歯の形と色の不満などの審美治療

審美と一言で言っても、人それぞれ悩みや不満が違います。ご自身の問題を解消するためにどんな方法があって、それはどのような治療なのかを問題別に分類してご説明するページです。個別治療から見たのでは気が付かなかった治療法があるかもしれません。

<<目次>>
審美治療とは?
歯の色の不満の解消
  ・黄ばみや変色歯
  ・2種類のホワイトニングがあります
  ・歯の汚れ・着色を取り除き美し歯を取り戻すPMTC
歯の色と形の不満の解消
  ・ホテツ治療(人工の歯による治療)
  ・セラミックにも種類があることをご存知でしょうか?
  ・全く金属を使わない治療法
  ・歯がギザギザなのが気になる
歯並びの不満の解消
  ・歯並びと歯の寿命
  ・矯正治療
  ・子供の矯正治療
  ・大人の矯正治療
なにが「美」をジャマしているのか
審美治療の限界

審美治療とは?

 審美治療とは?

美しさや綺麗なこと への願望は太古の昔から人類が追い求めてきました。 現代は社会生活を送る上で、きれいな歯並びや白く美しい歯に関する関心は男女を問わず高まってきています。
長い人生も大切ですが、快適で豊かな質の高い人生も大切です。
そうしたご要望にお答えする一つが「美」を追求する審美治療です。
審美といっても「歯」だけでなく「歯肉」や「口元」にまでおよぶ広い範囲が対象になります。
■歯の表面の汚れや着色を取り除いて、元々のご自分の白くきれいな歯を取り戻す、PMTC
■年齢と共に黄ばんだ歯を、白く美しい歯に漂白する、ホワイトニング
■神経が死んで茶色く変色した歯を、歯の内側から元のきれいな歯に戻す、ブリーチング
■歯をあまり削らずに歯の形と色を改善する、ラミネートベニア
■歯に人工の歯を被せて短期間できれいな色と形を手に入れる、ホテツ治療
■歯を削ることなく歯並びを変えて美しい口元を創り出す、矯正治療
■歯を失ってしわと貧弱な口元を改善して若々しい口元を表現する、入れ歯治療
■入れ歯の針金などが見えて口元に自信が持てないことを改善する、インプラント治療

などいろいろな治療があります。
これからいくつかの審美治療をご紹介いたしましょう。

歯の色の不満の解消

黄ばみや変色歯

変色歯の中には歯を削ることなく、漂白で歯が白くよみがえる場合があります。
歯の表面を特殊な薬品で漂白するホワイトニングと呼ばれる治療ですが、衣類や食器の漂白を考えれば分かりやすいと思います。

雑誌の広告にあるような歯のマニキュアとは違い、歯の表面に何かを塗って色をごまかすのではなく歯の表層(表面と歯質内部の浅い部分)を漂白して歯を白くするものです。

どんな着色でも白くなるわけではないのですが、食べたり飲んだりしてついた色素や、年齢とともに茶色く変色してきた色素はかなりの効果があります。
一方で生まれながら持っている色素は脱色しにくい傾向にありますが、多少の効果が望めることもあります。

この他にも神経が死んで茶色やグレーに変色した歯は、ブリーチングという歯の内部に漂白剤を入れる治療で白い自分の歯を取り戻すことができます。

2種類のホワイトニングがあります

白い歯は人に健康的で明るい印象を、歯の黄ばみや変色は不清潔感や老化の印象を与える傾向にあります。
この改善に役立つのがホワイトニングです。
自宅で行なうホームホワイトニングと 医院で行なうオフィスホワイトニングの2種類があります。
ホワイトニングの詳細は<< ホワイトニング>>をご覧ください。

歯の汚れ・着色を取り除き美し歯を取り戻すPMTC

いつもきれいな白い歯を維持したいと思っていても、毎日たくさんの色素を含んだ食物を毎日食べるものですから、使えば汚れと着色から逃げることはできません。歯磨きをしていても歯の表面について汚れや着色は「PMTC」で奇麗な元の白い歯に戻すことができます。詳しくは「歯のクリーニング」、「ホワイトニング」、「銀歯が気になる」などをご覧ください。

