審美歯科

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審美歯科とは?

審美歯科と聞くと白い歯や綺麗な歯並びを連想するかと思いますが、当医院ではそれだけでは美容歯科治療と考えていません。
当医院が考える審美歯科は、虫歯や歯周病、かみ合わせ、歯並び、歯茎、歯を支える骨、かみ切る・すり潰すなどの咀嚼機能など様々な問題となっている歯科疾患を治療すると同時に、失われた機能の回復、低下した機能の改善・向上を行い、さらにそれを長期に渡って維持できる予防的な観点から治療法や材料などを選択することだと考えています。
その結果、綺麗で健康的で機能的な口腔環境が持続的に得られるようになります。
要約すれば、美しさだけを目指すのではなく、将来に渡って継続的に健康で、噛むことなどの十分な機能を果たした上での持続的な美しさを当院では審美歯科と考えています。

銀歯からセラミック治療後症例

このようなお悩みをお持ちの方に審美歯科をおすすめできます

  • 歯や詰め物、かぶせ物の色や形、銀歯など見た目が気になる方
  • かみ合わせや歯並びが気になる方
  • 咀嚼に問題がある方
  • 虫歯や歯周病がよくできる方
  • かぶせ物や詰め物が取れたり壊れたりする方
  • ご自身の歯が割れたり欠けたりする方
  • 痛みや違和感が治らない方

審美歯科に保険は適用できるのか?

保険治療は別名で疾病保険と呼ばれるように基本的に病気を治すことに主眼に置いています。
そのため痛みを取る、感染を治す、歯が無いところに歯を作るなど病気(疾病)には適用されますが、矯正治療や審美など国が病気と認めていないものには適用されない制度です。少子高齢化に伴い国の医療費は増加の一途であり、病気以外への国庫負担が厳しい現実があります。

また保険治療のルールで材料的に使用できるのは金属かプラスチックになります。
金属は自然な歯の色からかけ離れていますし、プラスチックは元々天然の歯のような透明感がない上に水を吸う性質があるため経年劣化し、強度が落ちるばかりか茶色や黒に変色したり光沢を失うなど審美性と耐久性に劣る材質です。
そして両者とも材質的に虫歯と歯周病の原因になるプラークが表面に付きやすい特徴があります。
さらに治療上の精度が劣るため人工的材料と歯の境目に段差や隙間ができて、虫歯や歯周病の再発をおこしやすい欠点もあります。また銀歯は歯より硬いため噛み合う歯が摩耗したり、プラスチックは逆に歯より柔らかいため先にすり減ってしまいます。どちらも歯の経年変化と調和せず、噛み合わせの維持が困難な問題を抱えています。
このように制度的にも材質的にも、本来の審美歯科は保険治療では実現できないことをご理解いただきたいと思います。

より綺麗な虫歯治療が出来るようになります

歯の本来の形や色などの自然な見た目、かみ切る・すり潰すなどの機能、かみ合わせなどを元の歯と同じように取り戻したり、低下した機能の改善・向上することが制限のある保険の範囲内では十分には叶えられない事があります。
そして保険治療した歯がまた虫歯になったり、壊れたり、再治療にならないような強度や精度、材料的性質を考えられているとは言えず、予防的ではありません。
自費治療であればそういった制限はないため、美しさだけでなく病気の予防的、機能的、材質的に最も有利な方法が選択できるようになります。そして時間的な余裕も生まれます。その結果歯にじっくり時間をかけ丁寧に向き合い、しっかりと治療することができます。
患者さんの悩みを解決し、患者さんの希望を叶え、歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士が最善を尽くすために自費治療、ひいては審美歯科治療があるのです。

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当院で扱っている審美歯科の素材について

セラミック

e-max

概要説明 非常にきれいなセラミックです。透明感があり、色調も歯とマッチして治療したことが他の人にはわからないことがあるほどとても自然に見えます。
メリットデメリット 他のセラミックに比べると少々強度が落ちるので、被せ物を作るのにはあまり適していません。インレイやアンレイと呼ばれる部分的な詰め物に適しています。ご自分の歯の色をうまく反映して自然で美しい歯を再現できます。
またセラミックは表面に虫歯と歯周病の原因となるプラークや汚れが非常に付きにくい材質です。治療精度が高いため隙間や段差がなく、これもまた虫歯と歯周病予防にも有効です。

治療例

e-max

費用

奥歯インレイ(詰め物) ¥99,070/本
奥歯アンレイ(部分的被せ物) ¥110,800/本…写真
奥歯クラウン(被せ物) ¥120,880/本

セラミッククラウン(カタナ)

