歯ニュース 2017/09 … プラークについて

プラークについてテレビやCMで知っている方も多いと思います。今回はそのプラークについてお話したいと思います。

プラークは虫歯と歯周病の原因になるものです。
そのプラークは食べかすと思っていらっしゃる方も多いようですが実は違います。
プラークは食事でお口の中に入ってきた栄養を元に増殖した細菌の塊です。食べかすが歯に挟まった物とはまったく違います。
歯を100%綺麗に磨いても歯の表面に付着した細菌が徐々にお口の中の栄養を得て増殖して、一日でプラークが出来てしまいます。
プラーク1mg中に一億以上いるとされています。そのプラークが増殖する過程で酸を出し虫歯になったり、毒素を出して歯周病になったりします。

プラークはとても厄介です。ネバネバした不溶性グルカンという糖で構成されていて水に溶けない性質があり、口をゆすいでも取れず歯の表面にくっつきます。
またプラークはその不溶性グルカンにより外からの抗生物質や消毒薬がプラークの中に入らないようになっていて効果がありません。
ですから皆さんが毎日やっている歯磨きが大事になってきます。プラークを除去するには機械的にこする方法しか基本的にはないのです。

皆さん歯磨きには歯ブラシをお使いかと思いますが、実は歯ブラシのみでは上手な人でも58%しかプラークを除去できないのです。
歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、かみ合わせの面の細かい溝など、ブラシが届きにくいところがお口の中には沢山あります。
機械的にこすらないとプラークはとれないので、ブラシが当たらなければ、あるいは当たっていても不十分であればそこは虫歯や歯周病になります。
そこで歯ブラシ以外にデンタルフロスや歯間ブラシなどが必要になってきます。
歯周病で歯ぐきが下がって、磨かなくてはいけない面積が増えたり、磨きにくいところが増えたり、あるいは歯並びが悪く磨きにくいところが多くなればさらに難しくなります。

また、プラークの付着状況は癖などでいつも磨き残してしまうところがあったり、苦手なところがあったり磨きにくさなどは個人差がとてもあります。
そのため自分の歯のどこにどれくらいのプラークがついているのか把握する必要があります。
昔にお口の中を赤く染めたことがありませんでしたか?あれはプラークを染めてどこにどれくらい付いているのかを調べる検査です。
赤く染めて磨き残しているところにどういった傾向があるのか、何が問題で磨き残しているのか、ちゃんと調べて磨き方を変えないと虫歯や歯周病を止めることができません。
当医院では赤く染める検査を歯磨きの苦手な方にお勧めしています。
歯磨きを自己流で行っている方が非常に多いです。一度ご自身の歯磨きを見直してはいかがでしょう?
高岡歯科医院はそのお手伝いをさせていただきたいと思います。

                    高岡 佑

 

 

■ 歯科衛生士からのワンポイント情報
タバコの害について! Part3~女性は危険~
喫煙による健康障害をご存知でしょうか?
特に女性は、これを知っておくと喫煙者の近くには絶対行きたくないと思われるはずです。
まず、卵巣を老化させます。そのことで、“エストロゲンの分泌機能が低下”します。このことは、不妊の原因になったり更年期障害を重くしたりする原因になります。

さらに卵細胞のDNAを傷つけることも分かってきました。
また、タバコの中の科学物質が乳がんのリスクを24%も上げ大腸がんや結腸がんのリスクを19%も上昇させるそうです。

喫煙の顔の老化について、双子を対象にした新しい研究成果が報告されました。
喫煙者と非喫煙者の双子の老化の比較は、もちろんご想像の通り、喫煙者の方が、眼の上下のたるみ・しわ・唇のしわ・あごの肉の垂れ下がりなど老化の兆候が多くみられたそうです。
女性の皆さん特にお気を付けください。

歯科衛生士 石田

■ 編集後記
皆様こんにちは^^
今回はカレーを食べに行ってきました!!
北口駅から5分ほどのシタルというカレー屋さんです。そこのチーズナンが絶品でした!!
チーズがこれでもか!というほどたくさん入っていてナンはもっちりでたまらないおいしさでした。
カレーは辛さを選べるので辛いのが苦手な方はマイルドにすると食べやすいですよ^^
普通のナンはチーズナンに比べるとかるさはあり食べやすいですがサイズが大きいのでびっくりしました!
インスタ映えすること間違いなしですね^^

歯科助手 川村

歯ニュース 2005/11 … 電動歯ブラシと補助用具

1月の歯ニュースでは歯磨きの時間や方法、 5月のなぜ歯を磨くの?に続いて6月は歯ブラシの選択についてお話ししました。 今月は電動歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシについてお話ししたいと思います。
 