ワインブームともいわれ、食事時などワインを飲まれる方が増えてきているようです。産地などによって変わる味わいは楽しみの一つですが、欧米では赤ワインによる歯の着色が以前より知られています。ワインに含まれる酸によって歯の表面が荒れて着色物質が浸透しやすくなるためと考えられています。

コーヒーや紅茶などでも着色はみられますが、ワイン好きには迷惑な話です。この度ニューヨーク大学歯学部から、赤ワインほどではないが白ワインでも同様に歯の着色が確認されたと発表されました。赤ワインの着色が多いのは白ワインに比べて着色生成物質の濃度が高いためだと考えられています。最近は肉や魚などの料理内容に関わらず好きなワインを飲む方が増えています。

しかし歯の着色を過度に心配することはありません。歯磨きペーストを用いた適度なブラッシングと歯科医院における定期的なメインテナンス時のクリーニングできれいな歯を維持することができます。ただ高い美白効果をうたっている歯磨きペーストの中には研摩材が多量に含まれている商品もありますのでご注意下さい。毎日歯の表面を一層削り取っているようなものですから、歯の表面を覆って虫歯から守っているエナメル質がどんどん薄くなくなっていきます。
関心がおありの方は当院衛生士までご相談下さい。

PMTCとはプロフェッショナル・トゥース・クリーニングの頭文字をとったもので、歯の表面についた着色やプラーク(歯垢)を痛みもなく簡単に取り除き、きれいな歯を取り戻すことです。

そもそも欧米でこの治療が開発された背景はむし歯や歯周病(歯槽膿漏)の予防と治療でした。現在もその効果と価値は揺るぎないものですが、特に日本では一般的に歯の汚れを取って白くきれいな元々の歯に戻すクリーニングとして定着してしまった経緯があります。

まず汚れや腐敗物など病気の元になる歯の表面にへばりついた余計なものを専用の器械で時間をかけてきれいに取り除きます。この行為が病気の治療につながります。
その後歯の表面を特殊な機器や薬剤を使って磨きあげることで歯の表面をつるつるにします。つるつるの表面には汚れがつきにくいために病気の予防になるのです。

治療の副産物と呼んでもいいでしょうがつるつるに仕上げる行為によって、茶渋のような汚れやタバコのヤニなどの歯の内部にしみ込んでいない着色を取り除き元の歯の色を取り戻すことができます。

この治療の守備範囲は歯の表面だけに限られ、歯の内部の着色は範囲外です。
しかし多くの方はこの方法だけでかなりの効果が見られますし、そう時間も費用もかかるものではないので、一度お試しになられると良いでしょう。

お口の中の状態にもよりますが、30分から60分程度の時間をかけて歯と歯の隙間や普段歯磨きのやりにくい場所までもしっかり丁寧にクリーニングしていきます。

ガンコなタバコのヤニもご覧のとおりきれいに!
舌触りもよく、ツルツルと気持がよくなります。
さらにこれが重要!
むし歯や歯周病の原因になる歯石も隅々まできれいさっぱり取り除き、さらに歯の表面を滑沢にしてそれらの予防になるのです。

何も歯の色が汚いことで引っ込み思案になることはないのです。シャイな人生より明るく積極的な人生のほうが幸せです。色がイヤならきれいにする方法があるのですから。
治療も簡単で痛みもありません。歯の色でお悩みの方は一度相談されるとよいでしょう。

歯の色と形の不満の解消

ホテツ治療(人工の歯による治療)

先ほどのPMTCや変色歯の漂白の守備範囲外である歯の内部の着色を改善する目的や、歯の形を変えたい場合、歯の長さが他の歯と不揃いであったり、歯肉の形の不揃い、軽度の歯並びの悪さなどを改善する目的で行う治療です。

変色の強い方でも一気に色を変える事ができる反面、歯を削らなくてはならない欠点もあります。しかし削る場所を歯の表面だけにして、さらに削る量を1mmという微量におさえ、表面にちょうど付け爪のような人工の歯を貼り付けるラミネートベニアという治療法もあります。

セラミック(陶器)を使った治療ではそのもの自体の変色もなく長期間美しさが維持できます。この他にも色々な治療法がありますので、よくご相談されるとよいでしょう。

「美」はもちろんのこと、しっかりとしたかみ合わせを取り戻され、快適なアゴと体になったと喜んでいらっしゃいました。

セラミックにも種類があることをご存知でしょうか?

