的に若年女性を対象にしたHPVワクチン接種を行っていますが、多くのがん専門医らは口の中のがん予防を目的に若年男性へのワクチン接種を呼びかけています。

一般に頭頸部扁平上皮癌の大きなリスクファクターとして喫煙があげられていますが、アメリカでは1960年代から喫煙率が低下しているにもかかわらず発症率が上昇していることから別のリスクファクターが推測されています。

調査研究によると、HPV以外のリスクファクターとして歯周病による顎の骨の減少が1mm増すごとに発症リスクが4.36倍になることが明らかにされました。歯周病との関係が最も強かったのは口腔がんで、次いで咽頭がん、喉頭がんの順でした。喫煙も飲酒もしない人でも同様の関係が認められていることから、非喫煙者であっても歯周病により口腔がん発症率が増すことになります。さらに歯周病の人はそうでない人に比べて低分化がんが多く、がんの悪性度が高くなることも判明しました。

歯周病は歯を亡くす最大の原因ですが、がんにまで関係しているとなると気安く考えることは危険です。がん以外にも歯周病と心臓・脳血管疾患との関連や、末期腎不全や心血管系疾患の大きなリスクになる慢性腎疾患の危険因子となる可能性、糖尿病との関連、早期低体重出産との関連などいろいろな病気との関連が取りざたされています。早期発見早期治療を目的とした半年ごとの定期検診は大切ですが、さらに一歩進めて歯周病そのもの自体にかかりにくくする3ヶ月から半年ごとのメインテナンスにお越し下さい。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

寒い日が続きますが、お風邪などひかれていないでしょうか。
昨年の暮れから、今年にかけて田舎に帰省したときの事です。あまりの寒さに、温泉にでもと近場の湯に母と出かけました。先にお湯から出た母が、ロビィでなにやら感慨深げ。訳を聞くと、自販機の前で操作が分からず、まごついていると、年配の男性が、お金を自ら入れ、飲み物を手渡してくださり、お金を出す母を制止して、その場を去られたとの事。金額にすればわずかなものですが、母は、いたく感激しその後もしばらく話していました。その出来事で私がきづかされたのが、普段から母を本当に思いやってあげられているかという事でした。忙しさにかこつけて、優しい気持ちが足りなかったと反省しました。母は温泉で体も心もあたたまったようです。

お年寄りを大切にする、こまっている人に声をかけるなど当たり前のようで、難しい事だとおもいますが、山間いの温泉で母に優しくしていただいた方のように、少しでも優しい気持ちで人に接していけたらとおもいます。

 歯科衛生士 菅野 美弥

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

初診時にやらせて頂いている歯周病の検査ですが、以前にも少しお話しさせて頂きましたが、歯と歯肉の境目にある歯周ポケットという溝の深さを測る検査です。健康な歯肉ですと歯周ポケットの深さは2~3mm以内、歯周病が進行すると4mm以上とだんだん深くなっていきます。
検査時に私達が読み上げている数字にちょっと耳をかたむけるとご自分の歯肉の状態がだいたい分かるかも?しれません。

歯科衛生士 小島 千春

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月号からデンタルニュースの編集を担当することになりました。治療のアシストとともにこちらも頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

鮫島 連理

歯ニュース 2009/12 … 心血管疾患と歯周病

先月の紅葉シーズンにはお出かけになられた方も多いと存じますが、その紅葉が過ぎ、落ち葉が路面を覆い、そして今は裸になった枝が寒々しい季節になりました。気温もぐっと冷え込む日には、いよいよ冬の到来を実感いたします。 

中央線の電車が新型に変わり始めてもうずいぶん経ちます。古い型の車両は後2編成だけと新聞か何かで聞いたような気がしますが、それも近々姿を消すそうです。新型に変わり始めの頃は、たまたま乗る電車が新型だと、なんだか今日は『ついてる』気分になったものです。しかし順次新型に変って段々新型の比率が多くなってくると、その目新しさはなくなってラッキーとは思わなくなりました。人は珍しいことや少ないことに価値を認めます。ダイヤモンドが砂のように、金が鉄のようにあったら、今ほどの価値はないでしょう。

