はじめに

若い時代には省みることもなく、そして自分の後から黙ってついてきた「健康」。
老化は最初に「歯」や「目」から始まり、年齢とともにその存在を意識するようになってきます。
週刊誌やテレビは言うに及ばず、書籍をみても健康コーナーができるほど多くの情報があり、健康への関心の高さを裏付けています。

古今東西を問わず、また自然の摂理とは頭で分かっていてもいざ自分の問題となってくるとがっかりしたり不安になってしまうのも「健康」です。人の身体は非常に複雑で、さらにデリケートです。

最近歯、特に歯の噛み合わせと全身の関係が報道されるようになってご存知の方も多くいらっしゃるでしょうが、ほんのわずかな噛み合わせの不調和でアゴや身体を歪ませ、頭痛、肩や首の凝り、背中や腰の痛みなどを起こすことがあります。
肩こりや頭痛、腰痛などで死ぬことはないとしてもこれが毎日となれば辛いものです。
快適な生活とはいえないでしょう。
しかも歯のかみ合わせはそれだけにとどまりません。
あなたの大切な歯の寿命、そして治療の結果を左右するほどの影響力を持っています。

足の裏に魚の目が一つできても不愉快で歩きにくいものですし、小指の先にちょっとした傷をおっても日常生活に支障が出ることもあります。不愉快な原因はほんの些細なことなのですが、毎日のこととなれば快適な生活とは言えなくなってしまいます。
たった1本の歯の不具合で食べることに支障をきたし、痛みで1日が台無しになり、毎日がちっとも楽しくありません。

歯が不自由なく日常使えることなど普段は考えもしない、勿論感謝もしていないのですがこんな些細なことで不愉快になってしまう。人生とは何と細かい事情の上に成り立っているものなのでしょう。

歯や体の歪みは時間とともに、また年齢を重ねるにしたがって大きく、深くなってきます。
ご本人の知らぬ間に真綿で首を締めるようにじわりじわりと歯に負担をかけ、日々歯の寿命を擦り減らせていることになります。
症状がでてきてあわてて歯科医院に駆け込んでみたものの病状の進行にびっくり仰天し、元通りに回復する方法がなかったり悪ければその歯を失う結果になってはじめて後悔される場合もあるようです。

このように歯の寿命や、よくかめて快適な食生活、ひいては豊かな人生を知らぬ間に放棄していることがあります。歯は単純にかめればいいと言うものではないのです。

ここに大切な歯を亡くしてしまった人がいたとして、今後の選択肢は幾つかあります。
最も悪い選択は抜けたまま何もせずに放っておくことです。
お口の中だけの狭い視点では失った機能を取り戻すだけでなく他の歯に負担をかけて無理をさせないように気配りが必要です。できることなら身体全体の大きな視点では歯→顎→頭→上半身→下半身と歪みが伝播して全身のバランスが歪んでいかないような配慮が必要です。

実際の治療法としては「入れ歯」、「ブリッジ」、「インプラント」、「自家歯牙移植」などの方法がありますが、インプラントもただ植えただけ、ただ噛ませただけでは意味がないのです。先ほどお話しした「歯」、この「インプラント」、そして「入れ歯」全てに共通するものは上下のあごの歯の噛み合わせです。

どうして歯がだめになったのでしょうか?どうしてブリッジや入れ歯が短命に終わったのでしょうか?
多くの方々がむし歯や歯周病だとおっしゃいますが、その病気に歯のかみ合わせが大きく関わっていることにご存じない方が多いのです。
「入れ歯」、「ブリッジ」、「インプラント」どの治療も、そしてそれらよりもっと大切な今あるご自分の歯の寿命に関わる歯のかみ合わせに関心を持って頂ければと思います。

 

 

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