近年、金属色を避けて歯と似た色合いの歯科材料による治療が好まれてきていますが、大きく分類するとプラスチックとセラミックの2種類があり、またセラミックにもいくつかの種類がありそれぞれ特徴が異なっています。
歯を1mm程度しか削らないラミネートベニアという治療法もあります。
詳しいご説明は<<セラミックの種類>>をご覧ください。

全く金属を使わない治療法

全く金属を使わない治療法

歯の形や大きさ、長さ、出っ張りなどが悪い、左右の歯がアンバランス、歯の詰めののが変色して何度もやり替えて格好が悪いなど、歯の形と色調を一気に変えることができるのがホテツ治療と呼ばれるご自分の歯を削って人工の歯を上から被せる治療です。

一昔前ならいざ知らず、近頃は金属が見える治療を避ける方が非常に増えています。口は一日中よく動く場所ですから、人目につく機会も多くそれも自然な現象です。             

オールセラミック

セラミックは世界で一例もアレルギーを起こしたことがない安全性や、 その耐久性、美しさ、透明感、変色しないことなど、人工の歯として最適なものといえます。 セラミックだけで人工の歯を作ると金属がないために確かに綺麗です。
グラスファイバー製の芯棒を使えば、歯の内部まで光が届き、 天然の歯と同じように透明感のある自然な美しい歯を作ることができます。 しかし金属の補強がない人工の歯は、 強度が多少劣ってしまうことがあることを完全に否定できません。
こうしたことから、歯の色に近いジルコニア・酸化アルミニウムで人工歯内面を補強し、 その上にセラミックで人工歯をつくる方法が新しく開発されました。これが最新のオールセラミックです。 

セラミックのリスクは金属と違って稀に割れたり欠けることがあることです。食いしばりなどの強い力を常に当てている方に見られる現象です。また金属と違って薄いセラミックは壊れやすいためある程度の厚みが必要になり、その分多少金属よりジルコニアを除いて歯を削る量が増えます。

セラミックもいくつか種類がありそれぞれの特徴があります。見た目や強度など症例により重視するものが異なるため、ご希望と症例に適した材料・治療法をご説明ご相談の上お決めください。

歯がギザギザなのが気になる

主に前歯の先端がギザギザになっているのがご不満で解消を求めて来院される方がいらっしゃいます。治療法は状況や原因によって変わってきます。

大切なのは、どうして歯がギザギザになったかという原因です。その対応を怠って治療をしても再発や治療が長持ちしない結果に終わってしまうからです。考えられる原因は酸性の飲料の過剰摂取や上下の歯をこすり合わせる癖、前歯で何かをかむ癖などです。歯の先端の歯質が薄くなって透明化してくると歯の先端の一部が欠けてギザギザになってきます。

ラミネートベニアやダイレクトボンディング、ホテツ治療などがありますが、軽度の場合は尖った先端を丸めるだけで済む場合もあり、具体的な治療法は歯の状況と原因をお調べしてご説明いたしますので、ご希望と照らし合わせてお決め下さい。

歯並びの不満の解消

歯並びと歯の寿命

歯並びや噛み合わせの問題の詳細は後記の詳細ページに譲り、ここでは簡単にご説明いたします。一例を挙げますと、人は本来は鼻呼吸をするものですが鼻炎など鼻疾患や習慣により口で息をする方がいらっしゃいます。口呼吸は口の中が乾燥し歯茎の炎症を起こして歯周病や唾液の蒸発により虫歯が発生しやすくなります。歯並びの悪さが原因で口呼吸せざるを得ない場合でも同じです。