ところが、そんな貴重なものを持っていてもいつも自分のそばにあったら、これが常になって慣らされ、感動はおろかその価値を人は忘れてしまうものです。あることが当たり前、当然感謝なんかしません。無くさないとその大切さになかなか気付かないですね。親、夫婦、そして健康もそうだとよくいわれます。阪神大震災の時、最も困ったのが、水とガスそれにトイレと入れ歯だそうです。確かに入れ歯は他人のものでは役に立たず、いざ作るとなると時間がかかりますし、歯科医院も被災していてはそれも無理だったでしょうからうなずけます。どれも普段あって当たり前のものばかりです。歯と健康もあって当たり前、大事になさってください。

 

■ 心血管疾患と歯周病

米国での死亡原因の第一位は心血管疾患で、それが原因で全米で毎日約2,400名が死亡しています。食や生活の欧米化がいわれて久しい我が国でも近年血管疾患の増加が著しく、対岸の火事と侮れない数になってきています。今までにも糖尿病をはじめとする生活習慣病と、歯を支える顎の骨や組織を破壊する慢性炎症性疾患である歯周病との関連をお話ししてきましたが、心血管疾患と歯周病の一方を適切に管理することができれば、もう一方の疾患リスクも軽減させられることが最近の研究で明らかにされました。

以前から歯周病に罹ると心血管疾患リスクが増大することもわかっているため、まだ全容は未解明ですがどうやらこの両者の間には疑いようのない関係があるようです。その研究発表では米国人の75%が罹患している歯周病の予防の必要性を指摘しています。日本でもほぼ同様の状態で、成人の歯を失う過半数の原因になっている歯周病とどう向き合うのか、どう予防していくのかが、これからの食生活や健康、そして質の高いライフスタイルの維持にとって重要です。近い将来迎えるであろう高齢化社会、その時には現在以上に大切なことになっていることでしょう。

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

11月に入るとあちこちでイルミネーションの飾りが目につくようになりました。今年もあと1ヶ月。1年はあっという間ですね。昭和から平成に移って20年、いろんなことが変化しました。身近なものでは携帯電話です。肩からバッグのように下げていた時代からポケットに入ってしまうサイズになり、通話だけでなくメール、インターネット、TVまで見ることができます。「鉄のかたまりが飛ぶなんて信じられない!」飛行機のことをそう思った昔の人と同じ気持ちです。

中央線もオレンジ色がシルバーに変わり、初めのうちは珍しかった新しい車両も今は当たり前になり、かえってオレンジ色の車両を見かけると懐かしく感じるようになりました。先日は緑の山手線でなく茶色の山手線を見かけました。(期間限定のようです)テレビもあと数年で地デジ放送に変わります。あげていくとキリがありません。便利でいいなと思うこともあり新旧交代 これからも続いていくことなんですね。

 杉山 明美

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

歯ブラシを丁寧にすることは大切なのですが圧が強すぎて歯のつけ根がけづれ、そこがしみたり虫歯になることがよくあります。これから寒くなり水が冷たいと余計に気になります。
ブラシの毛先が開くほど歯に強く当てないようにし、歯磨き粉もつけ過ぎないようしましょう。一時的にしみる時は症状を和らげてくれるシュミテクト(歯磨き粉)などを使用されると良いと思います。

歯科衛生士 菅野 美弥

 

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月まで編集を担当させていただいておりましたが、次号から新人の鮫島が編集を担当することになりました。3年半こちらで勤めた経験は一生忘れません。長い間ありがとうございました。引き続きデンタルニュースを宜しくお願いします。

小用 美里

 

 

先程ご紹介にあずかりました、鮫島連理です。
しし座の24歳で、休日にはよく吉祥寺散策をしています。
こちらでたくさんの方と出会えることを楽しみにしています。
どうぞ宜しくお願いします。

鮫島 連理

歯ニュース 2009/10 … 歯周病と生活習慣病 その4

長雨のおかげで抜けるような夏空を欠いた今年の夏でしたが、蝉の声、ひまわりとアサガオはいつもの年とそう変わらなかったような気がします。この時期の歩きにくさも例年通りでした。朝の駅までの路上を動く黒い物体を避けて足を踏み出さなければいけないからです。体長1cmにも満たない彼らのスピードは、人間の大きさに換算すると世界新をだしたボルトよりきっと早いことでしょう。蟻と呼ばれる彼らはアスファルトの粒の合間をちょこちょこと動き、さらに路面と同系色のためにうっかりすると靴の下に下敷きになってしまいます。前後左右の車や障害物に注意を払いながら、足元の小さくとも一つの命を奪うことなく駅に到着するためにはちょっと気を使います。その彼らも段々涼しくなってくると活動的ではなくなり、いつしかその姿を見ることがなくなります。そろそろ今年もそういう季節になってきたようです。

