ニュースと確率 / ブログ

「錦織、世界王者を圧倒」と9月8日(月曜日)の朝日新聞の一面トップに出ていました。錦織圭さんが日本人として初めて世界四大大会の全米オープンの決勝に進んだのです。世界中のたくさんの選手の中でたった2人にしか許されないことですから手放しの快挙です。それは本当にすばらしいことです。普段スポーツと無縁の我が家ですがオリンピックの時のように久しぶりに明るい話題に湧きました。
しかし少し気になったことがあります。それは二面の左端に小さく「女子野球W杯、日本が4連覇」の記事が載っていたことです。

ネットで調べた範囲ですがスポーツによって競技人口は随分と違います。世界バスケットボール連盟に登録されている競技人口は約4億5,000万人。サッカーは約2億5,000万人、テニスが約1億人、ラグビーは意外と少なく約2,000万人だそうです。ウィキペディアによると世界の女子野球競技人口は約30万人とあり、日本では硬式が800人、軟式が3,000人位だとの記載もあります。ただし調査機関によっては違いもあるようです。

テニスと女子野球の新聞での取り上げ方の違いは競技人口や知名度の違いなのでしょうがあまりにも扱いに差があるように映ります。それは4連覇することは確率からいって本当に大変なことだからです。
宝くじの1等当選確率はくじにもよりますが1,000万分の2程度です。なかなか当たらないはずです。
競技人口からみてテニスの決勝に出られる2人の確率は5,000万分の1(これでも十分すごい数字です)ですが、女子野球は1チームに20人が所属すると仮定してW杯で4連覇する確率は50億6,250万分の1となり確率上では100倍以上大変な偉業なのです。

語源New(新しい)の複数形がニュースなのですから、新鮮さや話題性のない話しや多くの人が既に知っていたり聞いて驚かない話しはニュースとして取り上げられないことは存じています。確率で書かれていないこともわかります。しかし彼女たちもがんばって大変な結果を残したのですから、もう少し取り上げてあげてもいいのではないかと感じました。そしてニュースだけでは物の実態を正直に知ることができない可能性があり、冷静な目を持たなくてはいけないことを再確認させられました。

このことによって錦織選手の活躍が微塵も色あせることはありません。テニスファンだけでなく世界中の人々に錦織選手の名前が知れ渡ることでしょう。しかし世界で彼の名前を最も正確に発音できない国は日本かもしれません。私はついこの前まで「にしこり」ではなく「にしきおり」と読んでいましたから。明日の決勝、心の中で応援しています。

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