また歯並びが悪いために食べたものが歯の間に詰まりやすいのも虫歯と歯周病の原因になります。
歯並びの悪さは噛み合わせの悪さにつながるため、噛む力やあごを動かすときの歯同志が当たる力などが一部の歯に偏ってかかることがこれから先に大きな問題につながることがあります。
その慢性的で継続的な力の蓄積が年月を経て歯が欠ける、歯に微細なヒビが入って虫歯、歯を支える組織の破壊で歯周病などを起こします。初期にはしみる、噛むと何か変だなどの症状が出ることもあります。

悪い歯並び

ご注意いただきたいのが、歯を抜きっぱなしにしていることです。いくら歯並びが良くても歯を失ったまま放置しておくと、なくした歯の噛み合う歯と両隣の歯が動いて噛み合わせが狂ってきます。(図参照)

人為的な歯並び・噛み合わせの悪さです。
期間と費用のかかる矯正治療や比較的短期間であっても歯を削るホテツ治療などがありますが、あごの骨の変形を伴うことが多いため元通りに戻すのは非常に難しいのが実情です。

痛みもなくまだ他の歯で噛めて不便がないと軽く考えた結末が一生付き合う体の大きな歪みとなって歯の寿命を短くし将来の食生活を脅かす存在になることをご理解いただきたいと思います。
歯並びの修正法には矯正治療と補綴(人工の歯)治療があります。
矯正治療・ホテツ治療どちらを選択するかの判断は、治療をお受けになる方の価値観と現在の歯の状況や治療のゴールをどこに置くかで決まってきます。ご相談で決めていきたいと思います。
治療期間の短縮や治療ゴールの高い満足度から、その両者を組み合わせた治療も多くあります。

噛み合わせの不調和による問題は「噛み合わせ」「噛み合わせと歯並び」「かみ合わせで、身体が変わる!」をご覧ください。

矯正治療

 矯正治療

歯を削らずに歯並びの悪い場所を改善し「美」を手に入れる方法が矯正治療です。ホテツ治療(人工の歯)では改善できない位置にある歯の治療や、綺麗で削ることがもったいない歯の治療に適しています。
詳しくは矯正治療のページをお読みいただくとして、矯正治療の利点は「美」の部分だけでなく歯にかかる負担を和らげて歯の寿命を長くする効果があります。長い目で見ると結果的には入れ歯で暮らす人生より質の高い豊かな人生を送ることができます。

多少の期間がかかるとしても矯正治療は痛かったり、日常生活に大きな支障がでることはなく、治療装置自身も想像するより楽で、さらに慣れしまいます。
これからもお世話になる歯に、長い人生の一コマと割り切ってお考えになっていただけないかと思います。

子供の矯正治療

歯並びを治す矯正治療は最近では特殊なものではなくなり、小学校や中学校の1クラスに何人もの子供が装置をつけています。以前は装置をつけること自体を「目立つから」「いじめられるから」などと敬遠されていたのですが、最近ではかなり抵抗がなくなってきています。

それでもまだ日本では目立たない装置を希望される方がほとんどですが、アメリカではショッキングピンクなどのカラフルな装置を好んで使っています。
アメリカでは矯正治療をするということは、自分の健康や外見を良くしたいだけでなく、そう言ったことに配慮していることを人にアピールする意味で目立つ装置が使われているようです。
矯正治療自体が非常にポピュラーで何の異和感もないためか、ファッション感覚なのかもしれません。
また、矯正治療をすることが一種のステータスであることも事実です。

大人の矯正治療

大人の矯正

矯正治療は子供のすることで、大人には縁のないものと思っている人がいらっしゃいますが現在の状況は変わってきています。そのかみ合わせや外見と一生付き合うことを考えると、確かに子供時代の矯正の意義は大きいと思います。

しかし大人にも今とこれから先の見た目や歯の寿命は大切です。歯並びが悪いことは噛み合わせも悪いことですから、噛み合わせの不調和による様々な問題がこれからものしかかってきます。
さらに虫歯や歯周病を発症しやすい環境です。
このような歯を大切にしたいとお考えの大人の方の矯正治療が近年非常に増えてきています。

