歯ニュース 2015/12 … 甘い飲み物の危険性

砂糖の入った甘いものとむし歯の関連性がいわれて久しいですが、医科からの警鐘を受けて砂糖による弊害が近年欧米で規制の対象を含めて問題となっています。この度砂糖入りの炭酸飲料や甘い乳飲料が好きな人は体重に関わらず2型糖尿病発症リスクが高いのですが、これらの飲料を1日1杯、水や無糖コーヒー、無糖紅茶に置き換えると同リスクが最大25%減るとの報告がありました。糖尿病と歯周病の関連は今までにもニュースでお知らせしてきましたのでご記憶の方もいらっしゃることだと思います。

英ケンブリッジ大学Nita Forouhi氏は論文の中で、「加糖炭酸飲料や加糖乳飲料の摂取量が全体として多いほど、糖尿病発症リスクが高まることが明らかになった。1日1杯の摂取量増加は糖尿病リスクを22%押し上げていた。甘い飲料を好む人は糖尿病リスクを高めるほかの生活習慣も持っている可能性もあるが、体重、運動、教育レベルなどの因子を調整しても同じ関連が認められた」と述べており、一方でこの問題へのシンプルな解決法も示されました。それは加糖飲料を1日1杯、水や無糖コーヒー、無糖紅茶に置き換えたとして推計すると、糖尿病発症リスクが14%から25%も減ったのです。

また同研究では「人工甘味料で甘くした飲料に同じ便益があるかどうかは不明だったが、ダイエット飲料を好む人は肥満か糖尿病家族歴があることが多いということは、糖尿病リスクの高い人は人工甘味料入り飲料を選んでいると示唆されるのは明白である」さらに「今回の研究結果はソフトドリンクが直接糖尿病の原因になると証明したものではないが、因果関係を示唆する強力な例だ」と説明しています。「砂糖摂取を制限すべきだという世界保健機関(WHO)の最近のガイドラインを強く支持するものだ」とも述べています。

米国栄養・食事療法学会(AND)の広報担当者で、糖尿病管理予防のための食事計画を専門とする栄養士Toby Smithson 氏は「この知見のメッセージは率直に飲料のカロリーに注意すべきと思い出させてくれたことだ。たとえば、1杯のチョコレートミルクのカロリーは一般的な成人が1日に必要とするカロリーの9%に相当する。牛乳は蛋白、カルシウムなどの栄養源となるが、甘味を加えるための砂糖はエンプティカロリー(カロリーになるだけで栄養にはならない食品)だ。12オンス(約355mL)の加糖炭酸飲料はすべてエンプティカロリーで、1日に必要なカロリーの7%を占める」と述べています。

この研究結果に対して、米国飲料協会(ABA)は加糖飲料を非難することへの異議を表明。「米国栄養食事学会などの代表的な保健機関は2型糖尿病リスクとして過体重、肥満、民族、加齢、運動不足、糖尿病の家族歴を挙げているが、飲料摂取はそれに含まれていない」と述べています。

どうやら論争は続きそうですが、君子危うきに近寄らずと考えれば極力砂糖の摂取を抑えた方が懸命ではないでしょうか。Forouhi 氏とSmithson氏はともに「加糖飲料を水や無糖コーヒー、無糖紅茶に替えることが食生活から砂糖を減らす簡単な手段だ。
水が味気無さすぎると感じるならレモンかライム、オレンジを一切れ入れる、紅茶であればシナモンスティックを沸騰したお湯に入れてから煎れると砂糖なしでも甘味が出る」と助言しています。

要は砂糖を断つ!と上段に構えなくとも、工夫次第で減量は可能なようです。一日の飲食物を砂糖の視点で見直してみるのもいいかもしれません。

高岡 周一

 

 

■ スタッフの声 

2015年もあっという間に残りわずかとなりました。年末に近づき毎日が慌ただしく過ぎています。
ハロウィンが終わるとすぐに次のイベントのクリマスへと街の景色が変わっていきます。
今年のクリスマスは平日なので仕事で終わりそうですが、せっかくなのでクリスマスパーティーなど出来たらいいなと思います。また色んなところでイルミネーションもやっていますので、今年は是非たくさんのイルミネーションを見に行きたいと思います。

また、冬はスキーやスケート、スノボーなどのウィンタースポーツの季節ですね。
私は地元が長野なので帰省した時などにたくさん滑りに行きたいと思います。
冬はとても寒いのでコタツに入ってぬくぬくしのんびりしてしまいがちですが、 友達や家族などとお鍋を囲み温まって外へお出掛けするのもいいですね!
最近は朝晩と本当に冷え込んできましたね。寒い冬ですが防寒対策をしっかりして体調を崩さないように心がけましょう。

両角 里菜

 

 

<<< 編集後記 >>>

今月のコラムは糖分についてのお話でした。甘いものは私たちを幸せな気分にさせてくれますが、糖尿病を始め、私たちの身体に様々な悪影響を及ぼす原因となります。身体を冷やす元にもなるので、これからの寒い季節、冷え性の方も糖分の摂りすぎには注意してくださいね。私も、素材そのものの味を生かすお料理など勉強してみたいと思います!

鮎澤 連理