■ 電動歯ブラシ
最近電動歯ブラシをお使いになっておられる方が増えてきています。 購入の動機は、効率よく磨けそうだとか、なんとなくよさそうだ、 新しいものだから使ってみたい、という意見が多いようです。 中には歯ブラシを動かすのが面倒だという方もいらっしゃるようですが・・・。
またその商品も数百円から数万円のものまで値段も種類も沢山あってどれがいいのか迷うほどです。 しかし以前、歯ブラシの選択についてお話ししたように、 何がいいではなくて何があなたに合っているかです。
企業はセールストークで長所を宣伝しますが、 そのことより大切なのは手動であれ電動であれ歯ブラシは道具だということです。 道具は使ってなんぼ、使えてなんぼ、です。
 
どんなに優れた歯ブラシでも汚れに毛先が直接触れなければ汚れを取ることはできません。 虫歯や歯周病を起こしやすい場所は歯と歯の間や、歯の溝、歯と歯肉の境目などで非常に狭い場所です。 この狭い場所に適確に毛先が入り込み、そこから汚れをかき出してこなければいけない、 すなわちそこに毛先を適確に当てる上に毛先を動かすことが求められるのです。
元来口の中は狭いもので、その狭い中でさらに歯ブラシを動かすのですから、 大きい歯ブラシはこれからも不適当だと分ります。 口に歯ブラシを入れて動かしにくいものはあなたに合った歯ブラシではありません。 
 
さらに電動歯ブラシは普通の歯ブラシより重いものです。 5分10分と磨く場所を意識しながら動かし続ける間その重さに疲れたり負担になるようなものは、 実際の負担だけでなく歯ブラシを丁寧に仕上げる気持ちの上でもマイナスになり、 あなたにとって適したものとはいえません。 こうした点を考えて電動歯ブラシを選んでいただきたいと思います。
また電動歯ブラシは効率はよいが手加減が難しいということを覚えておいてください。 歯肉を傷つけやすい場所やデリケートな場所を磨く時、 普通の歯ブラシならゆっくりそっと動かすことができますが、 電動は機械任せで乱暴になることがあります。
大まかには効率のよい電動歯ブラシを使い、 細かい場所やそういう場所は普通の歯ブラシで仕上げた方が無難です。 道具に使われるのでなく、使い・使いこなしたいものです。
 
 
■ 糸ようじ,デンタルフロス,歯間ブラシ
次に登場するのが糸ようじやデンタルフロス、それに歯間ブラシです。 これらは虫歯や歯周病の原因となる歯と歯の間を掃除するのに重宝なものです。
歯ブラシだけではどんなにがんばっても歯と歯の間の汚れを60%しか取り除けないという報告もあります。 毛先がピッタリとくっついた歯の表面に届かないのです。 これを解消するのが糸ようじなどです。
 
では歯間ブラシと何が違うのでしょうか。
歯間ブラシは歯と歯がピッタリくっついた歯の表面を掃除することはできません。 歯と歯の間にある歯肉が痩せてきた場合にその間隙に歯間ブラシを頬側と舌側から差し込んで 掃除するものです。 同時に痩せた歯肉への適度なマッサージ効果も期待できる優れものです。
しかし歯間ブラシは歯肉の痩せた人だけのものです。 健康な人が無理して使うと歯肉がその刺激で痩せてしまいますので注意が必要です。 糸ようじも歯間ブラシも適切な使い方があります。
よく切れる包丁と同じように使い方を間違えばケガをしますから、 歯科医院で使い方と注意事項をよく聞いてからお使いください。 健康で快適な歯を維持するためにも、上手に付き合ってください。
 

高岡 周一

歯ニュース 2005/06 …  歯ブラシの選択

今月は先月の「どうして歯を磨くの?」の続編です。 歯磨きの時間や方法については1月のデンタルニュースに述べましたので、 今月は普段ご質問の多い「歯ブラシ」の選択についてお話しさせていただきます。
 
最近でこそひどい歯ブラシを目にすることが少なくなりましたが、 それでもまだ販売店では馬の歯でも磨くのかと思うほど、 大きい(長い)歯ブラシが堂々と人間用として陳列してあります。
一見大きいハブラシの方が一度に広い面積を磨けて効率がいいように思えるでしょうが、 歯ブラシは口に入れてなんぼ?のものでなく、動かしてなんぼ?のものです。 歯ブラシが大きいと狭い口の中で隅々まで動かし、食べカスをかき出し、掃除することができないのです。
今日の晩御飯の買い物に、近くの商店街の肉屋、魚屋、八百屋にトラックで行くようなもの。 小回りがきかずに大変です。歯ブラシは大きいからいい、大は小を兼ねるとはいかないのです。 歯ブラシの適正な大きさは、成人で2cm位、 口の小さい女性や子供ではそれ以下のものをお選びになるといいでしょう。 
 