また現在大人である人の子供時代は、日本ではまだ矯正治療はそうポピュラーなものでもなく、現在なら受診したであろう人も当時ではそのままになった場合が多いと思います。大人と子供の身体の違いはあっても、矯正治療には適齢期はありません。何を目的とするか、どこまで矯正するかという問題になりますが、全ての症例が子供の矯正のように2年3年とかかるわけではありませんのでご相談下さい。

審美治療をお受けるなられる前に

ここまでで審美治療におけるいくつかの方法をお話しました。
どの方法があなたにとって最適であるかは症例によって違いますし、これらいくつかを併用する場合もあります。 それぞれの特徴も含めてあなたにとって最適な方法をご相談しながら決めていきたいと思います。

この時大切なのは「自分はこうしたい」ということをはっきりと言っていただきたいということです。
「美」は非常に主観的な事柄で、人によりかなりの違いがあります。
ここをあいまいにしてしまうと思った結果にならないので注意が必要です。
口元に自信がないあなたも堂々と人前で笑える日を楽しみにしてください。

なにが「美」をジャマしているのか

歯にかぶせたり詰めたりした人工物、歯肉の形や色合い、人工の歯と歯肉の境目、人工の歯の材質や変色、歯(歯肉)の長さの違い、歯肉の着色、歯の色合い、歯の形や大きさ、歯の位置や歯並び、などなど沢山の「美」を邪魔する要素があります。

あなたはどの理由で口元に自信が持てませんか?

審美を語る上で大切なものがあります。
それは笑った表情すなわち「スマイル」です。
そのスマイルにも種類があることをご存知でしたか?
ナチュラルスマイルとは自然な個性美を追求したスマイルです。

その人の個性を大切にし、その人らしく、自然な口元を目指します。
歯の色が白ければ何でも良い訳ではないでしょう?
70歳の方に20歳の歯を入れたらどうなるでしょうか。
あなたの顔立ちや微笑んだ時の口元の感じなど、人により似合うものが違いますので年齢に応じた形、色、大きさ、口元の形など今のあなたに合ったスマイルを作ることを目標にします。

ご希望があれば治療中使う仮歯とは別に、本物に近い形や大きさで作った第二の仮歯を使ってご納得を得ながら治療していきます。

ハリウッドスマイルとは映画に出てくる女優のような口元を追及したスマイルです。個性よりも典型的な美を追求したスマイルと言えます。
微笑んだ口元からこぼれんばかりに綺麗に並んだ白い歯が顔を出す特徴的なスマイルです。

口元や歯の位置、噛み合わせなどの条件を時間をかけて揃えなければならないことがあります。歯や口元に対する美意識も人それぞれ違うもの。

あなたはナチュラルスマイル派?それともハリウッドスマイル派?

審美治療の限界

美しさは大変大切な要素です。
しかし歯は本来の道具として、また身体を支えるものとしてのどうしても譲れない大切な機能があります。

人によっては歯や顎、身体に異常がなく十分な審美を追及できる場合もあれば、残念ながら歯としての機能を優先するためにそれが十分に実現できない場合があります。いくら美しくても、歯の寿命が短く、顎や身体を壊し、痛みやこりなどのつらい毎日では困るのです。

審美と言えども医療です。単に美しさだけを実現するものでないことをご承知置きください。お一人お一人違うこれらの最大公約数をどこに求めるのか、臨床で大変難しいところです。

さらに骨や歯の形態や大きさ、位置などどうしても変えられない又は困難なものもあります。またその方の全く正確な顎の動きを事前に確実に把握することは現在不可能で、ある程度治療が進み、仮の歯に置き換えて初めて色々なことが判明してきます。

従いまして全ての症例で理想的なまたご希望にそった形態や位置に歯や人工の歯を配置できないことがある旨ご了解の上治療に臨んでいただきたいと思います。医療にのっとった、可能な限りの最大限の努力をさせていただきたいと思います。