概要説明 硬いジルコニアのフレームを作製しその上にセラミックを焼き付けて作製します。
下支えするジルコニアの丈夫で高い強度の特性と、表面のセラミックの自然の歯に似せた透明感と美しさの特性のいいところ取りをしたものです。
メリットデメリット 強度が高いのでかぶせ物を作るのに適しており、歯をなくした前後の歯同志を結んだブリッジも作ることも出来ます。仕上がりも大変自然感があり綺麗でe-max同様に治療精度も高く、虫歯や歯周病予防にも役立ちます。
ご自身の歯が変色していてもジルコニアのフレームがその色を遮断し、その上のセラミックで美しく自然な歯を取り戻すことができます。
しかしジルコニア+セラミックの二層構造なため、美しさの代償としてセラミックの厚み分だけわずかに歯を削る量が増えます。

治療例

カタナ

費用

前歯・奥歯クラウン(被せ物) ¥130,230

ジルコニア

概要説明 天然の歯と色調が違うことや金属アレルギーの問題があっても薄い材料は強度が落ちるため、以前は金属しか薄くすることができませでした。ところが近年ジルコニアの開発によりこうした問題が解消されるようになってきています。
ジルコニアは非常に丈夫なセラミックです。そのため薄く作ることができ、ブリッジなど負担がかかる治療にも向いています。
保険の制約がなければ、今は銀歯の時代ではなくなっています。そのジルコニアにも現在多くの種類があり、色調を向上させると強度が低下する傾向にありますが、日々進化を遂げており、これからの進歩が期待されます。
メリットデメリット 最大の特徴は丈夫なため薄く作れるため、歯を削る量を少なくすることができることです。噛む力が強く他のセラミックでは割れる症例や歯を長持ちさせるために歯を削る量を可能な限り少なくしたい症例に適しています。
金属色でない白さはありますが、歯や他のセラミックに比べると透明感が無く、オパール色ともいわれる天然の歯と違う不自然な光沢と色調で人工物であるということがわかる色味になります。奥歯など目立たないところに使われるといいと思います。虫歯や歯周病予防に関わる治療精度の違いによりいくつかの種類があります。

治療例

ジルコニア

費用

奥歯インレイ(詰め物) ¥43,750/本…精度と色調が劣ります
奥歯インレイ(詰め物) ¥89,660/本…精度が良く、色調が少し向上します
奥歯クラウン(被せ物) ¥45,180/本…精度と色調が劣ります
奥歯クラウン(被せ物) ¥108,780/本…精度が良く、色調が少し向上します

(注)精度は虫歯や歯周病の発生に関わり、歯の寿命に影響を及ぼします。

ポーセレン前装冠

概要説明 七宝焼きのように金属の上にセラミックを焼き付けたタイプで以前は主流でしたが、壊れることがまれにあり近年は特殊なケース以外はあまり使われておりません。詰め物には非対応です。
メリットデメリット 精度が良いため虫歯や歯周病の再発確率(歯の寿命)には優れています。目立たない裏側には金属を使用しているためその部分はセラミック製のものと比べるとプラークや汚れが付きやすくなります。
また歯肉が下がると歯との継ぎ目の金属部分が表に出て見えてしまう場合があります。

治療例

ポーセレン前装冠

費用

前歯・奥歯クラウン(被せ物) ¥139,030/本

(注)精度は虫歯や歯周病の発生に関わり、歯の寿命に影響を及ぼします。

人工の歯・差し歯についてさらに詳しい情報は、人工の歯・差し歯のページをご確認下さい。

セラミック以外の素材

ハイブリッドセラミックス(コンポジットレジン)

概要説明 コンポジットレジン(プラスチックの詰め物)の強度を上げるために配合されているフィラーをより沢山配合して、弱点である強度を補強しているコンポジットレジンです。
しかし改良されたとはいえまだ強度不足は否めず、変色するなど耐久性にも疑問があります。当院では積極的にはお勧めしておりません。
メリットデメリット 保険治療で使うコンポジットレジンより強度があり、そのためすり減りや着色を少なくすることができます。詰め物以外にかぶせ物などを作ったりする材料ですが、当医院ではかぶせ物は作成しておりません。
当医院ではかみ合わせを維持するには強度不足と考えているため、適応を小さな詰め物に限定しています。
強化してあるとはいえ、ベースの材料はあくまでプラスチックであり経年劣化は免れないためです。柔らかいためすり減ってその歯だけかみ合わせが低くなります。それでは本来の噛み合わせが維持できないのです。

費用

前歯・奥歯詰め物 ¥14,940/本
奥歯詰め物(中) ¥16,590/本

コア(歯の土台)