あれほどみずみずしく青紫に染まった梅雨の代名詞、あじさいの花も東京の8月は茶色く変色して見る影もなくなりました。その時期の北海道で今が旬とばかりの花真っ盛りのあじさいを見て、日本も広いなと感じたことがあリます。まだ東京では半そでか長袖か迷うこの時期に、北海道から初冠雪の便りと沖縄ではまだ海に入れる30度近い暑さと聞こえてきます。もうすぐ紅葉前線の南下、そして初霜、初雪の前線が下りてくることでしょう。昼夜の温度差が激しいこの季節は風邪をひきやすいのでお気をつけ下さい。

 

■歯周病と生活習慣病 その4

日本成人病(生活習慣病)学会で東京医科歯科大学血管外科の井上先生による歯周病と心臓・脳血管疾患との関連についての研究結果が報告されました。それによると歯周病患者の心臓・脳血管疾患リスクが1.19倍になり、特に65歳以下では1.44倍となることが報告されています。また同氏は、「閉塞性動脈硬化症患者の閉塞部と唾液から歯周病原因菌が90%以上の高率で検出された。歯周病原因菌が口の中で血小板により取り込まれて全身へ生きた菌として運ばれて粥状硬化病変や動脈瘤の形成に関与している可能性が考えられる」と述べています。

アメリカウェスタンリザーブ大学歯学部は、歯周病が末期腎不全や心血管系疾患の大きなリスクになる慢性腎疾患の危険因子になると発表しました。歯周病による歯牙喪失患者は慢性腎疾患発症リスクが2倍になるそうです。この他にも、心臓の弁から歯周病原因菌が検出された報告などもあり、歯周病は単なる口の中だけの問題でなく全身の問題です。

歯周病治療後は完治する場合と、小康状態を維持する場合があります。何はともあれ増悪させないことが大切で、定期的な医療現場でのメインテナンスを欠かすことができません。困った時だけの対応では次第に増悪を繰り返して先程述べた全身性疾患のリスクを高め、また残った歯の本数は先細りになることが経験的にわかっています。当院ではその方の状況に合わせた定期的なメインテナンスのコースを個別にご提案しております。多くの方々がコースに参加され、健康でおいしい生活をお送りくだされることを願っております。

(歯周病について詳しく知りたい方は小冊子「食とアンチエイジング」「歯周病とアンチエイジング」をご覧下さい

 高岡 周一

 

 

■スタッフの声

夏から秋へ季節が変わるこの時期(これを書いているのは9月です)、日が沈む時間が日増しに早くなるので、夕方になると物悲しさを感じます。ちなみに今の日の入りの時刻は17時44分です。日の入りが一番遅い時は19時頃なので、日の入り時刻がだいぶ早くなっているのがわかります。

仕事で室内にいる時間が長いので季節の変化を感じにくく一日過ごしてしまう事が多いですが、夕方頃外に目を向けると暗くなる時間が早くなっているので、秋に向かっているなと季節の移り変わりを感じます。 

歯科衛生士 小島 千春

 

 

■歯科衛生士からのワンポイント情報

虫歯・歯周病とも細菌が起こす病気ですが、その原因菌はほとんど人の口の中にあると言われています。口の中には300種類以上の細菌が存在しています。
平均寿命は長くても歯の寿命は短いと言われる日本人。いつまでも自分の歯で美味しく食べるためには、歯に良い生活環境と正しいケアを知ることが大事です。

歯科衛生士 杉山 明美

 

 

 

<<< 編集後記 >>>

夏もあっという間に終わり、朝晩めっきり涼しくなりましたね。蝉の声にかわって虫の声が聞こえる季節になりました。涼しくなるとインフルエンザが流行し始めます。うがい・手洗いを心がけましょう。

小用 美里