また毛の材質は衛生面から動物の毛よりナイロン製がお勧めで、 歯ブラシの柄の形は一般的には真っ直ぐのものが力の入り具合や磨く場所の感触をつかみやすく適しています。
ブラシの毛の硬さは口の中が特別な状態でない限り「ふつう」を選んでください。 硬い毛は一歩間違えば歯や歯肉を傷つけてしまい、非常に取り扱いが難しいのです。 特別な人が治療手段として一時期だけ特別に使うと思ってください。 あなたがその特別な人でなければ「ふつう」が最適です。 
 
世間一般ではいいものは値段が高く、安いものにはそれなりの理由があるのが一般的です。 この理屈からすると値段の高いハブラシの方がよく磨けそうですが、 実は極端に安いものを除けば、こと歯ブラシに関してだけは値段は関係ありません。
歯ブラシが口の大きさや歯並びに合っているかどうかです。 実際に使って使いやすいと思えるもの、それがあなたのマイブラシです。 高い歯ブラシを長く使うより、あなたに合ったものを毎月取り替えるほうがよいでしょう。 
 
よく毛先が花びらのように広がっている歯ブラシを後生大事に使っている人がいますが、 それでは磨く効率が悪く、さらに歯肉を傷つけているかもしれませんので要注意です。 歯ブラシ代より、あなたの時間や歯肉の方が大切なのではないでしょうか。
歯ブラシの背中(柄のほう)から見て、毛先が柄よりはみ出ていればその歯ブラシは代え時です。 また1ヶ月もたたぬ間にこうなった人は、力強く歯ブラシをし過ぎだと思ってください。 歯と歯肉を傷めてしまいますから、もっと力を抜きましょう。
 
力強く磨かないと、また硬いブラシでないとやった気がしないという人は、 歯と歯肉によく聞いてみてください。 そう思っているのはあなただけで、歯と歯肉はたぶんありがた迷惑だというでしょうね。 歯も身のうちですから大切に!
 

高岡 周一

歯ニュース 2005/05 … なぜ歯を磨くの?

今月は歯磨きのお話しの続編です。 小さい頃、お母さんに「歯を磨きなさい」と言われたことがあると思います。
なぜ歯を磨くのでしょうか。 多分食べカスが残れば虫歯になるから、また成人では歯周病の予防や治療のため、とお答えになるでしょう。 これが学校の試験問題なら正解です。
しかし料理のレシピにいくら詳しくとも実際に料理ができないのでは家庭の主婦はつとまりませんし、 目の前の仕事をこなさなければいくら知識があっても会社では評価されませんね。 学校では知識を学ぶのが第一ですが、日常生活では問題の正誤でなくその実践が問われています。 さらに料理がおいしいかそうでないか、仕事がうまくいったかそうでないか、 その内容で最終的に判断をされてしまいます。
生きるということは結構大変です。 これを「しんどい」と感じるか「やりがいがある」と感じるかは個人の感じ方ですが、 同じことが「歯を磨く」と「磨けた」の違いとなってあなたの健康を左右してしまいます。
 
歯がピッタリくっついてきれいに並んだ歯並びでも、意外に隙間だらけなのをご存知でしたか? 歯の表面の細かな溝、歯と歯の間、歯と歯肉の間などに見落としがちな隙間があります。 1cmもないような小さな歯のまたその一部などと細かな話で恐縮ですが、 歯の病気を防ぐために私たちが立ち向かうのは、 細菌という顕微鏡でしか見えないほど微細なものが相手ですから、見えないからと侮ってはいけないのです。 いや見えれば気付くものを、見えないから逆に怖いのです。 
 
歯と歯肉の間をようじでなぞってみてください。 ようじの先に白いものが付いてきたらそれが虫歯や歯周病を引き起こす諸悪の根源、プラーク(歯垢)です。 このプラークやプラークから派生したバイオフィルムと呼ばれるものたちは、 歯の表面にねっとりとこびりついて非常に厄介な代物です。
これらは水に溶けないためにうがいぐらいではびくともしません。 ガムを噛んだり、りんごを食べても変化がないことが確認されています。
ただ幸いなのはいくらねっとりしていても接着力はなく、軽く歯ブラシが当るだけで取ることができることです。 しかし先ほど述べたように歯と歯の間などの非常に細かな隙間に入り込んだプラークなどは、 歯ブラシを当てること自体が難しいのです。細やかな歯ブラシの動かし方が必要になってきます。 
 
