歯が欠けた

1

歯が欠ける原因は?

虫歯で歯が欠けた

欠けた歯

虫歯が進行すれば歯が溶けて穴が空き、薄くなった歯の部分の強度が落ちて歯が欠けることがあります。この場合は内部の虫歯が大きく進行していることが一般的です。

歯の大部分が人工物に置き換わっている

歯の強度を司っているのは言うまでもなくご自身の歯の部分です。虫歯治療などが原因で歯が大きく削ってある場合、残っている歯の部分が少ないために強度不足をきたし、日常の食事程度の力でも起こる場合があります。

歯ぎしり等で歯が欠けた

人間は通常24時間の内、上下の歯が当たる時間は17.5分しかありません。
歯ぎしりや噛みしめ、TCHなどでそれ以上の長い時間や、強い力で歯と歯が当たる癖がある方は、他にも歯がすり減る、根っこが折れる、詰め物が取れるなどが起こることがあります。通常を上回る強い力や、弱い力でも慢性的に長時間に及ぶなど、歯や詰め物の強度を超えた力が発生する場合に起こります。

外傷で歯が欠けた

転ぶなどして歯をぶつけてしまった場合に起こることがあります。
神経が生きている歯の場合はその大きさや範囲によっては神経が感染してしまうこともあります。

2

歯が欠けた場合の応急処置について

どの部位がどの程度起こったかなど状況によって応急処置の方法が変わります。
ここでは一般的な応急処置の方法についてご紹介させていただきます。

食事など小さな力で歯が欠けた場合

歯の神経が表面に露出したり、歯の形が大々的に変わることが少ないため、かけた部位をブラシなどでよく磨き清潔な状態を保って下さい。
その場所をそのままにしておくと虫歯が進行し、治療の際に虫歯が進行した分多く歯を削る必要が出てきます。また歯茎に近い場所に起こった場合、歯茎が穴の開いた場所を埋めるように増殖してきますので、治療をする時にその歯茎を切除しなければならなくなる場合があります。
できる限り早く歯科医院に受診してください。

外傷で歯が欠けた、折れた場合

転ぶなどして、歯の根が折れたり、歯が抜け落ちてしまった場合まず大切なことは、お顔や顎、頭をぶつけてないか確認してください。脳震盪や脳に対する損傷や骨折など、歯よりも大きな外傷があるかもしれません。驚いたり興奮していたりすると、痛みに気づかないこともあります。外傷がある場合や、脳に対する傷害が疑われる場合、頭痛や吐き気、めまいなどの症状があればお医者さんに必ず先に見てもらいましょう。
特に外傷もなく問題が歯に限られている場合は歯科を受診してください。

外傷で神経がある歯に起こった場合は神経が感染しているかどうかでその後の治療が大きく変わります。
感染していなければ破片の接着や小さければ詰め物だけで済みます。しかし感染してしまった場合は神経の治療を行う必要があり、その後土台を建て、かぶせ物になります。
破片は出来るだけ清潔に保ち、砂などが付いている場合は綺麗に洗い流して歯科医院にお持ちください。
また断面は出来るだけ触らないようにしてください。細菌が入り、神経の保存が難しくなってしまう場合があります。時間が経過してからの来院では元通りの位置に接着ができない、歯質の汚染が進むなどの問題があり、また神経がある歯では感染リスクの観点から、可能な限り早めに歯科医院で処置をお受けすることをお勧めいたします。

外傷で歯そのものが脱落した場合

歯の根が空気に触れたことになります。歯の根の表面には歯根膜という歯の根と骨をつないでいるデリケートな組織があります。その部分は乾燥や感染に弱くダメージを受ければ戻した歯と骨がくっつかなくなるため、傷つけず、清潔にし、乾燥させない状態で早急に歯科医院を受診されることが非常に大切です。
応急処置は、歯が地面に落ちた場合の理想は後で述べる歯の保存液や脱脂牛乳、それらが手元になければペットボトルの水で砂などを軽く洗い流してください。緊急の場合は致し方ありませんが、塩素を含む水道水はできるだけ使わないことをお勧めします。この時歯の根の表面の歯根膜を傷つけないために、できる限り歯の根に触らないようにして下さい。この膜の生死が歯の生着に大きな影響を及ぼします。
次に歯科医院に行くまでの間に乾燥、感染しないようにします。
方法としては下記の保存液等が入手できない場合に一番簡単なものはお口の中に入れておくことです。歯に抜け落ちた歯の根が当たれば膜が傷つきますし、舌の上は舌苔と呼ばれる菌が多い部位になるので、舌の下や頬と歯茎の間等がいいでしょう。ただし誤って飲み込まない注意が必要です。
受診出来る歯科医院を探している間など時間がる場合は、ドラックストア等で歯の保存液を購入し取扱説明書に従って使用してください。他には生理食塩水や、牛乳(脂肪分ができるだけ少ない物)に漬けておく方法もあります。
歯が抜けた歯茎の部分に砂などの汚れがある場合は口をゆすぎ綺麗にしましょう。出血がある場合は清潔なガーゼなどで圧迫止血を行ってください。この時消毒液や洗口剤を使わないようにして下さい。歯の抜けた部分に残っている膜を傷つける恐れがあります。

3

歯が欠けた場合の治療法は?

小さく歯が欠けた場合の治療法

破片を接着するかその場所をコンポジットレジンと呼ばれるプラスチックで修復することが一般的です。しかし場所や神経の有無、すでに広範囲にプラスチックが詰まっているなど状況により、次に述べる「中程度歯が欠けた場合の治療法」になる場合があります。

中程度歯が欠けた場合の治療法

治療が必要な面積が大きくなるとコンポジットレジンの強度では歯として正常に機能し続けることが難しくなるため、奥歯ではインレーと呼ばれる詰め物を、前歯ではラミネートベニアや被せ物が必要になる場合があります。

大きく歯が欠けた場合の治療法

回復が必要な歯質の量が大きく、また相対的に残っている歯質の量が少なく強度的な問題があるため、かぶせ物で修復する必要があります。
また歯の神経が露出している場合や、大きな虫歯が内部で進んでいる場合は神経の治療や歯の強度を向上させる土台が必要になります。

歯にひびが入っている場合の治療法

表面上の亀裂程度であれば、そのまま経過観察を行います。
しかし、隙間が空くような大きさのひびであればその大きさに準じた治療が必要になります。

歯が欠ける原因はさまざまです。またそのかけ方も多種多様です。
大切なことは、なぜ起こったのかをきちんと踏まえた上で治療をお受けになられることだと考えています。
原因をそのままにしてしまえば、将来再び起こるばかりか、再治療になったが故に再び歯を削らなければいけません。治療を繰り返せばそれだけご自身の歯は減っていき、歯の寿命が短くなっていきます。
治療により元通りになったわけではなくあくまでも修理ですので、再治療は前回の治療よりいい条件で治せないことをご理解ください。
快適な食生活、変わらない綺麗な見た目、痛みや異和感のない歯、これらを失わないために現状と治療に関して分かりやすくご説明させていただきます。