ファイバーコア

概要説明 神経を取った歯は強度が落ち乾燥して割れやすくなります。その補強のため以前は金属製の土台を歯の中に入れて補強する方法が主流でした。しかし歯と金属の硬さを比べると金属の方が硬いため、強い衝撃が加わった際に弱い方の歯が割れるケースが時折見られていました。
近年そうした問題を解消しながらも補強効果を得るために登場したのがグラスファイバー製の土台です。
グラスファイバーは竹のように弾力があり折れにくい特性があるため、釣り竿や、棒高跳びの棒など、私たちの身の回りで様々な用途で使われている材料です。
メリットデメリット 最大のメリットは金属製の土台と比べ歯を長持ちさせることができることです。
グラスファイバーの弾力性により歯と同じようにしなり、硬い金属製のように歯の内側から歯を押し割るリスクをかなり軽減しています。
さらに歯に無理な力がかかった時、歯の代わりに壊れ、歯を破折から守ってくれることもあります。
歯が割れると抜歯せざるを得ないことが多いため、歯の寿命に大きく関わります。またセラミックなど透明感のあるかぶせ物を使用する際に内部のグラスファイバーが歯と同系色であることで美しく自然感が高いのもメリットです。金属がさびて歯が黒変することも避けられます。当院では歯の割れリスクを減らして歯を長持ちさせ、審美性の高いグラスファイバー製の土台をお勧めいたしております。

治療例

ファイバーコア

費用

ファイバーコア ¥30,000/本

※写真左が旧来の金属コア、右がファイバーコア

レジンコア

概要説明 プラスチック樹脂と金属製のネジを用いた土台です。
メリットデメリット かぶせ物に透明感のあるものを使用する時、土台自体が白いので自然感があることと治療費が安価なのがメリットですが、歯に埋め込む部分が金属製になるため力の分散面で劣り歯を割るリスクは若干ファイバーコアより高いと考えっています。

費用

レジンコア ¥8,730/本
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審美歯科で歯並びの矯正をすることもできます

セラミック矯正

概要説明 歯が出ていたり、引っ込んでいたりしている歯を削って被せ物にし、歯並びを治す治療です。
歯並びが気になるものの全体的な歯列矯正のご希望がなく、短期間に歯並びを治されることがご希望の方が対象になります。歯並びの程度にもよりますが、特に気になる場所に人工の歯が既に入っておられる方は、歯を削る問題がないため矯正治療より有利な場合があります。次にお話しするラミネートベニアを一部の歯に適用するなど組み合わせる方法もあります。
メリットデメリット 軽い歯並び不良があり、見た目が気になっている方であれば適応となります。
しかし歯の向きや角度を変えて歯並びを修正するため、通常のかぶせ物を作る時よりも多くの歯を削る必要があります。
症例によっては向きを修正するために便宜的に神経を取らざるを得ないケースもあります。歯の寿命を犠牲にする形になります。
歯の向きや角度を変えて歯並びを修正しても根の向きはそのままであるため、付け根に応力が集中し歯が折れやすくなったり、清掃不良を起こして虫歯になりやすくなる問題もあります。
このようないくつかの問題から結果として歯の寿命を短くしてしまう恐れがあるため、当医院では積極的にはお勧めしておりません。
デメリットを十分に理解していただいた上で、ご希望される患者さんにセラミック矯正を行っています。

費用

かぶせ物の費用と同じです。種類によって費用が異なるため、かぶせ物の費用をご参照ください。

ラミネートべニア

歯の表面を0.5mm程度極小量削り、薄いセラミックを歯の表面につけ爪のように張り付ける治療です。きれいなセラミックがその下の歯の変色、歯と歯の間の隙間、欠けた部分など歯の形を隠し、わずかな歯並びの不調を治すことができます。
歯全体を削るセラミック矯正と異なり、歯の表面のごく少量だけと歯を削る量が少なくて済む代わりに、セラミック自体が薄くなるため欠けたり取れるリスクがあります。当院では取れたり壊れた実績はまだありませんが、こうしたトラブルを防ぐために噛み合わせなどを考慮して細心の注意を払っています。

ラミネートべニア ¥101,050/本
ラミネートべニア治療後症例

ダイレクトボンディング

概要説明 ラミネートベニアのセラミックの代わりにプラスチックの材料を用いた治療です。
症例にもよりますが歯のある程度の変色や歯並びを治すことができます。
メリットデメリット 材料がプラスチックであるため経年劣化を起こし、着色や変色を起こしたり、すり減りや表面の艶がなくなるなど、見た目の問題や虫歯の問題が後で出てくることがあります。
除去して再治療することはできますが、除去する度にご自身の歯をわずかに削る必要があるため、歯の寿命を短くすることにつながると考えています。
セラミックで行うラミネートべニアに比べると、お口の中を健康的で審美的な状態に長く保つことが残念ながらできないと思います。そうした理由から自己負担していただくのが心苦しいため、当医院では自費治療では行っておりません。保険でできる範囲内での治療にさせて頂いております。