ここで一つ大切なことをお話しします。それは、「力強く」と「早く」です。 前述したようにプラークなどは軽い力で十分に落とすことができるのに、 がんばって「力強く」「早く」ゴシゴシと歯ブラシを動かしてしまいがちです。 これが逆効果になっていることをまず理解していただきたいのです。
歯ブラシは、ほうきと同じようなもの。 ゴミを集めるのにほうきを床に押し付けて力強くはくと、 ほうきの先が開いてしまってゴミを集めることができなくなってしまいます。
さらにほうきの先が細かな隙間に入りません。これでは掃除をしたつもりでも、 その辺をゴシゴシこねまわしているだけ。 目に見えるゴミなら掃除ができていないことが簡単に分るものが、 お口の中では小さいゴミだから見えないのでやったつもりになってしまいます。 
 
さらに力強いことが歯を磨耗させてしみる原因をつくったり、 歯肉を傷つけて歯肉が痩せてくることもあります。 そして「早く」歯ブラシを動かすことで、 歯ブラシの毛先が細かな隙間の奥底に届く前に歯ブラシが動いてしまい、 次の歯に毛先が移動してしまいます。 これでは肝心の隙間が掃除できません。 早く動かす歯ブラシは、後戻りできない歯の異常な磨耗も引き起こしますから、 車同様スピード注意!です。満足な掃除もできないうえに、これでは踏んだり蹴ったりですね。 「力強く」「早く」は禁物ですから、くれぐれもご用心。
交通標語の「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」をもじって、 「狭い口、そんなに急いでなんとする」でしょうか。
 

高岡 周一

歯ニュース 2005/01 … 歯磨きのお話し

「一年の計は元旦にあり」とも言いますし、一月は今年一年の事初めの月でもあります。
「口は健康の入り口」「歯は健康の尺度」「歯は生命なり」といわれていますから、 大切な歯を守っていく上でどうしても欠かすことのできない 『歯磨き』について今月はお話しさせていただきます。
 
1日3回歯磨きした場合の、歯磨き剤と歯ブラシの価格から計算すると、 1日に歯の手入れにかけている費用は約8円だそうです。
そして厚生労働省の統計では全国平均で1日に1.8回しか歯磨きはされていません。
生命保険や自動車にかける1日当りの費用から考えても、 みなさんの健康を維持するためにもう少し大切に扱っていただければと思います。
 
 

歯磨きの時間を調べたある報告によりますと、 歯磨きする時間は1分から3分と答える人が71%でした。
またその人達に「しっかり」と歯磨きをしてもらう場合と、 「簡単」に歯磨きをしてもらう場合の両方の歯磨き時間を正確に計測しました。
その後「あなたは何分間歯磨きをしたと思いますか?」と質問した結果が以下のとおりです。
 
しっかりと磨いた場合に本人が感じる時間は2分間、簡単に磨いた場合に感じる時間は1分40秒、 この差がたった20秒しかありませんでした。
さらにしっかり磨こうが、簡単に磨こうが、実際に磨いていた時間は、 どちらも本人が磨いたと感じた時間より40秒も短いのです。 つまり自分が思っている歯磨きの時間の約3分の2しか実際には磨いていないということです。
人は楽しいことに関しては時間が短く感じられ 嫌なことや退屈なことには時間が長く感じる傾向にありますから、 どうやら歯磨きは後者にはいるようです。
 
 
■ お薦めの歯磨き方法
ではどのぐらいの時間、歯磨きをするといいのでしょうか。
私がお勧めする方法は、まず奥歯と前歯に歯を2つのグループに分けします。 さらにそれらのグループごとに歯の表面を頬(唇)側と舌側と噛む側の3つに分けします。
これでお口全体の上下の歯が12のブロックに分割されました。
このブロックごとに歯磨きをしていく方法です。
この方法なら同じところばかり磨いたり、やり残しや偏った歯磨きになりません。
 
このブロックを1つの単位として、そこを歯ブラシで20回往復して磨くというものです。
この1つの単位の歯磨きにかかる時間はだいたい15秒から20秒位ですから、 お口全体の歯磨きに必要な時間は3分から4分ということになります。
ここで注意していただきたいのは1つのブロックを一度に磨くのではなく、 歯ブラシを動かす距離を短くして数本ずつ磨くことです。 歯ブラシを早くせっかちに動かすと、歯と歯の間や細かい部分がしっかりと磨けないからです。 また3分間以上歯磨きをすることが大事なのでなく、 1つのブロックを20回磨くことが大事なのです。
目的が歯を隅々まできれいにすることですから、 結果的に3分以上の時間がかかるということをご理解頂きたいと思います。
 
しかし朝、昼、晩と、このように磨くことは現代人にとって時間的に無理がありますね。
寝ている間は唾液の分泌が減少して不利なお口の環境になるため、 せめて就寝前には時間をかけて隅々まで丁寧に歯磨きすることをお勧めします。
この方法で、みなさんの歯は長持ちするはずです。ぜひ試してみてください。

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高岡 周一